※この作品はR-18です。

東方逃亡失敗談   作:みずねかつは

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今回はドS紫様と養殖型依存系オリ主の絡みです。
流血表現はないです。
え?グロ?何言ってるんですか、血が出て腕が吹っ飛ぶだけがグロじゃないですよ。


ゆかりさん

こわい、こわい、こわい、こわい。

暗がりがこわい。こちらを見る目がこわい。捨てられるのがこわい。

 

そばに居られるなら、なんだって────

 

 

 

 

 

△△△△△△△△

 

 

 

「貴女、それはこの幻想郷にはまだ早すぎるものなのよ?それをわかっているのかしら?」

 

 

ここはいわゆるスキマ。目の前には長い金髪をふわりとなびかせ宙に浮かぶ美しい女性。名を八雲 紫──このセカイ(幻想郷)の管理人である。

 

 

にとりさんのところで散々『k-phone』を売った私は金勘定をしている最中アリスさんに遭遇、絶体絶命かと思われたその時足元にスキマが現れ私をさらっていった……というわけ。

 

 

 

「……聞いているのかしら?まぁ、いいわ。貴女には少し罰が必要みたいね」

「聞いてました!本当に申し訳ございませんでした!」

 

「謝っても過去は戻らないの、誰もが知る不変の法則だわ。それでも、貴女が償うのは確定事項。とはいえ……そんなに重い罰なんて与えないわ。あくまで私の個人的な迷惑料じみたところもあるし。ね?そんな怯えた顔しなくてもいいのよ。ただ少し、頭(・)を(・)冷(・)や(・)し(・)て(・)も(・)ら(・)う(・)だ(・)け(・)だ(・)か(・)ら(・)」

 

 

 

 

そう言ってゆかりん……じゃなかった、紫さんは居なくなった。

 

 

 

 

 

「………え?紫さん?嘘でしょ?」

 

周りを見渡す。視界に広がる大小遠近様々な目。近くてそれでいて遠いような目。視線が合いそうでどこか遠くを見るような無数の目。

 

体が震えた。そもそも人は多数の目に見られ続けて何も感じないほど鈍感な生き物ではない……。

 

「ど、どうしよう……。一先ず、端っこがあるだけでも確認しなきゃ」

 

 

歩く。歩く。歩く……が、一向に変わらない景色……というか目を見続けていると自分がハムスターの玩具のように何か巨大な円環の一部を歩いているような気がした。

 

 

私は本当に歩いているのだろうか?

それともただ足踏みをしているのと同じ?

 

 

 

寒気が止まらない。思わず座り込む──どこに?

私はいまどこに座っているんだ?

ここは上?私はいま上を見ているの?

 

平衡感覚を失って、この空間で頼れるものがまた一つ消えていく。

 

「ダメだ、とにかくいまは休むしかないか……」

 

そう言ってヴィーは体を抱えるように寝転び目をつぶった。

 

背中にはずっと視線を感じていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ん」

 

 

 

意識が覚醒する。目を開き、

 

 

「ヒッ!」

 

あたりが目玉だらけなのに気づき、昨日のことを思い出す。

 

 

紫さんは頭を冷やせと言っていた。

 

「紫さん!私が悪かったです!もう勝手に知識なんかばら撒いたりしませんから!普通に何もせず生き続けますから、どうか!どうか出してくれませんか!!」

 

返事はない。

周りを見渡してもスキマの外が見える気配はない。

 

「い……いやだよぅ……」

 

ここがどこかもわからない。

果てしない果てのあるスキマの中で、私は孤独だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目が醒める。

目が合う。

 

 

「いやだ、いやだ、だして……もうむりだよ……」

 

寒気がする。一体私はいつまで?

それとも……実際はまだ1時間も経っていないのだろうか?

 

 

「だしてよぉぉ……うぇぇぇぇ……」

 

泣いたところで何も変わらなかった。

 

「もうやだぁ………おねがいだがらぁ」

 

 

 

 

△△

 

 

もう何日が経ったのかもわからない。

私は動くこともせず、考えるだけの置物になっていた。

 

 

何が悪かったんだろうなぁ。

 

 

「ごめんなさい……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら、十分に反省は済んだのかしら?」

 

跳ね起きる。後ろには紫さん。

 

 

 

「あ、その、わたし、」

「……随分と憔悴しているわね。そんなに辛かった?ごめんなさいね、あまり加減がわからなくって」

 

 

 

そう言って紫さんは私を抱きしめる。

 

「あ……」

 

柔らかい笑顔。暖かい。ここは一人じゃない。紫さんが私を孤独から救ってくれる。本当に、あたたかくて……

 

 

 

 

 

 

 

「……すぅ、すぅ」

「あら、寝ちゃったのね。……ふふ。私がスキマの加減を間違えることなんてあるはず無いのに。スキマの中は現実とは違う。その時間軸の中でおよそ十年間。寂しかったことでしょうねえ」

 

 

 

その笑顔は先ほどまで浮かべていたものとは似ても似つかない余りにも粘着質なものだった。

 

 

 

「ふふ、うふふ。これで仕込みは済んだわね。あぁ……ほんと可愛らしい。もっとその感情を、その絶望を、その情けなく縋り付く顔が見たい。私だけ、私だけが見ていたい」

 

 

 

 

 

 

そう言って紫はヴィーを連れ出した。

 

 

 

 

△△△△△△

 

 

 

 

 

「紫様、その妖精は……?」

「藍、この子はヴィーって言うのよ。うちで暮らす(飼う)ことにしたの。さ、ご挨拶しなさい」

 

 

紫の陰から俯いた少女が現れた。

 

 

「ぁ、その、ヴィー、と申します。働きます、家事全般がこなせます、だからどうか、どうかここにおいてください」

 

 

そう言ってヴィーは土下座した。

 

「……紫様?何したんですか?」

「ちょっと反省してもらっただけよ?」

「ちょっとでこうはならないです」

 

 

「あー……ヴィー、だったか。紫様が良いのであれば私から何も言うことはないから、まずは顔を上げなさい」

 

 

「あ、ありがとうござい───ヒッ!」

 

 

藍と目(・)を(・)合(・)わ(・)せ(・)た(・)ヴィーは小さく悲鳴をあげ藍の差し出した手を叩いた。

 

 

 

 

 

「ごっごめんなさい!ごめんなさい!本当にごめんなさい!!」

 

 

ヴィーは土下座を続けた。

 

藍は説明を求めようとして───やめた。

あの主人の顔は知っている。あれは、自由にできる玩具を手にした時と同じ。相手の生殺与奪権を握って自由に操る時の顔と同じ──愉悦に染まっていた。

 

あぁなればまず主人はあの子を手放すことはしないだろう。

 

 

 

「あらあら。私の大切な家族になんて事してくれるのかしら?」

 

「あ……その……こ、これは、」

 

「言い訳なんて聞きたく無いわ。態度で示す。わかってるわね?………舐めなさい」

 

 

そう言って紫は土下座するヴィーの頭に自らの足をのせ踏みつけた。

 

「ん……れろ…ちゅっ、れら……」

 

ヴィーは抵抗もなく紫の足をなめた。

 

 

藍は再度ため息をつき、行く末の決まった少女に心の中で同情した。

 




余りにも不気味でエロチックで気持ち悪い歪んだ関係だってグロテスクでしょう。この回で表現できているかは別として。



どうしよう……本家より書くの楽しいまであるな。


さて。話は変わりますが。


東方でグロといえば排水口、っていうのは常識だと思っていたんですが最近は余り聞かなくなってきましたよね……。やはりいつかは熱が冷める時が来るんですかねぇ……。

見た事ない人は過去の絵板みると良いと思います。
特殊性癖のオンパレードで絶対に刺さる絵がありますから。


そういえばこの小説、私は書いてる本人ですからあれですが読んでる側は東方逃亡精の知識ないと読みにくい……ですよね?
それでこんな見てくれてる人いるの?やばいな……

ではまた。
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