※この作品はR-18です。

ゾンビが蔓延る世界になったので旅をしながら可愛いゾンビっ娘とエッチしたいと思います。   作:EMO

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二十一話

「ダメだ、許可出来ん。

 と、言っても君たちならば行くんだろうな」

「はい」

「行くのは構わん。

 ゾンビに襲われる危険性がないだろうからな。

 だが、理由くらいは教えてくれまいか?」

 それはそうだ、包囲して閉じ込めたゾンビの巣窟に自ら進んで行こうとしているのだから。

 

「はい、俺たちなりにゾンビについて調べたい事がありまして」

「ふむ、それはどんな事だ?」

 

 俺たちは予め用意していた言い訳を話す。

「実は、腐り方が遅いゾンビが居る様に思えて、それが何を意味するのか調べていました。

 今までは偶然に見つけた存在でしたけど、これだけ沢山のゾンビが居る場所なら納得のいくデータが見られるかなって……」

「なるほど……ゾンビにも個体差があるのか……分かった、それならば俺も同行しよう。

 多少は護衛にもなるから安心したまえ」

 い、いや……予想外……俺たちは逃げないゾンビならば人間に戻す予定だったのに……だからあんな苦し紛れの嘘もついたのに……。

 

「ですけど、土方さん……危険度から言えば俺たちより土方さんの方が危ないんですけど……」

「それもそうか……なら、小隊だけでも連れて行くか……」

「いえっ!

 土方さんだけで大丈夫ですっ!」

 思わず言ってしまったら土方さをんがニヤリとして、

「そうか、まあ君たちの側にいたらゾンビが近寄らないんだろう?

 なら大丈夫だ」

 はっははははと、笑い出した。

 こっちは泣きたいんだけど……サヤカを見ると額に手を当てながら首を振っていた。

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「ははっ、本当にゾンビ達が逃げるぞ。

 凄い凄い」

 俺たちが近寄って行くと慌てて逃げるゾンビを見て子供の様にはしゃぐ土方さん。

 

「それでは俺はあっちを見てまわりますからサヤカと土方さんはそっちをお願いします」

「なっ、危険だっ!

 一人での行動は許可出来んっ!」

「大丈夫ですって……ほら……」

 遠巻きにしているゾンビの方へ少し進むとその分だけゾンビ達が後ずさる。

 

「俺よりサヤカの護衛を頼みますよ」

「あっ、待ちたまえっ!」

 そう言う土方さんを無視してとっととその場から走り去った。

 サヤカと話し合って予め決めていた事だ。

 土方さんと俺を切り離して俺単独でゾンビを探して出来るだけ沢山のゾンビを復活させようと。

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 土方さんから離れてひとり市内を歩き回るが逃げないタイプのゾンビが中々現れない。

 

 歩き回りながら土方さんの言っていた事を考えた。

 動物がゾンビ化しないのは人間だけに作用する菌だとして、全世界一斉にゾンビ化が始まったのは確かに時限装置かもしれない。

 しかし、何故?

 神なる存在が人類に対して何か試練を与える為にしたのか?

 なら俺がゾンビを生き返らせる事が出来るのは何故だ?

 

 あの面談のあと土方さんは言った。

「人は基本的に悪だ。

 それを自覚しているから法律や規則をつくるんだ。他人に対して優しくする行動も全ては自己満足の為でしかない。

 例えば電車でお年寄りに席を譲る行為をした時に自分は何を考えている?

 そのお年寄りが座れて良かった……か?

 違うだろう、か弱いお年寄りに席を譲った自分は偉いって、又は周りの誰もが譲らなかったのに自分だけが譲って恥ずかしい……とか思う筈だ。

 その行為そのものは称賛に値するが、純粋な善意から行われている行為はすくないはずだ。

 

 だからこそゾンビの行動には人間の悪意が感じられないんだ。

 何者かからの命令を実行しているようにしか思えない」

 確かにゾンビは人を襲うが喰べるか噛んで仲間にするかだけだ。

 女を犯すとか虐殺するとか今まで出会った人間のような行動をするゾンビは見た事がない。

 ゾンビの行動原理は何なのか?

 人間のように生殖行動もしなく生きている人間を襲い喰べる。

 噛んで仲間を増やしてもその対象である人間が絶滅したらその意味も無くなる筈。

 万が一人間が居なくなってゾンビだけが蔓延る世界があったら何が目的なんだろう。

 

 神様が居ないって事はこの世界になってから実感している。

 もし居たならゾンビ自体が居なかったろうしな。まあ逆説的な考えだけど。

 

 色々考えながらしばらく歩き回ると学校が見えた。

 高校か?

 

 解放された校門から中に入り色々見廻るが生きた人間は居ない。ゾンビもチラホラしか見掛けない。

 

 土方さんによると米子市の人口十四万人のうち半数以上は初期に逃げたそうだ、だが残りは鼠算式に増えるゾンビに負けて自衛隊の駐屯地に逃げてきたそうだ。

 

 然程広くも無い地域の都市部に集中していた人々のほとんどがゾンビになり、自衛隊に閉じ込められている状態だ。

 

 そんな事をボーッと考えながら学校を出ようとしたらある一角に目がいった。

 プールだ。冬場だからか水が張って無いプールにゾンビが数体入り出られないようで、その中では信じられない光景が展開されていた。

 

 ゾンビ達が共喰いしていた……いや、ニ体のゾンビに群がる多数のゾンビ達。

 気持ち悪くなるような光景だ。

 

 その二体以外は喰べられる気配が無くゾンビ達もいつもの様にフラフラしているだけだった。

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 学校を後にした俺は街中……繁華街を見て周りゾンビの群れを観察するとやはり共喰いをしている群れを見つけた。

 まだ喰われ始めらしく抵抗する女ゾンビのボロボロの服が破かれ全裸になったゾンビに群がるゾンビ達。

 試しにそのゾンビの群れに近づくとゾンビ達が逃げていき裸のゾンビだけが残った。

 全身に歯形が付いているが傷は無い。

 このゾンビは逃げないタイプだ。

 

 人間に戻す事にして近くの商業施設に入った。

 目の前にちょうど日用品売り場がありウエットティッシュがダンボールに入っているのを発見したのでそれを取り出してゾンビの身体をくまなく拭いた。

 汚れを取り除くと結構綺麗なゾンビさんだ。

 プロポーションも良く胸や尻の弾力は無くなっているがバランスがいい。

 

 そんなゾンビを……。

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「ま、まさか生き残りがいたのか……?

 ど、どこにいたんだ……」

 土方さんに復活させた元ゾンビっ娘を会わせた。

 元ゾンビっ娘には決してゾンビから復活したと言わない様に言含めてある。

 

「は、はい……デパートのトイレに隠れていました。

 時々下に降りてお菓子とかを……」

 うん、中々の演技派だ。

 土方さんは信じてくれたみたいだが、

「ならばもう一度虱潰しに市内を巡回せねばならんっ!

 ジロウ君っ!

 すまないが私は帰るっ!」

 必死の形相の土方さんがゾンビ達をものともせずに帰って行った。

 

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