※この作品はR-18です。

NARUTO世界に転生してのほほんと暮らせると思うな   作:えむさいず

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帰宅途中にストーカー被害

木の葉隠の里、上層部執務室にて。

志村ダンゾウとはたけカカシは向かい合っていた。

 

「貴様の報告通りなら夕立アサツユは祖父母に虐げられ自宅に軟禁状態にあり、違法に就労させられており、あの怪忍 朝立ヨツユの息子だということか」

 

「はっ、何故出生報告もせず、母方の姓を付けたかもわかりませんが、怪忍の息子で間違いありません」

 

「あの怪忍のやることだ、誰にもわかるまい。

忍びの適性はありそうか?」

 

「普段の行動のため断言できませんが、かなりの運動神経、動体視力を持っているのは確かでしょう。ただ思考、倫理観等はまだ掴めていませんが」

 

「そこはアカデミーで教育すれば良い。アカデミーへの入学は多少強引に進めてしまっても構わん。怪忍も既に亡き者だ。家族が何と言っても実質何もできん」

 

「はっ、了解しました」

 

「ああ、監視は続けてくれ。弱みの一つもあれば楽に操れるだろう」

 

(全く…嫌なお方だ。子供にまでこの容赦のなさ。根の少年たちもだが不憫でならんよ)

 

カカシは内心溜息をついてダンゾウに一礼すると執務室から退室した。

 

 

 

カカシが去った執務室で一人ダンゾウは思考する。

今年度アカデミー特待生枠は二人は根の者に既に決まったが、あと一人が未だ決まっていなかった。

だがそれも夕立アサツユでほぼ決定した。

もともと三人目にはダンゾウは期待していなかった。根の者を2人アカデミーに潜り込ませることができれば十分。ダンゾウの思惑であるアカデミーの忍の卵達への干渉が可能になることに変わりはない。

アサツユが怪忍の子であればどんな主義主張を持つ忍となっても木の葉隠れの里の戦力となるのは間違いない。

図らずもヒルゼンが望んでいた特待生制度の活用方法になってしまったが、これで根の者についても文句は言いにくくなるだろう。

しかしダンゾウはアサツユをアカデミーで他の忍と同じく6年間ものびのびと過ごさせておくつもりはなかった。

 

「わざわざ拾い上げてやるのだ。忍として厳しく鍛えて役に立つようになってもらわねばな」

 

 

 

さて、自分の知らぬ所でだんだんと未来が決まっていく主人公ですが、現在彼は内職と本屋の仕事どちらも一生懸命頑張っています。

でもちょっと苛めすぎたみたいで、限界かもしれません。

 

 

どうも、おはようございます。

夕立アサツユです。

時刻は午後4時。

今日は本屋でいつも通り仕事をさせて頂き、店長様からなんかおかしいから今日は早めに帰れと言われ帰路についている次第です。

体調を考慮して早めに返して頂けるなんて素晴らしい職場でしょうか。

家に帰ると内職が待っています。早く帰って少しでも終わらせないと行けません。お婆さまに叱られてしまいますので…

 

「おや、あんなところに猫がいます。日向ぼっこでしょうか。気持ち良さそう…私もいっそ動物に生まれてたら良かったのでしょうか」

 

木の上に一匹の野良猫がいました。気持ち良さそうに寝ています。そう言えば最後にゆっくり寝れたのはいつだったでしょうか。はっきりと思い出せません。

あれそう言えば私は何故働いているのでしょう。よくわかりませんね。何故でしょう。考えが纏まりません。

猫は本当に気持ちよさそうです。でもあんな木の上で寝て、落ちないのでしょうか。心配です。

ちょっと見に行ってみましょう。

チャクラ糸を木につけ、身体強化した脚力でひとっ飛び、木の上に登りました。手ごろな枝を見つけて横になってみると存外に良い心地でございます。

目をつむって木に体重を預けると、誰にも邪魔されず自由で、なんというか救われている気がします。

ああ、このまま自然と一緒になって溶けてどこかに行ってしまいたい。そんな気持ちになります。

しばらくそうして無心でいると自然のエネルギーを感じ取れるようになってきました。なんだか心がポカポカして来ます。

体に力が満ちて、周囲のことが目をつぶっているのによくわかります。不思議ですね。本当に自然と一緒になってしまったみたいです。

 

(おや、こちらを覗いている人がいますね。覗きはいけません。少しお仕置きです)

 

最近、本屋で覚えた瞬身の術で悪い人の背後に移動します。

 

「っなに!」

 

「おや、覗いているので誰かと思いましたが、アナタでしたか。写輪眼のはたけカカシさん」

 

覗き魔カカシはまさに驚愕と言った表情で距離を取り、警戒の態勢を取ります。

 

「お前俺のことを知って…瞬身の術にその隈取り、まさか仙術か!お前はいったい何者だ」

 

「それはこっちの台詞ですよ。何故私を監視していたのです。暗部の上忍、雷切4発チャクラ切れのカカシさん!」

 

「何だと!」

 

「ですがそうですね、あえて名乗るとすればこうでしょうか」

 

私はそこで言葉を切り、チャクラ糸を手首から射出し木に接着すると、それを起点にして再びカカシの背後に回り、彼の耳に囁きました。

 

「スペィデェァムゥェン(スパイダーマン)」

 

「…!訳がわからん!やはり怪忍の息子ということか!」

 

痺れを切らした覗き魔は、攻撃を仕掛けて来ました。

振り向きざまの肘当てから右ストレート。

なんとなく感覚で見切れたのでカウンターで上段蹴りからの回し踵落としを決め、そのままの勢いで前転、覗き魔の股下を潜るついでに股間に一撃。

我ながらうまく決まりました。体の調子が良いですね。

 

「はうぁっ、おぉ前、落ち着け。こちらに争う気はない。話をしようとして、機会を伺っていたんだ」

 

「何を今更、攻撃を仕掛けたのは貴方からではないですか。それに興が乗ってきました。行きますよっ」

 

私は形態変化させ粘度を持たせたチャクラ糸を身体中から放出し、そこら中の木へ蜘蛛の巣のような物を作り出しました。

これでこの覗き魔は逃げることもできないはずです。

 

「話を聞く気は無さそうだな、チャクラ糸に形態変化、それに仙術まで。体術もそこそこの物だ。大した物だよ。だがあまり大人を舐めるなよ!」

 

そう言って手裏剣を投げ、クナイ片手に突っ込んできます。私は手裏剣を避けると手首から粘着チャクラ玉を打ちながら作った蜘蛛の巣に投げ込み覗き魔を迎え撃ちます。

 

「あまいっ!そんな出鱈目な攻撃が当たると思うなよ!」

 

「当てる気などありませんよ。次はこうです!」

 

蜘蛛の巣をトランポリンのように使って加速し、そのまま突撃します。覗き魔はなんとかそれを躱しますが、私はそのまま反対側の蜘蛛の巣に移り再び突撃。あとはこれを当たるまで繰り返すだけです。気分はどこぞのハイエナです。

 

「くっなんて速さだ、流石仙人モードといったところか…こんな訳の分からない奴に使うのはしゃくだが…写輪眼!」

 

写輪眼を使用した覗き魔は私の攻撃を見切り易々と突撃を避けます。残念ながら私にこれ以上の攻撃手段はありません。仕方ない様式美で締めます!

 

「写輪眼のカカシ!パンチの打ち方を知ってるかって…?って言え!」

 

「?何を言っている!?」

 

「だからパンチの打ち方を知ってるかって…?って言うんだよ!」

 

覗き魔は狼狽している。刻一刻と変化している状況に対応が出来ていないようです。これだから天才、天才ともてはやされて来た奴は信用できない。

 

「ほら!言えよ!」

 

「ああ!もうさっきから意味不明なんだよ!言えば良いんでしょ言えば!…パンチの打ち方を知ってるかって…?」

 

「やっちまえアサツユ!!そんなアホにゃ現実を生きる資格もねェのさ!!…あばよ!!!写輪眼のォ!!」

 

「…訳がわからん」

 

わざと隙を見せつつ大袈裟に突撃を行い、覗き魔の反撃を誘ってやります。

 

「隙だらけだ!寝とけ!」

 

「くぴゃっ!」

 

よし!これでようやく安心して寝れます。

あれ、なんで私はこんなことをしているのでしょうか…訳がわかりません…ぐへェ…

 

 

 

「気持ちよさそうに寝てやがる。しかし訳がわからん奴だ」

 

アサツユを一撃でのしたカカシは、気持ちよさそうに寝ている顔を見て呟いた。アサツユの顔には仙人モードの隈取りが無くなっても、はっきりと分かるほど隈が浮かんでいた。

 

「しかし忍術を使わず体術とチャクラ糸だけであの動き…将来が恐ろしい奴だねまったく…」

 

カカシはアサツユを担ぐと彼の家へと歩き出す。もう少し素行を観察してからアカデミー入学の件を穏便に伝えようと思っていたのだが、直接接触してしまったためこのまま彼の祖父母に交渉に行かねばなるまい。

 

(この子の祖母もちょっとヤバイからね、めんどくさいなぁもう…なんだって俺がこんなことしなきゃならないのよ…はぁ)

 

重い足取りでアサツユ宅に着いたカカシは門の前まで来ると前回のように祖母を呼び出した。

 

「二度と家に近づくんじゃないって…あアサツユ!どうしてこんなにボロボロになって…」

 

「これには深い訳がありまして、その事についてお話がしたいんですがお時間いただけますか?」

(この子が人の話も聞かず勝手に攻撃して来たんですけどね)

 

「アンタだね。アンタがやったんだろう…どうして忍は私から全部奪ってくんだ。娘も、今度は孫まで…絶対に許さない。こ、殺してやる、今ここでコロシテヤルゥ!」

 

「ちょっと落ち着いてください!おばあさん!」

(子が子なら祖母も祖母だなおい。人の話も聞かず勝手に攻撃して来やがる!)

 

「コロスコロスコロスコロス!」

 

「あー!もう面倒臭い!幻術・写輪眼・心意反転の術」

 

カカシが幻術を使うとアサツユの祖母は瞳から光が抜け、ぼんやりと虚空を見つめだした。暫くするとなんとも無かったかのように喋りだした。

 

「…あらヤダ私ったらどうしたのかしら、忍さんどうぞ家に上がっていってくださいな。この愚孫は後でキツく叱っておきますから」

 

「いえそれには及びません。実はかくかくしかじかでございまして」

 

「まぁ!アカデミーに入学してお役に立てるだなんて素晴らしいわ!ぜひよろしくお願いします。この愚孫なんて役に立たなければどうなっても構いませんので」

 

「快諾ありがとうございます。ではその方向で話を進めておきますのでよろしくお願いいたします」

(心意反転の術は対象者の好嫌を入れ替える術。孫に対する悪感情も好意に変わるはずだが…まさかあれで孫を愛していたと?いや、この一家について考えるのはよそう。理解が及ばないことはわかりきっている)

 

カカシはアサツユを祖母に預けると、この一家にはなるべく関わらないと心に誓い、帰路についた。

 




よし、これでカカシの養子ルートは潰せました。
主人公が幸せになりそうなルートは積極的に消していく所存です。
まだまだエロまで長いですがお付き合いして頂けるととても嬉しいです

途中、技が鬼童丸と被っていることに気づき悩んでしまい、時間を取られました。

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あと、主人公の忍術や技などアイデアを教えていただけるとありがたいです。
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