僕の名は橘優斗、今日は高校3年春の修学旅行で2泊3日で奈良・京都に来ていた。
今日は2日目の自由行動だ、しかし、僕は諸事情で班から抜けて、午前中だけ京都に本社のある。とある大手ゲームメーカーに行っていた。
実はこの修学旅行を狙って、数ヶ月前に僕がプログラムしたゲームをメーカーに送ったら、是非とも直接会って話がしたいと言われたので、先生や班のメンバーを説得して、単独でその本社に行った帰りだった。
「さてと……まだ時間には余裕があるし……どうしようかな……」
するとあたりをウロウロしている一人の地味な中学生くらいの女の子がいた。
「ねえ、君?」
「は、はい!」
「君って、一人で観光してるの?」
「あ、え~と……そ、そんなところです……」
「そっか、それなら一緒に観光しない?一人だと何かと物騒だしさ……」
「ほ、ほんとうですか!?ありがとうございます!」
とその子は喜んでくれた。
そして、それから色々と回った。そして、今僕たちは清水寺に来ていた。
「わぁ〜……すごいですね……」
「そうだね……」
と僕たちが話しながら観光を楽しみ、その後、近くで少し喫茶で休憩した。
勿論僕が奢った。
「あ、あの……」
「ん?」
「えと……どうして、こんなによくしてくれるんですか……?」
とその子が聞いてきたので僕は答えた。
「まあ、何となくかな……それに困ってる人を見過ごせないだけだよ。」
そう言うとその子は
「あ、ありがとうございます……」
と照れくさそうな顔をしながら言った。
そして、その後、近くの土産物屋で色々と土産を物色していた。
するとそこにあった四つ葉のクローバー型のペンダントが目についた。
そして、僕はそれを持って、
「すみません、これください。」
と言った。
「はいよ。」
と店員さんがそれを渡してくれた。
「はい、どうぞ。」
そう言って、僕はその子にその四つ葉のクローバーのペンダントを渡した。
「え……これは……?」
「あげるよ。」
と言うとその子は驚いた表情をした。
「で、でも……悪いですよ……」
「気にしないで、僕がそうしたかっただけだから。」
と言うと彼女は嬉しそうに笑った。
「あ、ありがとうございます!」
そう言って、彼女はお礼を言った。
すると彼女は僕にお願いをしてきた。
「あ、あの……あなたのこと……お兄様って、呼んでいいですか?」
「へ?」
唐突な申し出に僕は思わず変な声を出してしまった。
「ダメでしょうか……?」
と上目遣いで聞かれたので僕は断れなかった。
「あぁ……うん……いいよ。」
「あ、ありがとうございます!では……これからよろしくお願いしますね!お兄様!」
と言って、笑顔を見せた。
そして、それからしばらく一緒に観光し、さすがに集合時間なので、駅まで彼女を送りここで別れることになった。
「それじゃ、僕は行くね。」
と言って去ろうとすると彼女が僕の袖を掴んだ。
「あ、待って下さい!最後にこれを……」
と言って彼女は僕に小さな紙切れを手渡した。
「え?な、なに……?」
と僕が言うと彼女は僕の耳元で囁いた。
「お守りです。きっとあなたを守ってくれますよ……。」
と言って僕にキスをして、去っていった。
僕は彼女に渡されたものを見てみた。そこにはこう書かれていた。
"また、会いましょう……。"
と書かれていた。僕は少し気になりながらもみんなの元へと向かった。
この時、僕はこの子と再会することになるとはまるで予想もできなかった。
○○side
「○○ちゃん、あの子に会えたかしら?」
そう言うと、恋愛神様が私の隣に立ちました。
「はい……。」
「それで、どうだったかしら、あの子に会えて……」
「はい……とても優しい方でした。」
「ふふっ、良かったわね。それで……どうするのかしら?」
私は少し考えてから言いました。
「また、会いたいです。今度は二人きりで……」
「それもそう遠くはないわよ、それじゃ、帰りましょう。天界へ。」
恋愛神様はそう言うと、私に着けていたバッジを外した。
すると私の見た目がみるみると変わり、その後、私たちが建物の死角から出て、人通りの多い人の所に出ると周りの人たちが私に視線を向けてきた。
「ふふ、やっぱり○○ちゃんは絶世の美人ね♪周りの視線を独り占めするなんて流石ね。」
と恋愛神様が言うと周りにいた男性がこちらをチラチラと見てきました。
「もう、やめてください……」
と言いながら、私たちはその場から立ち去りました。
そして、それから私があの人と再会するのはあと数年先の話だった……
ということで、今回は短いですが、優斗とシークレットヒロインとの出会いを書きました。ということで、次回はシークレットキャラ回になります。もう少しお待ちいただけるようお願いいたします。