ユカタヴィラシルヴァさんに苦戦していたらなぜかこれが完成していました。
「今回の研究成果はこれだ」
「なにこの、ピンク色の液体……」
女子風呂侵入事件から数ヶ月。
すっかりほとぼりも冷めて以前のように生活をしている僕は、夕食の前にカリオストロがいる研究室に来ていた。そこで渡されたのが、ビーカーに入った怪しげなピンク色の液体というわけで……。
前回は研究費用に三十万ルピかかると言われた時は驚いたけど、透明になれるのがその値段ならお安いというものである。
……あれから使っていないけれど。
お風呂のセキュリティも強化されたみたいでバレちゃうしね。今回もその類いの研究であることはなんとなく分かる……僕は実験台だ。
「今回は性別変更薬だ。女子になれば女子風呂に入れるだろ?」
「なんで僕を女子風呂に入れたがるの……」
「いいから飲んでみろ」
「はいはい……。んっ……ぅうっ!? あ、あまー……」
砂糖を五つくらい投入した珈琲のように、甘ったるい味がする液体を飲んで、変化を待つ僕。すると瞬く間に風邪を引いた時のように、身体の節々が痛くなってきて……。
「おぎぃ!? あだだだだぁ!?」
「変化が始まったか。ちょっとだけ痛いが……まぁ我慢できるだろ」
「それ先に言……うぼぁ!!」
ゴキッと、どこかあばら辺りの骨が折れたかのような音に驚いて、誇張抜きに失神しかけた。くらくらする頭を抱え蹲り、呻きながらも何とか意識を保ち身悶える僕を、カリオストロは微笑みながら見下ろしている。
人の痛みをなんだと思っているんだろう……。
「ふー……んん?」
少しして痛みが引いてきたところで、自分の声色が変わっていることに気がつく。立ち上がってカリオストロの構える鏡を覗くと、そこにいたのは、きょとんとした表情のジータだった。
もちろん中身は僕だ。
「本当に女の子……というかジータになってるし。なんでジータなの?」
「あいつの遺伝情報を元に作ったからに決まってんだろ? さっきの薬にはあいつの陰毛が入ってる。簡単に言えばポ○ジュース薬だ」
「それなら髪の毛じゃ駄目だったの……? むしろどうやって入手し……わわっ、パンツ脱げる……! というか服がぶかぶかだし……!」
感心していた所でずり落ちそうになった衣服を支える。彼シャツとか聞くけどこの身体で男物の服、特にズボンを着るのはやっぱり無理があるよね……ウエスト緩くてだぼだぼだし。着替えを何とかしないと。
「あいつの服も用意しておいた。ほら、さっさと着替えろ」
「用意周到だなぁ……それに、スカート履かなくちゃいけないのか……よいしょ。へぇ、これが女の子の身体なのかぁ。うわっ、おっぱい柔らか……!」
青いリボン付きの白いブラとショーツに手を伸ばし、履き替えながらさりげなく触る。こんな所をジータに見られたらと思うけど……今日は泊まりの依頼があって帰って来ないはず。だからこそ、実験したのか。
「よし……んじゃあ行くか」
「分かっ……うんっ!」
「なんでジータっぽく言い直した? 気持ち悪ぃ」
「いや、バレないように練習しようと思って……気持ち悪いとか酷くない? というかカリオストロにだけは絶対言われたくないんだけど……」
そう口にしてみたが無視されたので、カリオストロの後を追って部屋を出ることにした。
「一番風呂か」
「まぁそうだよね」
というわけで一週間ぶりにやって来ました女子風呂。着替えを持ってきた僕とカリオストロは脱衣場に入り、いそいそと服を脱ぎ始める。
「カリオストロの髪飾りってさ、可愛いよね」
「オレ様が選んだからな」
「このフリフリの衣装といい……センスあっていいね。今日はパンツ黒なんだ」
「じろじろ見んなよ……」
前回は透明にも関わらずチンポを手で隠していたけど、今回は何故か堂々とできる。というか堂々としていないと誰か来た場合、女同士なのに怪しいよね。
今は中身男が二人、女子風呂にいるのだけれど。今更だけどカリオストロがこっち入ってるっておかしくないかな? でも僕たちと一緒に入っていたら、それはそれで駄目だよね。
というかそんなことよりも気になることがあるんだけど……。
「なんか先週と違くない? 脱衣場」
「ん? そうか?」
そう。
何から何まで違うのである。天井の色から床まで、全て。まるでリフォームされたみたいに。具体的にはなんかビン詰めされた美味しそうなジュースが入った小さな冷蔵庫とかあるし、この前イシュミールが「サウナを作って欲しいの」と提案したものが何故かこっちにだけあるし、マッサージスペースみたいなのもあるし、雑魚寝できるほどにゆったりくつろげる空間があるし、ぶっちゃけ男子のスペースの五倍は広い。
なんだろう、これ。僕の知らないところでグランサイファーが大工事されてる。
「女の子は大変なんだぞ☆」
「いや、そういうのいいから……」
「まぁアレだ。サウナやらアロハスやらにみんなで行っただろ? あそこで色々な体験をした連中がグランサイファーにも欲しいなーって言ってたから作ったらしいぞ。主にマキラが。三つくらい空き部屋だったからぶち抜いて作ったらしい。ノアとラカムの許可はちゃーんと得てるってよ」
「ぼ……私の許可は!? まぁノアたちの許可があるなら……ってマキラが!? 大丈夫? 過労死しない? というか予算どうなってんの!?」
「大丈夫だろ」
どこからツッコめばいいのか分からないけど最近の妙に多い出費には納得がいった。というかせめて相談して欲しいよね。
いや自分の財布から出してる人も多いだろうけどさ……。
「さて、入るか」
「うん」
とにかくお風呂だ。
まだ誰も来ないので先に入り、湯気だらけのお風呂場でかけ湯をする僕たち。ジータの身体になっても髪はそこまで長くないから楽だけど、カリオストロは面倒そうだ。
そこも含めて美少女ボディを楽しんでるんだろうけど。僕も改めて自分の胸を見下ろして……申し訳なくなってきて、股間は見ないようにした。
これ、上と下のどっちを隠したらいいんだろ?
「あん? じろじろ見てどうしたグラ……ジータ」
「いや……髪飾りないと、普通の金髪美少女って感じだなぁと思って。あとこれどっち隠せばいいの?」
「やだなぁ、あってもなくても美少女だよっ☆ ……オラ背中洗え背中。隠すのは基本上でいいだろ。下なんてタオルでさりげなく隠せ。男と同じで女も他人の身体を見ねぇよ」
ペタペタと歩き出す団長使いの荒いカリオストロのため、後ろに陣取って座る僕。シャワーも二十個もあるけどこんないるのかな?
一応それぞれの部屋にお風呂はあるけど……女子って大変なんだと、そう思うことにしておこう。
「あ゛~……もうちょい強く掻いてくれ……。おーそこそこ……」
「おっさん臭いね……ん?」
タオルでカリオストロの背中をゴシゴシ洗っていると、ガラガラと引き戸を開ける音が。ざばっとかけ湯をしてペタペタとやって来たのは……。
「あら、ジータとカリオストロじゃない」
「コルワさん。こんばんは」
コルワだった。
仕事が忙しいと食堂とかでしか見かけないけど、今は暇なのかな。身体をよく見たいけどいい感じにタオルが邪魔して見えない。カリオストロの言う通り、やはり男と同じで隠すらしい。上も下も隠すだなんて……毛が濃いのかな……なんてね。
「最近どう? 何か面白いこととかなかった?」
「面白いことかぁ……あったかなー……」
隣でシャワーを浴び始めて話しかけてくる辺り、癒しや会話を求めているのがすぐに分かった。まぁ一人で過ごしたいならわざわざここに来ないし、人と触れ合いたいから来たんだよね。
コルワが求めてそうな幸せな話……ハッピーエンド……何かあったかな?
「相変わらずジュリエットとロミオがいちゃいちゃしてるくらいかな……? カリオストロは何かない?」
「面白いこと……特にねぇな。グランの奴がここに潜入した話とかどうだ?」
「それはもう散々話したじゃない。カリオストロの意地悪に付き合うなんてグランも真面目よね。ジータ自身はどうなの? 告白とかされたりしていない? この前は街中でされて大変だったわよね~」
「えっ!?」
動揺したあまりカリオストロの背中を押しそうになった。ジータに告白……確かにあり得ない話でもないというかあり得まくる話だけど……!
そんなの聞いてない。いや、僕に相談する必要なんてないんだろうけどさ。
「あっ、あれか~……。やっぱり、今はまだ考えられないかなぁ……」
「あら、この前はグランならいいかな~とか言ってなかった?」
「……えっ」
頭を殴られたかのような衝撃に手が止まる。そして、やはりここに侵入することは良くないことだなと思わされる。こんなこと聞かされて僕はどうすればいいんだろうか。
明日からジータの顔をまともに見れるのだろうか。
「どうしたの? やっぱりグランは嫌になったとか?」
「えっあっ、いやー……グランも嫌いじゃないけど……ライバルとか多いだろうし……」
「あら、この前は誰にも負けるつもりはないので応援して下さいって、そう言ったじゃない?」
「……」
だめだ、話せば話すほどボロが出てきちゃう。下手に続けるとジータにバレるし話を変えよう。とりあえずコルワの身体を洗わせてもらおう。
「そんなことより、私が背中流しますよ!」
「え? 自分で洗えるけど……」
「いやいや、やっぱり背中は誰かに洗ってもらった方がいいですから!」
「そうねぇ……それならお願いしちゃおうかしら?」
カリオストロの背中は終わったということで、コルワの背後へ一歩動く。視界に入ってくるのはきめ細やかな肌……。
「ひぁんっ。ちょ、ジータ!?」
「あっ、すみません。綺麗過ぎてつい指で……」
「あら、そうなの? この前みたいにわざとじゃないのね」
「……」
何しているんだろう普段のジータは。
そりゃあコルワほどの美女の肌を弄くり回したい気持ちは死ぬほど分かるというか、全身触りたいしまさぐりたいけれど……。
普段からこんな悪戯をしまくっているなんて許せないというか、ただひたすらに羨ましい。
「ふふっ、隙ありっ」
「ひゃっ!? ちょ、コルワさん……っ!」
「人にだけしておいて自分のは触らせないの? ジータだっていい身体してるじゃない、少しくらい触らせなさいよ」
油断をしていたら器用に伸びてきた指がおへそを撫でる。女の子みたいな声を出して恥ずかしい……って思ったけど、今はジータだから別にいいのか。……いいのかな?
男として何か大切なものを失っている気がする……。いや、切り替えよう。いっそのこと、普段のジータがコルワにもっと過激な悪戯をしてる可能性があると信じて……。
「……はっ!?」
「……楽しそうだね、団長さん☆」
カリオストロがいるのを忘れてた。僕を見る目が変態を見るそれと変わらない。いやまぁ何から何までやってること変態なんだけど……!
「え、えへへ……やっぱりみんなと触れ合うのは楽しいなー、なんて……カリオストロもどうかなっ?」
「遠慮しておくぜ。オレ様は“変態”じゃないんでな」
そうとだけ告げると、身体を洗い終わったのかペタペタ歩いていった。くそぅ……変態だと言われても何も言い返せない……。
ちなみに後ろから見えるお尻は小ぶりで可愛かった。
「カリオストロ、どうしたのかしら?」
「んー、どうしたんだろ? 私が変なことしたのかなぁ……」
「あら、ジータが変なことをしているのはいつものことじゃない」
………………。
いやもうほんと、どう立ち振る舞えばいいのか分からなくなってきた。
「サウナにでも行こ……」
コルワと別れて身体を洗い、気分転換にサウナへ。中は十人くらい入れる造りの広さだけど今は誰もいな……。
「……ふっ……ふっ……ふっ……!」
いた。
いつものハイレグに身を包んだメグが汗だく……いや、汗だくだくで腕立て伏せをしている。なんだろうこれ。
ここ、サウナという名のトレーニングルームだっけ?
「あ、ジータ! サウナ使う?」
どこからツッコめばいいのやら分からないでいると、僕に気がついたメグが、にぱっと笑ってくれた。
「あー、うん。というかメグ、サウナでトレーニングしてるの……?」
「あれ、前にも話さなかったっけ? 真夏のアウギュステを想定したトレーニング……きつくていいよ!」
口ぶりからしていつもしているらしい。
確かにアウギュステの平和を守るために、何時間も炎天下の野外にいるなら体力は必須だけど……わざわざここでやらなくてもいいのに。
「私みたいな……! フツーの女の子は……! 頑張らない……と!」
僕が入ってタオルの敷かれた段差に腰かけると、メグは腕立て伏せを再開する。上から見下ろしていると筋肉質な太ももや傷、引き締まりつつもむっちりしたお尻なんかが見放題だ。
でもサウナで筋トレをする女の子は、間違いなくフツーじゃないよね。
「……ふぅ、もういいかな。汗でも洗い流してこようっと! じゃあねジータ!」
ほとんど終わっていたのかメグは腕立てを切り上げて、汗を垂らしたところに水を撒いて軽くブラシで擦る掃除をして、そそくさと去っていく。トレーニングしてすぐに汗を流せるのは確かにいいかも……。
でも倒れられたら困るから、ほどほどにしてもらおうかな。
「む、ジータもいたのか……。一人でサウナにいるとは珍しいじゃないか」
「イルザさん! それに……たくさんいますね」
入れ替わるように入ってきたのは、バスタオルを巻いたイルザとコルワ。そしてすぐ後ろからアンスリアにレオナ、シグにロゼッタまでもが入り、人口密度が一気に高まった。
ジータの姿だからそこまでの性的興奮はないけれど……この空間にいるだけで幸せ過ぎて、気力が回復していくのは間違いない。
「隣、いいかしら?」
「う、うん」
「それじゃあ私はこっち……ふふっ、相変わらずジータの肌は綺麗ね」
「そうですか?」
アンスリアが右に、左にロゼッタが座って僕の腕をぺたぺた触ってくる。ジータの肌とはいえ……触られるとくすぐったいことには変わらない。
「ジータ、今日も手を握ってくれる?」
「うん、いいよ」
なんで手を握るのか分からないけれど、アンスリアに合わせて手を伸ばす。日頃から僕と手を繋ぐ練習でもしているのかな……ここで断るとジータっぽくないよね、多分。
「ひゃっ……! うん、だいぶ慣れてきた……!」
冷静になるまで二秒……かなり慣れてきているみたいだ。アンスリアがこんなトレーニングをしているだなんて思わなかった。女の子同士だから恋人繋ぎをしても恥ずかしくないだけかな。僕の方からするといつも固まるけど……。
「あはは、早くグランとも自然に繋げるようになるといいね」
「……うん」
まさか僕と繋いでいるとは思わないだろうけれど、まぁこれはこれで……さて、そろそろ出ようかな。
「おや? 今日は我慢大会をしないのか?」
「えっ?」
立ち上がった瞬間、イルザに声をかけられて静止する。我慢大会……ジータは普段からそんなことをしているのか。
「前はレオナに負けたのだったか……次こそはリベンジすると、そう息巻いていたじゃないか」
「あー……そうでしたね!」
逃げるわけにはいかずつい座り直してしまう。が、既に喉はカラカラで身体も火照っている。水風呂に入ろうとしていたのにこれは……ちょっとまずいかも。
「ジータ相手なら遠慮は要らないよね」
「あー……うんっ!」
完全にその場のノリで返事をしてしまったが大丈夫だろうか……?
十分後……。
「うーん、もうだめ……やっぱり苦手だわ……」
「私もそろそろ出ようかしら……」
コルワとアンスリアがサウナの扉を開いて出ていった。コルワはどこだろうと話していそうだけれど、サウナでの長話はそうでもないのかな。単純に二人がエルーンだから暑いのが苦手……ってわけでもないか。
「全く、だらしないな、あの二人は」
イルザがこう言っているのだから。
十五分……。
「あたしもギブアップ! いやー、あんたたち相変わらず凄い忍耐力だね!」
「アタシもそろそろ限界ね……」
シグとロゼッタの二人が汗だくで出ていった。真夏のアウギュステの暑さに慣れているシグですら出ていくのに、イルザとレオナはまだ耐えている。組織に、軍人。厳しい訓練に耐えてきただろうし流石だ……僕はもう出たい。
二十分……。
「ふむ……そろそろ出ようか? ジータはどうだ?」
「いけます……よ。レオナさんは?」
「私も、もう少しだけならいけますけど……」
二人に合わせてたら意識が朦朧とするくらいまできてしまった。絶対に間違ったサウナの入り方をしているがなんか後に引けない……ジータに悪いような……。
「ははっ、タオルが絞れるくらい汗をかいてしまった。見てくれ、これを」
「ちょ、イルザさん……隠して下さいよ!」
「ん? どうしてだ?」
「あ……いやー……その……」
タオルを搾るイルザの胸を見て反射的に言ってしまい、二人の視線が僕に向けられる。迂闊な発言だった……バレたりしないかな……?
「なるほど、確かにジータの身体に比べれば私たちの肌は醜いと……そう言いたいのか?」
が、イルザは自嘲気味に微笑むと、レオナに目配せをした。
「あはは、ジータの肌に比べたら……納得」
「いやいや、そんなことありませんから! お二人とも私に負けないくらい魅力的な肌をしてますから!」
「ほう……」
「あれ? ちょ、ちょっと……どうしたんですか?」
二人は立ち上がると僕の左右に座ってくる。何か企んでいるような、そうでもないような……。
「そこまで褒めてもらったからには、こちらからも……な?」
「はい」
「ちょ、ちょっと待っ……あはははははは!!」
えっちな悪戯をされるかと思ったけれど、二人に脇腹をくすぐられるだけだった。ちなみに二人の陰毛は濃かった。
「はー……いいお湯だったぁ……」
それから少しして、僕は広いスペースに敷き詰められた、畳の上でくつろいでいた。のぼせそうになったけれど珈琲牛乳を飲んでだらだらしていると、それだけで気力も体力も回復してやる気に満ち溢れてくる。
「もう出てたのか」
「あっ、カリオストロ。もうって……私はもう十分入ったよ。」
「そうか? もっとあいつらの裸を見なくていいのか。ブローディアにエウロペにディアンサ……だまだ入ってくるみたいだぞ?」
ニヤつきながら僕の隣に座るカリオストロは、いちごミルクと書かれた紙のパックにストローを刺してちゅうちゅう吸い始める。
美神にアイドル……魅力的だがもう一度お風呂に入るのはちょっと億劫になってしまっているというか、動きたくなかった。
「あ、ししょー! こんなとこにいた! ちょっと聞きたいことあるんだけど」
「あー……動くの面倒だからお前が動け」
「そう言うと思って持ってきてますー。ジータも一緒に勉強する?」
向かいにクラリスが座り、頬杖をつきながらペンを片手にノートを広げる。真剣、無言でカリオストロ特製の試験問題を解いている姿は、いつもと雰囲気が違っていい。こうして間近で見る機会なんてないからか、ジッと観察してしまう。
「なーにニヤニヤしてやがんだ」
「あいたっ!? あはは、ちょっとクラリスに見惚れちゃって……」
「うちに? えへへっ、もっと見惚れちゃいなよ~」
カリオストロに二の腕をつねられて、クラリスにからかわれて、止まっていた時間が動き出す。なんというか、本当にジータになったかのような感覚が強くなってきているような。このままで居続けるのはまずい気がする。
「ふわぁ……眠くなってきちゃった……」
「おいまだ十分しかやってねぇだろ。あと腋毛見せんな」
「あっやば……って、この前処理したばっかじゃん」
「なら見せてみろよ」
ここぞとばかりに変な方向に話を持っていくカリオストロに、呆れる。クラリスはクラリスで普通に晒して……ちょっぴり生えているのを見せてすぐに隠した。
「最近は毎日剃ってないんだな。グランが見たら泣くぞ?」
「剃る暇も与えないくらい課題を出すししょーが悪いんですー。だんちょーと最近はあんまり会わないし……。それに、いつもはお肌に悪いって言ってるじゃん」
「確かに。ま、会わないなら剃らなくてもいいよな。な、ジータ?」
「うん」
僕に何を求めているのだろうと思いつつ、とりあえず肯定するしかない。見せる際には処理をしてそうでもないときはしないのかと……教えたかったのだろうか。カリオストロの考えは分からないけれど、ちょっと興奮したのは確かだ。
「……っ」
……そろそろ帰ろうかな。唐突に悪寒がしてきた。うん、帰った方がい……。
「何してんだ、オマエ」
「……」
悪い予感にしたって、当たるのが早すぎる。自分と同じ声が聞こえてきて思わず振り返ると、本家本元ジータが帰ってきていた。喜怒哀楽や倫理観なんかが欠落している、トーメンターのジョブの姿で。
黒衣の布の隙間、肌が見える部分にはべっとりと血液がこびりついている。もれなく惨い殺戮をした後かもしれない。
「うそっ!? ジータが二人……!?」
「どういうことだ!?」
「どっちかが偽物ってこと……?」
休息スペースがざわつき、僕たちに視線が集まる。ちなみにカリオストロも便乗していたりする。やはり僕は見捨てられる運命らしい。
いや、抗えるだけ抗おう……!
「こっちのジータが偽……うびゃっ!?」
ちくりと首筋に痛みが走ったかと思うと、視界が真っ黒に染まっていく。小さな針が刺さったと認識するも抵抗できず、倒れ伏す僕が最後に見たのは、ジータの真っ黒の下着だった。
※
「おら、起きろ」
「……ん…………んん…………」
数十分後。
グランは頬をぺちぺちと叩かれて目を覚まし、周囲を見渡した。視界に入るのは見慣れた団の女性陣。そこで最後に気絶した場所から自分は移動していないのだと知った。自分を直視する者もいれば、赤面して横を向いたり、軽蔑の目を向けたりと様々。
動けないが首から上は動かせるので右を向いて、五人は映せる壁の巨大な鏡を、ぼやける視界を頼りに、己の姿を確認する。
「……ちょっ!? なにこれ!?」
そこでようやく、全裸で自分の背丈以上に大きい十字架に、縛りつけられているのを知った。文字通り布切れ一つ被せてくれておらず、生まれたままの姿、すっぽんぽん。寝起きの身体に異常はないが、生理現象として起こっている勃起は、思春期男児の彼を苦しませるのである。
「お前が私に変装して侵入したからだろ?」
「ジ、ジータ……これには深いわけが……」
「どんな理由があって侵入すんだよ?」
言い訳をしようにも正論を吐かれてしまい次の言葉が出ない。そもそもトーメンター姿の彼女には、どんな説明をしたところで聞き入れちゃくれないだろう。
「そ、そうだ……カリオストロ……」
「部屋に戻ったぞ。『グランがどうしてもって言うから作ったの☆』だとさ」
「……」
グランはそこで諦めて己の運命を受け入れることにした。
「それじゃ、明日の朝まで頑張れ」
まぁ、脱衣場で放置されるだけなのだが。グランはすでに入浴を終えた面子が帰っていくのを見て、新しく入ってくる団員に目を向ける。
「お、本当にいんじゃん」
「グランが覗きをしたって聞いたけど……またしたのか?」
「どうせまたカリオストロ辺りの仕業でしょ? にしても……全裸は酷くない?」
入ってきたのは遅くまで仕事をしていたゼタとベアトリクス。ゼタの方は特に反応することなくグランの顔を見て話しているが、ベアトリクスは入ってくるなり、壁の陰に隠れてこそこそしている。
「先に一人で入るつもりー? グランに生着替え見せてあげればいいじゃん。ベアの裸、見たいわよね?」
「ゼタが見せればいいだろ……。わっ、ばっ、ばか今引っ張ったら……は、離せよお……」
「はい離した」
「ぎゃあああぁぁぁ!?」
先に脱いでいたのが仇となり、腕を引っ張られてグランの視界に入る位置へと移動させられるベアトリクス。パッと手を離したゼタのせいでショーツが半脱ぎ状態、しかも彼に尻を向けるように倒れ込むという奇跡を起こす。
くびれのある腰回りにむっちりしたお尻と太もも。胸は見えないが秘所をばっちり見てしまっており、嫌でもチンポが反応してしまった。
「おお、グランもベアで興奮するんだ。よかったじゃんベア。女として見られてて」
「よくないっての! グランおま……私で興奮すんなよな! つーかゼタも見せろよ!」
「もう何回も見てるし、見飽きてるわよ。ね、グラン?」
いたずらっぽく舌を出して笑うゼタだが、もちろんジョーク。ただし今のベアトリクスには効果覿面である。
「……は? えっ、ちょ、本当なのか!? おい、待てってば!」
そこで彼女たちがお風呂へと入っていったので、グランは何度か深呼吸して身体を落ち着かせる。ゼタの全裸ももちろん見たいが今の自分にできることはない……となると、後でベアトリクスがいたずらすることに期待するのみである。
「……ちょっとまずいかも……」
勃起してきたグランだが、意外にも冷静さを保っている。というのも先日フィラソピラと『人は全裸でいるとなぜ恥ずかしいのだろうか?』をきっかけに色々と話していく内に、哲学的な方向へと進んでいったからである。それでも多少硬くなってきたチンポをどうしようか──どうしようもないのだけれど。
そう考えていたところで、次の来客があった。
「おや、この時間にもまだ入浴している人が……。団長さん? なぜここに?」
訪れたのは、身体のあちこちを泥で汚しているアテナの姿だった。聞けば戦闘で子供を庇ったなどと、いかにもな理由である。
「ふむ……私はまた女子風呂に侵入しました、ですか……」
グランのお腹に書かれてある文字を見たアテナは納得した様子。新しく来た者にも彼がしたことを一発で伝えるため、ジータが施したものである。
「ちょ、アテナ……そんな真剣に見つめないで……」
「すみません。人間の男性の身体を詳しく見るのは初めてでして……」
一メートルにも満たない距離まで迫るアテナに、グランは困惑と恥じらいを覚える。星晶獣なので自分の身体とは違うチンポをまじまじと見つめるアテナの反応は予想の範疇だが、それはそれとして下腹部が熱くなっていくのを感じる。普段から隠していることは理解できているからか、彼女も背を向けた。
「ま、まぁ……見られてもいいんだけどね。アテナが見たいなら」
「では遠慮なく……なるほど、こういった構造になっているのですね……。勉強になります、団長さん。女性の身体であれば自分のを参考にできるのですが……」
「参考になるならいいけど……」
興味津々のアテナとは裏腹に、露出狂と呼ばれる人間の気持ちを少し理解してしまうグラン。フル勃起してしまってはいるが、相手が星晶獣なので気は楽である。
「触ってみてもよろしいでしょうか?」
「ええっと……別にいいけど、ちょっと恥ずかしいかな」
「触られると恥ずかしいのですか?」
「うん……っぁ……」
人差し指と親指で陰茎の硬さを確認するような触れ方にグランは呻く。手早く済ませるためかすぐに亀頭へと移ったり、鈴口を開いたり。ビクビク震えることに驚きつつ睾丸を軽く揉みしだくと、満足したのか手を離した。
「団長さん、ありがとうございました。それでは私も、入浴を済ませてきます」
「うん。じゃあね」
隠れるように陰で着替え始めたアテナを見送ると、グランはまたも一人になった。ここが男の楽園であっても孤独じゃ意味がなく寂しいものである。
「団長はアテナのような女性がタイプなのでしょうか?」
「うひゃぉうっ!? エ、エニュオ!? いったいいつからそこに……」
孤独だとそう思い込んでいただけで、背後からエニュオに声をかけられ、ドキッとさせられたのだが。バクバクと心臓が高鳴り鼓動を抑えようとしていると、彼女はグランの正面に回り込み見上げる。アテナをストーカーしていたのは容易に予測できるが、風呂場までとは思っていなかった。
「うふふ……拘束された貴方であれば、今の私でも蹂躙することができそうです……」
「くっ……」
エニュオはグランの顎を掴み狙っていた獲物を捕らえたかの如く嬉々として語る。ぶるりと震え身の危険を感じる彼だったが、そこまで心配はしていない。
「ですが……ここで殺してしまうと、私がアテナに殺されてしまいますね。アテナ以外にもたくさんの方々が、貴方のために動きそうですし……」
というのも彼女はまだ完全に力を取り戻しておらず、冷静だからだ。そうでなくともグランサイファーの生活を経験していく内に、困難であることを知ったのだろう。だからといって諦めたりはしていないらしいが。
「精神的に苦痛を与える程度であれば、よろしいでしょうか?」
「うぁっ……」
恍惚の表情でチンポを握るエニュオに、再び勃起してしまった。白く細い五本の指が巻きつくようにチンポを掴んで脈動しているのを感じ取っている。
彼女の星晶獣としての性……蹂躙の方針を変えたとはいえ、この行動には驚くしかない。
「ふふっ、性器を擦るだけでこんなにも苦しそうな表情を見せてくれるとは……人の雄というものは情けない生物ですね」
「うっ、くっ、うぁっ……」
ある意味ご褒美にしかなっていないのだが、彼女が喜んでいるのであれば野暮なことだと、グランも特に言い返さない。そうしているとエニュオは手コキを続けながら話しかけてくる。
「人の生活にもたくさんの破壊があることを知りましたから。特に浮気や不倫は自ら身を滅ぼしたりして愉快なものですね。ああ、団長にはアテナと恋人になって、私と浮気して欲しいものです。この身体に人の子を宿すことができたのであれば、もっとアテナに絶望を与えられたのですが……」
倫理観がズレているが喋っているのがエニュオなので、そこは彼女らしいと納得しているグラン。それよりも記憶に新しい団員の全裸姿や数時間ぶりの男の身体とあって、彼女のどこで覚えたのか分からない扱きに、先っぽから我慢汁が早くも分泌し始めている。
「ふふっ、早く無様な姿を見せてください」
「っぁ……、エニュオ、やめ……誰か来たらまずいって……」
「むしろ来て欲しいのですが。アテナを呼んだ方がいいですか? この体液が分泌され始めると射精が近いのですよね?」
エニュオは彼の前でしゃがむとべっとりと右手に我慢汁を付着させさらに激しく攻めていく。無様な姿さえ見られればぶっかけられるのも厭わないといった様子で、卑猥な水音を響かせる。
「うぁ……っ!!」
びゅるるるるるる!!
グランが我慢できずに白濁液をぶちまけると、エニュオは無表情でそれを受け止めていく。額や髪の毛、頬や鼻先、唇までべっとりとマーキングしていくが眉ひとつ動かさない。彼女の美しく整っている顔面が数秒でザーメンまみれになっていくが、手に握るチンポの方に意識を向けていた。
「アテナが戻ってくる前にもう一度勃起させてください。幸いにも私の身体は人の雌と変わりませんので……」
「ちょっ!?」
近くにあったティッシュやタオルで顔を拭った後に、するすると下着を脱いでいくエニュオ。スカートの下から出てきた純白のそれにグランが驚いていると、彼女は迷うことなくそれを彼の頭へと被せていった。
「これ本当にまずいって……次誰か来たら……」
「団長が社会的な死を迎えるということですね……うふふふふ……」
生温かいショーツの生地にノーパンのエニュオ、背徳感と誰かが来るかもしれないという緊張で、グランの思考はめまぐるしく駆け巡る。とはいえ今できることはないので、前回覗きをしても擁護してくれたマギサやメーテラなど、理解のある人が来ることを期待していた。
『はー……しかしアテナの肌って本当に綺麗よねぇ』
『スキンケア……特に意識したことはありませんが……した方がいいのでしょうか?』
『こんなに綺麗ならしなくてもいいんじゃないか?』
実際に戻ってきたのは、入浴していたゼタとアテナ、ベアトリクスだが。手で抜いてもらっている内にだいぶ時間が経過していたらしい。エニュオに理解のあるアテナであればいくらでも弁解できると……グランは安心した。
「……くすっ」
一方で、エニュオは彼に気づかれないように微笑むのだが。全ては自分の手のひらの上とでも言いたげな表情で、部屋の隅に置いていた槍を手に握る。
「ん? エニュオなにして……」
「せいっ」
軽い掛け声と共に一閃、グランの拘束が解けて彼は自由になる。
「え? 解放してくれてありが……うわっ!?」
「きゃあああああ!!」
エニュオが唐突に発した、あまりにもわざとらしい乙女の悲鳴。彼女は叫びながらもグランを引っ張りわざと押し倒され、股を開く。そのまま腰を動かすとぬぷりと彼のチンポが挿入され、彼女の望んだままのシチュエーションが再現された。
「グランあんた……」
「……」
ゼタが二人を見るなり顔をひきつらせ、後ろを歩いていたベアトリクスも絶句。そのまた後ろを歩いていたアテナだけが、擁護し始めた。
「ま、待ってください。団長さんは拘束されていたはずです。エニュオがなにかをしたに違いありま──」
「今の私では団長にも勝てないか弱い乙女……組み敷かれてしまうのも当然のことです。それに彼は拘束されているように見せかけていたようですよ?」
「ええっ!? いやいや、そんなことな……い……」
否定したいグランだったが今まさにエニュオを押し倒し、性交していると表現しても過言ではない状況に言葉を詰まらせる。
「さささ、最低だぞグラン!!」
「まぁ……客観的に見れば? グランがエニュオをレイプしているかのようにしか見えないんだけど……アテナはどう思う?」
「エニュオが弱体化しているのは事実ですが……。確かに団長さんには、彼女を組み伏せるだけの力があるのも事実ですが……ですが……」
さっきの発言のせいで混乱させられたアテナがはっきり言い切れないのもあり、状況はひたすら悪い方向へ。
「とりあえず、二人だけにしてあげよっか。清掃中の看板出しとくから……」
「おいゼタ!? ちょっと待てよ私を置いていくなぁ! アテナも行くぞ!!」
「え? あ、はい……」
最終的にはそそくさと退散していく三人を横目に、グランはチンポを突っ込んだまま勃ち尽くしていたのである。
「……どうしよう、これ……」
「うふふ……とても面白いことになってきましたね。明日にはこのことが艇の中に広まって……。ああ、貴方を慕う方々に向けられる感情を想像しただけで身体が昂ってしまいます」
エニュオが悦んでいるのを見下ろすと、呆れてため息しか出ない。それとは別に彼女の興奮した様子を見ていると、一時的に収まっていた劣情がふつふつと込み上げてくるのである。
「くっ……!」
グランはどうにでもなれと言わんばかりに腰をへこへこと振り始める。我慢汁だけではない、なぜかとろとろしている蜜穴は滑らかに抽送を受け入れる。
「おや? 私を襲う意思はなかったのでは?」
「ここまできたし……エニュオを襲いたい気持ちがないわけでもないし……」
「正直な方ですね……楽しませてくれたお礼です。壊さないのであれば、私の身体を好きにしてくれて構いませんよ? 所詮は紛い物ですし……」
満足したのか笑顔で受け入れてくれたのもあって、グランはエニュオに体重をかける。スカートで結合部が見えないが、彼女も興奮しているせいかぐちょ濡れ。
「ふっ……くっ……うぁっ……」
「うふふ……必死に種付けを行おうとしている団長も素敵ですね。無防備だらけでつい手を出したくなってしまいます……そう考えると、今の貴方と同じなのかもしれません……」
両頬に手を添えられさらに距離が近づき、グランの荒い吐息がエニュオの顔にぶつかる。腰が動かしづらくなりチンポを根本まで沈めた彼はジッと見つめ、彼女の艶のある唇に注目した。
「……キスしてもいいかな」
「キス……接吻のことですね? いいですよ、思う存分、楽しんでくださ……ふむぐっ」
言い切る前にエニュオは口を塞がれ、舌を侵入される。そして口内を舐め回されるも特に不快な顔は見せず、むしろこうすることで悦ぶのだと自分からも舌を動かして絡ませ始める。
呼吸のために一度離した後も、ベロを伸ばして先っぽ同士をくっつけたりして、粘液をべっとりと付着させ合う。下になっている彼女はグランの唾液をたっぷり受け止めた後に、コクンと喉を鳴らして飲み込んだ。
「はぁ……はぁ……エニュオ、キス上手すぎ」
「貴方の真似をしただけなのですが……」
「そうなんだ……うぐっ……。そろそろ射精していいかな……」
挿入したままエニュオとキスをしたせいで、パンパンに張り詰めたグランのチンポは射精を訴えている。
「構いませんよ。ふふっ、私はこれから団長に孕まされてしまうのですね……」
「うっ……いやいや、デきないよ……星晶獣だし、紛い物なんだよね?」
「それならいいのですが。手早く済ませるとしましょうか」
「っぁ……そんなことも、でき……っ……」
チンポを締め上げられカリ首を擦る肉壁に精液を吐き出しそうになるグラン。しかし一番奥で注ぎ込もうと堪えると、すぐにピストンを再開してエニュオのマンコに叩きつける。
「激しさが増してきましたね。そろそろ二回目の射精……あのような勢いでお腹に叩きつけられたら私はどうなってしまうのでしょう? ……んむぐっ」
キスを施され強制的に黙らされたエニュオは、必死に腰を振るグランの身体に両手両足を回して抱きつく。そしてフィニッシュに向けて目を閉じている彼の不意を突くように舌をぬるんと挿入し……。
「ん゛ぅっ……!?」
ビュルルルルルル!!
彼に目を開かせてイキ顔をばっちり脳裏に焼きつけながらも、しっかりと性器の奥で子種を受け取る。表情を変えないままのエニュオはお腹に温かい液体が注ぎ込まれるのを感じつつ、明日を楽しみにするのであった。