ゾンビが蔓延る世界になったので旅をしながら可愛いゾンビっ娘とエッチしたいと思います。 作:EMO
「……っ!」
バシュッ
ドサッ
見張りの男の頭をパチンコ玉が正確に撃ち抜くと男は何も言えずに倒れた。
この男も女性を犯していた一人だ。
ザーザー
『どうした?
定時連絡の時間だぞ』
倒れた男が持っていたインカムから声が流れる。
「すまない、もう一生喋れない身体になったんだ」
代わりに俺が返事してやった。
『誰だっ!
あっ!貴様っイチロウかっ!
この裏切り者がっ!』
「別にお前らの仲間になった覚えは無いんだがな」
『中に入れてやっただろ……』
バキッ
こいつとこれ以上話しても無駄なのでインカムを壊した。
ホームセンター内の気配を探ると普通人エリアにいた人が一か所に集まりつつあった。
あの王と自称するおっさんの周りに配置されていく。
そして幹部連中は通路や棚の影に隠れているようだ。
中に入ると真っ暗になっていた。
昨日までは非常灯が数か所点いていて微かに見える状態だった筈だ。
まあ、俺には関係ないが。
俺の視界に暗視ゴーグルをした男が見えた。
手には改造釘打ち機を持っている。背中にはそれ用のボンベを背負って。
幾ら改造釘打ち機とはいえ射程は短く多分五メートルは無いんじゃないだろうか。
普通の釘打ち機は壁に押し当てないと釘が射出されない仕組みでそれを解除したとしても真っ直ぐに飛ばすにはある程度の長さの筒で誘導しなければならない。
拳銃と違い螺旋が施されてはいない筈だからそれ程脅威では無い。
だからワザと無警戒で奴の前に出てやったら直ぐに釘打ち機を発射してきた。
弾道もはっきり見えるから首を捻り交し、そのままパチンコ玉を奴の頭に撃ち込む。
「ぎゃっ!」
短く叫び倒れた。
そして棚の陰に隠れている奴に向かってパチンコ玉を弾き棚の商品毎奴の頭を撃ち抜いた。
次々とやられる幹部を見た残りの幹部連中は走って王の元に集まり普通人を肉の壁にし、裸の女たちを人質の様にして釘打ち機を構えた。
本当にゲスな奴らだ。
こいつらを幾ら殺しても全く心が痛まない。
それよりも怒りを抑えるのに苦労した。
「おい、普通人って呼ばれてるあんたら。
こんなゲスどもに支配されていいのか?
そいつらは無抵抗な女を集団で犯してたんだぞ……」
「だっ、、だまれっ!
俺たちはコイツらを守ってやってるんだっ!
女たちも同じだっ!」
キツネ顔の男が喚く。
普通人達がそれぞれ顔を見渡し、
「私たちは無力だから誰かの庇護下に入らないと生きて行けない。
だから放って置いてくれ……」
一番年長者であろう爺さんが項垂れながら話す。
「ふっふははははっ!
それ見ろっ!
俺たちは正しいんだっ!
ココを拠点にして勢力範囲を広げて行く。
いずれはこの国のゾンビを駆逐して日本の支配者になるんだっ!」
キツネ顔の男は本気とも付かない妄想を話し始めた。
こんな小さなコミュニティで頭になったくらいで国を支配した気分になれるんだから相当幸せな頭をしている。
もしかしたら既に狂っているかもしれない。
「まあ、あんたらの未来はどうでもいいが、その為に殺人まで犯したのか?
それも一人じゃないだろ?」
奴らが釘打ち機を使用するのに一切の戸惑いが無かった。
幾らゾンビを相手にして戦っていたと言っても、初めて生きた人間に対して撃つ時は多少でも躊躇する筈だ。
奴らにはそれが無い。
「なっ、何を証拠にっ!
濡れ着もいいところだっ!」
「俺は聞いたんだぜ。
助け出した女性に。
連れの男の脚をその釘打ち機で撃ってからゾンビの中に放置して、それをネタに同じ様にされたく無かったら大人しくしろと言われてから犯されたってな」
釘打ち機を構える男達を見廻すと俺の視線から顔を背ける奴がいた。
なるほど奴が星咲さんを……。
「なっ、それは本当なのか?
……まさか……私の息子がゾンビに襲われて喰われたってのも……」
さっきの爺さんが幹部連中の方に振り向き詰め寄る。
「ほ…….本当の事を言ってくれ……息子は私らを裏切って逃げる途中にゾンビに襲われたって…….だからその償いに息子の嫁を差し出させられた……私は息子を信じたかった……だが……」
「うるせぇっ!
お前の息子はリーダー気取りでいつも規律規律って煩かったから俺たちで始末したんだっ!
その嫁は中古だがなかなか良かったぞっ!
まさか直ぐに自殺するとは思ってなかったがなっ!」
「き、貴様らぁっ!
あの娘も逃げたなどとっ!」
「バァカ、お前らなんかただの家畜なんだよっ!
俺たちに飼われてたらいいんだっ!」
なんて奴らだら人間って世界が崩壊したからってほんの数日でこんなに変われるのか?
それともこれが人間の本性なのか?
しかし、変だ。いくら武器を持ってるとはいえ十人位の人数に三倍以上の人間が大人しく従うか?
隙を見ての反撃なんか幾らでも出来るだろうに。
「おいっジジイっ!
嫌ならいつでもここを出て行ってもいいんだぞっ!
直ぐにゾンビに喰われる運命が待ってるがな。ギャハハっ!」
「くっ!」
そのまま爺さんは黙ってしまった。
そういえばこのホームセンターの周りにはゾンビが居なかった。
最初は駆除してるからと思ってたがよく考えたら高々釘打ち機如きでゾンビは倒せないよな。人間みたいに痛覚がある訳無いから釘が刺さったくらいで怯む筈ない。
だったら何故釘打ち機なんだって事だ、一目瞭然対人間用だ。
コイツらはゾンビがここに近寄らないって事を知っている。
だから人間だけを相手にした支配体制を敷いたんだ。
協力して外敵を倒すのでは無く、内側を支配して自分達だけが快楽を得られる様に。
俺の怒りが爆発的に膨れ上がり、ポケットにあるパチンコ玉を握り撃ち出そうとしたその時、
「もう、そろそろ飽きてた頃だ。
イチロウと言ったな。
我と少し遊ぼうではないか」
それまで大人しくしていた王と言う太ったおっさんがのっそりと起き上がりキツネ顔の男や人質の女たちを退けて俺の前に出てきた。
「っ!」
こいつはやばいっ!
常にベッドの上にいたから只の神輿だと思っていたけど……こいつがラスボスみたいだ。
何か分からないが纏っている雰囲気がやばいって……さっきまでのノホホンとした感じから変わり過ぎだ。
「おい、イチロウよお前もゾンビに噛まれて生き残った存在だろう?
我もそうだ。
だがお前は身体能力の向上だけの能力と見た。
それだけならば我には勝てないぞ。
今なら仕置きだけで許してやる。
我の下に付け。
我に付けばいずれはあらゆる快楽を与えてやれる様になる」
クソッ、こいつに勝てる未来が見えない。
パチンコ玉の指弾ではダメだ、何かないか……一旦退却するか……。
少し後退り後方の気配を探る。
「おっと……逃げるとここの女たちを殺す」
王が近くにいた裸の女の首を持ちいきなり捻った。
ゴキッ
悲鳴すらあげる暇なく女の首が変な方に回りダランとなり死んだ。
な……なんの躊躇もなく無抵抗の人を殺した……な、なんなんだコイツは……。
不気味な恐怖だけが俺を支配する。
コイツには逆らったらダメだ……。
「よしよし、分かったようだな。可愛い奴だ。
ならばイチロウに命令する。
カスミを我に献上せよ、我の寵妃にする事に決めた」
なっ、サヤカを差し出せだと……くっ……何故だか分からないが奴には逆らえない……。
「わ、分かった……」
力無く頷くしかなかった。
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