中指から下3本で乳房を支えるように、優しく優しく揉んでやる、そして親指と人差し指で乳首を摘まむ。
「モミモミされて気持ち良いでしょ?」
「は、離して下さい、だ、ダメです、約束が違います」
「約束が違うとおっしゃっておられる? それはこちらのセリフですよ」
相変わらずヘソは剛志の小指でピストンされている、そしてその動きに器用に合わせて腰を蠢かしている佳代。
その小指の動きだが、三郎が佳代の乳房を揉んだ事により変化した、突然ドリルのようにスクリューさせてヘソを掘り始めたのだ。
胸に気を取られている隙に、不意を突かれた形になった佳代は何を思ったか、足をがに股にして腰を前後に小刻みに振るというリアクションをしてしまう。
それだけではない、剛志の鼻の穴に入れている小指を、ヘソの敵討ちとばかりにグリグリとやり始めてしまう始末だ。
この様子を見ている緑子は眉毛を下げて、鼻先に指を当てた格好で笑いを噛み殺している。
「何これ? 忙しいねぇ、ふっふ」
何しろ、オッパイを揉んでいる夫には顔を必死に後方に向け何やら交渉をしているようだし、ヘソを掘っている息子には、自ら足を広げて腰を前後に振って反応し、オマケに息子の鼻クソを取るような勢いで鼻の穴を穿っているのだから。
佳代のヘソは剛志の小指をしっかりとくわえ込んでいる。右へ左へと小指が回転するたびにヘソも右渦、左渦にと形を変える。
そうかと思えば何を思ったか剛志は小指を抜くとばかりに引っ張る時がある、ヘソはそうはさせじとカッチリくわえ込見ながら縦に伸びる。
まるでフェラチオをしている女の口がヒョットコみたいに伸びているようである。そしてそれに合わせて佳代は腰をグイングインと回したりする、とても滑稽である。
更に、ヘソがヒョットコ顔になっている時に腰を引いてしまったものだから、スポッと小指がヘソから抜けた、それに合わせて剛志は顔を引くと、鼻に入っていた佳代の小指も抜けた。
三郎も乳を揉んでいた手をそっと離した、すると驚くべき光景がそこにあった、なんと、誰も体に触れていないのにも関わらず
「約束を守っていないのはそちらですわ! 離して下さい!」
と、言いながら、裸踊りを続ける始末である、しかも剛志の鼻から抜けた小指を空中でクリクリしながらだ。
これには三郎、緑子、剛志の3人は笑うしかなかった。笑いながらしばらく放っておくことにした。
「わ、笑い事じゃありませんわ、し、失礼な人達ね!」
汗で滑(ぬめ)らせた裸体をくねらせる佳代、もう頭がパニックになって状況が飲み込めなくなっているのだろう。
「緑子、縄を持ってきなさい、これを縛るから」
緑子に指示を出し佳代を指差しながら“これ”扱いする三郎。
そして緑子が麻縄を持ってくるとあっと言う間に佳代を縛り上げてしまった。狼狽する佳代。
「ああ、そんな、ほ、解いて! 解きなさい! ああ、私おかしくなりそう」
三郎が優しく悟す。
「一応まだ先生と呼んでおきます、生意気な性格とツンと澄ました鼻、形良い胸に美しい縦長のお臍」
そう言ってアゴを掴んで顔を向かせ、佳代の顔をヒョットコみたいにした上で言い放つ。
「最低の人間のクズの変態に変えますよ先生」
佳代は反論するがアゴを掴まれてちゃんと喋れない。
「ハ、ハニヲヒッテルホ!? ハ、ハハヒハハイ、クズハドッチホ!」
最初の夫、夏木栄一郎との間に生まれた宝、六三四、その六三四を女手一つで立派に育て上げた。
八重樫佳代は素晴らしい人格者である、東北の鬼ユリと呼ばれた剣豪であり、教師としては生徒から絶大な信頼を得ている。
独特の授業は実際、とても身に付きやすく、生徒たちだけではなく、親からも評判が良い。
今まで築き上げてきた人格、鍛え抜かれたしなやかな裸体、それらが歪(ゆが)んでゆく。
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家で妻の帰りを待つ八重樫幹夫(やえがし みきお)は非体育会系で穏やかな性格だ。
(生徒の事が心配なのは分かるけど、がんばり過ぎだよ佳代)
お酒が飲めない幹夫はウーロン茶片手にチビチビやりながら帰らぬ佳代を待っている。時計の針は23時を回った。
「ふぅ~」
さすがに遅すぎる、もう一度電話を掛けた方が良いか? それとも直接訪ねるか?
首を振る、妻が頑張っているのだ、水を差すのは良くない。
ググゥ~
お腹の虫が鳴った、まだ晩ごはんを食べていないのだ。
「飯でも食うか!」
ワザと声に出して空元気を出す、出したつもりがやはり心配で心配でならない。
「何やってるんだよまったく!」
冷蔵庫から出したキャベツを真っ二つに切り裂く、優しく真面目な性格の幹夫だが、今は平常心を保つことができなかった。