※この作品はR-18です。

タイマニン・アンド・ニンジャ・クロスストーリー   作:タッツー2号

2 / 9
1話作るまで長かった。だけど、良い作品が出来たと思います。お楽しみ下さい。


【スターライト・キャッチ】

 企業ニンジャとは、一般企業に専属で雇われているニンジャである。その役割は、他企業所属のニンジャからの防衛や、偵察、暗殺、商品テストなど多岐に渡る。今回はそんな企業ニンジャの活動を覗いて見た。

 

 

 

 

 

 

 PiPiPi! PiPiPi! PiPiPi! 

 

 企業ニンジャ、キルブレイドの携帯端末に仕事の依頼を告げるアラームが鳴り響く。ボタンを押してアラームを止め画面を確認する。

 

 送られてきたメールには『K案件、Aに連絡』という簡素なメッセージと共に今回のビズを担当する代理人の現在地やセキュリティパスワードが表示される。それを確認してからいつも仕事で使う装備の準備を始める。

 

 

 

 カミソリの刃を重ね合わせたような面頬と鉛色のニンジャ装束の上に特注のコートを羽織り、廃墟が連なるストリートを歩きながら目的地へと向かう。

 ここらのストリートはヨタモノや浮浪者にアンブッシュされる危険もあるが、今まで襲ってきた奴ら全員を始末してからは噂が広まったのか襲ってくる者はあまりいなくなってしまった。殺された奴らを解体して売り物にしていた者たちはがっかりしているだろう。

 

 いくつかの路地を抜けしばらく歩いていると目印である看板が目に映る。周囲に人影がないことを確認してから扉を開けて建物へと入っていく。

 

 中に入りいくつかのロックされた扉にメールに記載されていたパスワードを入力して奥へと進んでいく。無理矢理侵入しようとすると容赦なく防衛装置が作動するので面倒でも正規の手順で済ませていく。

 

 しばらくして目的の部屋の前にたどり着きドアを開けると目に映るのはいくつものコードが床や壁を占領し、明滅を繰り返す用途不明の機械の群れ。

 そして部屋の中央に置かれた手術台のような装置に繋がれた一人の男、頭はヘッドギアのような機械で覆われその機械から伸びるコードが首の裏側にあるバイオLAN端子と直結しており、時おり身体がビクビクと痙攣し露出した口元は笑みを浮かべながらよだれを垂らしている。

 

 その姿を目にしズカズカと男に近づいて頭の機械の強制停止ボタンを押してやると男の動きが止まる。そのまま耳元に「さっさと起きろこの電脳中毒者!」と大声で呼び掛ける。すると男はゆったりとした動きで起き上がり「やあ、お早いお着きで」とのんびり返事を返してきた。

 

「会社からの連絡があっただろう、ナニしてたんだテメエ」

 

 その言葉に待ってましたと言わんばかりに代理人の男が口を開き怒涛の如く語りだす。

 

「いや聞いてくれたまえキルブレイド=サン、僕たちの勤め先であるドリームランド社から新しいバーチャルアイドルが売り出されると広告があってね、好みの娘だったから急いで手に入れてからずっと彼女とネンゴロしていたんだよ。

 会社からのメールもしっかりと確認したが一分一秒でも彼女で遊んでいたくてね、すっかり予定時間を越えてしまったよ。ごめんごめん」

 

 たいして悪びれもせずにそう告げる男の姿に怒りが湧きそうになるが、怒るだけ無駄だと理解しているので何も言わない。

 さらに部屋に備え付けてある大型のモニターからは彼が購入したであろうバーチャルアイドルが腰をカクカク揺すり、髪を振り乱し股間から潮を吹き散らしながらアヘ顔を晒し大声で喘いでいた。

 

『はぁっ! あぁああっ! ひっ!? ひっ! ひィンッ! あぁっ! んぁああああっ! も゛っやめっ! だずげっああああっ!』

 

「アーイイ……遥かに良い……キルブレイド=サン、彼女はネットでバーチャルアイドルとして活動していたんだ。

 

 何千何万を超えるバーチャルアイドルの一人として今まで地道に活動を行ってきて、やっとメガコーポであるドリームランド社の数多いるバーチャルアイドルの一人として採用されて、きっと希望に満ちた未来を夢見ていたのだろうね。

 

 会社から与えられた仕事を忠実に実行し、次第に高まる会社からの評価。同期のアイドル達と行った電脳空間でのファンとの握手会やライブイベントなどの理想的キャリアアップ、まさに順風満帆! 彼女は成功者としての道を進む筈だったのかもしれない。

 

 だが! そんなものは全て彼女たちの売値を高めるための企業戦略の一環に過ぎなかったのだよ! 

 

 バーチャル世界のトップアイドルになるという夢の階段を叩き壊された時の絶望に満ちた顔! これから自分がどんな目に遭うのか懇切丁寧に説明してあげた時の恐怖に怯えすくむ表情! 必死に助けを求めプライドを投げ捨てる無様な有り様に僕の股間はギンギンに成りっぱなしさ!!!」

 

 そう、米連に本社を置く世界的メガコーポであるドリームランド社も裏では魔族と手を結んだ暗黒メガコーポであったのだ! 

 

 VRMMOやAR技術で市民に娯楽や便利な生活を届けながら裏では電脳ドラッグを売りさばき、違法改造したバーチャルアイドル達を娼婦として客をとらせて電脳空間で激しく前後させていたのである。

 

 さらに気に入った娘を大金を積み上げて買い取れば、現実世界のドリームランド社の支社で医療ポットにボトル詰めされた本人の肉体をバーチャルアイドルそっくりに整形し、奴隷オイランとして購入者に輸送してくれるサービスまで存在するのだ! 

 

 そして企業はいくらでも替えの効くバーチャルアイドルで利用者から金を手に入れ、利用者は自分が気になったアイドルと激しく前後し気に入ったら大金を払い自分の物にする。まさにWin-Winの関係である。そのような利用者と企業によるブラックサイクルが出来上がっていたのだ!!! 

 

「仕事でお前に会うたびにその長い話を聞かされるんだが、飽きないのかそれ?」

 

「何を入っているんだい? 彼女達の夢が砕かれた時の顔や、今までのアイドルとしての研鑽が全て無駄だと教えてあげた時の嘆きの声は何度聞いても飽きはしないよ。君もどうだい?」

 

「俺はバーチャルよりも生身の女を抱くほうが好きなんでな、バイオLAN端子の取り付けは断らせてもらうよ」

 

「そうかい、残念だ。気が向いたら僕に声をかけてくれたまえ、我が社の優秀な医者を紹介しよう」

 

 お互いに幾度も繰り返したやり取りである。仕事前の挨拶を済ませて本題に入る。

 

「それで……今回の依頼の詳細は?」

 

「いつも通り、K(kill)案件で我がドリームランド社の製品である電脳ドラッグの一つ『ピュア』を勝手に複製して販売している奴らの殲滅だよ」

 

「了解、了解。いつも通り全員キリステしてくるとしよう」

 

 お互いに仕事のやり取りを終えてキルブレイド=サンは教えられた標的のいる場所へと向かうべく部屋をあとにする。扉が閉まるまで夢を砕かれたアイドルの悲鳴のような喘ぎ声が響いていた。

 

 

 

 代理人とのやり取りを終えて標的たちが根城にしているはずの廃ビルへと到着すると、すでに廃ビルは蜂の巣をつついたような状況に陥っていた。キルブレイドのニンジャ聴力には大勢の悲鳴や銃声が聞こえ、首を傾げた。

 

(んん? 情報だと俺の他に襲撃を担当する奴はいない筈だが、何かあったのか? ……まあいい、中に行けばわかる)

 

 現在の状況に疑問を浮かべながらも会社から与えられた仕事を完遂するべく、キルブレイドは渦中の廃ビルへと突入していった。

 

 キルブレイドが廃ビルの中にある階段をニンジャ脚力で次々と走破していく。一段ずつ上るのではなく一歩で階段を跳び上がり、踊り場の壁を足場に変えてさらに跳躍を繰り返し、あっという間に上層へと駆け抜けていく。

 途中で遭遇した上層から逃げてきた者たちには、上の階で何があったのかをインタビューしてからキリステしていく。

 

 その過程で手に入れた情報をまとめると、突然やって来たピカピカ光る対魔忍が暴れているらしい。事前の情報にはなかった予想外な存在に眉をしかめるが、企業ニンジャとして会社から与えられた仕事の遂行を優先し騒ぎの中心地を目指し進み続ける。

 

 やがて、キルブレイドが銃声や悲鳴がもっとも鳴り響いていた階層に到着する頃には、音は鳴り止み静寂が場を支配していた。

 

 たどり着いたキルブレイドの目には、身体にいくつもの穴を開けた死体の数々と僅かに漂う肉の焼ける臭いと、インタビューして聞き出した対魔忍の姿が見えた。

 

 その対魔忍は可愛いらしい少女であった。150半ばの身長に、金糸で出来たかのような黄金色の長髪と、ぱっちりとした翡翠色の眼とあどけない顔立ち。

 さらに身体の肉付きもよく対魔忍スーツの上からでも分かるたわわに実った胸に、括れた腰と引き締まった臀部が少女から大人の女へと変貌する途中の色気をにじみ出している。

 

 インタビューで聞き出した姿より遥かに可愛らしく、自分の好みにピッタリ当てはまる対魔忍に興奮しピュゥッと口笛がこぼれる。その音に反応したのか対魔忍の少女が視線をキルブレイドへと向けて口を開いた。

 

「なに? あんたもこいつらの仲間なの?」

 

「いいや、仲間じゃないしその逆、そいつらを始末しに来た殺し屋だよ」

 

「ふ~~~ん……じゃあ悪い奴だね」

 

 そう言うと彼女はキルブレイドに右手の親指を立てて、銃に見立てた人差し指を向けると指先が発光し光が収束! その姿にキルブレイドのニンジャ第六感がアラートを鳴り響かせる! 「イヤーッ!」即座にブリッジ回避! 自分の頭があった場所を一条の閃光が通り過ぎていく! その閃光はキルブレイドの後方にあった廃ビルの壁を貫通して消えていった! 

 

「おおっ! 今のを避けるんだ……じゃあ、これならどう?」

 

 そう言うと彼女の指先が再び発光し光が収束する! しかも今度は人差し指だけではない、右手の5本の指先すべてに光が収束する! そして放たれるのは光のシャワーだ!!! 

 

「イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ!」キルブレイドはブリッジ回避からの連続側転に加えてスリケン連射! しかし放たれる光のシャワーに触れたスリケンが次々と蒸発していく! そう、この光の正体は超高温のレーザー光であるのだ! 

 

 彼女の忍法、光星天体(スフィアレーザー)は対魔粒子の力で発光した光を束ねて超高温のレーザーとして撃ち出す技であり、光の速さで敵を穿つ! だがキルブレイド=サンはレーザーの発射口である指先の前に立たないようにニンジャ身体能力を駆使して回避を行っているのだ! 

 

 どれだけレーザーが速くても、それを撃ち出す彼女がこちらの動きを捕らえることが出来なければ当たることはない。そう判断したキルブレイドは壁や柱や天井を足場に変えて対魔忍へと高速で迫る! そうはさせないと彼女は左手も用いて光の弾幕を形成する! 

 

 だがキルブレイドは地面すれすれまで身体を低くして彼女へと接近し天井目掛けて一気に跳躍! 下へと視線を向けていた彼女は反応しきれずに一瞬キルブレイドの姿を見失う。そのままキルブレイドは天井を蹴り彼女の後ろへと着地してカラテを振るわんとする! 

 

 しかし、キルブレイドが目にしたのは光輝く彼女の背中であった! 「グワーッ!?」咄嗟にニンジャ装束の上に羽織っていたコートを盾の代わりにするが、防ぎきれずにレーザーが身体を焼いていく。たまらずキルブレイドはワーム・ムーブメントで回避! 彼女から距離をとる。

 

 キルブレイドの身体は所々レーザーによって焼かれていたが、貫通はしていない。盾にしたコートは防弾、防刃、耐熱、耐寒、耐電、耐魔力といくつもの防御機能を持つ特注品である。値段は相応に高かったが、これがなければ今ごろキルブレイドはサンズ・リバーを渡っていたであろう。

 

 キルブレイドは油断なくカラテを構え直して対魔忍の出方を見るが、彼女の表情は驚きに彩られていた。

 

「すっ、すっご~~~い!? この光ちゃんのスーパーレーザーをまともに食らって生きてる人なんて初めて見た! 

 

 ねえねえ! あんた名前は? 私の名前は天野光(あまの ひかり)! 五車学園高等部ピカピカの一年生! 好きなものは……」

 

 まるで機関銃の如く自己紹介の言葉を放ってくる対魔忍に呆気に取られるが、モータル(常人)だろうと対魔忍だろうと、アイサツをされたのならばニンジャは半ば本能的にアイサツを返さねばならない。ニンジャの礼儀だ。

 

「ドーモ、天野光=サン、キルブレイドです」彼は両手を合わせ体を九十度折り曲げ深くオジギを行い、アイサツをした。

 

「ん~~~、キルブレイドね、カッコいい名前じゃん!」「そうかい、ありがとよ」ニコニコと笑いながら彼女は称賛の言葉を投げ掛けてくるが、キルブレイドは油断することなくカラテを構え続ける。彼女の忍法が指先だけでなく背中からも放たれたということは、おそらく全身からレーザーを放つことが出来るだろうと予測し、勝つためにイマジナリー・カラテでシミュレーションしていく。

 

 しばらく言葉を交わしていたが飽きたのか「じゃあ、続きをやろっか」と彼女は脈絡もなくイクサを再開させる。まるで気まぐれなネコのようだと思いながらキルブレイドもイマジナリー・カラテをやめてイクサに意識を集中させる。

 

 ヒカリ=サンの身体が発光し光が収束! 言葉もなく忍法が放たれる! 「イヤーッ!」跳躍し天井を足場に紙一重で回避! 装束の端が燃えて焦げる! 「イヤーッ!」柱を盾にして紙一重で回避! 装束の端が燃えて焦げる! 「イヤーッ!」連続側転をして紙一重で回避! 装束の端が燃えて焦げる! 「イヤーッ!」肉体にサイバネ手術を施していた死体を蹴り上げて盾にしながら紙一重で回避! 装束の端が燃えて焦げる! 「イヤーッ!」ボロボロになっていたコートを回収し盾にして紙一重で回避! 装束の端が燃えて焦げる! 

 

 ニュービーニンジャであればスイスチーズのごとく穴だらけにされてしまうようなレーザーによる弾幕の中でも、キルブレイドは鍛えたカラテで避け続ける! 

 

「へいへいへい! どこに撃ってるんだい、全く当たらないZE!!!」たまにレーザーが身体を掠めてニンジャ装束を焦がしていくが、気にせずヒカリ=サンを煽っていく。

 それにイラついたのかさらに弾幕が激しくなるがキルブレイドは表情には出さず必死に避け続ける! 

 

「あ~~もうっ! さっさと消し炭になりなさいっ!」いつまでも避け続けるキルブレイドに痺れを切らし、彼女は一息に始末しようと全身から光が溢れだし強烈に発光する! それを目にしたキルブレイドは怯むことなく突撃する! しかし光の収束のほうが早い! そしてヒカリ=サンの身体から放たれた眼も眩むような閃光がキルブレイドとヒカリ=サンのいる階層と上の階層を飲み込み消し飛ばしていった! 

 

 

 

「あ~~~、疲れた~」上の階層や壁が消滅し風通しがよくなった廃ビルの床にヒカリは座り込んでだらけていた。キルブレイドと名乗った敵は彼女の予想以上に強敵であった。

 今まで彼女が相手をしてきた敵はヒカリの強力な忍法の前にまともな抵抗も出来ずに死んでいったのだ。そして、ここまで粘り強い敵は彼女にとって初めてであり、体力や気力を想定より消費していた。

 

 だからこそ、この結末は必然であったのかもしれない。今の彼女は強敵との戦闘を終えて勝利したと思い込み、油断して隙だらけであった。

 ニンジャ同士のイクサは変幻自在なオバケであり、殺したと思っても相手のサヨナラを聞くまでは決してザンシンを忘れてはいけない。しかし、ヒカリ=サンはニンジャではない。これが彼女の明暗を分けた! 

 

「イヤーッ! イヤーッ! イヤーッ!」「ンアーッ!? ンアーッ!? ンアーッ!?」突然のカラテシャウトと共に足元の床が粉砕し、座り込んでいたヒカリ=サンに連続カラテパンチが襲い掛かった! 彼女の目に映るのは死んだと思っていたキルブレイド=サンの姿であった! 

 

「ナンデッ!? 私のレーザーで消し飛ばした筈なのに、ナンデッ!?」カラテパンチを連続で無防備に受けたことで満身創痍にまで追い込まれたヒカリ=サンは疑問を口にする。

 

「おいおい、ダメじゃないか。ちゃんと死んだか確認しないとさあ。……まあ、種明かしをすると簡単だよ。レーザーが放たれる前に床をくり抜いてお前の足下の階に退避したのさ、お前が自分の足場を壊さないことに賭けてな」

 

 キルブレイドが答えを教えるとヒカリ=サンは愕然としていた。レーザーが放たれるまで一秒も有るか無いかの一瞬でそれを実行に移したキルブレイドだが、もしも少しでも下の階への退避が遅れていれば彼はレーザーに飲み込まれていたであろう。

 

 そう、キルブレイド=サンもギリギリの状況であったのだ! もしもレーザーが下の階層にまで降り注いでいたら間違いなく彼は爆発四散していたであろう。だが、今までの戦闘でヒカリ=サンは自分の足場を破壊することを無意識に避けていた。一か八かで彼女の足下にレーザーは来ないことに賭けたその判断が、キルブレイドの命を救ったのだ! 

 

「さて、これで仕事は終わりだ。標的どものリーダーは消し飛んだが他の構成員の首もあるし、殲滅は完了したから会社も納得してくれるだろ。あとは、お前をお持ち帰りしてネンゴロするとしよう」

 

 そう言いながらキルブレイドは満身創痍で抵抗も出来ないヒカリ=サンの意識を刈り取り、彼女を担いで廃ビルから跳び立って行った。

 

 

 

 

 

 

────────DOWNLOAD────────

 

 

 身体を包む柔らかな布団の感触に名残惜しさを感じながらヒカリが目を覚ますと、目に映るのは見慣れない天井であった。周囲を見回しても自分の部屋とはまるで違う内装に疑問を覚えるが、《ザリザリザリ》と頭に一瞬ノイズが走り違和感を消し去ってしまう。

 

「あっ、そうだった。早く着替えないと!」

 

 何を考えていたのかをすっかり忘れ去り、自分に与えられたメイドとしての仕事を行うべく急いでベッドから抜け出す。今日も大好きなご主人様と過ごす一日が始まるのだ。

 

 

 

────────────朝────────────

 

 

 

 彼女のメイドとしての仕事は屋敷の主を起こす所から始まる。メイド服へと着替えて食事を済ませから、眠っている主人の寝室へと歩を進める。

 部屋の前にたどり着き扉をノックするが、まだ眠っているのか返事がない。なので、いつものようにコッソリと扉を開けて部屋の中へと侵入する。

 

 足音を立てないようにソロリ、ソロリとベッドに眠る主人の元へと近付いていき、たどり着くと夢の世界に旅立っている主人を起こすべく、もぞもぞとベッドに潜り込む。

 

 そのまま、主人のズボンを下着ごと脱ぎ捨て性器を露出させる。ブルンッ! と下着から解放されたチンポは朝勃ちのためかガチガチに硬くなりその威容を彼女へと見せつける。

 

「ひゃ~、相変わらずご主人様の大きい。……んあむっ」彼女は取り出したご主人様のチンポをうっとりと眺めてから、日課である朝の奉仕を開始した。

 

「ちゅっ、ちゅるっ、んっ、んむっ、じゅるっ、じゅっ、じゅぽっ、ぐぽっ、はぷっれろっ」チンポへのキスから始まり、亀頭や裏スジに竿や玉を口に含んで舐め回しと、あらゆる方法で主人の朝勃ちを鎮めようとする。

 

「ちゅーっ、ちゅる、んぐっ、んちゅ、んぐっ、じゅぱ」主人のチンポからこぼれ始めた先走りの汁を舌の上で転がし、しっかりと味わってから飲み込んでいく。奉仕を始めてから体感時間で10分以上過ぎているが、未だに射精する気配がない。

 

 ならばと、メイド服に開いているパイズリ用の穴を活用し、主人のデカマラを彼女ご自慢の巨乳で包み込んでいく。胸に感じる大好きなご主人様の熱に、子宮が疼き股から蜜がこぼれ落ち、奉仕を忘れて自慰に耽りそうになる。

 それでも奉仕をやり遂げようと気合いを入れ直し、乳圧でチンポを刺激し、胸で包みきれずに飛び出た亀頭を丹念に舐め回す。

 

「ぺろっ、ちゅるっ、れろっ、んっ、はあっ」だんだんと主人のチンポが胸や口の中で少しずつ膨らみ始め、射精の前兆を感じとると、彼女はさらに激しくしごき始める。

 

「ちゅっ、ちゅるっ、じゅっ、じゅぽっ、ぐぽっ、ぢゅるっる……んっんぐっ!?」そのまま激しくしごき続けていると突然、頭を押さえつけられ一気に喉の奥までペニスを突き込まれていく。

 

 びゅっー! びゅるっ! びゅるるるっ! どぷっ! どぷるっ! どぴゅるっ! そして、ペニスからは灼熱のマグマのごとき白濁液が火山噴火のように吹き出し、奉仕していた彼女の胃や食道を白く染め上げていった。

 

 吐き出され続ける白濁液のオスの匂いと呼吸が出来ない苦しみをマゾ快楽に変えて彼女の意識を白く染めていく。たっぷりと1分近く射精が行われ、彼女の口や胃に朝一番の濃厚精液を注ぎ込まれることで、朝の奉仕が終わりを迎えた。

 

 

 

────────────昼────────────

 

 

 毎朝の主人への奉仕とその快楽で意識を飛ばすことで朝の時間は潰れてしまうが、お昼からは屋敷の掃除仕事を始めていく。

 

 屋敷の窓や装飾品、テーブルや階段などを決められた道具や掃除方法でキレイにしていく。暫くそうしていると、突然うしろから抱き締められた。

 

「──────」「わっ!? ご主人様? どうしたんです……んっ!」さわりっ、主人の手がミニスカートをたくしあげ、彼女のマンコを朝の奉仕で濡れたままの下着の上から擦り上げる。

 ゆっくり丁寧に、もどかしさを感じるように優しくなで続けていくと、くちゅりっと新たにこぼれた蜜の湿った音が静かな廊下に鳴り出した。

 

 主人がヒカリに顔を向けると彼女は股を擦り合わせ顔を赤面させながら、潤んだ瞳を主人へと向け返した。それに答えるように彼も続きの行為をやり始める。

 

「ふっ、ふうっ、んっ、ふゅっ、あっ、はっ、はぁっ」肩や二の腕、脇にヘソに太ももに尻と、彼女が一段と感じる乳首やマンコを弄ることはせずに、延々と他の部位を撫で回し続けていく。

 もどかしさに身をよじろうとしても、がっちりと主人の腕が彼女の身体を拘束し、ひたすら愛撫を続けていく。

 

「んっ、ふっ、んあっ、はっ、はっ、んああっ!?」30分ほど絶頂させられることもなく、このまま生殺しにされ続けるのかと思っていた彼女は、乳首やマンコをいきなり刺激されてあられもない声をあげてしまう。

 

「ご主人様、いきなりっそんな、あっ! はぅっ!?」先ほどまで生殺しにされたままであった火照った肉体に与えられる強烈な性刺激になす術もなく彼女は絶頂してしまう。

 

「ご主人様っ、だめっ! やっ! あっはあっ!?」ぷっしゃあああっ、ちょろろろろろっと彼女の股間からは性的絶頂による潮と、絶頂に耐えきれずにこぼれた聖水が床を濡らしていく。

 

「あっ! だめっ! とまってぇ! んひぃっ!?」聖水がこれ以上こぼれるのを止めようとするも、主人からは容赦なく胸やマンコを攻められ続けて、ちょろっ、ちょろろろろろっと床に水溜まりを作っていく。

 

 全て出し終える頃には床に潮と聖水による小さな水溜まりが形成され、メスの匂いを漂わせていた。

 

「ぐすっ、すんっ、ご主人様のばかぁ、やめてっていったのにぃ、ぐすっんっ!?」羞恥に顔を染め、主人に抗議の言葉を投げようとしていた彼女の唇を強引に塞ぎ、そのまま舌を絡み合わせる。

 

「ちゅっ、ちゅるっ、んっ、んふっ、ふっ、ちゅっ、ぷあっ! もうっ、しょうがないんだから……こんなにした責任、後でちゃんと取ってくださいね」先ほどの愛撫によって股間から愛液をたらしながら、そう言う彼女の顔は期待と興奮に彩られていた。

 

 その後、乱れた服を整えて粗相の証拠を隠滅してから、昼の業務へと戻り時間が過ぎていった。

 

 

 

────────────夜────────────

 

 

 

 一日の仕事が終わりを迎え風呂で身体をキレイにしてから、いつものメイド服から黒のベビードールに着替えて主人のいる寝室へと向かう。

 今日も自分とご主人様以外に誰とも出会わなかったことに違和感を感じるが、《ザリザリザリ》と頭にノイズが走ると彼女の頭から違和感は消え去っていた。

 

「ご主人様、ヒカリです」寝室へとたどり着き、部屋にノックすると、「──────」主人から入室を許可されて彼女は意気揚々と愛しのご主人様の待つ部屋へと入っていった。

 

 部屋に入ると彼女の主人がナイトガウンを着て、ベッドに座って待っていた。主人の前にたどり着くと、彼女は愛するご主人様を喜ばせようと選んだベビードールのお披露目をする。

 

「ねえねえ! どう、ご主人様! かわいいかな?」「──────」「やたっ!」そして誉められた嬉しさのままに主人に思いきり抱き着いて喜びをあらわにする。

 

 しばらくの間、抱きついた主人の温もりを堪能していると、彼女の肩に手がかかり、引き寄せられた身体が主人と密着する。その行為に、さらに喜びの感情が沸き上がり、この時間がずっと続けばいいと思いながら、日課となった夜伽を始めようとベビードールを脱ごうとするが、それよりも早く主人の手でベッドに押し倒される。

 

「あっ、んっんっ」チュッと何度も軽く唇が触れ合うだけのバードキスをしながら、身体を触れ合わせてそのまま愛撫を始めていく。背中をさすり撫で、柔らかな尻を揉みしだき、豊満な乳房を堪能し、舌で濡らした指を使って彼女の陰核を捏ね回したりと、彼女の性感を高めていく。

 

「はっ! はあっ! んっ! はあっ!」一時間ほど愛撫を続けていると、彼女の頬は興奮で赤く染まり、吐息も艶かしく吐き出されて主人の興奮を昂らせていく。

 

「ご、ご主人様ぁ、お願いしますっ、わたしっ、もうっ」一度も絶頂することを許されずに、身体を火照らせ続ける彼女は自らの主人に絶頂の許しを乞う。

 その懇願を聞き入れて、彼はヒカリのシースルーベビードールの肩紐を外し、ゆっくりと脱がしていく。

 

「んっ! くっ! あっ!」スルリスルリとベビードールが肌を擦るたびに喘ぎ声を上げ、ショーツにぐっしょりと染みを作り上げていく。

 ベビードールを脱がし終えると、そのままショーツに手を掛ける。濡れたショーツを脱がしていくとネチャリと愛液が糸を引いて彼女の感じていた性的興奮を表していた。

 

 そして、ビキッ! ビキッ! と限界まで屹立した肉棒が彼女の蜜壺に狙いを定める。そのままズブズブとゆっくり、ゆっくりと、グズグズに蕩かした膣にペニスを打ち込んでいく。

 

「ふひぃんっ! ひっ、ひぃッ! ふぁっ!? はへっ、えっ、きゅひぃっ! イッくぅぅぅっ!」

 

 ずにゅっ、ずぷっ、ずぷぷっ、ずぷぅぅっ! ペニスが秘所を一突きするたびに彼女は絶頂の喘ぎ声を上げ、膣肉が主人のペニスから精液を吐き出させようときゅっきゅと締め付けるが、彼もそれに負けじと肉棒で膣内を掻き乱していく。

 

「ひゃぅっ!? んっ……ハァアアアアアンッ!!!」パァンッ! グチュッ! パンッ! ズチュリ! パパパァンッ!!! 

 

 正常位で激しく腰を前後させるたびに、持ち上げた彼女の尻たぶと腰がぶつかり合い、湿った音が部屋に鳴り互いの快楽を高めていく。そしてヒカリへの愛撫による興奮とセックスで長時間の我慢を続けていた彼のペニスが限界を迎えた。

 

「──────」「んっ! だっ、射精してぇっ! ぜんぶっ! わたしの胎に……ふあああああっ!?」

 

 どぶゅるるるっ! どぶっ! どぶぅうッ! びゅるるっ! 溜めに溜めた精液が彼女の子宮を蹂躙していく。子宮口に押し付けられたペニスが震えるたびに、びゅっ! びゅっ! と白濁液が撒き散らされ、彼女を絶頂させ続ける。

 

「ひゅっ! ひゅうっ! んあっ! くはっ! ……はぁ、はぁ」やがて、彼の射精が終わると荒い呼吸を吐きながら、ヒカリが胎出し快楽の余韻に耽っていると、ムクリッ! と彼女の膣の中でペニスが再び勃起を始める。それに気付いた彼女は蠱惑的な表情を浮かべて、彼に誘いの言葉を口にする。

 

「んふっ、ご主人様の絶倫。……いいよ、私の全部ご主人様の手で好きにして」

 

 その言葉を聞き彼は理性の糸を引き千切り、獣性の赴くままに彼女の身体を性的に貪っていく。そして長い長い夜が始まっていった。

 

 

 

 

 

 

──────────LOGOUT──────────

 

 

 パチリと目が覚める。キョロキョロと周囲を見回す彼女の視界には用途不明な機械と天井を這うコードの群れ。そして自分の頭に取り付けられた機械が映り込む。

 

 いつもと違う部屋に違和感を覚えるが「おはよう」と耳に入り込む愛しのご主人様の声に、違和感は一瞬で消え失せた。

 

「あっ、ご主人様!? おはようございます!」元気一杯に挨拶を返す彼女の顔は喜びに満ち満ちていた。大好きな飼い主に尻尾をふる犬のようなその姿に、調教が上手くいったことを確認し、ご主人様(キルブレイド)は笑みを浮かべた。

 

 そう、廃ビルでの戦闘のあとにヒカリ=サンはキルブレイドと顔馴染みのエージェントの拠点に運び込まれ、非生体LAN直結型の機器を用いて、VR世界で調教を受けていたのだ! 

 

 現実世界の時間に換算すると、実に5年近くもキルブレイドの身体データを参考に作り上げられたご主人様に奉仕行為を続け、今や彼女は敵であった筈のキルブレイドを完全に、自らが奉仕する愛しのご主人様だと認識している。

 

 そう、ドリームランド社の技術を悪用すれば、このような作業などベイビーサブミッション! なんなら処女の床上手だろうと作り上げることも出来るのだ!!! 

 

「さて、個人的な要件も済んだからな、家に帰るぞヒカリ」「はーい、ご主人様!」

 

 キルブレイドは調教の済んだ元対魔忍のメイドを引き連れてエージェントの拠点をあとにする。こうして、一人の対魔忍がまた闇に消えていった。

 

 

 

【スターライト・キャッチ】おわり。

 

 

 




・登場人物

須賀原京助(すがわらきょうすけ) ニンジャネーム キルブレイド

元フリーランスのヨージンボー、現ドリームランド社の企業ニンジャ。ゴジュッポ・ニンジャクランのグレーターニンジャソウル憑依者でありイアイドーの使い手。金髪、身長182cmの長身。

ジツ:カラテ比率は0:10程度のカラテ特化。今回は相性の問題でイアイドーの出番があまりなかった。次があれば書いてみたい。
 

天野光(あまのひかり)

五車学園高等部一年生、忍法の光星天体(スフィアレーザー)は対魔粒子の力で発光し、その光を束ねて高温のレーザーとして打ち出す。欠点は光量が強過ぎると自分の視界も遮られること。

裏設定で、子供の頃に能力で遊んでいたら床を消し飛ばしてしまい、高所から落下して大きな怪我をしてから、無意識に自分の立っている足場へと攻撃するのをためらってしまう。

金髪で翠に近い碧眼。年齢に似合わずその胸は豊満であった。性格は生意気。能力の強さに慢心している。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。