男よりも女の方が精神的にも肉体的にも成長は早い。それは小学生の高学年頃から顕著に現れ、現に彼の前では見たことのない顔をした女友達がいた。
「あれ、アリサちゃんにすずかちゃん……? ど、どうしたの?」
学校が終わり、今日からは夏休みだと男友達と公園でサッカーを彼はしてきた。
彼はサッカーが得意で、クラブにも所属してる。その腕前はなかなかなもので、そう遠くない未来で有名なクラブから声を掛けられるだろう。
友達とまた遊ぶと約束を交わし、家に帰ってきた彼を待っていたのは二人の女友達だった。
ふんわりと柔らかそうな金色の髪を伸ばしたアリサ・バニングスと小学生ながらに色気を感じさせる佇まいをした紫色の髪の月村すずかだった。
この二人は彼の幼馴染の親友で、彼の家に来ることは珍しいことではない。ただ、彼が気になったのは二人の顔だ。
アリサは普段から男女関係なしに強気な言葉を使って発破を掛ける女の子だからか、少し目元は釣り目をしている。だというのに今はへにゃりとだらしなく目尻を下げ、何故か頬を紅潮させている。
それは彼女の隣のすずかも同じでいつも以上に色気を全身から醸し出し、まだその手の事に詳しくない彼ですら彼女がイヤらしい雰囲気をしていると思わせるほどだ。
「ふふっ♡ ずっとキミを待っていたんだよ♡ ね、アリサちゃん」
「えぇ♡ アンタを私とすずかはずっと待ってたのよ♡ 」
「う、うん。ごめんね、遅くなっちゃって。……その、どうして二人は顔を赤くしてるの? 風邪だったら帰った方がいいよ?」
彼の知識には顔が赤くなった時は風邪か恥ずかしいの二択しかまだない。恥ずかしそうには見えないので、風邪なのかと思い心配を口にする。
「いえ、私たちは風邪ではないわ。でも……そうね、病気ではあるかもしれないわ」
「び、病気? なら、早く病院に行かないと! 何かあったらダメだよ」
「ふふっ♡ そう心配しなくてもいいの♡ 私とすずかの二人が罹った病気は心のなのよ♡」
「心の? ごめん、僕そういうのに詳しくないや」
自分が彼女たちの助けにならないことを素直に彼は悔しく思う。
幼馴染との繋がりで彼女たちとは知り合ったが、今では彼女たちも彼にとっては大事な人だ。見ず知らずの人ならまだしも、大事な人の助けになれないのはとても心苦しい。特に、彼のように正義感の強い男だとなおさらだ。
「でも、そうね、そんなに心配してくれるならアンタに手伝わせてあげるわ♡ すずかも良いでしょ?」
「……うん。私もキミに手伝って欲しいな♡」
「僕で良ければ手伝うけど、何をすればいいの? 二人に僕が勝てるのってサッカーぐらいしかないけど」
アリサとすずかは学校でも一二を争うレベルに成績が優秀だ。先生に授業中に当てられれば答えられるのは勿論、日常会話をしていても知性の高さを感じさせる言葉を使うことが多い。
一見、大人しいすずかと男女関係なしに口を出せるアリサは相性が良くないように見える。だが、実際は二人は親友と呼び合えるほどの仲で、気の強いアリサがすすがを守るようにしてるのだ。
ただ、二人と仲良くなればそれは意味がなくなる。人見知りの激しいすずかだが、一度相手を懐に入れればすんなりと話せるようになる。アリサを前にしなくてもいいのだ。
「実はさっきね、キミのお母さんと話をしたんだ♡」
「話? お母さん、二人に何か用でもあったのかな」
「んー……確かに用と言えば用ね。だってアンタのお母さんってば、私たちにアンタのドコが好きかって聞いて来たんだから♡」
「へっ……?」
彼は思考を停止させてしまう。
まだ色恋について理解のない彼だが、それを無しにしても二人が普通の人とは違うぐらいは察している。頭の出来だけでなく二人は外見も周りとレベルが違う。月と鼈とまでは言わないが明らかに学校の他の生徒を彼女たちと比べたらワンランクとツーランクも下だろう。
そんな二人が自分のドコが好きかだって?いや、二人は友達だ。彼も彼女たちのドコが好きかと聞かれれば友達としてドコが好きかを答えるだろう。
ちょっと早とちりをしすぎたかもしれない。彼はそう思い直すと、赤くなった頬を元に戻す。
「聞きたいかしら? どうしてもアンタが聞きたいって言うなら教えてあげるけど」
「うん。キミが聞きたいなら私も教えてあげるよ♪」
彼は後にこう述懐する。この時の自分の答えによって未来が決まったと言っても良かった、と。
だから彼はこう言ったのだ。教えて、と。
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「私もすずかも最近、ちょっとだけだけど、おっぱいおっきくなってきたの。どう? アンタから見ても分かるかしら♡」
「うわぁ……う、うん。二人のおっぱいが膨らんでるのが分かるよ……」
「えへへ♡ 恥ずかしいけど、キミにならもっと見て欲しいな♡」
彼の部屋で二人の少女が生まれたままの姿で立っている。
彼に二人が頼んだのは裸を見て貰うことだった。何を彼の母親が吹き込んだまでかは彼は知らないが、今家にいないことを考えるにロクなことではないだろう。
こうして二人が裸になっているのだから。
そして裸の二人を見て彼は何故か身体をしきりにもぞもぞと動かしてしまう。股関辺りが熱くなり、もどかしいのだ。今自分の身体に何が起こっているのかを彼は知らず、だからこそ困惑してしまう。
自分がおかしくなったのはアリサとすずかの裸を見てからだと。
「あはっ♡ よかったぁ……キミも私たちと同じだったんだね♡ ほら見てアリサちゃん。彼ったらおちんちんをおっきくしちゃってる♡」
「ほんとだ♡ おばさまの言う通りね♡ 男の子が好きな女の子の裸を見たらおっきくするってのは本当だったんだ♡」
二人が患った病気は恋だ。
彼は誰とでも仲良くなれる社交的な性格をしていて、男女問わずに学校での友人は多い。まだ男女共に互いを意識する時期ではないことも加味しているが、それでも彼の友人は多い。
しかも、学校外にもたくさんいると二人は知っている。
彼の幼馴染であり、アリサとすずかの共通した親友でも女の子も二人には怪しくチャンスを逃せば彼が誰かに取られるかもしれないと彼女たちは彼の母から聞いた。
それを言われるまでは彼のことを特別に仲の良い男友達だと認識していたのだが、それが根底からひっくり返った。彼と一緒にいて居心地が良かったのも、彼の笑った顔を見ると自分もまた笑ってしまうのも全部、彼が好きだったからなのだ。
「ほら、私たちの裸を見せたんだから、アンタも見せなさいよ♡ 手伝ってくれるんでしょ?」
「ごめんね♡ アリサちゃん、ちょっと興奮してるからかいつもよりも強い言い方になっちゃってるの♡ でも、私もアリサちゃんと同じ気持ち♡ キミの裸を見てみたいの♡ ダメ、かな?」
「う、うぅ……そう、だよね。二人に手伝うって言ったのは僕だし、今更出来ないってのは男じゃないもんね」
彼の祖父の口癖で約束を破る奴は男じゃないと言うのがある。小さな頃からそれを聞いてきた彼は約束だけは破らない男になろうと心に決めていた。
生来の正義感もあって、それは見事に一致し、余計に彼を魅力ある男にしてしまったことだけは祖父も予想にもしなかっただろう。
「あはは、お風呂でもないのに裸になっちゃった。ごめんね、気持ち悪いよね。アリサちゃんとすずかちゃんの裸を見てたらおちんちんが変になっちゃったんだ」
一度も剥いたことのない彼の肉棒は子供だからと馬鹿にできるサイズではなかった。大人であれば小さいと一蹴されるサイズだが、彼の年齢で見れば確実に将来が楽しみなサイズだ。
ピーンと上向きで、肉棒全体をつつんでいる皮の隙間からピンク色の亀頭がちょっとだけ顔を覗かせている。まだ精通をしていないにもかかわらず、肉棒の根元にぶら下がっている玉袋はパンパンになっており、役目をいつでも果たせるぞと言わんばかりだ。
初めて目にする男の象徴に二人は視線を奪われ、彼が恥ずかしそうにしているのも忘れて見つめてしまう。
「わぁ……♡ キミのおちんちんってスゴいね♡ 男の子って興奮するとこんなに大きくなっちゃうんだぁ♡」
「私たちを見て興奮、してるのよね? ふふっ♡ 悪い気はしないわね♡ いいえ、今日は素直になると決めたんだもの。とっても嬉しいわ♡」
「あの、二人とも? ちょっと近くに来すぎなんだけど」
近くで見ようと二人は顔を彼の肉棒に寄せ、目と鼻の距離まで近づいていた。
肉棒を見られることに羞恥心を覚え、仲のよい女友達の裸が近くにあることに彼は慣れない気持ちでいっぱいだ。
二人からの熱い視線が肉棒に集まると、ピクンピクンと肉棒を震わせてしまう。それがまた彼を恥ずかしくさせる。
自分の身体に何が起こっているのか分からない。だけど間違いなく恥ずかしいことをしているのだけは伝わり、肉棒をピクピクと動かすのはダメなことではないのだろうか。ついついそんな事ばかりを考えてしまう。
「その様子を見るに、アンタはまだ知らないようね♡ いいわ、教えてあげる♡ アンタはおちんちんが変になったと思ってるんでしょうけど、大丈夫よ♡ 好きな女の子を前にしたら男の子はそうなるのよ♡ 」
「アリサちゃんの言葉の意味、分かるかな? キミがおちんちんをおっきくさせたのは私たちが好き、ってことなんだよ?」
「え……? 僕が、二人を好き?え、でも、好きな人は一人じゃ……え、僕っておかしいの?」
彼の両親は彼の目から見ても仲睦まじく、彼の前でも平気でイチャついている。
そんな両親を見て育った彼は好きな人は一人だけだと自然と覚えた。彼の目から見てもカッコいい顔した父なのに、母親以外の女の人と一緒にいることを見た事がない。カッコいい人はモテると聞いたが、好きな人が出来たらモテなくなるようだ。彼はそう思ったのだ。
だからこそ、今の状況に困ってしまう。好きな人は一人だと思ってきたのに、自分には二人もいるなんてと。
目をグルグルと回し、アリサとすずかから見ると明らかに彼が混乱しているのが伝わってくる。
「困ってる顔も可愛いわね♡ でも、大丈夫。アンタ……ううん、アナタには私たちがいるわ♡ 二人を好きになってもいいの♡ 私たちもアナタと一緒にいたいのよ♡」
「そうだよ♡ 私もアリサちゃんもキミの事が大好きなの♡ キミは私たちの事が嫌い?」
「ううん、好き……だと思う。でも、好きな人は一人だって……お父さんが……」
「それはアナタのお父さんはでしょ? アナタはアナタで、お父さんはお父さんなの。だから、悩まないで私たち二人をアナタのモノにしちゃいなさいな♡ それでいいでしょ? すずかも」
「うん♪ キミと一緒だけじゃなく、アリサちゃんも一緒だなんて幸せだよ♡ ね、私たちと付き合おうよ♡」
二人からの甘い誘惑に混乱していた彼が勝てる訳もなく、彼は頷いてしまう。平時でも彼が二人に言葉で勝つことは出来ないのだが。
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「あのさ、恋人って何をすればいいのかな」
「んー……そうねぇ……私も経験がないから具体的に言えはしないけど、本とかで見るとずっと一緒にいるイメージね」
「手を繋いだり、一緒に寝たりしてる本を読んだことがあるよ」
「一緒に寝る……あ、そう言えば二人は時間大丈夫なの? もう遅いけど」
「ふふっ、大丈夫よ。家には今日泊まってくって連絡してるし、明日の朝に迎えが来てくれるわ♪」
「私もだよ♪ 最初っからキミの家に泊まるつもりだったもん♪」
二人の告白に頷いた後、羞恥心がMAXになった彼が服を急いで着た事で落ち着いた。今は3人で彼のベッドの上に座り、話をしている最中だ。
真ん中に彼を置き、彼の肩に頭を乗せて幸せそうな顔をしているアリサとすずか。そんは二人に囲まれて彼は顔を真っ赤にしているが、それを指摘するような無粋な人物はいない。
「じゃ、じゃあ今日は3人で一緒に寝る? 僕のベッドは一人用でちょっと狭いけど、それでいいなら……」
「うん♪ キミと一緒に寝たいな。アリサちゃんはどう?」
「同じ気持ちよ。私だって好きなアナタと一緒に寝たいわよ」
「そ、そっか……ごめん、まだちょっと恥ずかしいや」
「いいのよ。これからは私たちがたくさん、アナタに好きだって言ってあげるから早く慣れちゃいなさい♪」
「あー、アリサちゃんってばそうやって彼を苛めちゃうんだぁ。でも、私も一緒♪ キミにたくさん好きだって言ってあげるね♪」
二人の彼女の熱を感じながら、彼は心が温まっていくのを感じた。これが恋なのだろうか。
冷静になると簡単に頷いてはいけないような話だったが、後悔だけはしていない。
彼女たちと一緒にいる事を考えるだけで胸がポカポカとしてくるのだ。これからはこの気持ちがずっと続いて行くのだろうと、二人の会話を耳にしながら彼は未来に想いを馳せた。
色々な意味でアレだった、なのはフェイトとは別にアリサ・すずかを書いてみました。
彼方でいった通り、二人はロリで取り合えず。
ロングが好きなのに、何故アリサは大人になったらショートなのだろうか。すずかは大人でもロリでも大好物です。
一応続きまでは書いてますが、本番の描写はありません。