※この作品はR-18です。

ゾンビが蔓延る世界になったので旅をしながら可愛いゾンビっ娘とエッチしたいと思います。   作:EMO

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十四話

 若奥さんと別れてから舞鶴港に向かった。

 舞鶴港には自衛隊の艦船が停泊していたそうだったので一度見てみたいと思っていたんだ。

 

 しかし、自衛隊の艦船はいなかった。

 まあ、それはそうだろう。

 世界規模での危機だから海上で色々対処してるんだろう。

 

 ちょっと残念だが次の目的地である天橋立に向かう事にした。

 

 道中は信号機付近で乗り捨てられている車で道をふさがれ走れなくなっていたのでサヤカと協力してそれらの車を詰め詰めにしてなんとかジムニーが通れる隙間を作りその場を抜けたりしてゆっくり走った。

 

 たまにコンビニを見かけては中に入り物色するが中には商品は殆ど残ってない。

 普通ならそうだろうな、生き残りが何処かにいる証拠だ。

 そう言えば舞鶴のホームセンターには顔を出して無かったよな、まあいいか……その地でのコミュニティが出来てるだろうし、また面倒くさい事に巻き込まれても嫌だしな。

 

 田舎の山道をしばらく車を走らせていると、車道に飛び出してくる人が見えた。

 

 その後ろからはゾンビが迫っている。

 

 こんな山道をとゾンビが来た方を見ると、別荘地が見えた。そこに避難していた人がゾンビに襲われたのだろう。

 

 見て見ぬ振りは出来ずにゾンビと人との間に車を割り込ませゾンビと切り離す。

 

 俺たちが間に入ったからかゾンビは目的を見失ったようにフラフラと方向転換して逃げていった。

 

 ゾンビが充分離れてから車を出そうとしたらゾンビに追われていた人が近寄って来て車の前に立ち塞がり両手を広げる。

 

「ちょっ、ちょっと待ったぁ!

 あんたらっ!

 困ってる人を見たら助けなアカンっちゅう事を知らんの?」

 いきなりそう曰う少女がいた。

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 少女の名前は松笹 瞳子(まつざさ ひとみこ)まだ十四才と言った。

 身長はサヤカと同じ位の百六十で肩までのダークブラウンの髪を後ろで一つ括りにしてスポーツブランドのパーカーを着て下はダメージジーンズを履いてる美少女だ。

 

 彼女の話によればこの先の別荘地にバリケードを張ったエリアがあり、五組の家族がコミュニティを作って共同生活をしていたそうだ。

 しかし、共同生活ってかなりのストレスが溜まるらしく、それぞれの家族間で小さく無い溝が出来ていた。

 そんな時にある家族にいた老夫婦が自殺してしまったのだ。

 別荘の庭にある木にロープを張って二人仲良く首を吊った。

 家人がそれを発見した時はジタバタする姿だったそうで驚き直ぐにロープを切って二人を助けた……と思っていたら老夫婦はゾンビになっていた。

 それからはこの一家が崩壊するのに一時間は掛からなかった。そしてこのコミュニティも……。

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 国道を離れて山道に入り悪路とは言わないが未整備の道を進めて五分程で別荘地に着いた。

 そこは綺麗に区画整理してあり五十メートル間隔毎に小綺麗な戸建てが幾つもあった。

 

 その一角に有刺鉄線で囲ってある区域がありそこの前に停車させ、手作りのバリケードを開け中には徒歩で案内された。

 

「ここが私らの城や」

 二階建ての比較的大きな屋敷だ。

 外から見ても窓が幾つもありかなりのお金持ちだろうとは想像出来る。

 

「どうぞ」

 観音開きの大きな扉の片方だけ開いて中へ誘うのでサヤカに目配せしてから中へ入った。

 

 ガンッガンッ

「ヴッ!」「グッ!」

 中へ入った瞬間に二人同時に背後から頭を何かで殴られた。

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「う……ん……」

「あっ、気付いた?

 ごめんな〜乱暴な事して。

 でもな、どうしても人手が欲しかってん。

 訳は後で話すわ」

 瞳子が悪びれずに話した。

 

 まあ、分かってたけどな。

 中に入る前に気配を探ると扉の影に二人が何やら持って構えている事は分かってた。

 だからサヤカに目配せして殴られる覚悟と様子を見る事を伝えた。

 

 今は後ろ手にされ両手の親指を結束バンドで結えられ、両脚も結束バンドで結えられている。横にいるサヤカも同じだ。

 

「紹介するわ、私のお姉ちゃんと従姉の正美ちゃん。

 それと、ゾンビになっちゃったパパとママと叔母さま」

 目の前には美少女と言ってもおかしくない二人の女性が崩壊した世界には似つかわしく無いフリフリのワンピース姿で立っていた。

 

 お姉ちゃんと言われた方は瞳子と同じダークブラウンの髪が腰まであり身長は瞳子と同じくらいだが胸は大きく年のころは大学生位に見える。

 

 従姉さんは瞳子とお姉ちゃんの間くらいの年だろうかおっとりした印象の可愛い系の色白の女の子だ。

 二人共俺たちを殴ったであろう角材を手に持ちプルプル震えていた。

 

 そして、その向こうにはウロウロするゾンビが三人。

 ゾンビは逃げないタイプみたいで所在なげにウロウロしているだけだ。

「あっ、パパ、ママ、叔母さまこっちに来て挨拶して」

 すると男一人と女二人のゾンビが俺たちの前にきて、

「「「ヴッヴゥゥーッ」」」

 と挨拶と思える唸りを上げた?

 

「えへん……ビックリした?

 パパとママと叔母さまはゾンビになっても私の言う事は聞いてくれるのよ。

 だから私に逆らわない事ね」

 よく見るとこのゾンビは最初に瞳子を追いかけていたゾンビじゃないか。

 あそこから仕込んでいたのか……中々やるな。

 

 サヤカをチラッと見ると面白がってるのがわかる。

 

 部屋の中を見回すとリビングの様で結構広い。今時珍しい薪暖炉があり火がチロチロ燃えている。

 だから暖かかったのか。

 

「そ、それでね……あなた達は私の言う事を聞いて貰います」

「なあ、暴力を振るわれて拘束されて大人しくはい、そうですかと言うと思うか?」

「な、な、なんて言っても無理矢理でも従って貰うんだからっ!

 パ、パパっ来てっ!」

 涙目の瞳子がパパさんゾンビを呼び俺の前に連れて来て、瞳子自身が俺を立たせた。

 やはり、瞳子はゾンビに噛まれてもゾンビに成らずに済んだ人みたいだ。

 結構力を入れて踏ん張っていたつもりだが軽々と俺を立たせたから。

 

「抵抗したらパパに噛ませてゾンビにするわよ」

 そう言いながら後ろ手の結束バンドをペンチで切り、パパさんゾンビの右手に俺の左手を重ねてから結束バンドで一括りにした。

 一応は血が止まらないくらいには気を使って締めている、まあ第一印象では悪い子には見えなかったから今まで付き合ってあげているが……サヤカを見ると首を横に振るのでもう少し付き合ってみる事にした。

 




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