※この作品はR-18です。

東方逃亡失敗談   作:みずねかつは

7 / 10
なっっっっっが!!
ありえないでしょ。今までの1.5倍はあるぞ!?


実際、難しかった。
あ、今回はグロ少ない。多分。
どっちかっていうと精神的グロっていうの?
ゆかりんの回見たいな。









えいりんさん

「……あら?」

彼女がそれを見つけたのは偶然だった。

その日は何でもないただの満月の日で、彼女は久しぶりにと外に出ただけだった。

 

「妖精かしら?……ふむ、成る程。月の光を元にして生まれるのね………これは?」

 

それを触った彼女は驚きを露わにした。

すりすりとそれの下腹部を撫でる。押し込む。引っ張る。

 

 

「間違いない。この妖精……いや、本当に妖精なの?とにかくこの存在には人(・)の(・)様(・)な(・)内(・)臓(・)が(・)あ(・)る(・)。何故?自然現象が人の形を取ったところで中身まで再現されるの?」

 

ぶつぶつと呟く。やがて、彼女は決めた。

 

「解らないなら解るまで調べるのみ。幸い試薬ならいっぱいあるし、被検体も兼ねましょうか」

 

 

そして、それを抱え竹林へと消えていった。

 

 

 

△△△△△△△△

 

 

 

 

 

「…………なさ…。起きなさい。起きなさい」

 

「んぅ………?」

 

明るさに目が醒める。瞼を開けると光の奔流が私の目を眩ませた。

 

 

「ま……眩しい……」

 

どうやら私は何かの上に寝ている様だ。

背中には固い感触。……何が起きている?

 

「自分のことはわかるかしら?」

「ええと……私の名前は……ヴィー。妖精です。えっと、」

 

 

光に目が慣れてきた。

どうも私の上に何か光源があるみたいだ。

 

 

……うん?手が動かない……これは……ベルト?いや、もっと硬いか?

両手両足全部だめだ。寝たまま磔にされたかの様。

 

「意識はある様ね」

 

声のする方に顔を向ける。

まず見えたのは薄く青い服。さらに視線を上に向ければマスクを着け長い銀髪を三つ編みに垂らした女性と目があった。

 

うん……?なんかすごい八意永琳みたいな。でも白衣っぽいの着てたっけ?私の記憶じゃ赤と青の服を着ていた気がするのだけど。

 

 

「ここは何処ですか?貴女は?」

「知る必要はないわ」

 

 

そう言って視界が布か何かで覆われた。

 

「口を開けなさい」

言われるがまま従う。どの道他に何もできないのだ。

 

口の中に球がねじ込まれた。固定される。

「んーー!んぐ、んぐぅ!」

 

 

殆どの自由がない。

抗議しても返事はなかった。

 

 

声がする。

「152番。効果を発揮するのは人体に投与した場合のみ。効果として内臓の出血、過剰投与で失血死の恐れ。正常な量使う事で患部から血液ごと毒素を抜くことが出来る。……普通なら他の薬と合わせて使うべきだけど。今回は試験だから」

 

 

 

 

腕に痛みが走る。針か何かが刺さった様だ。

 

 

数分もすると、

 

「ぐう!?んっ、あーぐぅ!!」

下腹部が痛み始めた。

 

 

「んーー!!あー、あぐっ!ん、はーっ、ぐっ」

 

焼ける様に熱い。

 

 

しばらくすると腹から何か込み上げてきた。

思わず吐き出す。

 

「ごぶっ、げぇろ、ぐっげぼっ」

 

鉄の味がした。

それは夥しい量の血だった。

何が起きているの?私はどうなる?

 

首を振って助けを求める。手足のこれは外れない?ダメ、固すぎる。

 

 

 

 

「投与後10分で効果が出た。いたって人間の反応と同じ。ふむ……中も確認しましょうか」

 

 

比べ物にならない鋭い痛みが走った。

 

「ぁぁぁあああぁ!!!がぁっぐ、ぎぃぃっ」

 

 

腹のなかが掻き回される、きもちがわるいいたいさわらないで………

 

あ。

 

 

 

 

△△△△△△△△△

 

 

 

「あら?反応が無くなった……死んだのかしら」

 

そう言いながら手術着をきた女性、八意永琳は持っていた小腸をじっくりと観察する。

 

 

「うぅむ。何処からどう見ても人間のそれにしか見えない……。何故?どうして妖精が人間の内臓を再現できるのかしら?味も見ておきましょう」

 

 

ぺろりと舐める。

 

「どうせ時間はあるのだもの。ゆっくり調べてもいいでしょう」

 

 

そして永琳はライトのスイッチを切り替えた。

途端、ヴィーの体は巻き戻る様に再生していく。

 

 

「月光を収束、照射。これくらいの機構なら目を閉じててもできるわ。さて……起きなさい。起きなさい」

 

 

 

 

永琳は呼びかけ続ける。しばらくすると、

 

 

「うう……?」

ヴィーの目が覚めた。

 

 

 

「起きた様ね、自分の名前は───」

「あー、うーあっ!あぁ!!!!」

 

 

ヴィーが狂ったように暴れ出した。

必死に何かを叫んでいるが、猿轡がそれを許さない。

そこで、

 

 

「何か言いたいのかしら?」

 

永琳は猿轡を外した。

 

「はぁっ、はぁっ、なんであ(・)ん(・)な(・)こ(・)と(・)するの!?」

 

「………は?」

 

 

「とても痛かった!血もいっぱい出たし、これ外してよ!私を外に出して!」

「黙りなさい」

 

 

「そもそも貴女は誰なの?何で私にこんなことを───」

 

「黙れ」

 

「ひっ」

 

「貴女は私の質問に答えることのみ許されている。それ以外のことをした場合、永遠に苦しむことになると知りなさい」

 

見下ろす妖精が高速で首を縦に振るのをみて永琳は質問を続けた。

 

 

「はいかいいえで答えなさい。貴女は死ぬ前の出来事を覚えている?」

「はい」

 

「貴女は人間の体について詳しい?」

「いいえ」

 

「ふむ。では……貴女は人間になったことがある、もしくは人間だった」

「…いえ」

 

「嘘は良くないわね」

 

そう言って永琳はヴィーの露わになった腹を人差し指で触り始めた。

ちょうど今さっき切り開いた所をなぞる様に。

 

そして指に少し力を込める。爪を立てて、くりくりとその中身を弄るように動かす。

 

「もう一度聞くわね。貴女は人間だった」

「……………でも、記憶があるだけで───ぎっ!?」

 

「はいかいいえで答えろとあれほど言っているのに。解るまで躾けるからそのつもりでいなさい」

 

永琳は人差し指をヴィーの腹に突き刺した。そのままゆっくりと円を描くようにかき混ぜる。

 

 

くちゅくちゅ。

 

「ぅぇっ、げえっ」

それに合わせてヴィーが嘔吐した。

 

「気持ち悪い?やめて欲しい?」

「はい、はい、はい!」

「分かってきたようね」

 

そう言って永琳はわざと指を引っ掻くように引き抜いた。

 

「ぐうっ!……う、ぅぅ」

 

 

 

「続けるわ。貴女は人間だった頃───」

 

 

 

 

 

 

 

△△△△△△△△

 

 

 

3時間ほどが経った。あれからヴィーはまた何回かミスを犯し、その度に永琳に内側から責められた。

 

 

 

「はー、はー、ふー」

「今日の分はこれで終わり。明日はもっとスムーズに行くといいわね」

 

ヴィーは明日もあるのか、と問いただしたかった。しかし永琳の躾と疲れで話す気力もなかった。

 

 

「そうね。素直に答えられるように餌もあげる」

 

そう言って永琳は棚から小瓶を取り出した。

 

「9852番。少しの依存性と強力な性的快楽をもたらす。投与後10分は絶頂が止まらなくなる代物。普通は希釈して媚薬として使用する……」

 

永琳は中身の液体をスポイトで吸い上げヴィーの口に垂らした。

 

 

そのまま永琳はヴィーの横の椅子に座り結果を纏め始めた。

 

しばらくすれば、

 

「ぁぁぁああああ!!!」

磔にされた体を思い切り痙攣させるガタガタといった音が聞こえ始めた。

 

 

「たっ、たすけ、助けて、とまんないっ!怖い、こわい、だれかぁっ!」

 

 

ふと永琳は思った。

 

薬で肉体から溺れさせたことはあるけど……

精神はどうせ死んだら残らないから弄ることは少なかった。

 

でも、この子は違う。

死んでも記憶を残している。精神が残る。

……おや。意外と私たちに近いじゃないか。

 

永琳はくすりと笑った。それが自分の考えの突飛さか、それともその後のことについてかはわからないが………

 

 

永琳はそっと、ヴィーの手のひらに自分の手を重ねた。

 

ぎゅっと握り返される。

そのままヴィーは一際強く痙攣した。

 

 

そして、

 

「離さ…ない……」

 

と呟き意識を失った。

 

 

 

 

永琳は手を離したが、途端にヴィーの顔が歪んだのをみて、

 

(たまには良いかしら。これから長い付き合いになりそうだし)

 

と、離した手をもう一度合わせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日。

 

 

 

 

「起きなさい。起きなさい」

 

「ん……ぅ?」

 

「昨日のことは覚えているかしら?」

 

「あ……えっと……うっ」

 

ヴィーは吐き気を催したようだが、永琳は無視した。

 

「さて、今日は……」

「あ、あの!」

「……躾が足りないのかしら?」

 

「ど、どんな薬でも飲みますから!だから、その……その間は、……………手を、握ってもらえませんか」

 

「…………今の分長くなっても良いのかしら?」

「構いません」

 

「そう。……そう。それくらいなら良いわ」

 

 

その日は本当にスムーズにことが進んだ。

永琳の機嫌は良かった、だから。

 

 

 

「あの……昨日の最期の薬は……」

なんて顔を赤くしながら言うヴィーの頼みも受け入れた。

 

 

 

 

別に永琳に愛情が芽生えているわけではない。

彼女のそれは全て輝夜に向けられている。

 

ヴィーに向けているのはペット以下のそれだ。

好意ともつかないナニカ。

 

現に、永琳は幸せそうに痙攣を続けるヴィーをみて。

 

(手首から切り落としたらどんな反応をするのかしら)

 

などといつか実現するかも知れない実験に想いを馳せている。

 

 

 

 

 

△△△△△△△△

 

 

最近、永琳の機嫌がいい。

 

 

輝夜はそう思った。

 

 

理由はなんとなくわかっている。

 

見つけてしまった、あるいは見つけることができた。

 

 

永遠を慰める相手を。

 

それは輝夜における妹紅と近い。

同じ境遇でありながら殺しあうことでしか対話できないその関係。

 

 

永琳はすでに完成しきっている。妹紅のように激情を見せる事も無い。

別に嫌いなわけでは無いが、それが輝夜は少しつまらなかった。

だから妹紅に刺激を求めたのだ。

 

 

 

 

永琳に何があったのかは知らない。

だが永琳が嫌いなわけでは無い。寧ろ永遠を永琳が選択したのは私の所為もある、と僅かばかり申し訳なさもある。

 

だから、輝夜は願う。

 

永琳に少しでもたのしみがありますように。

そのためには、犠牲くらい付き物だろう。

















長かったでしょ?正直まだ書ける。永遠に続けられるでよ、これ。


さて。この小説、3話目からアクセスが減っています。
つまり、二話目で見切りをつけた人が多いという事です。

いやまぁあれグロじゃないような気もするしね。よくわかんないエロもあるし。


つまりですよ。このあとがきを読んでるそこのあなたは数々の篩をくぐり抜けやってきた選ばれた変態です。おめでとう。



今回の話ですが。隠れ蓑にも書いたようにマジで書きにくかった。
永琳が私の中で動じないイメージがあるだけに、どう執着させようかほんと悩みました。


で、お気づきの方も多い?かな?
妖精は現象に指向性/思考性を持たせた存在というイメージ。
故に、その思考が人間そのものである以上、肉体にフィードバックが来ると考えています。いや、原作は知りませんが。うちがそういう幻想郷ってだけです。
なのでヴィーの体はヒト準拠です。別に構造を知っているわけではなくても、肉体というものをヒトのそれしか知らない所為です。


で、こっちに書くのもアレですが。
隠れ蓑の方がアホみてぇに書きにくいですので絶対遅れます。

理由は説明した通り、月人組がスペカ使う理由がわからんからです。
なのでそこの設定から考える羽目になり、非常に大変。


なので遅れます。そもそも今春休みだからこんなかけてるだけで、これからまた忙しくなったら本当にいつ更新できるかわからんよなぁ。



ではまたー
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