今回からサモアオランウータン様からのリクエストであるエセックス×エンタープライズを執筆していきます。
また、投稿時間に空きが出ないようにこれからは何回かに分割して出そうと思います。
先輩と後輩?①(エセックス×エンタープライズ)
「えっ?エセックスが?」
「はい・・・」
エンタープライズは思わず聞き返し、相談を持ち掛けたシャングリラも困ったような顔つきでため息をついた。
セイレーン大戦の終盤に彼女たちエセックス姉妹が着任したとき、長女のエセックスは先輩であるエンタープライズを尊敬し、少しでも早く彼女を超えようと出撃や遠征の間を縫って鍛錬を繰り返していた。
着任して間もない頃、彼女はエンタープライズを超えるために自主練するということ以外に目標や娯楽を見出しておらず、仲間に対する態度がやや素っ気ない一面があった。
最初のエンタープライズのように、食事をエナジーバーやインスタントコーヒーなどで済ましたり、着替えなどを行わない、自分は兵器であることを意識した生活をしているわけではなかったが、それでも黒烏やKAN-SEN、軍人たちと任務や事務的な間柄でしか話さず、空いた時間は徹底的に自主練につぎ込んでいた。
そのためか、当時の彼女は泊地内でもやや孤立している方だった。
現在は鍛錬以外にも趣味や生きがいを見つけ、仲間とも積極的にコミュニケーションを取るようになり、他陣営のKAN-SENや軍属の人間たちとも分け隔てなく会話するようになったが。
無論鍛錬も怠らず、泊地の中でも精鋭が集まる第1艦隊の主力を構成する1人として海域解放に勤しんでおり、エンタープライズやフッド、前衛のエクセター、綾波、ベルファストを援護してきた。
常に強力な敵艦隊との戦闘を行うため被弾損傷は避けられず、沈没寸前の被害を受けることなどざらな過酷な現場だが、彼女は嫌な顔一つせずに艦載機を飛ばしている。
エンタープライズと同じ戦場で戦える嬉しさが、戦闘で感じる辛さを上回っていた。
――そんな彼女であるが、最近やや上の空気味だ。
姉妹艦が話しかけてもすぐには気付かずに虚空を眺めていたり、食事のときも箸が進まなかったり、溜息の回数が多くなったりしている。
戦闘時はいつも通りで、いつも通り味方の勝利に貢献しているが。
それでも、「先輩」と独り言ちながら窓の外を眺める光景が多数のKAN-SENに目撃されており、そのうちの1人であるシャングリラが相談してきた格好となったのだった。
「エンタープライズさんの名前を連呼しながら空を眺めるし、食事も進まないし、自主練も少し休みがちになっていて心配で・・・。何とかしていただけないでしょうか?」
そうだとすれば、自分が何か不快になるようなことをしてしまったのだろうか。顎に指を当てながら考え込むが、まったく思いつかない。
何よりも、あのエセックスが自主練を自制しているということ自体驚くべきことだ。
ここは、直接会って確かめるしかない。
「・・・わかった。今夜会ってみるよ」
「お願いします」
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「せ、先輩は・・・私の部屋に泊まりたいのですか?」
「あぁ。最近は話す機会が出撃前の数分間位しかなかっただろう。積もる話もたくさんあるだろうしな」
その夜、私室へと訪れた先輩にどぎまぎしながら問いかけてくるエセックスに、エンタープライズはあらかじめ用意していた答えを言う。
「でっ、ですが、ベッドは1つだけしか・・・」
「何、私はソファーで寝るよ」
やけに落ち着きのないエセックスを気にしながら何気なくそう返すと、彼女は驚いたような表情を浮かべる。
「だ、ダメです!流石に身体に悪いですよ!・・・端に寄りますから、同じベッドを使ってください・・・」
顔を赤らめながらか細い声でそう言う。
先輩後輩が同じ布団で寝ることに――そのような状況は流石にないと思うが――なぜにそこまで抵抗を感じるのか、黒烏とも身体を重ねている経験があるとはいえ、もともと性知識皆無だったエンタープライズは疑問を感じた。
因みにエンタープライズは着任時、戦闘以外のことは全くと言っていいほど興味がないか純粋に知らなかった。それは性知識にも共通しており、最近黒烏のことを考えると胸がゾクゾクする現象を不思議に思い、それをヨークタウンに相談したうえで、それが恋だと判明。
彼女から簡単な教育を受けてから行為に及んだのだった。
つまり、エンタープライズは基本的に性に無頓着であり、このときエセックスが持っていた「好意」に気付くことはなかった。
――そして、顔を赤らめて俯く彼女の顔に浮かぶ謎の笑みにも。
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「・・・エセックス、単刀直入に聞く。最近の貴女は少し・・・何というか、頼りない」
「え・・・?」
ベッドに腰掛けたその隣に座ったエセックスにそう言うと、彼女は呆気にとられたような表情を浮かべた。
「シャングリラから聞いたよ。ここ最近何やら上の空な感じだと。それに、貴女が鍛錬するのを控えていること自体が異常だ。今のところ戦闘時に支障は出ていないが、もし命がかかった瞬間にそうなってしまっては、私やフッドも安心して背中を預けられないんだ」
少しだけ厳しめに告げる。
エセックスは俯いたままだ。
「私は別に怒っているわけではないよ。これも聞いたんだが、私の名前を呟きながらあらぬ方を眺めているとか。・・・私は何か貴女の気に障るようなことをしただろうか。それを教えてほしい」
今度は表情を弛め、優しく諭すような形で話すよう促す。
すると、ふとすれば聞き逃しそうなほどの小さな声でエセックスが口を開いた。
「・・・先輩がいけないんです」
「何・・・?んむぅ・・・っ!?」
俯いていたエセックスが唐突に顔を上げると、突然の動きに戸惑ったエンタープライズの唇を奪った。
しかも、恋人同士で行うような舌を突き入れる本格的なもので、エンタープライズの身体から力が抜けていく。
口内を舌が蠢く感触によって脳が蕩けるような刺激を覚えた彼女をエセックスはいとも簡単に押し倒し、シーツの上に組み伏せた。
閲覧ありがとうございました。
オンラインの課題片付けないといけないからなかなか時間が取れません。