※この作品はR-18です。

夕立と時雨と提督、3人の思春期な日々   作:dn88k

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夕立に続き、提督との初体験を経て、その快感にすっかり目覚めてしまった時雨。彼女もまた、大好きな提督の前ではどんどん大胆になっていきます。


調査は時雨の得意技

 今日は出撃も無く、鎮守府内での訓練も一通り終了となった。そんな時間になって、視察に来ていた提督は時雨に声をかけられた。

「提督、今日の分は全部終わりかい?」

 それに対して提督は答える。

「うん、今日はもうおしまい。後は戻ってゆっくり休んでよ」

 その時、時雨はおかしな事を聞いてきた。

「夕立は、戻っちゃったの?」

 提督は一瞬不思議そうな顔をしたが、

「うん、そうみたいだね。なんか、お腹がすいた、みたいな事言ってたし」

 と言った。時雨は少し考え込むようにして、

「そうか……勿体ないけど、まあいいや」

 と呟いた後で顔を上げ、提督の手を取って、

「せっかく提督も視察に来てくれてたんだ。こっちへ来て!」

 と、ぐいぐいと提督を引っ張って彼を何処かへ連れて行ってしまった。

 時雨に手を引かれて連れてこられたそこは、資材等の中でも特に使用頻度の低い物資を保管する為に設置されている為の倉庫の裏側で、背の高い木々に覆われている事もあり、ここに所属する艦娘の中には、その存在すら把握していない者もいると思われる場所だ。

「ここ、まず人は来ないから」

 そう時雨は言うものの、提督は事情が掴めない。

「えっと、何……? ここがどうかした?」

 不思議そうにそう聞いてくる提督。一方の時雨は柔らかい微笑を浮かべていたが、その目の奥底には微妙な情念が覗いていた。

「僕らは普段、屋内でしてばかりだったろう? だから、さ……」

 そう言って時雨は提督に抱き付いてきた。提督は時雨のこの態度にまさか、と思いつつ、

「もしかして、ここでするの!?」

 と聞く。時雨はニッと笑顔を浮かべ、

「その通りだよ。たまには刺激が必要かと思ってね」

 と言いつつ、提督の唇を自身のそれで塞いでしまった。

 チュプ、チュプ、という舌を絡ませあう音がしばらく続いた後、二人の顔は離れたが、

「ねえ、本気……?」

 と顔を真っ赤にしつつも提督は聞く。

「当然さ。前々からしたいと思っててね。この敷地内で一番バレなそうな場所はここだって目星をつけてたんだ」

 そう返答する時雨の表情は提督に対する情欲に支配されてしまっているようにも見えた。

(うう、今の時雨ってば、表情だけでエロい……!)

 お年頃の提督にしてみればこんな状態の時雨の誘惑を押し返すなど到底不可能というものだ。もっとも、提督との性行為ですっかり目覚めてしまった時雨が彼の拒絶など許しはしないだろうが。

 結局、提督はあっさりと折れた。

「おっきな声、出しちゃまずいよね……?」

「当然だろ? 完全に抑えるのは、僕も自信無いけどさ……」

 ひそひそ声で会話をする二人。こうして、時雨が先導する形で、夕刻間近の情事が始まったのである。

 再度、熱いキスを交わした後で視線を下げた提督は、とある事に気付いた。

「えっと、もしかして、ノーブラ?」

 時雨の左右の胸、その山頂の部分が更に一段、プックリと盛り上がっていたのである。

「うん……でも失敗だったな。訓練中もオッパイの付け根とか、乳首の先っちょとか痛いしさ」

 時雨は恥ずかしそうに言う。彼女は駆逐艦というには大きめなバストの持ち主だ。そういったタイプの女性がブラをしない場合の問題点は、戦闘や訓練などを含む激しい運動によって、その大きな質量を持つ乳房が強く揺さぶられる為に、その付け根の靭帯が引っ張られたり、乳首の先端が服によって擦り付けられるといった形でかなりの痛さを伴うという事である。ブラを着けていなかった今日の時雨の一日はかなりの苦痛ではなかったろうか。提督は心配そうに言った。

「ノーブラって形が崩れたりするんだろ? あんまりやらない方が……」

「うん、気をつけるよ……」

 落ち込んでいる時雨だが、彼女の気持ちとは裏腹に、その乳房の存在感は相変わらずである。身体が興奮しているせいでもあるのだろうが、乳首は相変わらず服の布を持ち上げ続けてその存在を主張し続けているし、心なしか乳房のサイズもほんの少しばかり大きくなっている気がする。おそらくはブラの制約から解放されたからであろう。なお、女性の場合、性的興奮によって一時的に乳房そのものが大きくなるケースもあると言うが、これが今の時雨に該当するかどうかは分からない。ともかく、提督にしてみれば彼女のたわわに実ったバストはそれだけで魅力的であり、つい手が伸びてしまう。

「あ……」

 時雨は思わず声を出してしまう。提督が服の上から乳房を優しく揉んでいた。ブラが無い分、服の上からでもよりその感触が楽しめる。

「やっぱり時雨のオッパイって大きいし、柔らかい……」

 提督の素直な感想である。時雨はその快感に浸りながらも、聞く。

「僕のオッパイって、そんなにいいの……?」

「うん、フカフカで、いつまでも触っていたい感じ……」

 そう答える提督は時雨の胸にかなり夢中になっているようだ。時雨は落ち込んだ状態から立ち直り、その身体の興奮はますます加速する。

「ふふ、でもこうやって外でおっぱい揉まれるとドキドキするね」

 熱い吐息と共に楽しげに言う時雨。

「そう、だね。バレたら、マズい、よね……」

 そう言って提督は時雨の丸く大きく実った山の頂上で自己主張を続ける乳首を、服の上から指先でこねる。

「あっ! ううっ!」

 途端、時雨は背を仰け反らせ、軽く全身を痙攣させた。

「やっぱり、乳首弱いよね」

 提督は楽しそうに時雨の顔を見ながら言った。

「当たり前、だろ……。そこ、すごく気持ち良いんだから……」

 目をそらしながらそう言う時雨はいかにも恥ずかしげだが、そもそもノーブラの状態で提督をこんな所へ誘ったのは時雨だし、いまだに乳の上側に両手を乗せてその豊かなバストを強調する姿勢を見せているのだから、本人も刺激を求め続けているようにしか見えない。

 だから提督は更なる刺激として、その主張をやめない乳首をやや強い力でつまんでみる。

「ひああああっ!!」

 時雨から甘く甲高い嬌声が上がった。

「しーっ! 静かにって!」

 提督が人差し指を口の前に立てて焦ったように言う。

「あ……そ、そうだよね……」

 自分の手で自分の口を押さえた時雨も思い出したようにそう言った。どうも、提督と行為に及ぶ際には周りの状況を見失ってしまいそうになる。ここでふと思い出したのは、執務室にて、周囲をはばからずに夕立が提督とセックスしているのを、時雨が初めて目撃した時の事だ。あの時、執務室には鍵などかかっていなかった。にもかかわらず、夕立も提督もそれに気づく事無くセックスに及んでいたのである。その時の二人の気持ちが初めて分かった気がする。

(確かに……。忘れそうになるよね……)

 提督と性的に交わるという事が、それ程自分達を熱中させてしまう行為だという事を、時雨はこの段階で身をもって知ったのである。

(夢中だもんね……。夢中な分、危ないよな……)

 荒い息をしつつ、声が出ないように我慢する時雨はそんな事を思っていた。その間も提督は時雨の乳房を揉みほぐし、快感を送り込み続けていたのである。

「ねえ、もういいよっ!」

 そう時雨は言った。

「えっ?」

 提督が聞き返した次の瞬間、既にいきり立っていた彼の剛直はズボンの上から時雨の手によってつかまれていた。

「うっ……」

「クスクスッ、大きくなってるね……」

 時雨の変わらない熱い吐息。その欲情しきった眼差しは提督の剛直へと注がれていた。

(僕で興奮してくれてる……。やっぱり、嬉しい……)

 そんな事を考えながら彼女は突然しゃがみ込んだ。そして提督のペニスをそのズボンから取り出し、一瞬だけじっくりと見つめた後、それを一気に自分の口にくわえ込んだ。

「うあっ! そこまでしなくて、いいよおっ……!」

 提督は倉庫の壁にもたれかかりつつ、時雨にそう呼びかける。

「遠慮する必要は無いよ。射精する所までいって良いからね?」

 一度口を離した時雨は実に楽しそうに言い、再度提督のペニスをくわえ込んで、それをしごくように往復運動を始めた。ジュポジュポという音さえも聞こえる。

「うああっ……! は、うううっ……!」

 提督は声が漏れないように必死に歯を食いしばるが、時雨のフェラチオによる強烈な快感には争い難いようで、どうしても声が出てしまう。とにかく片手で自分の口を塞ぎ、震えながらも快感に耐える。

 フェラチオそのものは提督も経験済みではあるが、それでも慣れている訳ではない。だから、その感覚は実に強烈。しかも倉庫の壁を背にした状態では腰を引く事も出来ず、それをいいことに時雨は提督のペニスをその口で容赦なく刺激し、まるで押し込むかのように快感を送り込んでくる。こんな状態だから敏感な提督のペニスの奥底から、フェラチオが始まって間も無いにも関わらず、一気に射精感が湧き上がってくる。

「時雨! 出ちゃうから離れて!」

 射精の予感に慌ててそう言いながら、時雨の両肩を掴んで何とか彼女を引き剥がそうとする提督。しかし、それを聞いた時雨は提督のお尻の方へと両腕を回し、離れないようにしてしまう。往復運動は控えめになったが、今度は舌を駆使する事で頬張ったペニスをしゃぶり回し、決して刺激を途絶えさせない。

「うううっ! 出るっ、出るっ、出ちゃうよおお!」

 かすれた声の提督はついに全てを諦め、倉庫の壁に寄りかかる。次の瞬間、彼のペニスから時雨の口内に大量の白濁液が放出された。

「ふぅ……ふうぅ……!」

 片手で自分の口を押さえ、どうにか声が出ないよう快感に耐える提督。あまりにその感覚が強烈だったせいか、ガクガクと足が震えてしまい、強く閉じられたその目には涙が浮かんでいる。

 一方の時雨はペニスをゆっくりとしゃぶり続けながら、提督の射精を口で受け止めていた。その表情はうっとりとしていて、提督が自分の口で達してくれた事に喜びを感じている事がうかがえる。

「ん……ん…………ペロ……チュプ」

 すっかり射精を終えた提督のペニスを少しだけ舌で舐め回した後、ようやく時雨は彼を解放した。しかしながら彼女はそっと口を手で押さえ、「コク、コク……」とその中に貯まった精液を飲み干し始める。それに気付いた提督は慌てて、

「飲まなくていいって! すぐに吐き出してよ!」

 と言うが、時雨がそれに従う様子は無い。しばらくしてようやく全ての精液を飲み干した時雨はゆっくりと顔を上げて、

「あはは、ごめんね? 一度、飲んでみたかったんだ」

 と、照れたような表情で言った。

「でも、不味かっただろ?」

 提督は心配そうな表情でそう聞く。それに答える時雨はケロリとしたものだ。

「確かに、美味しくはないよね。でも、特別嫌な味でもなかったよ?」

「別に無理する必要はないからね? 僕だって相手の嫌な事はやらせたくないしさ」

「ふうん、嫌じゃなかったらいいんだね? だったら僕が勝手にしちゃうかもよ?」

「もう、時雨って相変わらず意地悪だ……」

 そう言って軽く膨れっ面をする提督を見て時雨はクスクスと笑い、

「好きな人をいじめたくなる気持ちって、ほんのちょっと分かる気がするな。ところで、続きはどうするの?」

 と言って来たので、提督はハッとなり、聞いた。

「まだ、続けるの?」

「当然、だろ……?」

 そう言って立ち上がった時雨がスカートの裾を上げると、そこから姿を覗かせたのはサイドの部分を紐で結ぶタイプのショーツ、いわゆる紐パンであった。

「クスッ、今日はこういうの履いてきたから、着たままでも大丈夫だよ?」

 上気した顔色ながらも大いに期待感が混ざった表情で時雨は言う。

「これなら片方だけ、脱がせればいいんだもの」

 提督の心拍数はそのショーツを見て再び上昇を始める。

「結構、大人っぽくて……とってもエッチだ……」

 彼が素直な感想を口にすると、

「ふふ、通販で買ってみたんだ。喜んでくれるかなって。その反応だと正解だったみたいだね」

 と時雨は楽しそうに言う。その視線の先には再び硬度を復活させた提督の剛直があった。

「だって、そんなの見せられたら……」

「クスクスッ……でも、いつまでも見てる訳じゃないよね……?」

 そう言う時雨がショーツの片側の紐をほどくと、時雨の股間を覆っていた布切れは、もう片方の太ももに引っかかる形でハラリと垂れ下がり、そこに見えるのは彼女の剥き出しの女性器である。

 ゆっくりと提督は時雨に近づき、そっと彼女の股間を片手で触ってみる。

「あ、濡れてる……」

「それは、そうさ……さっきから、興奮しっぱなし、だもの」

 発情したメスそのものの表情で息も荒い時雨はそう答える。

 自身も興奮状態にある事を自覚しつつ、提督は手のひらに時雨の愛液をまぶし、その女性器の表面をゆっくりと撫でる。

「あ、それ、いい……!」

 表面を触るだけでも時雨は快感を覚えているようだ。あまり強くいじると痛いかもしれない、そんな事を考えながら提督は時雨の女性器の表面を撫で回した。

「ああっ! うっ!」

 腰を若干引き気味にしながらも、決して逃げようとはしない時雨。その気持ち良さそうな表情を見ているうちに、提督は彼女の愛液の量が増えてきた事に気付いた。

「ひあああっ!」

 次の瞬間、時雨が声をあげた。彼女の耳元で提督がささやく。

「静かに! 外だよ、ここ!」

「そ、そうだけど……!」

 突然、提督がその指を時雨の膣の深くまで挿入させてきたのだ。中指と薬指で丁寧に膣内をかき回す。

「うあ、あああっ!」

 時雨は提督に抱きつきながら喘いでいた。その足はガクガクと震え、スカートの内側からは内股を伝って愛液がトロトロと流れ落ちていた。その一部はパタ、パタ、と音を立てて地面に落下し、丸い跡を作った。

「ね、これ、やめよ……?」

 時雨は震え声で言った。ただし、その声色から察するに、苦痛を感じているのではなく、快感が強いせいで却って怖くなってしまっているようだ。

「えー? 僕の時はやめてって言ってもやめてくれなかったのに……」

「そ、そうだけど……」

 言葉のみで抵抗を示す時雨の事を、提督は手マンを行っている腕とは反対の腕で抱きしめ、時雨の膣肉へのマッサージを継続した。

「ふ……! ふ……!」

 今度は時雨が自身の喘ぎ声をどうにか抑え込まなければならない番であった。全身を震わせた状態ながらも、提督の首に回した手を自分の口に持っていき、外に出る声を最小限に抑えようとする。彼女の足はときおり筋肉を痙攣させているようだ。微妙に両足が爪先立ちとなり、その爪先が頻繁に向きを変える事で地面から摩擦音が聞こえる。そして地面に滴る愛液の量は増えていった。

「ん、んんんんーーーーっ!」

 突然、時雨の全身が痙攣した。そのビクビク、という動きと共に、それまでよりも更に多くの愛液がボタボタ、と地面に滴り落ちる。その膣も提督の指を力強く締め付けていた。

 やがて全身の痙攣がゆっくりとなっていって収束し、時雨は荒い息と共に提督にぐったりしながらしなだれかかった。

「僕を、外で、イカせる、なんて……提督だって、意地悪じゃないか……」

「ごめん、なんか時雨がとても可愛くて、やめたくなかったんだ……」

「僕がさっき止まんなかった理由、分かったかい……?」

 時雨が提督の顔をゆっくりと覗き込むようにして言うと、

「う、ん。そうだね、止まんないよね……」

 と提督が答え、二人は同時にクスリと吹き出した後、ごく自然に唇を重ねた。

「でもまだ、お互いに一度ずつだね。君ならもっといけるだろ?」

 キスの後に時雨が問う。要するに、この場で最後まで行ってしまおうと言っているのだ。その問いに対して提督は困惑してしまった。

「でも、もう終わりで良くない? ほら、ゴムも無いしさ……」

 そう、外でする可能性など全く考えていなかったから、コンドームなど持ち合わせているはずがないのだ。ところが、

「ふふ、ダメだよ提督。コンドームの用意はいつでもちゃんとしておかなきゃ」

 不敵な笑みを浮かべながらそう言って、時雨は自分の懐からコンドームを取り出してきた。提督とは全く異なり、彼女の方はいつ提督とこんな事があってもいいよう、常に携帯しているらしい。

(夕立もだけど、時雨もすごく積極的だなあ……)

 積極的とは言っても、時雨の場合はバレなければ場所はどこでも良いとでも考えているフシがあり、そういった意味では夕立とは嗜好が別の方向を向いているようなのだが。

「あるんなら、いいけど……えーと」

 提督は頬を指でかきながら周囲を見渡す。つまりは、どこでどうやってするか、である。

「こういう場所だし、立ったままでもいいと思うよ」

 時雨がそう言っているものの、提督は考え込んでいた。

「……どうしたんだい?」

 そう時雨が聞いてみたところ、提督がこんな事を言い出した。

「時雨ってさ、上になるって興味無い?」

「えっ!?」

 流石の時雨も提督のこの提案には驚いた。

「僕からしてばかりだったからさ、もしかして自分からするの苦手なのかな、なんて思ってたんだけど……」

「そんな事ないよ! ……い、いや、興味は思いっきりあるけど、こんな所で提督が下になったら汚れちゃわないかい?」

 戸惑いながらそう言う時雨。しかし提督が冗談を言っているとは思えない。

「そこはほら、あそことかなら少しは汚れにくいと思うし」

 提督が指差した先は、倉庫のコンクリート製の基礎が横方向に伸びている部分であった。そこは人が寝そべる事が出来るだけの広さはあるようだし、幸いにも埃の類もそれほどかぶっておらず、少しばかり手で払いのければ場所は確保出来るだろう。

「ま、僕の上着を下敷きにすればいいでしょ。どうせクリーニングに出す予定だったんだし」

 そう言いながら彼はコンクリートの上の埃を手で軽く取り除き、上着を脱いでその上に被せた。

(僕がとうとう騎乗位を……というより、提督だってなんだかんだ言って積極的じゃないか……)

 準備を進める提督の背中を眺めながら、期待に心を躍らせる時雨。その女の中枢も期待しか抱いていないようだ。ついさっき一度、絶頂を迎えたばかりだというのに、内股を伝う愛液が止まらない。

「ほら」

 上着を被せたコンクリートの上に寝そべった提督が、手を伸ばして時雨を誘ってくる。時雨にしても、もはや止まる理由が無い。

「ね、ねえ……もう挿れちゃっても、いいかな……?」

 提督にまたがりつつも、軽く腰を浮かべたままの時雨は、コンドームに包まれた彼のペニスを片手で握りつつ、言った。どうやらかなり興奮してしまっているようだ。

「うん、僕も時雨の中に入りたいし……」

 提督も同意する。そもそも先ほどフェラチオと手マンで一度ずつ絶頂してしまっている。前戯としては十分だろう。

「じゃ、い、いくよ……?」

 そう言った時雨はペニスの角度を調整して、膣口に当て、緊張と興奮とをないまぜにしたかのような、大きく目を見開いた面持ちで提督を見た。提督がコクリとうなずいたのを見て、彼から目線を外す事なく、ゆっくりと腰を降ろして行く。

「ふ、うう……」

 時雨の女芯を貫いてくる、あのたまらなく甘ったるい感覚が彼女の下半身を包んでいく。提督も既に快感を覚えているらしい。こらえるかのような表情をして目を細めていた。

 そして肉棒の先端が時雨の奥に到達し、結合は完了した。好きな人の興奮している証拠が自分の内部をみっちりと埋めて、心地よく圧迫してくるこの感覚はたまらない。

「入った、ね……」

 と時雨が言うと、提督は、

「うん」

 とだけ言って、時雨の両肩に手を伸ばし、引き寄せてきた。その意図が分かった時雨は素直に上半身を倒し、提督とディープキスを交わす。

 再び体を起こした時雨に向かって提督は聞く。

「どう、初めて上になってみた感想は?」

「……これ、結構すごいね。普段とは違う所が当たるし、あと……」

 そこで時雨は言葉を切った。

「あと?」

「これってさ、僕が提督の事、好きに出来ちゃうって事だろ? それがすごく興奮しちゃうよ……」

 両手を提督の胸板に置きつつ、熱い吐息を繰り返しながら言う時雨。外という事に加えて、初めての騎乗位という状況に、かつてない高揚感を覚えているのだろう。

「僕、意地悪な時雨に色々されちゃうのかな?」

 同じく高揚したかのような状態にある提督も楽しそうに言う。

「覚悟してね……? もう多分、僕、これ、クセになってるから……」

 そう言って時雨は腰を前後に振り始めた。

「うわっ! え、何、それっ!?」

 驚いた提督が聞く。男なら腰を前後に振るのは当たり前のようなものだが、騎乗位の時の女性が腰を前後に振るという状況を見た事がないのだ。当然、この動作で覚える感覚も今までのセックスのそれとは大きく異なる。

「一応、抱き枕とか、跨がれるようなものを使って、こっそり、練習してたんだ。こんなところでする事になるとは、思わなかったけどね」

 蕩けるような表情で時雨は言う。

「練習でも、ちょっと気持ち良く、なってたりしたんだよね。擦れるん、だもん……」

 そう言いながらも時雨は夢中になってしまっているようだ。両手を提督の体に置いて上体を支え、目をつむって俯き気味になりながらも、うっとりとしたように腰を振り続けている。提督にとってもこの感覚はたまらないものがあり、決して射精まで長くは持たないだろう。

(うああ……これ、気持ち良い……)

 提督は快感に没頭しそうになったが、そこで今現在、体を動かしているのは時雨だけだという事にようやく思い至った。自分が何もしないというのは悪い気がしたが、そもそも騎乗位だと男は大きく動けない。そんな時に提督は、今日の時雨がノーブラであった事を思い出した。

「え!? ちょ、提督!? な、何をっ!?」

 時雨が慌てて声を出す。

「ほら、だから静かにって!」

「そ、そうだけど……恥ずかしいよ」

 提督が時雨の服をめくり上げてそのたわわに実ったバストを露出させたのである。服の上から触った時に分かっていた事だが、その乳首はいやらしく勃起しており、時雨が興奮している事をその胸までもが証明していた。

「エッチしてるのに、恥ずかしいも何もないんじゃない?」

 そう言って提督は時雨の両方の乳房を両手で揉みほぐし始めた。時雨は背を仰け反らせる。

「はああうっ! 今日は、僕が提督の事好きにするんじゃなかったのっ!?」

「何もしないなんて言ってないもん」

「やっぱり、提督だって、意地悪じゃないかあっ!」

 提督の自身の乳房への攻撃に悶絶してしまう時雨だが、負けてばかりはいられない、と思った。先ほど腰を前後に振っていた時の提督の気持ち良さそうな表情を思い出したのだ。その後すぐに自分の方が腰振りの快感に夢中になってしまっていたところ、提督が突然手を伸ばしてきて服をめくり上げ、乳房を露出させたという訳である。

(君にばかり意地悪はさせないからねっ……!!)

 時雨は心の中で強く呟き、腰振りを再開する。それも、先ほどよりも早い動きである。

(くううっ! これ、気持ち良すぎるよおっ!)

 提督が時雨から受けるペニスへの刺激はますます激しくなった。その奥底では既に精液が射出されるための準備を開始している。しかし、時雨にもう少しは気持ち良くなって欲しい提督は、興奮でプクリと膨らみ切った彼女の乳首を強めにつまみ、刺激を送り込む。

「ふうう、んん……!」

 時雨が声を上げると共にその膣がキュッと締まった。これは提督の射精をも促すものであるが、もう彼も止まらない。一方、どうにか歯を食いしばり、片手で口を押さえながら必死に声を抑え込む時雨はそれでも腰振りをやめなかった。それは自分の力で提督を射精させたいという思いがあった事とは別に、この騎乗位によって自分自身も絶頂に至れそうな予感を覚えていたからだ。ここまできて、提督にだけ絶頂されたら不完全燃焼である。

「し、時雨……僕、もう……」

 とうとう時雨のバストから手を離した提督が自身の限界が近い事を伝える。

「もうちょっとだから……こらえてっ!」

 荒い息を繰り返しながら、そう言いつつ腰を前後に激しく振る時雨。

「……お願いっ……! ……もうちょっと……もうちょっと……もうちょっと……もう、ちょっと…………は、あ、クル……クルッ……」

 再び提督の胸板に両手を乗せて腰振りを継続する時雨は、より息を荒くしながらも俯いて涙の浮いた目をつむらせ、まるで自分に言い聞かせるようにそう呟きつつ、アクメに至るべくラストスパートをかける。そして提督にはもはや余裕はなかった。

「出るっ! 時雨っ! 僕、出るっ!!」

「僕も、イクッ! ああっ、イクッ、イクッ、イクッ……あああああっ!!」

 時雨は背を仰け反らせて上体を激しく痙攣させた。それとほぼ同時に提督の剛直も限界を迎え、激しく脈動しながら勢い良く白濁液を放出した。

 二人とも痙攣がなかなか収まらず、その感覚が引いた後もしばらくの間、共に荒い息を繰り返しながら虚ろな目で余韻に浸っていた。やがて時雨が全身から力が抜けるように、ゆっくりと上体を倒して提督の上に寝そべる。そして、しばらくした後に目を合わせた二人はそっと口付けを交わした。

 

「ん、やっぱり少し汚れてるけど、まあ仕方ないな」

 提督は上着を軽く手ではたいた。

「うーん、今日は仕方ないけど、明日はちゃんと替えの方の制服着なよ?」

 服を整え直した時雨は心配そうに言う。それに対して提督は、

「ん、それは大丈夫」

 と答えた後、怪訝そうな顔をして、

「ところでさ」

 と言った。

「うん?」

 時雨が何かと思っていると、

「今日、結構声出ちゃってたと思うんだけど、本当にバレてないのかな?」

 と提督が聞いてきた。途端、時雨の顔が一気に赤くなった。擬音で表現すれば、ポン、と言った感じだろうか。

「ま、まあ、本当に人の来ないところだからまず大丈夫じゃないかな? 提督だってこの倉庫は滅多に来ないだろ?」

 と、慌てたように早口で言う。確かに、この倉庫に用がある事など滅多にないし、提督がそうである以上、艦娘はなおさらであろう。

「んー、まあ、それもそっか……」

 提督は空を眺めながらそう呟いた。いい加減、日が暮れてしまう時間帯となってしまっていた。流石にここから撤収しなければなるまい。

 夕食を摂るために、食堂や寮など、鎮守府での生活に必要な設備がある区域へ向かう途中、

「今日はすっかり時雨のペースだったな」

 と、提督は楽しそうに言った。それに対して、

「おや? 騎乗位を提案したのは提督だったと思うんだけど?」

 と、少々意地の悪そうな顔をしながら、時雨はそう応じた。

「それ以外だよ。だって外でするなんて思わなかったし」

「いつも提督に主導権を奪われてばかりだったからね。たまには僕にもリードさせてよ」

 涼しげに時雨はそう言う。

「そーお? 僕がいつもリードされてるような気がするんだけど」

 多少、不満げな表情で提督はそう言うが、

「ふふ、それは受け止め方の違いかもね」

 と、軽く微笑みながら時雨はそう返した。

 

 そして、食堂のある建物が近づいてきたタイミングで、時雨は提督に耳打ちする。

「あ、そうそう。鎮守府の外を歩いている時にも、良さそうな場所をいくつか見つけたんだ。また、しようね?」

 そう時雨は言い、実に艶やかな表情を提督に向ける。

「懲りないなあ……」

 と言って、提督は苦笑いを浮かべるのであった。

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