夕立と時雨と提督、3人の思春期な日々 作:dn88k
彼がこの鎮守府の責任者であるといきなり言われて信じる人間はほとんど居ないだろう。何しろ、その容姿が幼すぎるのである。見た目から判断する限り、その年齢はせいぜい中学生になったかならないか位ではないだろうか。
しかしながら、彼はれっきとした艦隊司令官であり、いわゆる提督と呼ばれる人間であった。義務教育のカリキュラムなどあっという間に習得して飛び級で修了しまい、そのまま士官学校へ入学。体力面では流石に年上の同期達とは比べ物にならなかったが、座学では抜群の成績を残して卒業、鎮守府に着任したという、言わば天才児であった。
とはいえ、学業に関する部分が極めて突出しているというだけで、それ以外は他の同い年の男子と変わらない。これまでは年上の人間に囲まれて勉学に励まなければならなかった分、心のどこかで寂しい思いをしていたが、この鎮守府の艦娘達は提督と年齢の近い者が多く、彼女達とはすぐに馴染む事が出来た。建前上は上官と部下という事にはなるのだが、提督にしてみれば友達が沢山出来たようでとても嬉しかったのである。この鎮守府へ着任出来た事は彼にとって幸運な事であったと言えよう。
そんなある日、ちょっとしたイベントがあった。いや、その後の提督の事を考えれば実は重大イベントであったかもしれない。
「もうそろそろかな……」
提督がそう呟いてしばらくした後、執務室にドアのノック音が響く。
「夕立と時雨、入ります」
「どうぞ」
と言った提督は入室して来た二人を見て固まってしまった。
「提督、どうしたんだい?」
不思議に思った時雨が聞く。
「い、いや。改二改装をするってのは聞いてたけど、すごく変わるんだなって……」
「もしかして、おかしいっぽい?」
夕立が不安そうに聞く。
「そんな事ないよ!」
提督は激しく首を横に振って否定する。
「すごくカッコよくなってるし、綺麗になってるし……」
「『カッコいい』はともかくとして、『綺麗』は嬉しいかな」
と、微笑みながら時雨は言う。
そう、夕立と時雨に対して実施する予定であった改二改装がつい先ほど終わったのである。元々練度も十分で、本人達が希望していた事でもあった為、各種のスケジュールと照らし合わせて彼女達に改装を施すと決められたのがこの日であった。その結果として夕立と時雨の容姿は以前の面影を残しつつも大きく変わっていたのである。一気に大人びたと言っても良いだろう。
「あ、でも」
二人を見ていた提督は言う。
「改二になって夕立と時雨にまた身長抜かれちゃったなあ……うーん、もしかして2、3センチある? もっと高いかな?」
悔しそうな表情の提督は片手を水平にし、自分の頭にかざして二人との身長差を確認する。身長の高い低いで一喜一憂してしまうあたり、提督もまたごくごく普通の少年である事を感じさせる。
「でも、提督さんだって成長期だからすぐ抜き返されるっぽい」
夕立がさらりとフォローを入れる。それに対して提督は不安そうにこう反応した。
「そうだといいけど……牛乳もちゃんと飲んでるし。でも牛乳ってあんまり意味ないって聞くんだよなあ、本当かな?」
「それは僕も聞いた事があるけどね。そもそもカルシウム自体が身長への影響はそんなに、って言われてるらしいから」
時雨も提督にならって思案顔だ。
「でもカルシウムは骨の成分だからジュースよりかはいいっぽい?」
「それもそっか。ま、牛乳自体は結構好きだし、やっぱ続けようかな」
夕立の一言で少しは安心したのか、改めて改二改装を終えた二人を見る提督。途端、言葉が継げなくなってしまった。
何故か、と言われれば、二人のその体型がより女の子らしい、魅力的なものへと変貌していたからだ。スラリと背が伸びただけではなく、胸が大きくなり、腰は引き締まり、お尻は張りのある体型。そのバランスの取れた、しかも男を魅了するかのような体型に、一瞬ながら提督は釘付けになってしまったのである。
「提督さん、どうしたの?」
夕立が提督の沈黙を不思議に思ったらしく、聞く。
「い、いや、何でも……何でもない」
そう言ってチラリと時計を見た提督は、既に定時に迫ってきているのを見てホッとした。
「ほら、今日は二人の改装が終わればそれで予定は全部済んだからさ。二人とももう解散って事で良いと思うよ。僕ももうこの部屋の最終確認だけして帰りたいしさ」
一瞬だけ、不思議そうな表情をした夕立と時雨であるが、素直に提督の言う事に従う。二人が退室した後、提督は大急ぎで執務室の内部をチェックし、自分も退室した後で施錠も確認した後、自分の私室へと急ぐ。
(二人ともエッチすぎるよ……!)
いくら飛び級を繰り返し、若年で艦隊司令官になった天才的な頭脳の持ち主であっても、あくまで肉体的にも精神的にも思春期真っ盛りの男の子。同じく肉体年齢的にはほぼ同年代だったはずの仲の良い艦娘の体が気にならないはずはない。ましてや改二になっていよいよスタイルの良さに磨きがかかった二人の姿は提督には刺激的すぎた。
「はあっ! はあっ!」
慌てて自室へ戻り、ズボンとパンツを膝丈までずりおろし、すっかり勃起しているどころか、先走り汁さえ滴らせている一物を強く握りしめる。それだけで快感が走り、思わず「ううっ」と声が漏れてしまうが、より強い快感が欲しくなってしごき始めた。当然オカズは先ほど脳裏に焼き付けた夕立と時雨の姿だ。
「う、ああっ……!」
いつもよりも激しくしごいているせいか、つい声が出てしまう。しかもその目尻には涙さえ浮かんでいた。
(気持ちいい……!)
今の夕立と時雨の姿は提督にとってこれまでで最高のオカズのようだ。だからその実、提督の体は普段以上の興奮状態にあったのだが、彼自身はそれに気付いていなかった。そんな訳で、自分の体がいつもよりも早く射精を始めてしまった事に気付くのも遅れたのである。
「ふえっ!? や、やあっ……!」
気がついた時点で提督のペニスは精液を噴射してしまっていた。普段ならばティッシュなりなんなりで受け止めるのだがその余裕もなかった。しかもその勢いは普段よりも強く、量も多い。いかに自分が興奮していたかが分かる。
「うわあ……やっちゃったよ……」
射精が収まった後、自室の床にぶちまけられた精液を暗い気持ちで眺めながらそう呟く提督。一度精液を排出した事で頭は冷静になり、自分が汚した床を急いで掃除しなければなどと考え始めたその時、
「提督さんも一人エッチってするのね」
突然、自分の背後からそう言う声が聞こえたので慌てて振り返った。そこに居たのは夕立である。
「嘘、だろ……」
提督の顔がみるみると青ざめていく。当然であろう。一番恥ずかしいところを見られたのだ。しかも、よりによって目撃者はズリネタにしていた相手である。
「さっきの様子が変だったから気になって見に来たの。そしたら、なんだか苦しそうな声が聞こえててね? 鍵が開いてたのが分かったから中に入ってびっくり。提督さんったら、その、おちん、ちん……一生懸命弄ってたんだもん……」
恥ずかしそうに言う夕立。どうやら射精前からしごいている姿を背後でずっと見ていたようだ。そして興奮のあまり提督はその事に気付かなかったのである。
「そ、そんな……も、もう見ないで! 出てってくれよ!」
提督はそう叫ぶが夕立は応じない。
「だーめ。言いたい事があるし」
夕立は何を言うつもりなのだろうか。はしたない行為をしていた事に対するクレームだろうか、それとも、これをネタに脅しをかけるつもりだろうか。
「そんなにビクビクしなくていいよ。ちょっと聞きたい事があるの」
「な、何?」
「そういうのって、エッチな事考えながらするんでしょ? どんな事考えてたの?」
「な、何でそんな事聞くんだよ?」
「あたしが聞きたいから聞くの! 答えて!」
遁辞など許さないという夕立の表情。とうとう提督は観念して白状する事にした。
「夕立と時雨の事、考えながらしてた……」
「……あたしと、時雨の事?」
「うん、二人ともすごくカッコよくなってて、綺麗になっててってのは言っただろ? でも、それだけじゃないんだ。すごく可愛くなってるんだよ。それに、とってもエッチな感じになっててさ……我慢、出来なかったんだ……」
「…………」
無言のままの夕立に提督は小さな声で「ごめん」と謝った。
もう終わりだ。これから先は二人に軽蔑の目で見られる事だろう。そればかりではない、二人が鎮守府中に言いふらして、他の艦娘達からも白い目で見られるに違いない。
提督が絶望的な気分でそんな事を考えていると、夕立はこんな事を言った。
「へー、提督さんも夕立と同じだったんだあ……」
「……えっ?」
提督は思わず顔を上げて聞き返す。自分と同じと言うのは一体どういう事なのか。
「夕立、提督さんの事考えながら一人でしてたんだよ?」
「えっ? えっ?」
とんでもない事を自ら暴露する夕立に提督の思考が追いつかないが、そんな事を言ってくる夕立の表情は幼さを残しつつもまるで娼婦のようであった。提督の心拍数は上昇しっぱなしである。
(ええっ!? 夕立が!? 僕の事を考えながら!?)
その告白は先ほどまで感じていた羞恥心や恐怖心など吹っ飛んでしまうような衝撃であった。
「えへへ、何でだか知りたい?」
そう言う夕立は照れたような表情だ。
夕立がその行為を知ったのはだいぶん前、提督と友達同士と言える間柄になってからだった。この鎮守府の艦娘の一人とPCで暇つぶしにネットを見ていたところ、なんの間違いかアダルトサイトに繋がってしまい、そこで男女が営んでいる動画 ―― しかも海外サイトだったのか無修正モノである ―― を観る羽目になったのである。
(お、大人の男の人と女の人ってこんな事をするっぽい……!?)
パニックになりかけていた夕立はそれでもその動画から目が離せなかった。ただし、見始めた直後はその行為の意味する所が理解出来なかった為、隣で一緒に見ていた艦娘に聞いてみた所、これは子供を作る為にする事だが、好きな人同士がお互いの愛情を確かめ合う為にする事でもある、と顔を真っ赤にしながらも教えてくれた。
(好きな人同士……愛情……)
その言葉が夕立の頭の中にこびりついている。ズボズボと女性器に激しく出入りする男性器。それが夕立の脳内ではすぐに自分のそれと提督のそれとへ置き換えられてしまった。だからその日のうちにオナニーと言うものを初めて体験し、あまりの気持ち良さからそれ以降癖のようになってしまっている。
この手の知識に関して学び始めたのもそれからだ。セックスと一言に言っても色んな方法がある事、そのままでは子供が出来てしまう可能性が高い為にそれが目的でないのなら避妊というものが必要である事、等々。成人向け動画の一件で目覚めてしまった夕立は、とどまる事を知らない性的な好奇心を抑える事も出来ず、様々な事柄を一気に覚えてしまったのである。
(提督さんの子供が出来たら嬉しいけど、出来たら出来たで大変っぽい……)
そんな事を考えていた夕立はハッとした。自分は提督とセックスをしても、あまつさえ子供を作っても良いと思えるくらい彼の事が好きだが、提督が自分をどう思っているのか、その気持ちを聞いた事がないのだ。
(もし、提督さんが夕立の事嫌いだったら……)
その疑問に思い至って、とうとう夕立は悶々とし始めてしまった。提督と楽しい日々を過ごしていたものの、彼女はそんな悩みを密かに抱え込んでいたのである。
オナニーしている所なんて他人に目撃されたらそれはその場から消え失せてしまいたい位恥ずかしいに決まっている。自分なら間違いなくそうだし、提督だって同じだろう。だけど、もし自分も提督と同類なんだと打ち明けてみたらと、夕立はそんな事を考えたのである。それに、提督が自分の事を考えながらオナニーをしていたという事実が、何故かとても嬉しかったのだ。
(提督さんは夕立とそういう事がしたいんだよね? 夕立の事が嫌いなら、そんな事しないよね?)
オナニーをするたびに、提督を自分の不純な欲望の対象にしていた事に対して罪悪感を覚えていた。しかし、提督が自分とそう変わらなかったという事実が、夕立の心を楽にさせていたのである。
「……それで、あたしも一人エッチした後っていつも結構落ち込んでたの。提督さんでいけない事しちゃったって、考えちゃうから……」
両手の指を絡ませながら恥ずかしそうに言う夕立。経緯を説明された提督は想定外の事態に仰天である。
「やっぱり、気持ち悪い……?」
俯き気味に夕立はそう聞いてくるが、提督からすればそんな印象など抱きようがない。それどころか、自分をオカズにオナニーをしてくれる女の子がいる可能性などそもそも全く考えていなかったし、目の前の夕立がそうであった事で今まで以上に可愛く思えてしまった。
「気持ち悪いなんて事は全然ないよ! と言うよりも、その……」
と提督が言いかけたところで、彼の縮んでいたペニスは再び血流を充填し始め、硬さを蘇らせていた。
「あっ、バカッ!! お、おさまれよぉ!!」
慌てて両手で股間を隠し、自身のペニスに向かって言う提督。これは夕立の告白を聞いて興奮してしまった事を示すと共に、相手に対して欲情してしまった証拠でもあるのだが、それで夕立が不快がるというという訳では無かった。むしろ逆である。
夕立は赤面しつつも微笑みを浮かべて、
「夕立が見てなかったら、まだしてた?」
と聞いてきた。
「え?」
そう言って唖然としたような表情で自分を見つめる提督に対して、
「そのままじゃ辛いと思うの。手伝ってあげよっか?」
と提案する。自分をオカズにオナニーしていた相手だ。夕立にしてみたらもはや遠慮する理由など無い。何より提督の自慰行為を見ているうちに自らの体も火照ってきてしまい、我慢が出来なくなってきていたのだ。
足早に提督に近づいた夕立はそのまま提督に抱きつき、押し倒した。
「はああ、提督さんのオチンチン、カチカチ……」
体を移動させて提督の股間付近へと顔面を移動させた夕立が、うっとりとしながら言う。一度は出していて、更に夕立に自慰行為を目撃された時には縮み上がっていた提督の一物だが、今や再び完全な勃起状態へと復帰していた。夕立はそれを先ほどの提督と同じように上下にしごき始める。ただし、夕立は実物を触るのは初めてだから、痛くならないように、恐る恐る、優しく握りながらではあるが。
(はうう、これ、何だか不思議な匂い……凄く、ドキドキする……)
提督の顔を見ると何やらとても気持ち良さそうだ。夕立もとても嬉しくなるが、とある感覚に囚われた。
(あたしもアソコ、いじりたい……)
夕立の体も本格的に刺激を求め始めていた。男根を握っている手とは逆の手で慰めるか、などと考えていると、突如として提督が言った。
「ねえ、夕立。僕も夕立の、触りたい……」
「えっ!? あたしのっ!?」
夕立は思い切り驚く。当然、自分の股間を見せなければいけないのかという恥ずかしさはある。しかしその反面、そこまで自分の身体に関心を持ってくれているのかという妙な嬉しさもある。
「だめ、かなあ……?」
不安そうに提督は聞いてくるが、断るというのはもはや夕立にとってはありえなかった。
「……提督さんだって、見せてくれてるもんね……」
そう言って夕立は一旦体を起こし、ショーツを脱ぎ始めた。
夕立がショーツを脱ぎ終え、そして二人は姿勢を変える。仰向けの提督の上に夕立が逆方向に乗り、お互いの股間に近い位置に顔が来るという、いわゆるシックスナインの状態であった。
「こ、これが、夕立のオマンコ……」
「あ、あんまりジロジロ見ないでえ!」
「夕立は僕のチンコ握ったまんまじゃん」
「そ、それはそうだけどお!」
自身の女性器を観察する提督に荒い息と共に抗議する夕立。しかし夕立にしたって勃起した提督のペニスを先程からずっと観察しているようなものであって、説得力はない。だが、夕立にしてみれば興奮で腰回りが気怠い感覚に襲われており、その事が提督にバレるのが恥ずかしいのである。
「な、何だか、夕立のココ、濡れてる……?」
「それっ!! 言わないでえっ!!」
とうとう気付かれてしまった。濡れているという事は、現在のこの状況に興奮しているという事を、夕立の身体が白状しているという事。先程、自分もオナニーしていると告白した夕立であるが、やはり身体が淫らな反応を起こしているという状況を好きな人にじっくりと観察されてしまうのは、大いに羞恥心を刺激されてしまう。
「ここがアソコの入り口……」
提督は指で夕立の陰唇を触る。プニプニとした感触と共に、染み出るように湧き出た愛液のネットリとした感触がある。
「ちょ! あうう……」
慌てたような夕立の声。ただし、辛さは無いようだ。
(何だか、柔らかい……)
そう思っていた提督は、夕立の割れ目のお腹側に、プックリと膨らんだ丸い物を見つけた。
(あ、これがもしかして、クリトリス……?)
ツン、と触ってみる。途端、
「ヒャッ!」
と鋭く夕立が叫び、その身体がビクンと跳ねた。
「ごめん、ひょっとして、痛かった?」
「……ん、ちょっとだけ。あたし、そこは自分でもあんまり触った事が無くて……」
弱々しい声で夕立が答える。敏感な部分であるという事は提督も聞いてはいたが、そのまま触ってしまうのは今の夕立にはやはり刺激が強すぎるようだ。
「男の子のオチンチンの先っちょと同じだから、慣れると気持ち良いって、聞くんだけどね……」
そんな事を言う夕立はおそらくクリトリスへの刺激自体には興味があるのだろう。ただ、今の状態だと単に指先で触っても痛みの方が強いから、今までのオナニーでは触る事が出来なかったのである。
割れ目からじっとりと粘液が湧き出し続けている夕立の女性器。それを見ていた提督は、そう言えば前に見たエロサイトでこんな方法があったなと思い出し、それを実行に移した。
「ええっ!? えええええっ!?」
声を上げながら夕立は未知の感覚に大いにうろたえる。提督が自分の女性器を舌で舐め回しているのだ。いわゆるクンニリングスである。自分の秘部を指で弄り回した経験はあっても、他人の唇と舌で捏ねられる経験など当然ながら無い。
「て、提督さんっ!! それ、やめ、やめてえっ!! きたな、汚いよおっ!!」
強烈な感覚に悶えつつも、提督に向かってどうにか制止を呼びかける夕立。
「もしかして、痛い?」
一旦止めた提督が聞いてくるが、痛いとは答えようがなかった。むしろこれまでに覚えた事の無かった甘美そのものの感覚である。
「痛い訳じゃあ、全然、無いけどお……」
戸惑いながら夕立が返答すると、
「じゃあ、続けて良いよね」
と、提督は遠慮する事なく夕立の股間への刺激を再開した。
「ひあああああっ……!!」
舌によって陰唇を舐められるというのはこれまでにない実に新鮮な感覚だ。しかも、提督の舌はまれにクリトリスにも接触するが、指で触ったような痛みはなく、鋭いながらも甘い感覚が走り、夕立は腰が抜けてしまいそうである。
しかし、やられっぱなしというのは流石に悔しい。大体、このペッティング自体は夕立が始めたものなのだ。
(あたしだって、負けないんだからあ……!)
そう思う夕立は快感に悶えつつも提督の男根をパクリと咥えこんだ。
「んぶっ!!」
今度は提督が慌てる番だ。口でペニスをしゃぶられる感覚は手でシゴくのとはまるで違う。しかも好きな女の子の口でされているのだから精神的な充足感も凄まじい。夕立にフェラチオの経験があるとは思えず、確かにぎこちなさが伴っているように感じられるが、それでも提督にとっては十分に刺激的であり、このままなら夕立によって速やかに射精へと追い込まれてしまいそうだ。気持ち良くなったのは自分ばかり、という事だけはどうにか避けたい提督はフェラチオの快感に耐えながら必死に夕立の股間にしゃぶりつき、クンニリングスを継続した。
液体の滴るような音と共に、少年と少女による懸命なシックスナインが続き、その内二人の呼吸が変化してきた。
「んぶっ! んんっ!! んううっ! んんーっ!! んんんーっ!!」
そして、上に乗っていた夕立が突如提督のペニスを口から解放して背をのけぞらせ、声高く嬌声をあげた。
「ふあああああーんっ!!」
それと同時に提督のペニスからは旺盛な勢いで精液が噴き出し、夕立の顔を汚す。
「くぅ!! あっ!! うああっ!!」
提督も声を出して悶えている。これまでに経験のない強烈な快感を伴う射精で声を抑えきれなかったのであろう。
その痙攣は長く続き、それがようやく収まった後、二人はぐったりとした。
「すごお……気持ちよかったあ……」
蕩けたような顔で言う提督は気が付いたように、
「夕立、ゴメン。訳分かんなくなっちゃってイジワルしちゃった……なんか、気持ち良すぎて……」
と、いまだに自分の上に体を乗せ、こちらに下半身を向けている夕立に向かって謝る。しかし、夕立は気にしている様子はないようだ。
「ううん、気にしないで。あたしもすごく気持ち良かったあ……。好きな人といじりっこするとこんなに良いんだね……」
そう言って再度提督のペニスをしゃぶりだす。
「うっ! もういいんだってば!」
夕立の突然の行動に慌てた提督は言うが、ある程度提督のペニスを舐め尽くすまで彼女はフェラチオをやめなかった。
「プハッ! これ、『お掃除フェラ』って言うらしいよ? オチンチンに付いた精子とかをこうやって舐めとってあげたりするんだって」
提督も聞いた事はあるが、まさか夕立も知っているとは思わなかった。しかも、初めてのペッティングで実践までしてくれたのである。
「なんか、ごめん、色々させちゃって……」
「気にしないでいいって。あたしも気持ち良かったし、あんな風になれたの、初めて……」
体を起こした夕立はその向きを180度反転させ、再度提督に覆いかぶさった。提督の顔のすぐそばに、トロンとした表情を浮かべた夕立の顔がある。
「あんな風……?」
不思議そうな表情を浮かべた提督に夕立は言う。
「男の人の射精と同じ感じなんだと思うんだけど、夕立も一人でしてる時にビクビクってなって、一気に気持ち良くなる事があったの。多分、『イク』ってやつだと思うんだけど」
「あ、オーガズムとか、そういう言い方もするヤツ?」
「うん、多分それ。でも、さっきのビクビクは凄く強くて、今までで一番気持ち良かったの。やっぱり、提督さんがしてくれたおかげね」
「そっか。夕立が気持ち良くなってくれたなら、僕も嬉しいかな」
「夕立も凄く嬉しかったよ。好きな人が気持ち良くなってくれると、こんな感じになるんだね」
熱い目線で見てくる夕立を愛おしく思いながら、提督はある事を思い出した。
「ねえ、夕立。キス、していい?」
そう聞かれた夕立は自分達がまだキスもしていない事に初めて気が付いたが、
「したい、けどお……まだ夕立の口の中、提督さんのおつゆが残ってるよ?」
と、そう言いながら困ったような顔をした。提督は気にせず、言う。
「いいって。今したいしさ」
目を細めた夕立は、
「ん、それなら……」
と、提督に唇を重ねた。そのキスは少年少女の初めてとは思えない、舌を絡ませる濃厚な物であった。
「んぷ……ちゅぷ……」
やがて顔が離れ、二人の口の間には唾液による糸が引いていた。
「ん、と。なんか、苦い」
と提督が言うが、すぐに夕立が、
「もう、それ、提督さんのオチンチンのおつゆだよお」
と、ほんの少しばかり不満を言いたいかのような表情で言った。見つめあった二人はしばらくして、クスッと吹き出す。やがて、提督は言った。
「ね、これからも夕立とこういう事して、良いかな?」
それを聞いた夕立は途端に嬉しそうな表情をして、
「あったりまえでしょ!! 提督さんとならいっぱい気持ちよくなれるっぽいっ!!」
と、そう言って提督に抱きついた。
これが、その年齢を考えればあまりにも濃すぎる、この二人の関係の始まりであった。