夕立と時雨と提督、3人の思春期な日々 作:dn88k
無事に初体験を終わらせる事の出来た提督と夕立。お互い、異性として意識し合ってはいたし、そういう関係になりたいとも思っていた。実際には色々な要因でそれまでの関係から踏み出す事がなかなか出来ず、結局は夢でしか思い描く事の出来なかった望みが現実のものとなったのだから、この二人が浮かれてしまうのは無理もない。
ましてや、社会的な立場はどうあれ、そこは生殖能力も活発な思春期の男の子と女の子。風が吹くだけで勃って濡れるようなお年頃である。そんな二人が一度でも体の関係なんか結んでしまえば最後、歯止めを効かせる事など困難だろう。
「提督さあん!! 気持ち良いっ!! 気持ち良いのおっ!!」
夕立はすっかり蕩けたような表情を浮かべて喘ぐ。昼下がりの執務室にて、彼女は立ちバックの姿勢でその女陰を提督の剛直に貫かれていた。今日もまた提督と夕立という、我慢しきれなかった二人がセックスになだれ込んでいたのである。
「僕もおっ!! 気持ち良いよおっ!! 夕立に挿れたのが気持ち良すぎて、おかしくなりそうっ!!」
夕立の背後から、同じように蕩けたような表情の提督が答える。ただし、がむしゃらに腰を振るという事は未だに出来ていない。というのも、提督の経験がまだまだ浅いという事もあるのだろうが、夕立の膣内があまりに気持ち良すぎるせいで安易にピストン運動をしてしまえばすぐに出てしまいそうなのである。実は夕立の膣の形状は結構な名器なのだが、そんな事は提督には知りようがない。ともかく、彼にしてみれば、射精したいという欲求を差し置いてでも大好きな夕立と繋がっている時間は少しでも長い方が良い。しかし、夕立にも気持ち良くなって欲しいという気持ちもあった。そこで、ピストン運動以外の方法はないかとWebサイトを漁ってみたところ、奥深くまでペニスを挿入したまま、のの字を描くように膣をこねるというテクニックがある事を知ったのである。実際に試してみたところその効果は抜群で、夕立は激しくよがり狂ってくれた。
「お、奥のコネコネもおっ、す、すごおっ……!!」
焦点の合わない目付きで提督とのセックスを悦んでくれる夕立。その快感のせいか、膣口もだらしのない涎を垂らし続け、彼女の内腿を滴り続けてもいた上に、その一部は床にもこぼれ落ちてシミさえをも作っていた。
「やば、夕立ぃ! 僕、出そうっ!!」
目に涙をたたえつつ必死に耐えてきた提督はもはや自分がこれ以上持ち堪えられない事を夕立に伝えた。何しろ、ピストン運動などしなくてもペニスをキュンキュンと締め付け、効果的にしゃぶり尽くしてくる夕立の蜜道は、経験の浅い提督にはそれだけで凶器でしかなかったからだ。
「あたしもきちゃいそうなのお!! 良いから、出して! あたしで、出してえ!!」
実は夕立も限界が近づいていたのであった。提督によって内部を捏ねられるというのは彼女にとってたまらない。
「ああっ!! 出る、出る!!」
「あたしも、イクゥ!! ……あああああっ!!」
夕立がビクンと背をのけぞらせ、その結合部の隙間からは一気に増えた粘液質の液体がドロリと噴き出し、流れ落ちた。オーガズムを迎えたのである。その強烈な締め付けに耐えられる訳もなく、提督のペニスもまた決壊した。
「くああっ!! あ、ああ……!!」
旺盛な勢いで提督のペニスから精液が放出されていく。提督が夕立の背後から抱きついた体勢のまま、二人はしばらく痙攣し続けた。
「はあっ、はあっ」
荒い息と共に提督はペニスを引き抜いた。被せたコンドームの先端には濃い精液がたっぷりと満たされていた。
「あはっ、一杯出してくれたのね」
そのコンドームをみた夕立は嬉しそうに言う。
「夕立が相手だもん、どうしても出ちゃうよ」
と言いながら提督はコンドームを外した。そして紐を結ぶようにして、精液が流れ出ないようにする。
「あ、提督さんの、まだ硬いまんまだね」
「う、うん……。なんかさっきのまんまだけど、どうしよ……」
提督のペニスは一度くらい射精しただけでは簡単には収まらないようになっていた。困ったように言う提督だが、夕立は気にしている様子はない。むしろ期待しているかのように、
「じゃあさ、もう一回しよ? コンドームだってまだ余ってるんだし」
と言う。提督は驚いて、
「え、いいの?」
と聞く。女の子に何度も求めるのは良くないのではないかと思っていた提督は自分が我慢してでも一回だけで終わらせるつもりだったのだが、夕立に対してその気遣いは不要だったようだ。
「あったりまえでしょ? あたし、たっくさん提督さんとエッチしたい! 誰にも迷惑かけてる訳じゃないんだし、良いじゃない!!」
そう夕立が言った途端、
「……少なくとも僕は不愉快なんだけどな」
と言う声が二人とは別の方向から聞こえてきた。
それに驚いた提督と夕立が声のする方向を向くと、何故かそこにいたのは時雨である。しかも、極めて不穏な表情を浮かべていた。
「え、時雨……?」
「君達、迂闊にも程があるんじゃないかな。人が少ないとは言え、こんなバレやすいところでセックスなんかしてるなんて……」
ゆっくりと二人に近づきながら、時雨は更にいう。
「あと、声でバレる可能性も忘れちゃダメだよね。あんな気持ち良さそうな声で鳴いちゃっててさ……」
「も、もしかして、ずっと見てた?」
提督が恐る恐る聞くと、
「……ずっとじゃなくて、途中からだけどね。終わるまではどうしようもないかなんて思ってたけど、もう一度なんて話になりかけてたし……」
と、不機嫌そうに二人を見つめつつそう答える時雨。夕立は、
「先っちょだけ! 先っちょだけならいいっぽい!」
と言うが、当然ながらそんな言い分が通用がするはずもなく、
「それ、普通男のセリフだよね。それに何だかオヤジ臭いよ……」
と時雨に返され、大体、先っちょだけで終わるはずがないんだし、と呆れられていた。
「とにかく、失望したよ。二人がこんな事になってたなんてさ」
ため息混じりに時雨はこう言っているが、どうやら彼女が相当怒っているらしい事は提督と夕立にも分かった。
「……提督さんとエッチするってダメっぽい……?」
すっかりしょげたような夕立に対して時雨は視線を向け、
「別にダメとは言ってないよ」
と言い、今度は提督に向かって、
「ねえ提督、夕立だけなの? 僕とはしてくれないのかな?」
と言った。
「……えっ?」
いきなりの時雨の発言に唖然とする。
「君達、あの感じだと結構回数重ねてるよね? 僕が一番腹を立ててるのは、二人がそんな関係になってたって事を、全然言ってくれてなかったって事なんだよ?」
そう時雨は言い、
「僕だって、提督の事、好きなのにさ……」
と続けた後、寂しそうに黙り込んでしまった。
「…………」
突然の時雨の告白に頭の中が真っ白になり、反応する事が出来ない提督。てっきり自分を好きになってくれていたのは夕立だけだと思っていたので尚更であった。
「大体、夕立もズルくないかな? 僕に黙ったまま提督とあんなに気持ち良さそうな事してたなんて……」
提督が無応答状態に陥っている間、時雨は夕立に怒りをぶつけていた。流石に時雨のこんな態度に遭遇するのは、彼女との付き合いが長い夕立からしても珍しい事らしく、オドオドとしながら、
「ええ、っとお……。今は気持ち良いけど、初めての時は結構痛くて……」
と言った所、
「君は初めてを提督にあげていたと言うのかい!? なんて、羨ましい事を……!!」
と時雨の剣幕が激しくなった。
「時雨っ! ストップ!! ストップ!!」
流石に再起動した提督が時雨を止めにかかる。
「……どうしたの、提督?」
相変わらず不機嫌そうな表情の時雨は提督をジッと見つめてくる。
「黙ってたのは悪かったと思ってるけどさ、夕立と喧嘩しちゃうのは良くないよ……」
不安そうに提督は言う。実際には喧嘩というより時雨が夕立に対して一方的に当たり散らしていただけなのだが、それだって放っておく訳にはいかない。
「だからさっきも言っただろ? 僕とはしてくれないのかって。僕は提督が夕立ばかり相手にしてる事が羨ましくて仕方が無いってだけなんだ」
両手を腰に当ててそう言う時雨。
「でも、それってさあ……」
二股、と言いかけてから、それを遮るかのように、
「別にあたしは時雨なら良いっぽい」
と夕立は言う。
「ええっ!?」
提督は思わず声を上げる。彼の中では自分の彼女は夕立であるという意識がある。普通、彼女というのは一人だけのはずであり、セックスの相手もその一人だけというのが提督の中にある常識であった。しかし、今までの言動を振り返ってみると、時雨にしても、夕立にしても、お互いが納得していれば提督が複数人とセックスしていてもそこは気にする点ではないようだ。
「時雨、今からしちゃう? 提督さんのオチンチン、結構元気だったよ?」
先程とは打って変わって、何故か楽しそうな夕立。
「時雨が怒っちゃうのは当たり前だもの。時雨が提督さんの事好きなのはあたしも知ってたし、何も言わなかったのは悪かったから。提督さんとエッチしたいって言うんなら、それを叶えちゃえば良いと思うの」
夕立がえらい事を言い出したぞと思いつつ、提督は時雨に聞く。
「……時雨は、それで良いの?」
「うん、構わないよ。ただし、これからは平等に扱ってくれなきゃ嫌だからね?」
すっかりお怒りモードを解除した時雨は普段の落ち着いた態度に戻った状態で言った。
「じゃあ、うーんと……。一旦、僕の部屋、来る?」
提督は頬を指でかきながら、言った。
「うん、それが良いかな」
「決まりね! これから提督さんのお部屋で時雨の初体験!」
夕立は両手にこぶしを作って楽しそうに言った。
「てか、あの部屋ってそんなにバレやすいの?」
「バレやすいって言うより、無用心だよね。少なくとも鍵はかけなきゃ」
提督の問いに対して時雨が呆れたように言うのを聞いて、夕立が思い出したかのように言った。
「ああっ、鍵かけるの忘れてたっぽい!」
「全く……興奮しすぎてたの? 見つけたのが僕だから良かったけどさ、他の子だったら大騒ぎだよ?」
時雨は額に手をおいてため息交じりに言った。こんな会話をしつつ、三人は提督の私室へと向かったのである。
「結構久しぶりだな、この部屋」
時雨は提督の私室を見回しながら言う。提督くらいの年齢の男の子の部屋であれば、散らかっていても良さそうなものであるが、家庭の躾が厳しかったのか、もしくは士官学校での教育がきちんと行き届いているのか、いずれにしてもいつ誰が訪問しても恥ずかしく無い、小綺麗な室内であった。
「ごめん、あたしは結構来てたんだけど……」
申し訳なさそうに夕立は時雨に対して言う。それに対して時雨は別に責める風という訳でもなく、
「わかってるよ。普段はこの部屋でしてるけど、さっきは突発的にどうしようもなくなってしてしまったって事なんだろう?」
と穏やかな表情で言った。ついでに、
「ま、それに備えて執務室にもゴムを備えてたんだろうけど」
と、からかい気味に続けると、夕立と提督は顔を真っ赤にしてうつむき、黙ってしまった。
「もう、それくらい我慢出来なくなるような気持ち良い事なんだよね? 夕立だけじゃなくて、僕にだって教えて欲しいな。僕だって一人でしてるけど、場所を考えてる暇も無くなるなんて事はなかったもの」
この時雨の発言を聞いて提督と夕立は驚く。
「え、ちょっと待って?」
そう提督が困惑気味に言うと、その後を継ぐように夕立が、
「えっとお、時雨って、そういうの、するの……?」
とためらいがちに聞く。
「オナニーだろ? そりゃ、僕だってする事はあるさ。提督の事を思い浮かべながらだけどね」
少しばかり顔を赤面させながらそう答える時雨。
「本当、ここ最近は提督としたらどんな感じだろうなんて考えながら一人でしてたんだ。そう考えながらだと、より一層気持ち良くなれるからね。で、さっきあんな風に夕立としてるところを見てしまった訳だろう? もう腹が立つなんてものじゃ無いさ。でも、夕立があんなに気持ち良さそうにしてるのを見て、実際にしたらどんなに気持ち良くなれるんだろうって気になって仕方がなかったんだよ」
時雨は提督を見つめながらそう言う。今や彼女の表情には期待感しか見出せない。そんな時雨の事を真顔で見つめて、
「……もう一度聞くけど、本当に良いんだよね、僕で?」
と、確認の為に提督は言う。
「うん。むしろ他の人が初めてなんてやだよ」
と、時雨もはっきりそう言い切った。
「そっか……分かった……」
そう提督が呟くように言った途端、夕立がこんな事を言い出した。
「時雨も初めては二人っきりの方が良いでしょ?」
これには時雨も提督も驚いたような表情を浮かべた。
「え、夕立はそれでも良いの?」
そう時雨は聞く。
「後で提督さんにいっぱいしてもらうもん」
と夕立は言い、
「せっかくの大切な初めてなんだよ? 本当に一生に一度だけ! 大好きな人と二人っきりじゃないと損じゃない!」
と楽しそうに言った。
そして、提督さんは用事で席外してるってみんなには言っとくね、と夕立はウィンクをしながら二人に伝え、そのまま退室した。
部屋に残されたのは提督と時雨の二人だ。
「え、と。その、そんな話に、なっちゃったけど……」
提督は戸惑いながら言う。何しろ、一人目のセックスの相手、一応は事実上の彼女の公認の下、これから二人目の相手とセックスするのである。困惑するのも当然だ。
「気にしないで良いって。その代わり、きちんと最後までしてよね?」
少々恥ずかしげに言った後、時雨はゴソゴソと服を脱ぎ始める。提督も同様だ。先程、夕立との行為を時雨に発見された直後、彼は服を着直していたが、ここまでくればもはやそれは不要であろう。
服を脱ぎ去った後の時雨の姿はその肉体年齢を考えれば夕立に負けず劣らずで、とても提督と同年代とは思えないほど、非常にスタイルが良く、美しい。元々、服を来ている状態でもそれは分かるレベルではあったものの、こうして改めて見れば出る所はきちんと出ていて、提督にしてみればそれだけで大いに欲求を刺激されてしまう。
「ふふ……また大きくなっちゃったね……」
赤面しながらも楽しそうに言う時雨の視線は提督の剛直に注がれていた。時雨に夕立との行為を見つかった直後は縮んでいたが、今や彼女の裸体を見ている事で完全に復活している。
「あんまり、見ないでくれないかなあ……」
提督は恥ずかしそうに股間を隠す。
「どうしてだい? 僕は君に全部見られているというのに」
手を後ろに回してわざと一切隠された部分の無い自分の姿を提督に向かって見せつける時雨。その艶やかな表情と相まって、そんな彼女の姿はますます提督の劣情を刺激する。
「時雨って、意地悪だ……」
そう言いつつ、提督は立ち上がって時雨に近づいて行く。
「どうしても、提督が欲しいからね。意地悪くらいはするよ」
そう言って時雨は近づいてきた提督を抱きしめる。そしてしばらくしたのち、二人の視線が絡み合い、やがてお互いの唇が自然と重なった。
最初は、ちゅ、ちゅ、と軽く吸い合うだけのキスであった。やがて、一度顔が離れて、熱い視線を交わし合う。それから提督はかぶりつくように時雨の唇に自分の唇を重ね、思い切って舌を相手の口内に侵入させた。
「んん、ん、ふ……!」
提督の意図が分かった時雨は口を開ける。そして、自らも積極的に舌を動かして、提督の舌と絡ませあう。ちゅぷ、ちゅぷ、という音が提督の私室内にしばらくの間響いた。
「ん、んふう、ん、あっ……!」
ぷはっ、と大きく息を吐き、時雨は提督から口を離した。嫌という感じでは無さそうだ。むしろ、その溶けてしまうかのような表情と甘い吐息から、彼女はキスだけでかなり興奮してしまっているらしい。その証拠に、
「……キスって、こんなに気持ち良いんだね……」
と、時雨は提督に対する熱い視線と共に言った。
「苦しく、なかった?」
提督も興奮してはいたが、同時に不安そうな表情を浮かべて、聞く。
「全然、本当に気持ちよかったんだ。だから、さ……」
そう言って時雨は再び顔を近づけた。再度二人の唇が重なり、ディープキスが再開された。裸の少年少女が立ったままお互いを抱きしめあって、またしばらくの間お互いの舌を絡め合う行為が継続された。
「はああっ……!」
そしてまた顔を離した後、まるでフラついたかのような時雨は提督に寄りかかってしまった。提督は慌てて彼女の事を支える。
「ご、ごめん……なんだか、体がうまく動かせなくて」
息も荒く言う時雨。
「え、ちょっと、大丈夫?」
何かやってしまったかと不安になった提督は聞く。
「うん、別に辛いとかじゃないんだ。なんだか、すごく気持ち良くなってて、それで力がちゃんと入らない感じ」
そう言う時雨は相変わらずトロンとしたような表情をして楽しそうだ。提督は時雨が倒れ込まないように抱きしめ、片手で彼女の頭を撫でる。うっとりとした時雨はやがて、
「提督のここ、辛いよね?」
と言って、そっと片手で勃起しきった彼のペニスをなでる。
「えっと、その、まあ……」
提督は気まずそうに言う。
「ふふ、本当は夕立で出すつもりだったんだもんね。……こういうのはどう?」
いきなり時雨は跪き、自身の乳房で提督の剛直を挟んだ。
「えっ、それって……」
驚いたような表情でそう言う提督を見上げながら、
「そう、正解。パイズリだよ」
と、乳房をゆっくりと動かしながら時雨は楽しそうに言う。
「うわ、すご……女の子のオッパイで挟んでもらうのってこんなに気持ち良いんだ……」
うっとりとしたような顔付きになった提督に時雨は聞く。
「夕立にやってもらった事はないのかい? 彼女の大きさなら挟めると思うけど」
「ううん、ない……。そういう話は、しなかったし……」
この提督の返答を聞いて、
「ふうん、提督のパイズリ初体験は夕立じゃなくて僕なんだね?」
心底嬉しそうに時雨は言う。そして彼女は年齢を考えれば不相応なサイズの乳房を用いて提督の剛直を上下運動の形で刺激し始めた。
「……っく! ああっ!」
提督が苦しそうな声を上げた。時雨は顔を上げて、
「もしかして、痛いかい?」
と不安そうな表情で聞いた。
「違うって! 気持ち、良すぎてっ……!」
提督は荒い息と共にそう返答する。その表情は時雨がかつて見た事の無いものであった。強いて言えば先ほど夕立とセックスをしていて、快楽に浸りきっていた時のそれに似ているだろうか。
途端、嬉しくなってしまった時雨は、
「そう、じゃあ続けるね!」
と言い、一層パイズリの動きを激しくした。
「うあああああっ!」
提督が喘ぎ声を上げる。あまりの快感のせいか足で自身の体重を支えるのが難しくなってしまったのだろうか、前のめりになってその両手を時雨の両肩においてきた。
その最中、時雨は彼女らしくなく自分の乳房で提督をしごくという行為にすっかり夢中になってしまっていた。自分がしごくたびに大好きな提督が甘い声を上げてくれているのだ。もはや彼女にとって熱中しない理由がなかった。
息も荒く、愉悦と共にパイズリを続けていると、突如としてビュル、という音を伴って提督のペニスの先端から精液が吹き出した。
「わっ!」
これには時雨も驚いた。吹き出し続ける精液は時雨の顔をも汚して行く。
「くっ……! あっ……!」
ペニスの脈動と同期するように腰が動いてしまう提督はその快感にひたすら耐えていた。
「ごめん、時雨が、僕の精子で……」
心配そうに提督は腰を下ろし、室内のあったウェットティッシュで時雨の体を拭いていく。しかし、恍惚じみた表情で提督を見つめながら時雨は言う。
「ふふ、心配しなくて良いよ。こんな事でいちいち心配してたらこれから大変だよ?」
「……へ?」
提督は彼女の発言に唖然とする。それを気にする事無く、
「僕にしろ、夕立にしろ、こういう事をこれから提督と一杯するんだからね?」
と言う時雨に対して流石に提督は動揺を隠しきれず、
「え、い、一杯……!?」
と言うのが精一杯であった。
「ダメ、かい……?」
不安そうにそう聞いてくる時雨に対して、
「そ、そんな事ないけど……!」
と、返答をすると時雨は立ち上がり、
「なら、良いじゃないか。それで、次に提督が射精する場所は僕の胸じゃないよね? ここ、だよね?」
と言って立ち上がり、座り込んだままの提督に向かって自分の陰唇を見せつけてきた。そこは既に粘液にまみれ、時雨が興奮状態であった事を明白に物語っていた。
「濡れてる……」
「そう、だよ……。白状しちゃうとね、さっき夕立と提督がしてる時にもうちょっとだけ濡れてたんだ。自分で弄りたくて、仕方がなかったよ」
いかにも興奮した息遣いで時雨はそう言い、こう続ける。
「でも、もうその必要はないよね? 提督のそのオチンチンで、弄って、くれるんだよね?」
しかし、提督は固まったままだ。
(どうしたの? 君はそんなに意気地のない男じゃないはずだろう?)
と思っていると、突然、提督は時雨の股間にしゃぶりついた。
「ちょ、ちょっと、ふ、ふあああっ!!」
時雨は提督の行動と共に、その行動がもたらす快感に驚いた。
「時雨がオッパイを使ってしてくれたんだ。そのお返しだよ」
一旦口を離した提督はそう言うものの、
「うあっ! あああっ!」
と、多少腰が引けた体勢になった時雨は提督の頭を両手で掴み、声をあげる事しか出来ない。
夕立との経験でクンニリングスについては多少ながら心得がある提督と、そんなものの経験は全く無い時雨、こればかりは時雨の方が分が悪い。
陰唇は当然ながら、クリトリスにも時雨が痛みを感じない範囲で刺激を送り込んでくる提督の口唇愛撫。強烈な快感が時雨の下半身を侵食してくる。
(夕立ってこんなにスゴイ事してもらってたの!? 僕、こんなの、保たない……!)
時雨は夕立が執務室でさえ提督と行為に及んでしまう理由が分かった気がした。提督の頭に手を乗せ、上半身の体重を支えるかのような体勢になってしまい、足どころか、全身が震える。
必死に歯を食いしばって耐えるが、圧送されてくる快感にもはや子宮までもが熱く甘く煮えたぎるかのようになってしまった時雨の下半身。
「ああーーーっ!!」
一瞬、体の芯が弾けたかのような感触を覚え、ガクガクと立ったまま痙攣し、提督の方向に倒れ込んでしまう。
「はぁー……はぁー……ご、ごめん」
時雨は自分の下敷きになってしまった形の提督に謝る。提督はそれを気にする事無く、聞く。
「大丈夫?」
「う、うん。そっちは? いきなり倒れちゃったし」
不安そうな表情の時雨だが、別に時雨が転んだからといってどこかをぶつけたという事もないようだ。
「別に平気。そこまで急じゃなかったしさ」
実際、提督はゆっくりと倒れてくる時雨を抱え込むように受け止めていたから、衝撃は最小限で済んでいたのである。そしてホッとした時雨は、
「そう、良かった……」
と言うが、提督は、
「続き、する……?」
と聞いてきた。
「当然、だろ……?」
時雨のその返答を聞いた途端、提督は時雨を抱きかかえた。いわゆるお姫様抱っこである。
(やっぱり提督って男の子だ……たくましいな)
抱き抱えられた時雨はウットリとしながらそんな事を考える。
提督の私室のベッドの上にそっと時雨の体が降ろされる。期待感に満ちた表情で見上げてくる時雨が愛おしくなった提督は、彼女に対してもう一度そっと唇を重ねた。
「ゴメン、ちょっとこれ、付けるね……」
提督はコンドームを手にとり、包装を破ってそれを器用に自らのペニスにつけ始めた。
(慣れてる……やっぱり何度も夕立としてるからなんだろうな……)
この事実に思い至って、流石に時雨は嫉妬心を抱いた。夕立は大切な親友だが、同じくらい大切な提督と密かにこんな関係を持っていたという事に想到せざるを得なかったからだ。
(でも、追いつかなきゃ)
いや、追いついてみせる。と時雨は思った。彼女にしてみれば、提督に対する気持ちで夕立に負けているつもりなど全く無いのだ。
「じゃ、挿れるよ? 痛かったら、言ってね……?」
提督は自身の剛直を時雨の潤んだ割れ目に当てつつ、心配そうに言う。
「うん、大丈夫。とにかく、挿れて……?」
この段階では、むしろ時雨のほうに焦りがあったのかもしれない。既に夕立で初体験を済ませてしまっていた提督は気持ちとしては今日の今でなくとも、後でやり直せば良いと心の何処かで考えているのかもしれないが、一方の時雨は、親友であり、その一方で、ある意味においては恋のライバル的存在でもある夕立に、せっかくの初体験の機会をセッティングしてもらっているにも関わらず、失敗してしまえばその精神的ダメージは計り知れないものになるであろうからだ。
コンドームを被せた提督のペニスの先端は、夕立との経験のおかげもあって、速やかに時雨の膣口にあたった。その状態で改めて提督は時雨を見る。緊張しきった様子で息も荒く、コクン、と時雨は頷いた。
一気に提督の熱く太い剛直が時雨の未経験の蜜道を突き進んでくる。当然、時雨にしてみれば猛烈に痛い。しかし、彼女は決して提督に挿入をやめて欲しくなかった。だからとにかく歯を食いしばってその痛みをとにかく耐える。
そのうち、身体の奥に何かが押し付けられるような不思議な感覚を覚えた。同時に、
「は、挿入った、よ……」
と言う提督の声が聞こえた。
「そ、そっか。僕、初めてを提督にあげられたんだね……」
と時雨が言うと、
「そ、うだ、ね……」
と言って提督は時雨に倒れかかり、そのまま動かなくなってしまった。
「ど、どうしたの……?」
流石に不安になった時雨が聞く。
「くっそおっ……! なんで女の子ってこんなに気持ち良いんだよ……!」
提督は耐えるように言う。
「な、なんか辛そうなんだけど……」
時雨は痛みのせいで目に涙が湧いているが、その視界が捉えたのは苦しそうな提督の表情であった。
「違うんだっ……! 出そうなんだよっ!! このままじゃ、すぐ終わっちゃうっ!!」
「そんなに、気持ち良いの……?」
「うん! 時雨のが、チンコモグモグしてきて! まだ、一緒に、居たいのにい!!」
「だ、大丈夫だよ……落ち着こ? 僕も、力、抜くからさ……」
興奮の中、時雨はほんの少しだけ冷静さを取り戻していた、提督が今射精寸前まで追い込まれているのは、自分が痛みを我慢する為に必要以上に力んでしまっているせいであろう。それがおそらく、提督にとっては想像以上の締め付けに感じられ、彼の許容量を上回る刺激を与えているのだ。
自分も落ち着くべく、大きく深呼吸を繰り返す時雨。そのお陰なのか、その股間からもほんの少しではあるが、痛みが引いていった。
「……あ、とりあえず、今は大丈夫そう……」
と、上体を起こしながら提督は呟いた。時雨の膣による強烈な攻撃が止み、高まり続ける射精感に落ち着きが出てきたらしい。
「ねえ、まだ、痛いよね?」
冷静さを取り戻した提督は時雨に聞く。その視線を下げれば、時雨の陰唇には破瓜の血がこぼれていた。
「ん、ちょっとね。でも、最初に比べれば大丈夫」
ホッとしたように言う時雨。今や感じられるのは愛する人が自分の内部にいてくれているという充実感だ。
「良かったあ。やっぱり女の人って初めては痛いみたいだし」
ホッとしたような表情の提督に対し、
「うん、それは実感したけどね」
と時雨も正直に答える。提督は時雨の頬を撫でつつ、慈しむように、言う。
「でも、こういうのみんな耐えてるんだよね。女の人ってやっぱりすごいなあ……」
「でも、少なくともそれは、僕の場合は、提督のおかげだよ。提督がいてくれたから、耐えられたし、痛さも抑えられたんだ」
時雨は優しげな表情で言った。
「そう、かな?」
「うん、そう。それに、やっぱりこうやって繋がってるのって、嬉しいよ」
時雨はいまだに潤んだ瞳ながらも、楽しそうに言う。
「……やっぱり時雨って、可愛いや」
「僕にも言ってくれるんだ。なんだか、凄く嬉しい」
そんなやり取りをしながら、提督は体を倒し、時雨に口付けをした。
実際、時雨にとっても現在提督と繋がっているという充足感はとてつもなく心地が良い。
(夕立の気持ちが分かるな。こんなの、何度でもしたくなるよ)
男が射精をした時には素晴らしい快感を得ると聞く。その直前の状態もとても気持ちが良いとも聞く。実際、提督はつい先ほど、その直前の状態まではいったのである。それも、自分の身体で。
自分が満たされて、しかも好きな男が気持ち良くなってくれる。それは時雨が備える庇護欲を大いに刺激した。だから、この身体を思う存分使って欲しいと思ってしまう。
(痛さは、引いてきたし……)
そう思った時雨は思い切って提督に言う。
「もう大丈夫だと思うんだ。だから、動いて。出して、いいからね?」
じっと時雨の目を見つめていた提督は、
「ゴメン、もうちょっと、時雨の中に居たいんだ」
と言い、ゴメンね、と更に言いつつ、腰を上下左右にゆっくりと動かすような動きを始めた。これによって時雨にもたらされたのは、自分の身体の内部がほぐされていくような、不思議な感覚であった。
「え、ちょ、これ、何ぃ!?」
時雨は大慌てである。
「時雨の膣内、気持ち良すぎるんだ。ピストン運動しちゃうとすぐ出ちゃう。だから、時雨の膣内、こうやって感じたい……」
そして、提督は「もしかして、痛い?」と聞いてくるが、時雨からすればそんな感覚とは程遠い。
「ち、違うんだって! 痛くなんか無いけど、これ、変……!」
ベッドのシーツを掴みつつも、喘ぎながらそう言う時雨。内側から溶けていきそうな感覚がじわじわと広がっていく。
(体が、言う事、聞かな……!)
時雨の焦りはますます加速していく。ビクビクとした痙攣が体の内外において発生し始め、自分の感覚が甘ったるいそれによって支配されつつあり、自分がかつて覚えた事のない領域に進入しつつあったからだ。
「ああ、ダメ! 時雨、やっぱり僕、出るうっ!!」
目に涙をたたえた提督はそう叫び、時雨に抱きついた。先ほどから痙攣の激しさが増しつつあった膣肉によって提督のペニスはもはや臨界状態に達し、その瞬間を待って体内で暴れまわっていた精液が一気に噴射されたのである。
「うあっ! えうっ!」
体をひくつかせながら射精を続ける提督。白濁液を噴き出しつつ暴れるペニスの感触が時雨の内部で感じ取れた。
(提督、射精してくれてる……僕の体で、イってくれたんだ……エヘヘ、やったあ)
提督の事を抱き返しながら、時雨は今までに感じた事のなかった多幸感に酔いしれるのであった。
「へえ、こんなに溜まるものなんだね」
時雨は先程のセックスで使用したコンドームに溜まった精液を見て感心する。
「人によるとは思うんだけどね。今日は1回目とあんま変わってないかも。これ、確か3回目のはずなんだけど」
恥ずかしそうに言う提督に対して、
「でも、これくらいの回数は出せないとダメかもね。これからは、夕立だけじゃなくて僕もなんだから」
と、時雨は言ってきた。その表情は、先程初めてを終えた後とは思えない色っぽいものであった。
「そういえばさっき、オッパイでしてくれた時も同じような事言ってたけど……本気?」
驚いたように言う提督に対して、
「むしろ、そうじゃなきゃ、やだよ?」
と言って時雨は抱きつき、愛おしそうに提督にキスをした。
翌日の事だ。鎮守府の通路で時雨の背後から夕立が声をかけて来た。
「時雨、提督さんとちゃんとエッチ出来た?」
振り返った時雨は実にスッキリとした表情で答える。
「うん、お陰様で。でもやっぱりズルいよ。僕に何も言わなかったなんて」
やはりクレームがついた。これに対して夕立は両手を合わせて気まずそうに笑いながら言った。
「えへへ、ゴメンって。あたし、提督さんの事で夢中だったんだもの。時雨が提督さんとエッチしたがってるってところまでは考えてなくって……」
対して、時雨は夕立の方を向きながら片手の人差し指をピッと真っ直ぐに立てつつ、楽しげにこう言う。
「そこは、いくら夕立でも認識を改めてもらわないとね。僕は、提督の為なら、どんな変態プレイでも受け入れるつもりなんだよ?」
途端、時雨の発言に興味が惹かれたらしい夕立は、いかにもワクワクとしたような表情でこう聞いた。
「へ、変態プレイ!? 具体的には、どんな?」
「そうだねえ、色々あるし、提督次第ではあるんだけど、例えば……」
一旦宙を見ながらそう言った時雨は、期待感に満ちた表情で夕立に聞く。
「初歩かもしれないけど、3Pってどんな感じなんだろうね?」
「3Pかあ……そうねえ、あたし達で提督さんをいぢめちゃう感じ?」
何かを企むように夕立がそんな事を言っているちょうどそのタイミングで、執務室では提督がくしゃみをしていた。
「んー、風邪かなあ?」
と、独り言ちる提督。別の場所で時雨と夕立という二人が、これから自分とどんなプレイをするかという話題で盛り上がっている事など、思いもよらなかったのである。
なお、少なくとも3Pは、初歩と言えるほど一般的では無い物と思われる。