※この作品はR-18です。

吸血鬼は淫魔の夢を見るか?   作:マスター冬雪(ぬんぬん)※休止中

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ワンクッション
ショタ

修正。


第2話★

デカいベッドの上、すやすやと眠るブロンドの少年に顔も引き攣る。

頭を痛めつつベッドに近寄り、無造作に髪の毛を撫でた。

いや、またも同じようなシチュエーションで夢を見るとは思わないだろう?そこまで溜まっている訳でも無いのに。

 

「起きろ、少年」

「ん……、っ?!」

 

ばっ!と音が付くくらいに勢い良く起き上がった少年は目を見開いた。

 

「はー……また会ったな」

「な、ん……ナミセ、ッ?!」

 

正直また会うとは思ってなかった。出会いたいとも思わなかったが。虚構の出会い程虚しいものは無い。

 

「ん……?何か身長伸びたか?」

「あ……当たり前だろう、あれから1年経ったんだ」

「……マジで?コッチじゃ3日しか経ってねぇよ」

 

それには2人して無言になる。

ああ、確かに。顔立ちも少し大人びたというか、染まったと言うべきか。少し鉄錆の匂いがするような。

 

「今日は媚薬は盛られてないんだな」

「……盛られて溜まるか」

「素面で大丈夫かよ?」

 

ほらアレ、とプロジェクターを指差すと少年は顔を僅かに引き攣らせた。

 

「……お前が抱かれればいいだろ」

「あ、謹んでお断りするわ」

「不公平だ!」

「気持ち良くならない訳じゃあねぇけどサァ」

 

少年はそんな身体を持て余しておいて、俺を抱けるのだろうか?

見たてじゃあそうには見えないので。

 

「どうせなら気持ちイイ方がいいだろ?お互いにな」

 

そっとその唇に口付けると、少年はまるで警戒する猫のように後退った。

 

「フフ……怖がるなよ少年」

「誰が怖がっているだと……」

 

グッと言葉を堪えた少年は今度は此方を真っ直ぐに見て指を突き付ける。

 

「それに僕の名前はディオだ。少年なんかじゃあない!」

「ふぅん、そう、ディオ君な」

 

くつくつと笑ってベッドに横になる。

 

「外の世界での時間の流れはかなりゆっくりのようだが、進んでいるのは確かだし……このままでは本物の死体になっちまうぜ?……ああ、なんなら賭けでもするか」

「……賭け?」

「先に勃った方がボトム(下)。ハンデとして俺からは触らない」

「僕の事を嘗めてるのかお前……!」

「そうやって苛立ってる内はまだまだ子供だよ、“少年”?」

「……いいだろう、その挑発に乗ってやるよ……!」

 

ウーン典型的売り言葉に買い言葉。

上に跨ってきた少年ににっこりと笑いかけ、俺は彼に身を任せた。

 

 

 

 

 

シャツの釦を外し、胸元に手を入れては横腹へするりと滑らせる。首筋を柔く噛み、乳首を弄り始めた辺りからくすくすと笑声が溢れた。

 

「……おい」

「いや……スマン、フフ、可愛らしいと思って」

「反省の色が見えない」

 

がじりと乳首を噛まれる。ごめんて。

今更後に引けないらしくその手が諦めて下に掛った。

 

「口を開けろ」

「はいはい」

 

侵入してきた舌を優しく迎え入れ、思うように任せる。

ちゅ、ちゅ、とリップ音を響かせながら、舌を食んでみたり絡めさせてすりすりと擦らせたり、と。随分と上手くなったものだと感心する。

まあ、まだまだ子供の域だが。

顎に伝った唾液を舌が舐め上げて、再び口が塞がれる。

その間、俺のペニスに愛撫を絶やさず。

……どこか夢中になっているかのような、性急というか、焦れているような口付けに疑問を抱いて口を開く。

 

「ン……ふ、ァ、ちゅぅ、ッ……ふ、ちゅ、んむ……」

「ん、ァ……あ、……?おい、ン、少ね、んんむ、」

「はぁ、はぁ……ん、喋るな、しづらいだろ……」

 

「お前、もしかしてもう勃ってねぇ?」

 

「……」

 

ぴたりと動きが止まる。おう図星だな?

脚に擦り寄せられるそこは明らかに膨らんでいて、服越しだというのに酷く熱かったもので。

 

「……気の所為じゃないか」

「ほーぉ?……なら脱げよ」

「はあ?なんでお前の言う事を聞かなきゃあならないんだ、」

「しらばっくれんなよ。まさか、この俺に対して隠す気か?疾しい事がなけりゃ脱ぐくらいどうって事もねぇよなァ?」

「……、」

「なら疚しい事があるって事だ。この戯れは無効だなァ〜、ああ残念だ……文句はねェだろ」

 

嫌な予感がしたのか上から退こうとした少年を抱き締め拘束し、加減無く口腔を蹂躙していく。素直に言やぁ優しくしてやったものを。

 

……嘘だ。優しくするつもりは欠片も無かった。

 

「んっーー!!?ん、んんっ、ン、んっ!んぅぅっ!!」

 

口内を掻き回し、舌を絡め取って自分の内に。

ジュルジュルと唾液を啜り、舐め、口に溜めた2人分の唾液を上を向かせた少年の口に流し込んで呑み込ませてやった。俺自分の唾液相手に呑ませるの興奮するタチなんで凄く興奮した。抵抗したくても抵抗出来ない少年可愛いなオイ。

 

「んっ、んぅ゙……!ん、ん゙〜っ、んッ、ゥゥ、ぅ゙、ふぅぅ゙……っ、ん、ァ゙……んむ゙っ?!ちゅぶ、ん゙、んぐ、ごく……ごく、こくん、ん……ふ、ぁ゙っ、ぁ、ぅ、ン゙ンンっ〜〜〜っっ!!」

「んーーー……っぷはっ。ふぅ……どうよ、少年?」

「ぇふっ……けふっ、ァ、うぅ……!」

「はは、勃つ勃たない以前にイっちまったか?」

 

少年を抱き締めたまま片手で少年のズボンを寛げれば忽ち湿り気のある下着がお目見えした。弱々しい妨害を避けてずるりと引き下げれば、まだ色の淡いペニスからはとくとくと精液が滴り落ちる。

 

「こ、んな事で……っ!」

「気持ち良かったんだなぁ……もっと啜る?」

「うるさいっ!……ふ、?!あ、何を!?」

 

勃ち上がった少年のペニスを掴み、俺自身のペニスと一緒に手の中で一纏め。

 

「先にイクとかずりぃ。俺もイかせてくれよ」

「あああっ?!ぅ、あ、くそ、やめ……ッ」

 

ぐりぐりと擦り付けながら手筒を動かせば、丁度裏筋同士がごりごりと抉られて少年は身悶えして背を反らした。後ろに倒れ込まないよう背中を支え直す。

 

「ああァァァ……っ!!ふ、ァ、まだイったばかり、ゥアア、っ!やだ……ぁっ!!」

「ッ……くふ、気持ちイ」

 

肩を掴まれ、離れたいのか離したくないのか分からないが……まあ、快楽に支配された良い顔なのは確かで。

 

「他人と擦り合わせるのもまあ悪くねぇだろ?……ああ、少年は先を擦るのがいいか」

「あっ、あ゙、や、やだっ……ン!!ッゥあああっ!や、やだあ、それはっ……!は、ァ、や、いや、ぁ、ぁ、ッ!!」

 

びゅるっ、と顔に精液が飛んできて避け損なう。

2度目。……元気なものだ。

 

「あー……」

「ぁっ、は、……は、ぁ、ッう……」

「……少年、今俺両手塞がって忙しいから拭いてくれる?」

「は、……?ぅ、う……ッ!」

 

ぶるぶると痙攣が収まる頃合にそう声を掛けるとデコルテ辺りまで赤く染めた少年はぼんやりと此方を見、屈辱そうに顔を歪めて俺に顔を寄せた。

 

「ン、……え?あ、マジか」

「あー……ぺろ、……ちゅう、!ぁ、はぁ、ちゅ、ちゅぅ……」

 

……いや、俺は別に手でも良かったんだが。まさか自分で出したものを自分で舐め取るとかウーン。なんつーか、可愛いなぁ。誰かに教わったのか?

舌を出してぺろぺろと舐め取って、唇を這わせて吸い取って。

 

「少年、キス」

「ン……」

 

ちぅ、とその舌を吸うと、身体がひくんと跳ねた。

少年の唾液の味と青苦い精液の味にヤケに興奮して、服を脱がせながらも掬い上げるようにしてその舌を弄ぶ。

ぴちゃぴちゃと、舌先が外で戯れて音は大きく、少年は泣きそうな顔になりながらも存外心地良さそうに舌を出して積極的に絡めてきた。

 

「は……ちゅぅ、ちゅぱ、」

「ちゅ、ゥあ……ちゅ、ちゅ……」

 

舌が外で絡むキスが終わる頃には流石に口の周りがベッタベタである。

指で唾液を拭い、指を咥えて湿らせて少年の後孔に潜り込ませる。

 

「ン……ゥ、くそ……結局こうなるのか、」

 

身体を動かすのも億劫だと抵抗は極僅かだ。本当に嫌がっていたのかも怪しい。……お前感じ過ぎだし俺相手にタチは向いてねぇよ?

 

「ん、最近は身体使ってなかったみたいだな」

「……、……そうやって稼ぐ必要が無くなったんだ」

「へえ。少年……確かに、身体の傷も少なくなった」

 

一生物の傷痕になってしまったそのひとつに口付けると少年は嫌そうに髪を引っ張った。

 

「もう僕は誰にも虐げられない。誰にも見下されない。全部食い物にして、僕は1番になるんだ……」

 

深く沈んだ目がぎらぎらと向上心に輝いている。

静かな口調ではあったが、それは怨嗟だと思った。呪いだ。地獄から放たれる、のうのうと今を生きる人間達全てへ向けられる怒りだ。

 

「良いんじゃないか?特に全部食い物にしてって所とか。人間らしくて実にいい」

「……やはり淫魔は人間とは価値観が違うのか」

「だァれが淫魔だ」

「大抵の人間はそういう事を聞くと止めるか軽蔑する。一部の狂った人間くらいだ、肯定するのは。お前は狂っているようには見えない。……こちら側じゃあない」

「人を殺していないから?」

 

肯定を示すように黙った少年に、ああ、彼はまだ人間について全て理解してはいないのだと察した。彼に気付かれないよう鼻で笑ってしまった。

 

「ン〜……そうだなァ。人を殺すよりも罪深い事とは何か、考えた事はあるか?」

「……宗教か?この僕に説法でも聞かせようとでも?」

「いいから聞けよ。……命あっての物種だの、命があるからこそだのとよく聞くが、命があったとしても生きていけない時もあるのではと俺は思う訳だ。そういう風に人間を追い詰め陥れる事、それを罪にも思わない事こそ罪深い事と俺は思うよ」

 

生き地獄こそ殺人よりも残酷だ。

死にたくても死ねない状況こそが、一息に命を奪うよりも罪深い。

……昔話をしよう。

 

「俺は幼い頃母に懸想され、父に殺されかけた」

「!」

「奪われる事への忌避感は本能だったのかもしれないね。……酷く失望した。家族は四散した。父母はそれぞれ別の精神病院へ行った。俺は親戚の家を転々として、手元には奪い取ったものばかりが残った。父母の物そっくりそのままだ。それが罪だとはその時の俺は思わなかったものだ」

 

人を破滅させて、自分はそれを食い物にのうのうと息をする。それは俺にとっての当たり前で、周りはそれを咎めず、噂だけを聞いて見当違いな同情を向けてきた。

ちゅ、と彼の首元に口付ける。

 

「この前様子を見に行ったかな。対外的なアピールの為に。抜け殻のようだったよ。話を聞くに時折正気に戻って発狂するのだそうだ。身体がベッドに括り付けられて。……愛も憎悪も心も金も意欲も愛する人も何もかもを奪われた末路。ああ、これが俺の罪の証だと漠然と思ったものだ。それだけだったけどな」

 

だってその前に彼らは俺から奪っていたのだから。

何せもう今の俺は彼らとは名実共に完全に他人同士だったから。

嗚呼、なんて俺は罪深いんだろう!……なんてな。

 

「今はいち社会人として使い潰される歯車に過ぎないけどね。いや俺も頭がおかしかった。この状況に甘んじるなんて、本当に、……俺らしくもない」

 

くつくつと笑い、今1度問う。

 

「人を殺すよりも罪深い事とは何か」

「ナミセ、」

「……ところで少年。この話、何処までが本当だったと思う?」

「なっ、お前ッ、?!」

 

ずぷりと指を抜き、何を言われる前にその身体に杭を打ち付けた。

今までの話は何だったのかって?唯の暇潰しだ。あちらから始めた事だし、話が終わればまた始めるだけだろ。

意表を突かれて目を剥いて、素の状態で目を白黒させながら、まだ薄い胸が反れる。

 

「アッ、ぐ……ゥッ!!ゥ、ああっ!は、き、さまっ、ン゙ンンっ!!」

「お前は充分人として正常だよ」

「ふっ……!ンっ、ゥ、……ァ゙、!ああ……っ、お、前は……充分狂ってる……っんは、」

「知ってる」

 

その尻を掴んで欲を打ち付けると少年はぎゅうと俺を抱き締めて快楽に啼いた。

納得出来たかな?どっちにしろ屑は屑なのだ。

 

少年は嗤っていた。

 

 

 

 

 

 

脳が、焼き切れそうだった。

自分の嬌声が耳を通して頭に反響して、酔ってしまいそうで。

 

「ああ、!ナ、ミセ、!ナミセ……!」

「イクか?」

「んっ、んっ!い、くっ!イク、イクっ!!」

 

揺さぶられて、抉られて、腰から頭の先まで快楽に串刺しにされて。

あの時のように優しくないのに、僕に触れる手はあの時と同じで。

何度か、身体が自分のものではないかのように跳ねた。自分が耐え症がない訳じゃあない。この男が遅漏か、もしくはこの男が巧過ぎるだけだから、だから……───

 

「ディオ……っ」

「─────ッッ!!」

「うっ……わ、ちょ、締め過ぎ、!」

 

気紛れなのだろう。呼ばれた自分の名に腹の底の疼きが強まって、脳がとうとう焼き切れた。

 

「───ァ、ああぁっ?!!ゃ、ん゙ぁあッ!!と、まらなっ、は、や、ァ、ァあ゙〜〜〜……っ!!」

「クソ……ディオ、出す……ッ、ぐ、」

 

脈打つ肉棒が熱く滾って、僕は目の前の身体に縋る事しか出来なくて。

 

「……─────ッッ!!」

 

身体中を走る電流のようなそれは、最早衝撃としか感じなくて。

 

馬鹿みたいに痙攣する身体が、快楽を振り切ろうとして無意味に振り乱す頭が、飛びそうな意識を無理矢理押し戻す快楽の白い濁流に犯されて。

何もかもが僕を苛んだ。

 

凄まじい、依存性のある幸福感。

 

ああ、これは味わってはいけないものだ─────

最後は呆気なく、ふつりと意識が途絶えた。

 

 

 

 

 

痴呆のように喘ぎながらも気が付けば、男は僕の大腿を使って欲を吐き出すところだった。

 

「あ、気ィ付いた?おはよう。いやぁまさかアレでトぶとは、」

「……勝手に使うな」

「ああうんスマン。体力が戻り始めたら今度は性欲がな……」

 

……そういえばコイツ、前も1度しか達していなかったか。

よくよく顔を見ればまだ頬が痩けている気はするものの隈も充血もなくなっており、あの時よりも幾分顔色も良さそうだ。

 

「人間働き過ぎると死ぬな。うん……洗脳って怖いわ」

 

しみじみと何事かを呟いて頷くナミセは、もう扉は開いていると告げてベッドから腰を上げた。

 

「もう行くのか」

「ん?まだ居て欲しいのかよ?」

 

手元にあった枕を投げ付けた。

 

「はは、ジョーダンジョーダン。俺は明日も仕事なんでな」

 

……そうだ。この僕も明日は、ジョースター家に養子に行く日だ。戦いだ。侵略なのだ。

 

この日のために、僕は今まで努力してきたのだから。

 

「……ま、気負わずにな」

 

愉悦を孕んだナミセの目は、どこか懐かしいものが含まれていた気がした。

 

 

 

 

 

 

今日も安眠である。

いやはや、ディオ様々だ。やはり快楽は良い。

 

もう自罰とか辟易とかどうでもいいってなっちゃうなァ〜。自重なんてクソにもならない。いいじゃん爛れてて、気持ち良けりゃいいんだよ。

社会の評価に拘る必要なんて欠片も無かったし?結果がこんなブラック企業に就職なんて笑い話にもならない。

自分が最も嫌っていた、自罰に至らせるまでに至ったはずの、“目を曇らせて”、“無条件に利用される”事だ。

ああそうだ、“俺は何も変わっちゃあいない”。

 

 

人間は信頼すべきじゃあない。真に信じられるものは己しかいないのだ。そう、だからあちらが利用してくるのならば、こちらも利用し尽くさねば。

ともなれば、なんだかんだ言って長引かせていた退職の準備をせねばなるまい。出来るなら今の割り振られている仕事をどうにかしてまるっとあの無能上司に押し付けてやりたい。勿論部署内全員が押し付けられてる分もな。自分の仕事は自分でしろよ、社会人だろ?

 

そうするにはやはり……あの上司をクビにさせない程度に貶めて、地位を底にまで落としてやるしかない。新しく頭に据える人材は此方が手配出来れば重畳。俺の息が掛かったソコソコの屑を宛てがえば、あのクソ上司はただでさえ寂しい頭皮が禿げ散らかるまでこき使われるだろう。いい気味。

 

一気に壊すのは簡単だが、ある程度にまで抑えるともなれば加減が難しい。さて、どうするか。

シャワーを浴び、髪を乾かしてスーツに着替えながら笑みを浮かべる。

 

 

ああ、本当に─────今、とても愉しいな。

 

 

やはり俺は普通の人間としては異常なのだ。

右に倣えなんて態度、燃えないゴミにでも出しちまえばいい。クソの役にも立ちやしねぇ。

 

俺は俺だ。

必死こいて培った筈の倫理も常識も投げ捨てて。

……思うがままに、愉しんでしまおうか。

 

 

 

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