読み返しててなんかベアっぽくないなぁってなったから封印してました。
「……はぁ」
グランサイファーの甲板で、僕は穏やかな風に揺られながらため息を吐いていた。団長がため息なんて良くはないと思うけれど、今は一人なんだからこれくらいは許されるはず。
そう判断して、今日五度目となるため息を吐いたのだ。
「……お悩みかい?」
「うわっ!? イングヴェイか……い、いつの間に……?」
「そんなガラ空きの背中を見せていたら背後から奇襲してくれと言ってるようなもんだぜ、団長」
「あはは……確かに」
僕が油断していたのだから近づくのは容易だったのが分かる。イングヴェイはスッと横に立つと、一緒に空の底を見下ろした。
「まぁお前さんも年頃だからな、悩みなんていくらでもあるだろう。俺なんかで良ければ力になるぜ」
「ありがとう。確かに今回はイングヴェイの力が必要かも」
「ほう……。魔物討伐か恋愛相談ってところか」
「うん。後者だよ」
おそらく察しているだろうから、素直に打ち明けた。
「いいじゃねぇか、恋。誰に惚れてんだ?」
「……ベアトリクス」
「あの騒がしい姉ちゃんか。お前さんも厄介なのに惚れ込んだもんだな」
「厄介って……。いやまぁ確かに厄介か……」
案外その通りなのだから強く言い返せない。
だってベアトリクスはこっちの気持ちも知らずに、接し方もほとんど変えてくれないし。軽いボディタッチなんかでどれだけ悶々としているかなんて、絶対に考えていないはずだ。
「ああいう女は俺も嫌いじゃないが……。そうだな、案外押しに弱いかもしれないな」
「そうかなぁ?」
「ああ。だから失敗を恐れずに口説いていけ。ロケーションとしては夜遅く……自分の部屋に呼び出してみろ。そうすれば想いを伝える機会は訪れるはずだ」
「……分かった。ありがとうイングヴェイ」
僕は首を縦に振って、実行することにした。
百戦錬磨の男からのアドバイスを聞き逃すわけにはいかないだろうし……失敗を恐れていたら、ベアトリクスが誰に取られるか分からないのだから。
「団長? 急に呼び出してどうしたんだ?」
「ん……ちょっとさ、ベアトリクスと話がしたいと思って」
それから三日。
心の準備を整えた僕は、自分の部屋にベアトリクスを呼び出していた。言われた通りの夜遅くで、月明かりは雲のせいでほとんどない。
就寝まではまだ時間があるし、この機会を活かさないと……。
「話ってなんだ? あっ、もしかして私に告白でもするつもりかー?」
「……っ!?」
もしかしてバレているのかと思ったが、ベアトリクスに限ってそんなことはない。ただ単に僕をからかうつもりで言ったのは明らかだ。
一瞬だけ動揺したけど、さりげなく深呼吸をすれば冷静になれた。
「あはは、そんなんじゃないって」
「だよなー。じゃあなんだ? もしかして私にしかできない、極秘の潜入任務でもあるのか?」
ようやく椅子に座り、脚を組むベアトリクス。自信満々にふんぞり返っているのはいつものことだ。否定してみせるとすぐに話を変えてくる辺り、やっぱり僕が告白しようとしていることを見抜いてなんかいないよね。
「依頼の話でもないんだけど……。大事な話だからさ、こうして二人きりになったんだ」
「大事な話……? そ、それって……」
僕が渡したお茶を受け取るなり表情が変わる。なんだか深刻な様子だけど、ちょっと大袈裟過ぎたかな。僕も緊張しているせいか、ベアトリクスに余計な心配をかけてしまった。
「わ、私を解雇する……とか……?」
「え?」
「グランサイファーから降りろとか言わないよな!? た、確かにこの間の依頼でも捕まっちゃったけどさ……あ、あれくらいはいつものことだろ!?」
「あー……」
心配といっても、大したことじゃなかった。ベアトリクスを降ろすなんて絶対あり得ないのに……さっきの勘の鋭さを、今見せて欲しかった。
せっかくだしからかおうかな。
「でもベアトリクスは相変わらず無茶するからなぁ……本当に反省してるの?」
「し、してる! してるだろ!?」
「本当に?」
「ああ! 頼む、この通り! 何でもするから降ろすのは勘弁してくれよぉ! あいてっ!?」
ベアトリクスは誠実な態度で頭を下げると、おでこをごつんとテーブルにぶつける。痛そうにしているのも可愛いけれど……今はそんな場合じゃない。
本当に何でもするつもりがあるのだろうか。
「何でも、ねぇ……。どんなお願いでも聞いてくれるんだ?」
「ああ。私にできることならだけどな!」
「それじゃ……真面目に聞いてくれる? それがお願い」
「お、おお……? そんなに深刻な悩みを抱えているのか?」
空気は作った。
ベアトリクスも真剣に聞いてくれている。
後は一言、想いを伝えるだけ。
男を見せろ、グラン!
「……僕と付き合ってください!」
「付き合う…………? 稽古にか?」
「………………うん」
なんとなくこうなると思ってた。いや……まさか、本当にこうなるとは思わなかった。
「それなら明日にでも付き合うぞ?」
「う、うん。それじゃあおやすみ……」
「ああ! 風邪引かないようにな!」
あまりに落胆し過ぎて普通に帰してしまう僕。いや、まだ機会はあるだろうし、次こそしっかりと場を整えようかな。
※
(う、うわぁぁぁぁぁ!? グランに告白されたぞ!?)
一方で、扉を出たベアトリクスは頬を染めながら早足で部屋に戻り、今まさにされた告白について考えていた。あんな場面で想いを伝えられているのだから、受け取り方を間違えるわけがない。それが例え彼女であっても。
しかし、すぐに返す勇気が出なかったのだ。その結果あんな頓珍漢な返答をしたわけだが……。
(さ、流石にあの返事はまずかったかな……。逃げたと思われてないか……? ああもう、どう返したら良かったんだよ~!)
彼女は彼女で、悶々とした気持ちを抱えたまま自室に入った。もちろん一人部屋ではなく、現在はゼタとの共同部屋。入るなり、彼女が紅茶を飲んでいる姿が目についた。
「あ、ベア。お帰り。団長となに話してたの?」
「……告白された」
「……は? え、なにそれ。嘘じゃないよね?」
「嘘じゃないから困ってんだろぉ……。どうすればいいんだ!?」
「いや、あたしに相談されても……。ベアの気持ち次第じゃん……」
ベアトリクスが真面目だったので、ゼタとしても当たり障りのない答えしか出せない。とりあえず座りなと……そう告げて、新しいカップを棚から取り出すために自分は立ち上がった。
「というかなんでゼタはそんなに落ち着いてるんだよ!? 知ってたのか!?」
「え? あたしは知ってたけど」
「え?」
「いや、そんなに驚くこと? 団長だって年頃の男子なんだから恋愛くらいするでしょ。その相手がたまたまベアだったわけで……あ、砂糖いる?」
何もかもを把握していましたとばかりにニッと微笑むゼタ。ポカンとするベアの前に紅茶を置くと、改めて座り直した。
「ちょっと、聞いてる? 断るなら断るで、きちんと返事してあげなくちゃ……団長が可哀想でしょ?」
「そ、それくらい私も分かってる! 本当はすぐにでも返事しようと思ったんだよ! だけど……」
「……心の準備が出来ていなかった。そんなところでしょ」
「……はい」
何もかもお見通しなのだろう。
ベアトリクスは頬を染めながら俯くと、膝の上で握り拳を作った。
「で、どうすんの? いつ返事すんの? 付き合う気はあるの?」
「一辺に聞くなぁ! 返事は……明日……は無理だ! でも団長と稽古する約束しちゃったぞ!? 会うしかないよな!? ああぁ!?」
かと思えば急に顔を上げ、テーブルを叩いて紅茶をこぼしてしまう。いつも通りの慌ただしさなのでゼタは既にカップを手にしており、こぼさずに済んでいた。
「はいタオル。というか付き合うのを稽古と捉えるのは流石に無理があるでしょ……。団長もそのまま返す辺り、告白して燃え尽きたって感じ? あーあ、せっかく一人の男が真剣に告白してくれたのに……可哀想だなぁ……」
「うぐっ……! ごめん団長!」
「いやいや、直接謝りなさいよ。そもそも付き合う気はあんの?」
「……ないことはない」
そう答えた瞬間にゼタは「メンドクサ」と心の中で呟く。あまりにも面倒な女。いやまぁ、彼女の性格や生い立ちなんかを考えれば仕方ないことではあるのだが。
「やっぱり面倒臭い女なのか!?」
「表情から読み取ってこないでよ。ないことはないって……なんで上から目線?」
「上から目線のつもりじゃない! 団長の年齢を考えたら悩むのは当然だろ!?」
「ベアの気持ちは?」
「そ、そりゃあ……す」
「す?」
「素敵な男性とは思うけどさ、やっぱりまだ子供だろ!」
「その子供を意識しちゃってるわけね、うんうん」
ゼタはそう要約すると、腕を組んで思案する。改めて告白するのに最適な場所なんかを提案しようと思ったが、
「うーん、やっぱり明日の稽古の時にでも告白してきな? 多分そうなるんだろうけど」
「わ、分かったよ……」
なんとなく結末が見えてきたので、会話を切り上げて寝ることにしたのだった。
※
「おはよう、ベアトリクス」
「なんだ、先に来てたのか? 尻尾を巻いて逃げ出したかと思ったぞ?」
「それを言うならベアトリクスだって」
翌朝、僕は約束の時間通り甲板にいた。遅れてきたベアトリクスは昨日あったことが嘘みたい……いや、何もなかったのか。
ただ稽古の約束をしただけなんだから。僕も動揺しないように気を付けないとね。
「ふふん、今日こそは私とエムブラスクに勝ってくれよな!」
「たまに僕も勝ってるじゃん……。そりゃあ、ピンチになってからのベアトリクスにはいつも驚かされるけどさ」
「つべこべ言わずにかかってこーい!」
うん。
やっぱりいつも通り。これなら僕も特に意識せずいけそうだ。
「せぁっ!」
「ふっ……ぅぅっ!?」
最初から、剣をぶつけあってからの鍔迫り合いに発展する。大体この時は力負けするベアトリクスが一度下がるんだけど……今日は違った。
「あぐっ……!?」
「えっ!?」
あっさりと尻餅を着いて、弱々しく座り込んだのだ。どう考えても本調子じゃないと思われるので、慌てて中断して駆け寄るも……。
「うわぁ!? く、くるな団長!」
「えっ? な、なんで?」
僕を避けるように座ったまま後退する。僕に近づかれたくないのか……意識してる?
そうとしか思えない反応だった。
「……もしかしたらなんだけど……。昨日のあれさ、本当は分かっていたりする?」
「うぐ……!? なんで団長も分かるんだ!?」
「ベアトリクスの動揺具合からなんとなく推測してみただけなんだけど……本当なんだ?」
「う……。本当はさ、団長が私と恋人になりたいって意味での告白だったのは分かっていたんだよ……」
身体に付着した埃を落としながら立ち上がるベアトリクス。今度は一気に肉薄してきて、僕が後ずさって逃げる番だった。
「だけどすぐには返事ができなくてさ……一晩考えたんだよ」
「そ、それで……?」
後ろを見ないで歩いていたせいか、あっさりと壁にぶつかる僕。横に逃げようと思ったけれど、ベアトリクスが壁に手をついて、身体を密着させる方が早かった。
「なぁ団長。どうして私を好きになったんだ?」
「どうしてって……」
「だってこの団にはさ、団長の恋人に相応しい奴がたくさんいるだろ? なのになんで……」
「……なんで泣きそうなのさ。いや、もう泣いてるし……」
感情の整理がついていないのか、ぽろぽろと涙を落とす始末。もはや告白がどうとか、そういう問題じゃない気がする。
「わ、分からない……。なんで泣いているんだろうな、私は……」
「……僕のせいだったりする? ベアトリクスを泣かせるくらいなら、告白なんかしなきゃ良かったかも……」
「そ、そんなこと言うなよぉ……。私は団長に告白されて、う、嬉しかったんだからな……?」
「本当に?」
「ああ、本当だ」
「……抱き締めていい?」
「ん、いいぞ」
許可をもらったところで、覆い被さるように抱き締める。幾つもの逆境を覆してきたんだろうけど、こうして触れるとやっぱり女性の身体で……華奢であることと柔らかいことがよく伝わってくる。
ベアトリクスは鼻をすすっているし、顔は覗かない方がいいだろうと、僕は適当に空を見上げることにした。
「……ん。もういいぞ」
「あ、うん」
それから数分間抱き合ったままだったけど、ベアトリクスが泣き止んだのでパッと離れた。誰かに見られたら困る。そう思ったけど、やっぱりグランサイファーの中じゃ隠しきれるわけがないか。
「気持ちの整理はついた?」
「ああ、私は団長が好きだ。……ははっ、昨日の内に言えれば良かったんだけどな」
「そんなことないって。僕もベアトリクスが好きだよ。最初にそう言うべきだった」
「お、おぉう……」
「なにその反応!?」
「い、いやぁ……こうして面と向かって言われると、やっぱり恥ずかしいなって……」
「あはは、なにそれ。自分からは言うくせに」
自然と話せるようになったし、とりあえずは落ち着いたみたいだ。正直泣かれるとは思わなかったけど、それだけ真剣に考えてくれていたことが伝わってくるし、本人には言えないけど泣いている姿も可愛いので気にはならない。
うん。やっぱりベアトリクスと付き合えるのは夢なんじゃないかな。
「な、なぁ団長? もう一回抱きついていいか?」
「え? また泣くの?」
「ち、違う! その……好きな男に抱き締められるのも、意外と悪くないと思っただけだ……」
「……そうなんだ」
理由はともかく大歓迎なので、腕を開いて待ち構える。するとベアトリクスもフラッと倒れ込むように、胸に飛び込んできた。
「くそぅ……。自分よりも年下の男に甘えることになるとはなー……」
「僕じゃ駄目かな?」
「駄目じゃない。団長なら何があっても守ってくれそうだしな……」
「それなら、期待に応えられるように頑張らないと……やっぱり稽古する?」
「んー、そんな気分じゃないな。でも身体は動かしたい気分なんだよなー……あっ」
抱き締めているせいでお互いのデリケートな部分もぶつかり合っている僕たち。そのせいでベアトリクスが誘っているのかと思ったけれど、やっぱりそうでもないらしい。
即座に僕から離れると手のひらを見せ、否定するようにぶんぶん振っていた。
「ちちち、違うぞ!? 身体を動かしたいとは言ったけど、そうじゃないからな!?」
「分かってるって。というか付き合って初日にそれってどうなんだろう。……それとも、させてくれるの?」
「な、なんだとぉ!? 私が簡単に股を開く女だとでも言いたいのか!?」
「ええっ!? いや、僕はそういう意味で言ったつもりじゃないんだけど……」
「そ、そうなのか……? だけどそうなると……団長はコレをどうするんだ?」
かと思えば寄ってきて、下腹部に当たっているモノを無遠慮に触ってきた。ズボンの上からさすさすと……いやらしい触り方。
わざとじゃないことは、相手がベアトリクスなので理解しているつもりだ。
「まぁ……一人でするしかないかな」
「ひ、一人でか……? ……私が見ていてやろうか?」
「手伝ってはくれないんだ……」
「う……それはちょっと……。考えさせてくれないか?」
「うん。じゃ、部屋に戻ろっか」
こうして僕たちは手を繋いで戻ろうとして……やっぱり恥ずかしくなって、普通に歩くのだった。
「お、お邪魔しまーす……」
そしてすぐに部屋で二人きりになる。昨日の夜は全く手応えがなかったのに、まさか今日こうなるなんて。いや、ベアトリクスがもっと素直だったら昨日の時点で身体を重ねていたのかもしれないと思うと……興奮が収まらない。
「団長? 私はどうすればいいんだ?」
「え? ああ、とりあえずベッドにでも座ってて」
「分かった」
ベアトリクスは指示された通りストンと座り、膝の上に手を乗せ僕のことをじっと見つめてくる。これから自慰行為をするのだけれど、興味津々といった様子だ。
「……もしかしてベアトリクスって、男性経験ないの?」
「はぁ!? そそそ、そんなことないし! 男性経験くらいありまくるぞ!」
「それはそれでどうかと思うけど……ないんだ?」
「うぐ……し、仕方ないだろ! 今まではそんな暇がなかったんだし……」
「それじゃあ……これを見るのも初めてなんだ?」
「……っ!」
目の前に移動してズボンとパンツを下ろしてみせると、口を閉じて黙ってしまった。見せるだけでも興奮するせいか……完全に勃起しているチンポに鼻息がかかってくる。
一瞬だけ視線をそらしたけど、目を瞑った後に正面から向き合ってくれた。
「こ、これが団長の……チンコなんだな……」
「うん。どうかな?」
「どうって言われてもな……すぅぅぅ……。うぐっ……いい臭いじゃないな……」
「だろうね……さっき身体動かして汗もかいたさは」
「こっちがキンタマだよな? へー、本当に二つあるんだな……」
観察するのを楽しんでくれているけれど、シゴくところを見たらどう思うのか。それが気になったので、僕も動くことにした。
「ベアトリクス……射精するとこ見てて……っ」
「お、おぉ……? 意外と苦しそうなんだな……」
「気持ちいいだけだよ……」
露出されている胸の谷間を見下ろしながら、一気にシゴいていく。見られているだけなのに興奮し過ぎて心臓にも負担がかかっているくらい早鐘を打っている。
そのせいで、すぐにイけなさそうなのが救いだ。
「先っぽから透明な液体が出てきたけどさ……これって……」
「我慢汁だよ……。ちょっ……!?」
「うへー……ねちょねちょしてる……」
見ているだけなのは退屈なのか、ベアトリクスは人差し指だけで鈴口に触れて我慢汁を勝手に採取してくる。そのまま目の前で親指とくっつけ……閉じたり開いたり。知識としては流石に知っているらしいが、その行動が雄を煽ることは知らないらしい。
「うぐ……」
「あ……も、もしかしてイけないのか……?」
「え? あー……まぁ……」
むしろイきそうになったから一度止めたのだけれど、ベアトリクスは勘違いしてくれていた。
「や、やっぱりあれだ……オカズがなかったら、無理なのか……?」
「あー……うん。無理かもしれない」
全然そんなことはないけれど、同意しておく。騙しているようで悪いけど。オカズを提供してもらうチャンスを逃すわけにはいかないよね。
「そ、そうか……。じゃあさ、私の胸くらいなら……その、見るか?」
こう言ってくれるのはなんとなく予想できたし。もじもじしながら寄せあげるだけで、たぷんと揺れるベアトリクスのおっぱい。自然と露出されている谷間に視線が吸い寄せられる。
「見たいけど……いいの?」
「団長にだけ恥ずかしい思いをさせるのは良くないと思っただけだ、うん」
ベアトリクスらしく、自分を納得させるように首肯した。
「ほ、ほら……これでいいか?」
「おお……!」
そのまま胸の衣服をズラすと、右の乳房だけを晒してくれた。大きいけど乳輪と乳首のサイズは控えめな張りのあるおっぱい。手を出したくなるが拒絶される可能性もありそうだし、なんとか思い留まった。
「ありがとうベアトリクス……っ!」
「お、おお……。チンコが更に膨れ上がった気がしたけど……興奮したのか?」
「そりゃあね。お陰でもうイきそうかも」
「イクって……射精だよな? ちょ、ちょっと待て……この距離だと私にかかるだろ!?」
興味津々だったベアトリクスもぶっかけられたくはないのか、限界まで上体を反らして逃げようとした。
「かけないって。ティッシュを何枚か取ってさ、それで先っちょを覆ってくれないかな」
「そ、それくらいなら……。こんな感じか?」
「あぐっ……! 射精る……っ!」
「うわっ!?」
びゅるるるる……っ♥️♥️♥️ びゅぶぶぶっ♥️♥️♥️ ぶびゅるるる……っ♥️♥️♥️
ベアトリクスに見られながら射精した結果、思ったよりもしっかり包んでくれていて精液は全てティッシュに収まっていく。手のひらを押し付けてくれているのでチンポの脈動も、精液の生温かさと臭いも全て伝わっているらしい。
「き、気持ち良さそうだな……。それに精液ってこんなに温かいんだな……」
出し終えたのを確認しティッシュを広げ、精液をまじまじと観察していた。
「ありがとうベアトリクス、すっごい気持ちよかった。それはゴミ箱に捨てていいよ」
「お、おう……」
本当に臭いのが分かったからか、素直に顔をしかめつつティッシュを捨てるベアトリクス。僕も立ったままで脚が限界に達したので、パンツを履いて隣に座らせてもらった。
「……」
そのまま、部屋の中にユーステスが好きそうな静寂が訪れる。よくよく考えたら真っ昼間から何をやっているんだと……僕もベアトリクスも考えているんだと思う。夜まで待つべきだったかな……。
「お、終わったんだよな……? これからどうするか……」
「ど、どうしようか……」
顔を合わせずに言葉だけをかわし、再び無言。二人っきりの状況で、隣からは香水なんかの匂いも漂ってきて……再び下半身に血液が集まり、チンポが痛いくらい膨れ上がってしまった。
「とりあえず稽古の続きでも……って!? お、おい団長……!」
おもむろに立ち上がったベアトリクスも気がついてしまったらしい。隠せるわけもないというか、最初から隠すつもりがないというか……。
「ごめん、一回だけじゃ満足できなかった」
「べ、別にいいけどさ……。その……これからは恋人……なんだし……」
「え? ちょっともう一回言ってくれない?」
「聞こえてただろぉ!? 恋人だよ恋人!」
「うわっ!? ちょっ!?」
ついからかってしまい、僕は逃げようとして押し倒される。
「からかわれるだけの私だと思うな……よ……」
ベッドの上で二人、ベアトリクスは真上から見下ろしてくる。これから襲いますと言わんばかりの状況。我に返ったのか男にはできない、いわゆる乙女の表情になっていた。
「あ、いや……そんなつもりじゃ……。わ、悪かったな団長……」
「別にいいよ……むしろ嬉しいくらい。もっとドジな転び方とかして、キスでもしてくれたらなぁ……」
「はぁっ!? キ、キスはまだ早いだろ……早いよな!?」
「僕にとっては早いかもしれないけど、ベアトリクスくらいの年齢ならな~」
「う゛っ……た、確かにそうだけどさ……!」
自らの唇にそっと触れ、ふにふにといじっている姿がまた愛らしい。我慢が限界なのはこっちの方だ。
「……てりゃっ」
「おわっ!?」
油断していたベアトリクスの身体を巻き込みながら転がり、それはもうあっさりと形成逆転に成功した。
「ま、待て待て待て! 本当にやるのか!?」
「僕はベアトリクス……ベアとキスがしたい。ベアの初めても欲しい」
「う……ううぅぅぅ……! ああもう、団長の好きにしろよ!」
「無理やりはやだ。ベアが許可くれたらする。あと団長じゃなくて名前で呼んで」
「面倒な奴だな……。ほらっ、私とキスしろよグラン!」
照れ隠しのつもりなのか、まさかの命令口調だ。しかも目をぎゅっと瞑ってされるがままの姿勢。自分からするという発想はないらしい。
「……するよ?」
「んっ……早くし……んぅっ!?」
不意打ち気味にベアトリクスの唇を奪うと、舌にリップのようなものが付着してきた。決して美味しくはないけれど、
「ぁむ……♥️ んむっ……♥️ ちゅぶ……♥️ ぷぁ……♥️♥️」
お互いに唇を尖らせ、離してはすぐ重ねる。鼻息がかかるのも気にせず貪り合う。
「んぶ……ちゅ……ぷぁ……♥️ ちょ、ちょっと待て……」
結局ベアトリクスが目を開いたのは、苦しくなった呼吸を整えるために離れてからだった。
「キスってこんな感じなんだな……」
「うん。というか唇に何つけてるの? なんか苦いんだけど……」
「あ。薬用のリップ……」
完全にやらかしたと思ったのか、ベアトリクスは顔を覆う。地味にガサガサしていたのは僕の気のせいじゃなかったみたいだ。
「わ、笑うなら笑えよ! だってこんなことになるとは思わないだろ!?」
「うん。ベアはキスまで想定していなかったわけだし……それに……」
「それに……なんだよ? ……んむっ!?」
もう一度、ベアトリクスの唇を奪った。今度は見つめ合いながらの接吻。じっと見つめ合い、視線だけで「閉じたらだめだよ」と伝えた。すると分かってくれたのか、瞬きすらしなくなった。
「僕は唇が荒れていても全く気にしないよ」
「んん……それは……ありがひゃいへろ……。ちゅぷ……ぷぁ……ま、まだするのか……?」
「うん。……舌入れていい?」
「はぁっ!? ……ひぁっ……♥️ まっ……まへっ♥️ んんんー!?」
断りもなく口内を舐め回し、舌を下品に絡ませていく。噛まれるかと思ったが、なんだかんだで受け入れてくれる辺りベアトリクスは優しい。だからこそ、僕の要求もエスカレートしてしまうんだ。
「れろれろ……♥️ れら……ぢゅる……♥️ んくっ……♥️♥️ ばっ……グランの唾液を飲んじまっ……んんんっ……♥️♥️」
ずっとキスしていたいと思いながらも、下半身は更にベアトリクスを求めていて、グリグリと下腹部にチンポを押し付ける。
「……ベア。このままえっちしてもいいよね?」
「す、好きにしろよな……。それに今更やめるなんて言われても、私が許さないからな……」
「……そうこなくっちゃ」
このままやられるのは性に合わないだろうし。カチャカチャとお互いにベルトを外してズボンを脱ぐ。勢いのまま上も脱いで下着同士。それでも強気なのはやはりベアトリクスだ。
さっき見せたからか豊かな乳房を包んでいるブラもさっさと外してしまい、ベッドの隅にきちんと畳んであった衣服の上に置いていた。
「ほら、早くしろよ……私で童貞を卒業したいんだろ?」
全裸になるなり枕に頭を乗せ、自ら開脚してみせる。なんだろう、色気もへったくれもないような。
「うん。けどさ、これを挿入できる?」
「え? あ、ああ……これがグランのチンコか……。硬いな……でもまぁ、大丈夫だろ?」
パンツが我慢汁で湿るほど興奮していたぬるぬるチンポを、ベアトリクスは確かめるように触る。それから……糸を引いているマンコを手で覆い隠した。
「よし、いいぞグラン……」
「いや、よくないよ。隠してたらセックスできないよね?」
「み、見えなくてもいいだろ!」
「じゃあどうすんの?」
「こ、こうやってだな……」
ベアトリクスは人差し指と中指を開いて、膣口だけを器用に晒してみさる。これに何の意味があるのかと問われれば……単純に恥ずかしいからだろう。
「……ていっ」
「あっ!?」
両手首をぐいと掴んで開かせると、ふさふさの陰毛やピンと勃ったクリトリスが見えるようになる。コンプレックスでもあるのかと思ったが、全然そんなことはなさそうだ。
「……綺麗だね、ベアのマンコ」
「そんなとこ褒めるなよ……。あんまり嬉しくないぞ?」
「いいじゃん。なんかぬるぬるしてるし、もう挿入してもいいかな」
「あ、ああ……」
慣らしたと判断して、腰を押し付ける。
至って普通の正常位……チンポを膣口にあてがいベアトリクスの腰を掴んで沈めると……。
「いっっっ!? ったくない……痛くないからな……!」
あまりにも分かりやすすぎる反応だった。目尻に涙を浮かべ、処女を散らしたことを鮮血が物語っている。
僕の判断が間違っていたのだろうが……ベアトリクスは責めてこなかった。
「ご、ごめんベア……」
「は、ははっ……気にするなよ。それよりも童貞が卒業できてよかったな……グラン……。くぅぅ……」
「ありがとうベア。でも今は自分の心配してよ……痛いでしょ?」
「い、痛くなんかない……本当だぞ?」
「本当の本当に? 強がってないよね?」
「ああ。むしろグランと繋がってみて……自分が喜んでいることが分かるような……そんな気がする。う、嬉し涙ってやつだぞ、これは……」
「……」
煽るつもりはないのだろうけど、儚げに微笑むせいでチンポがビキビキと硬くなっていき亀頭も膨らんでいく。包み込んでくれているベアトリクスにも、はっきりと伝わったはずだ。
「……今ので興奮したのか?」
「ベアが泣いてるとちょっと興奮しちゃうかも……」
「……変態」
「……あ、それいいかも」
「変態変態変態……んぁっ……♥️」
罵ってくるベアトリクスを黙らせるように根本まで挿入し、一番奥を攻め立てる。不意に漏れた可愛い声で更に興奮。
どうしてこう、無意識に雄としての本能を刺激するようなことをしてくるのか……。
「ベア……動くから」
「ま、待てグラン……。今はヤバい……本当にヤバい……か……らぁっ♥️ あっ♥️ ばかっ♥️ やめろって言ってるだろ……ひぁっ♥️」
我慢汁が漏れまくっているお陰ですぐに動かせるようになったので、ピストンを開始する。
膣肉をカリで引っ掻けながらゆっくり抽送していくと、ベアは枕にしがみつきながら乳房をゆさゆさと震わせた。
「む、胸をそんな乱暴に揉むなって……♥️」
両手を伸ばして揉みしだきながら腰を振っていると、性欲がこれでもかと満たされていく。
「はぁっ……はぁっ……。ベア、キスしていい?」
「ま、まだするのか……?」
「うん。何度でもしたい」
「しょうがないやつだな……ほら」
両手を広げて受け入れてくれたので、のしかかる。胸板にベアトリクスのおっぱいの柔らかい感触が移って、お互いの乳首が触れ合った。
「んむっ……♥️ んちゅ……ちゅる……むぉっ♥️ 一番奥でぐりぐりするなよ……んぅっ♥️ 言ったそばから……ひぁ……♥️ わ、わざとやってるだろ……!」
「ベアにも気持ちよくなって欲しいから」
「さっきまで童貞だった奴には無理じゃないか?」
「それを言うならベアだって処女だったくせに……あぐっ……」
コツを掴んだのかどうかは分からないが、マンコを締めてくる。気持ちよくてつい顔をしかめてしまい、ベアトリクスに思いっきり見られた。
「ははっ、なっさけない顔してんなー……んぁっ♥️」
「……お互い様じゃん」
一番奥を突っついてあげるとベアトリクスの方も人前では見せない声と表情を晒してくれた。あまりにも好きすぎて目を離せない。
「く、くそぉ……お返しだグラン!」
「うぁっ……こ、この……!」
「ひぅっ♥️♥️ き、気持ちよくなんてなってないからな……♥️」
すっごい馬鹿なやり取りをしている自覚はあるんだけど、やめられない。
「なぁグラン……」
「……なに?」
「好き。膣内に射精して」
「……」
あまりにも効果的な不意打ち演技。
……こんなこと言われたら、赤ちゃん作ってもらうしかないよね。そう思って密着するのを止めると、ベアトリクスも枕に手を添えていた。激しくしろってことなのかな。
僕もチンポが抜けそうなところまで引き抜いてから、
「~~~ッ!? うぁっ♥️ は、激し……ッ♥️ こ、これベッド大丈夫か……あんっ♥️」
「ベア……ッ! ベア……ッ!」
全力で腰を打ち付けた。ギシギシ鳴るベッドは元々一人用。壊れるかどうか分からないけれど、そんなの気にしている余裕はない。
「んんっ♥️ はあっ♥️ あッ♥️ んぉっ♥️ ちょ、ちょっと待っ……♥️」
「待てないって……!」
ベアトリクスのお腹に浮き上がる自分のチンポの形に支配欲が満たされて止められない。それに一定のラインを超えたらもう制御することのできないのだから、中出しするしかなかった。
「ぐっ……ぅぅうううっ!」
びゅるるるるるッ♥️♥️ びゅぶっ♥️ びゅぐぐぐ……♥️
「んぁあああ……ッ♥️ グラ……ンンっ♥️ お、おま……膣内に射精したのか……!?」
「ふぅ……ふぅ……。ベアがそう言ったんじゃん……」
「あ、あれは冗談のつもりだったんだぞ……!?」
「え、そうなの……? でももう射精しちゃったし……」
しっかりとチンポで蓋をしたままの僕を、ベアは押し退けようとしてくる。身体全体で暴れているのもあって、セックス並みに激しい動き。
「は、早く抜けって……!」
「わ、分かったから……!」
そのせいかバキッと音がして、
「「うぉわっ!?」」
僕たちは落下するベッドの上で抱き合って、衝撃に備えた。
「いでっ」
軽く背中を打ったベアトリクス。怪我はなさそうだけど、それよりも今の音はヤバい。何がって、抱き合ったままでいる僕たちの格好が。こんな時に誰かがやって来たら……。
「ちょっと、凄い音したけど大丈……夫……?」
ゼタがやって来た。全裸で抱き合う僕たちを見たら硬直するのは必然だろう。
「お、お邪魔しました~……」
「ちょ、待っ……ゼタァァァ!」
ベアトリクスの悲鳴が響き渡ったけど、どうせいつかはバレてたから気にしないことにした。