※この作品はR-18です。

ゾンビが蔓延る世界になったので旅をしながら可愛いゾンビっ娘とエッチしたいと思います。   作:EMO

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三話

「最初は街に行く為にタクシーを拾おうとしたんだ。

 だけど一向に来ないから歩いて街中に行った。

 そこは地獄だったよ。

 車なんかは乗り捨てられた状態だったけど、彷徨うゾンビがウヨウヨいて普通に歩ける状態じゃなかったんだ。

 それを見た三宅さんがハロウィンの仮装と勘違いしてゾンビに近づいて……それは一瞬だった……ゾンビが三宅さんに群がって、た、食べ始めたんだ……あ"ぁぁぁ……今でも三宅さんの断末魔が耳に……」

 酒井さんが床にひざまづき両耳を塞ぐ。

 

「お、俺は助けに行く事すら出来なかった。

 は、ははは……ゾンビなんかこの世にいるなんて……」

 まさかと思い星咲さんを見ると青い顔をして俯き加減で話した。

 

「ほ、本当にゾンビだったわ……みんな死んだ目をして焦点が合ってなくって……ユラユラ歩いてるの……裸の人もいたけど……誰も気にしてなくて……う、うわぁぁぁっ!」

 叫び出した玉川さんが頭を押さえて蹲った。

 

 しかしゾンビか、信用しない訳では無いけど、ゾンビって言えば動く死体だよな?

 欧米の埋葬文化ならいざ知らず、日本は火葬文化だぞ。

 そんな死体がウヨウヨいる筈ないだろ。

 

「そう言えば街の反対側に総合病院があったわね。

 そこに保管してあった死体がゾンビ化したって事かな?」

 俺の疑問を比良さんが口にした。

 

「それは分からないが、例えば昨夜に異変が起こったとして人が噛まれてゾンビになると仮定したらねずみ算式に増える事になるよね。

 それが全世界規模で同時多発的に起こったらこの停電も納得がいく」

 流石は(売れない)作家さんだ、俺の考えた事も無い思考をしている。

 

「じゃあ世界規模で死体が動き出したって事?」

「そうとしか考えられない」

 大嶋さんの質問に麻宮さんが答える。

 

「まあ、まだ仮定でしか無いけどね。

 電気が点かないからテレビで情報収集も出来ないし」

「そっ、そうだわっ!

 私っ車で来たんだっ!

 ガソリン満タンにしてあるから行ってみましょう」

 いきなり比良さんが叫ぶ。

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 駐車場に来て比良さんが車を探すと直ぐに見つかった。

 車は新型のハイブリッドカーで直ぐにエンジンが掛かり車のラジオを点けた。

 すると必死に叫びながら放送する人の声が飛び込んできた。

『…….ザーザー…….

 コレは現実の事ですっ!

 皆さん逃げて下さいっ!

 頑丈な建物の中に入って食料と水を確保してから外部からゾンビが入らない様にして下さい。

 繰り返しますっ!

 全国で死体が動きだしてますっ!

 その死体に噛まれた人は即ゾンビ菌に侵されゾンビになる事が分かりましたっ!

 決してゾンビには近づいてはなりませんっ!

 コレは現実の事ですっ!

 私もこの場所で非常用電源が続く限り放送を続けますっ!

 皆さんも頑張って下さいっ!

 アマ無線をやってる方が居ましたら情報交換しましょう。

 連絡待ってますっ!』

 ラジオからは悲痛な放送しかされて無かった。

 しかし、今の状態は理解出来た。

 

「どうする?

 比良さんの車はどう見ても六人乗ったらいっぱいだ。

 正直俺は乗せて貰ってこの場から去りたい」

 麻宮さんがみんなを見回す。

 

「僕も連れて行って欲しい」

 酒井さんも手を上げる。

 

「俺はどうでもいいです。

 帰っても一人だし行く当てもないですし」

 俺はサイカちゃんの方が気になる。

 

「私は連れて行って欲しいです。

 パパやママの事が気になりますから」

 大嶋さんが手を上げた。

 

「俺は残ってこの街の事を調べてみようと思う」

 星咲さんが残留組になった。

 

「私も残るわ。

 私も天涯孤独だし、彼からも振られたばかりだし」

 玉川さんも残留組。

 

「僕は帰りたいから乗せて貰う」

 狭間さんは車組になった。

 

「私は残ります」

 最後の一人の吉河さんも残留組になった。

 

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「それじゃ気をつけて下さい。

 いつまでこのビルに居るか分かりませんがもし助かったら救助要請をお願いします」

 残留組を代表して星咲さんが車組に挨拶すると直ぐに車が出て行った。

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「正直、車組もかなり危険よね。

 道路が塞がれてるかもしれないし、ウロウロするより食料を確保して立て篭る方が生き残る確率は高い筈よ」

 吉河さんが去った車を見ながらサラッと言う。

 可愛い顔をしてるけどドライに考える人なんだ。

 

「俺も同感だ。

 ゾンビの習性を見極めてから行動しても遅く無い」

 星咲さんも冷静に分析してたんだな。

 

「それより食事よ。

 食堂の食材は新鮮な物から腐っていくからさっさと食べてしまいましょっ」

 玉川さんが元気にビルに向かう。

 

 そうだな、先ずは腹ごしらえからだ。

 電気が使えないから何処かにカマドを作ったりしなきゃな。

 それかホームセンターを探してそこに移動するかな?

 ゾンビパニック映画の定番だった筈だから生き残っている人もそこに居る筈だ。

 




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