ゾンビが蔓延る世界になったので旅をしながら可愛いゾンビっ娘とエッチしたいと思います。 作:EMO
最終日の朝、いつも通りサイカちゃんで朝勃ちを治めてから食事をしようとボックスを開けたがまだ食事が用意されて無かった。
職員さんが忘れてるかもしれないと思い内線電話をしたが誰も出ない。
そう言えば電気が点いてない……いつもなら六時になったら強制的に電気が点けられて起床させられるのだが。
今は窓からの明かりが室内を明るくしている。
俺は恐る恐るドアノブに手を掛けると、何時もは電子錠が掛けられ内部から開く事が無いドアがあっさり開いた。因みに内鍵は有るがまず使わない。
廊下に面するドアもそのまま直ぐに開く。
そっと薄暗い廊下を覗くと俺と同じ様に治験をしていた連中が顔を覗かせていた。
「あ、あの……勝手に出てもいいんでしょうか?」
隣の部屋で治験をしていたらしい男が俺に尋ねる。
知らんがなって言える筈もなく、
「さあ……どうなんでしょう?」
俺も同じように首を傾げるしかなかった。
・
・
・
・
・
結局、俺たち治験者は全員で部屋を出た。治験室があるフロアの端に少し広い休憩室の様なベンチと自販機があるエリアがあったのでそこにあつまった。
俺を含めて全員で十人いた。俺が一番年下で年長者は四十代の男性だ。
男女五人づつが治験をしていて各々名前も知らない間柄だった。
男性陣は、酒井 吾郎さん(四十代)ちょいワル親父っぽい感じのオヤジ、麻宮 翔さん(三十代)(売れない)作家さんでネタ探しで参加、狭間 大吾さん(二十五才)フリーターで見た目チャラ男、星咲 大輔さん(二十五才)この人もフリーターで見た目はガチムチの筋肉ダルマと俺は中卒で働き出したが最近クビになりフリーターをしながら世界中を旅する目的で治験に参加した。
女性陣は、比良 天音さん(三十一才)色っぽいお姉さんタイプ、三宅 唯子さん(二十八才)離婚してから暇だから参加した美人、吉河 紗香さん(二十五才)役者を目指す苦労人可愛いタイプ、玉川 沙知さん(二十三才)就職浪人したのでフリーターをしながら参加、大嶋 恵子さん(二十一才)大学生で就職が決まり暇してたので参加。
男性陣も女性陣も皆スタイルは良い。
一応健康管理が出来ている人を選んだようだった。
それぞれが自己紹介してからどうするかを話し合った。
それもこれもこのビル……製薬会社のビル……に誰も居なくなっていたから。
俺たち治験者だけ取り残されて職員さん達が全員居なくなっていた。まさに異常事態だ。
俺はふと、バイ○ハザードって言う映画を思い出した。まあ、あんな事は無いだろうし……。
「ねえ、君たちとりあえずこのビルを出ないか?
中に居ても誰も戻ってこなかったら閉じ込められたままだし」
最初に酒井さんが提案した。
「でも、このままだと報酬が貰えないです。」
「そうよ、中途半端に終わらせて報酬を出さない為の芝居かもよ」
吉河さんに大嶋さんが同調する。
確かに五十万円が貰えないのは痛い。
「このビルを出て職員さんを探す人と中で待つ人に分かれましょう」
色っぽいお姉さんの比良さんが間をもつ。
「そうだな、電気が点かないって事も気になるし俺は外に出て職員を探す。
付いて来る者はいるか?」
星咲さんが言うと酒井さんと玉川さんと三宅さんが手を上げた。
俺は残る派だ。報酬が貰えないのも痛いが、サイカちゃんと別れるのが惜しかったりするから。もし許されるなら譲って貰えないか交渉するつもりだ。
・
・
・
・
外出組が外に出た。
このビルはセキュリティがしっかりしていた筈で出るのにも幾つかのゲートを潜らなければならなかった筈だけどあっさりと外に出た。
このビル自体は街中から離れた場所にあるが街中までは歩いて行ける距離だ。
直ぐに様子を見てから帰って来るだろう。
居残り組は出口まで外出組を見送った後にこのビルの散策をすることにした。
まずは食べ物を探す。何せ朝から何も食べてないから腹が減ってきた。
・
・
・
・
はっきり言ってこのビルはカオスの中心にあるんじゃないか?
全てのセキュリティが解除されていたので立ち入り禁止区域にも平気で入れたが、その中にはありとあらゆる動物がいて、実験体にされていた。
その無残に切り刻まれた姿を見た時は食事前で良かったと思った程だ。
案の定麻宮さんと狭間さんが吐いていた。
それらを見て周るが、やはり職員さん達には出会わなかった。
何かがあって皆避難したか……何があったらこんな大事なビルを放棄して逃げるのだろうか?
まあ、俺には大事なサイカちゃんが居るからこのビルから出られないけど。
そうこうしていると外出組が帰ってきた。
「はぁはぁはぁ……おい……直ぐに入り口を閉じてからバリケードをはるぞ」
帰ってくるなり筋肉ダルマの星咲さんが入り口に机やパーテーションや観葉植物の鉢なんかを入り口に並べてドアを開かなくした。
「な、何があったんですかっ?」
俺が慌てて聞くと、
「はぁはぁはぁ……ゾンビが出たっ!
街中にゾンビが溢れ返ってる……この停電もそのせいだっ!」
酒井さんがペットボトルの水を飲みながらなんとか説明した。
ん?
一人足りない……。
「三宅さんはどうしたんですか?」
俺が聞くと三人はギクリとした表情をして、
「か、彼女はゾンビに……」
酒井さんが話し始めた。
お読みいただきありがとうございます。
出来れば評価もお願いします。