キャプチャー・アプリ 作:Mr.ハナニラ
名前:マリカ
捕獲経験:3
モンスター:3
捕獲の鎖:1
チュンチュンと雀の鳴く朝。俺は服を着て、外に繰り出していた。
圭はすっかり快楽に酔い、一度認めれば面白い程快楽に沈んだ。今は空腹を感じて行為から抜け出した俺が千花にペニスバンドを渡して相手させているが、出てく来る前に見たあの様子では帰って来ても盛っていそうだ。
ニヤリと笑みを見せながら、近くのファストフード店に入る。
そこで1番安いセットを頼むと、窓際の席に座ってキャプチャー・アプリを起動する。
藤原千花
UR 88点
年齢:17
レベル:16
好感度:無関心
キス経験:有り
性交経験:有り
被捕獲経験:1
性対象:異性
嗜好:マゾ
備考:レズプレイをお楽しみ中。
白銀圭
SR 77点
年齢:13
レベル:11
好感度:大嫌い
キス経験:有り
性交経験:有り
被捕獲経験:1
性対象:異性
嗜好:ノーマル
備考:レズプレイをお楽しみ中。
2人のステータスを確認すれば、中々にレベルが上がっている。特にアイテムを使って重点的に嬲った圭の方は伸びが良く、千花の方も簪と同じくらいになっている。
これから帰ってもう一度くらいヤッてやれば、もっとレベルが上がる筈だ。
そうして俺は手にしたハンバーガーを口に運びつつ、アプリを閉じようと指を滑らせた。
瞬間、画面に未知のアイコンが現れる。
「なんだこれ…プレイヤー?って、他のアプリ使用者ってことか!?」
そのアイコンは今居る店内を指しており、俺は振り向いて店内を見遣りプレイヤーらしき人を探す。
しかし視界に映るのは少年、女子高生、老爺などのアプリを使ってなさそうな人物ばかり。店員の方も歳のあった中年女性でプレイヤーでは無さそうだ。
もしかしたら誤作動か何か?それとも、レズのプレイヤーだろうか?
そう俺は首を傾げて、再度店内を見渡す。
すると、ガチャリとトイレの扉が開いて中から金髪に派手なピアスを付けた今風の若者が現れる。手には最新機種のスマホが握られており、その端正な顔は近くの女性の目を釘付けにしている。
俺はなんとなくだが、青年がアプリのプレイヤーだと直感した。
そのため、ハンバーガーなどを抱えると言葉を交わすべく素早く青年の方へ足を向ける。
「すみません、少しお尋ねしても宜しいでしょうか」
「…?なんでしょう」
「キャプチャー・アプリ。聞き覚えは?」
瞬間、退屈そうな青年の目が見開かれて鋭いものに変わる。
「成る程、プレイヤーの方でしたか。ここら辺のオフ会とかで見たことがありませんし、ビギナーさんですね」
「はい。数ヶ月前に始めたばかりで、初めて他のプレイヤーを見つけたものですから声を掛けてしまいました」
ハンバーガーを置いて、隣の席に腰掛けると青年はこちらへ手を差し出して握手を求め、俺もそれに応えて固い握手を交わし合う。
「私の名前はリチャード。昨年からこのアプリのプレイヤーをやってます。貴方の名前は?」
「マリカと言います。宜しくお願いします」
青年改めリチャードさんは柔和な笑みを浮かべた。整った甘いマスクと合わさって男の色気を見せる笑顔は、アプリなんかを使わなくても女に困らなさそうだ。
「そうだ、マリカさん。フレンド交換しませんか。このアプリ、IDを打ち込めばフレンドになれてチャットとかが出来るようになるんですよ」
そう言って、青年はスマホを操作してこちらに画面を見せる。
そこに表示されていたのは『リチャード レベル51』という驚くべき数字。驚きのあまり、俺はあんぐりと口を開けて無言になるくらいにリチャードさんは別格だった。
「凄いレベルじゃないですか…俺なんてまだ二十六ですよ」
「そう?1年もやってらこのくらいフツーさ。モンスターだって七体居るしね」
誇ることでもないよ。と言いながらリチャードは素早いタイプで俺のIDを打ち込むと、やや感心したような顔付きになって彼のスマホに表示された俺のあるモンスターを指で差した。
釣られて彼の指先を見れば、それは丁度今育成中の圭を指差しているのが分かる。
「このモンスター。好感度が大嫌いなのにレベルが上がってるけど、普通とかから下げたの?」
「いえ、最初から大嫌いで変えてないだけです」
「そりゃあ凄いな」
パチパチと小さく拍手をして、リチャードは言った。
「好感度の低いモンスターはあんまり指示を聞いてくれないからレベルを上げるのも一苦労なんだ。私のフレンドに大嫌いのモンスターに刺された奴も居るのにそれをレベリングするなんて…」
「アイテム頼りのものですよ。【甘美なる媚薬】って奴です」
アイテム図鑑から【甘美なる媚薬】を出して、リチャードに見せる。それを一度見てから彼は、知っています。と短く述べると言葉を続ける。
「そんな低ランクアイテムじゃあ一時間効くかってところです。なのに十一もレベルが上がるなんて…フレンドになって良かった」
そこまで言われると、御世辞だとしても少し照れてしまう。
俺は僅かに熱を持った頬を掻きつつ、ベタ褒めしてくれたリチャードへお礼を述べた。
するとリチャードは真剣な顔になってこちらに向き直ると、俺の両手を握ってジッと目を見つめて来た。突然のことで俺は後退ってしまったが、彼はそれに対して更に距離を詰める。
そして、彼の出し始めた雰囲気に気圧されている俺へ向かって口を開いた。
「あの、マリカさん。これは出会ったプレイヤーの方のほとんどに言っているんですけれど、頼みがあるんです」
「頼みですか?それはどんな」
「モンスターを捕まえて欲しいんです」
リチャードは自分のスマホを操作して持っているモンスターを表示させると、俺の眼前へ差し出した。
そこには女子高生から主婦まで、様々なモンスターがミニキャラとして動いている。外見も綺麗からちょっと不細工なものまで、兎に角多種多様なモンスターだ。
だがしかし、それらのモンスターはよく見ればある共通点があった。
「このモンスター、サド属性だらけですね。もしかして狙って捕まえてるんですか?」
そう、モンスターの嗜好欄には全員サドと書かれていたのだ。モンスターたちの顔もよく見てみれば、勝気な表情をしている。先程圭に注目したのも、もしかしたらこれが理由かもしれない。
「私は元カノに似たサド属性のモンスターを屈服させるのが大好きなんです。ですから調子に乗って壊しちゃうことがよくありまして…」
恥ずかしそうに語るリチャードだが、流石このアプリを持つだけはあってマトモそうな顔の裏にとんでもない性癖を隠していた。
まぁ、その言葉を聞いて少し共感してしまう俺も俺なのだが。
「つまり、俺にそのモンスターの捕獲を頼みたいと?」
「個人の嗜好によってレア度と捕獲難易度は変わりますから。後、貴方は腕が良さそうですし、レベリングもお願いしたいんです」
つまり、彼の好きな嗜好を持つモンスターを捕獲してある程度育ててから渡して欲しいという依頼だ。
多分だが、さっきの好感度の低いモンスターを育てたのが嘘で育成下手だったとしても買い叩けば良いし、上手いなら何度も頼もうって腹づもりだろう。
これだけの会話から彼の計算高さが感じられるため、その程度は考えていると見て間違いない筈だ。
「でも、モンスターを渡すのなんてどうすれば?」
「それはレベル三十に到達して解放されるトレード機能を使えば良いんですよ。やり方はその時に教えます」
成る程、次に解放されるのはトレード機能なのか。アプリの機能を用いるのなら詐欺の可能性も低くなるから、少しは安心出来る。
それならば、格上のプレイヤーに恩を売っておくためにもこの頼みを引き受けよう。
そう考え、リチャードへ承諾の言葉と共に頷きを返すと彼は嬉しそうに微笑んで、大きく頭を下げた。
「ありがとうございます。あ、なるべくなんですが処女は奪わないてくれると嬉しいです」
「了解しました、任せておいてくださいよ」
それから俺たちは暫くの間歓談をし、2時間後に店を出て別れた。
互いに性癖や好みのモンスターについて話していたが、彼とは話が合って中々に楽しい時間が過ごせた。
「さて、まずは千花と圭とヤッて三十レベルになろうかな」
帰り道、グッと伸びをしながら俺は呟いた。
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いらない