【R-18版】カズマと名乗るのは恐れ多いのでカズヤと名乗ることにした 作:美味しいパンをクレメンス
皆さんありがとうございます! 目にした当時はウッソだろお前!? ってなりました。
でもね、エロって改めて難しいと思いました。他の方の作品読んでちょいと勉強するんですが、エロい話書ける方はやはり偉大、つまりエロは偉大だと実感。
で、今回のお話は、本編のG編完結後のしないフォギア風閑話4の後、未来と水族館デートのその後になります。
水族館の帰りに"ふらわー"に寄って夕飯を食べた後、
「このままカズヤさんを帰したくありません。私と響の部屋、来ませんか?」
と潤んだ瞳でおねだりされ、断ることなどできる訳もなく、近くの有料駐車場に車を停めた後、カズヤはリディアン音楽院の高等科の女子寮に
流石に誰にも見られる訳にはいかない。そもそも夜に寮生活の女生徒が男を自分の部屋に連れ込むこと自体が大問題であり、更には"シェルブリットのカズヤ"が女子高の女子寮に入ろうとすること自体がスキャンダラスな内容なので、忍び込むという選択肢に落ち着く。
ただまあ、実にあっさりと中に潜り込めたのは拍子抜けだった。てっきり彼は、某人気隠れんぼゲームのように、監視カメラの視界に入らないように進んだり、物音を立てて警備員の気を引いた隙に通路を渡ったり、通気孔内を匍匐前進すると思っていた。
実際は、設置された監視カメラは敷地の出入口と道路に面した塀のみ。数も多くなくて、高い塀の上に有刺鉄線と監視カメラがあるのだが、それらを飛び越すように反対側の道路の街路樹からジャンプして侵入した。既にこの時点でやってることが人間離れしているのだが、装者達とだけではなく緒川や弦十郎ともフィジカルトレーニングを行うカズヤにとっては、アルターを使うまでもなかったので、今後もこうしようと彼は思った(アルターを使うと発生するエネルギーを本部に観測されて、後々面倒なことになるので迂闊に使えない)。
カズヤは本職の鳶職も舌を巻くような身軽さと動きで、寮の壁面をするすると登っていき、未来が待つ部屋のベランダに辿り着く。
「いらっしゃい」
靴を脱いで部屋に入ると、大きく腕を広げた未来が飛び付いてきた。
「誰にも見つかってねーと思う...たぶん」
「口調の割りには凄いドキドキしてますよ。もしかして、女子寮に忍び込むことに興奮してませんか?」
カズヤの胸元に顔を埋め、未来が挑発するように言う。
「ドキドキっつーか、冷や冷やした。バレたらマジで終わりだぞ?」
「私は最悪退学かもしれませんね♪」
「...俺は世界中のニュースやネットに載るだろうな。そして大炎上だ」
何気に洒落になってない危ない橋を渡っているなぁ、と深い溜め息を吐くカズヤと異なり、未来は何故か終始楽しそうだ。
「そんなことよりカズヤさん、お茶にして少し休みます? お風呂にします? それとも、わ・た・し?」
「その前に一つ質問させてくれ」
「もう、いけず」
上目遣いで可愛らしく新婚三択ネタみたいなことを言ってくる未来に対して、カズヤは室内をキョロキョロしながら疑問を口にする。
「響は?」
「響なら今日は奏さん家でお泊まりです。私が今晩はカズヤさんとホテル行くから帰らないつもりって言ったら、じゃあ奏さん家で皆とスマブラ大会するって言ってましたから...つまり、明日の昼頃までは二人きりですよ」
「どうして俺をホテルじゃなく寮に連れ込もうとしたのか気になるが、まあいい。なら、お茶飲んで少し休ませてもらうわ。運転疲れたし」
「はい! すぐ用意しますからくつろいでてくださいね!」
パッと離れてテキパキとお茶請けの用意を開始する未来。
「...ここが響と未来の部屋か...」
ちゃぶ台の前に胡座をかき、初めて訪れた二人の部屋を我ながら不躾だと思いつつ見渡した。
綺麗に掃除や整頓が行き届いているにしても広い。学生寮と聞けば、六畳一間に二段ベッドと勉強机が二つ並んで窮屈だが楽しい共同生活をしている、という印象があったのだが、どうもリディアンはそうでもないらしい。一部屋の広さは家族で入れる社宅並みだ。
「二段ベッドの下段を物置にしてんのか...そういや前に雑談してる時に聞いたな」
ルナアタックの際に以前の校舎や寮が使用不可となり、生徒達にとっては二代目となる学生寮。
以前の寮には入ったことがないので比較もできないが、今の部屋は広さ以外は普通にイメージ通りの女の子の部屋だな、というのが率直な感想だ。
やがてお盆に湯呑みとクッキーを載せ、未来が戻ってきた。
「お待たせしました」
「サンキュー」
それから暫くの間、二人でお茶を飲みつつテレビを見たり雑談したりしてのんびり休んでいたのだが、壁掛け時計の針が午後十時を指した時に未来から風呂に入るよう促され、大人しく従う。
「あっ、歯ブラシはこれ使ってください」
「用意がいいな」
「ただの予備ですよ」
風呂を沸かしている間に歯磨きを終わらせ、服を脱いで風呂に入る。
「...どうしていつものラブホじゃなくて、寮なんだ?」
湯船に肩まで浸かり、浴室の天井を見つめながら声にした疑問の答えは、後で分かるのだろうか?
カズヤと入れ替わるように風呂に入った未来は、この後の行為に対する期待と興奮を無理矢理押さえつけながら髪にシャンプーをかける。
ついにやった、やってしまった。
ルナアタック解決前、カズヤとクリスが奏の家に居候を開始する日に、カズヤを寮の部屋に招待したいと言っていた響にあれほど反対していた自分が、よりにもよって響が不在の日を狙うようにしてカズヤを寮に連れ込むなど...!
シャンプーを終わらせるとトリートメントに移行する。
「響は、皆は怒るかな...?」
バレたら良くて停学、悪くて退学。どちらにせよ確実に実家に連絡されるに違いない。
また、『小日向未来が寮に男を連れ込んだ』だけなら処分されるのは自分だけだが、もしこれが『"シェルブリットのカズヤ"、女子高生の女子寮にお泊まり!』なんて感じで世間に知れたら、フロンティア事変の時のような大騒ぎになるかもしれない。
トリートメントが終わると最後にコンディショナーを使う。
自分が悪いことをしている自覚はある。
しかし、彼との逢瀬は、世間やクラスメート達に知られないようにする秘密の関係は、言い表せない背徳感を与えてくれる。元来真面目な性格である未来だからこそ、それはなおのことだ。
かつての響達の気持ちが今なら分かる。秘密の関係というのはそれだけで極上のスパイスだった。一度ハマッてしまえばもう抜け出せない。
完全にミイラ取りがミイラになっていたが、もうそんなことはどうでもいい。
彼が魅力的な男で、自分は彼に惹かれた女。ただそれだけの事実が、体を火照らせ疼かせた。胸の奥から沸き上がる衝動が欲望の箍を外し、理性が引っ込み本能が咆哮する。
熱い体を隅々まで綺麗にして、浴室を出た。
タオルで水分を拭き取り、ドライヤーで乾かす。
そして、
「......私って結構負けず嫌いなんですよ、カズヤさん」
今日聞いた肩車の話。装者の皆が、ギアを纏った姿で彼に肩車をしてもらったと聞いて、ズルいと思ってしまった。
よくよく考えなくてもシンフォギアを発動させた姿は破廉恥だ。
未来としては幸いなことに、シンフォギアを発動させることによりアウフヴァッヘン波形が発生する為、本部が関知しない状況でギアを纏えばそれが本部に観測されて大騒ぎになるので、ギアを用いたそういうプレイはまだしていないらしい。
悲しいことに、胸の大きさや腰のくびれなどのスタイルについては彼女達に誰一人として勝てていない。
女であるからには、彼には自分に夢中になって欲しいし、気持ち良くなって欲しいし満足させてあげたい。
「喜んでくれると、いいんだけど...」
期待と同等の不安を胸に洗面所を出た。
黒を基調とした競泳水着みたいな姿で洗面所から現れた未来を見て、カズヤは驚きに目を見開く。
頬を染め、恥ずかしそうにモジモジしながらちらちらとこちらの様子を窺ってくるのが可愛らしくて、自分でも気づかない内にいつの間にか立ち上がっていた。
歩み寄り、形の良い顎をそっと掴んで少し上に向かせ、至近距離から顔を覗き込む。
「どうした未来...随分とセクシーじゃねぇか」
「えっと、その、私...んう!?」
いきなりカズヤによって唇が唇で塞がれ、言葉が遮断される。
口付けは数秒続いてから、どちらかともなく離れて見つめ合う。
「...か、カズヤ、さん」
既に未来の瞳は蕩けていた。
「この水着、学校のか?」
「はい...どう、ですか?」
「さっき言ったろ、セクシーだって。つーか、授業で使うって分かっててこれデザインしたなら、そいつは相当な
ある意味、全裸よりもエロいかもしれない、と感じながら上から下までじっくり観察するカズヤ。
未来は問いに対し少し躊躇いがちに頷くと、ギュッ抱き締められて彼女は小さく「きゃっ!」と声を上げた。
「...あっ、背中ぁ」
「こんなに背中丸出しの水着で誘っておいて、触るななんて生殺しなこと言わねーだろ?」
抱き締められた状態で背中を撫でられて、頬擦りを受けて、目を細めた未来が熱い吐息を零す。
そのスベスベとした感触にカズヤは夢中になった。
「あ、あう、カズヤさん、もっと触って、キスもして、ください」
「ああ」
彼女の要望に応えるように未来の体を撫で回しながらキスをする。
気持ちを伝えるように軽く啄むようにすると、未来の方から快楽を求めるように舌を絡み合わせた濃厚なものを求めてきたので、それに応じた。
「んあ、ちゅぅ、んんぅ!!」
喘ぎながら未来は手をカズヤの股間へ伸ばし、ズボンのジッパーを下ろし中へと突っ込んだ。
「もうこんなに硬い」
「そう言うお前のここは、始まったばっかなのに、もう大洪水じゃねーか」
「あん、いや、そんなに音を立てないで!」
水分を含んで変色した水着の股間部分を指摘され、更にそこを水着の上から弄り回され、彼女は快感に悶えた。
「胸もいじめてあげなきゃな」
「ああっ、同時にしたらダメですよ」
「嘘つけ」
「あん、ああん!!」
水着越しに胸を揉まれ股間を弄られ、全身を震わせて快楽に悶えながらも、カズヤのズボンの中に突っ込んだ手は、彼の硬くなった逸物を掴み扱くのをやめない。
「あ、んん、気持ち良い、気持ち良いの...カズヤ、さんは、気持ち良い、ですか?」
「未来の手が気持ち良いぜ。だが、本音を言えば早くこいつをお前の中に突っ込みてー」
「わたしも、欲しいです、そろそろ、入れてください」
「はははっ、お互い堪え性がねーな」
そう言って笑い、カズヤは未来を一旦お姫様抱っこし、布団の上に──彼が風呂に入っていた間に彼女が敷いた──仰向けに横たえた。
「早く、早くぅ」
「分かってるって」
大きく足を開く未来に急かされながら、上着とズボンとボクサーパンツを脱ぎ捨て手早く全裸になり、硬く存在を主張する肉棒を外気に晒す。
「この水着をずらして入れるってのがスッゲーエロいな」
水着をずらして秘裂を剥き出しにする。膣口から溢れる愛液が部屋の灯りに照らされ卑猥に映る。
亀頭の先端を膣口に擦り付け、愛液を十分に塗りたくった後、ゆっくり沈めていく。
「ん! 入ってくる! カズヤさん、ずっとこれが、欲しかったの!」
「くっ」
抵抗もなくペニスをヴァギナが呑み込み、互いの性器が擦れ合って快感を生む。
奥まで挿入が完了し、一旦動きを止めた。
「未来」
「か、カズヤさん」
相手の名前を呼び、指と指を絡めるように手を繋ぎ、覆い被さるように体と体を密着させ、唇を重ねる。
「...動いて」
「言われなくても」
カズヤは腰を動かす。相手と自分が気持ち良くなるように、最初はじっくりと互いの粘膜を味わうように。
「うう、うああっ...ん、あん、はあ!」
未来の足がカズヤの腰に回り、密着度を更に高める。
快楽に濡れた彼女の目が無言のまま、もっとしてくれと訴えてきた気がしたので、腰の動きを少しずつ早くしていく。
「ああああ、これ、は、激しい!」
「嫌か?」
「ううん! もっと、もっと!! 奥、突いて!! 凄く、気持ち良い!!」
未来が涎を垂らし髪を振り乱しながら狂ったように善がる。
「未来、未来...!」
「カズヤさん、大好き、大好き!!」
「ああ! 俺も大好きだ!!」
相手への想いを吐露しながら快感を貪るように腰を振った。
身も心も溶け合って一つになるような錯覚を覚える。
「ふあ、ああああ、んく、んんぅ!!」
喘ぎ声を出す口に舌を捩じ込み口腔内を掻き回せば、仕返しとばかりに膣圧が強くなりペニスへの締め付けがよりキツくなった。それが更に互いの性感を高め、絶頂へと誘う。
「そろそろ出そうだ。何処に欲しい?」
「このまま、ん! な、中に、中にください! 中じゃなきゃ、嫌なの! 満足できないの!」
「ホントお前ら、どいつもこいつも生中出し好きだよな!」
腰に回された足に込められた力が強くなる。膣内射精以外は認めないと言わんばかりだ。
「...だって、外に出されるより、中の方が、気持ち良いから! 子宮で精液飲まないと、勿体ないから、仕方ないんです! だから、だから今すぐ出して、もうイク、イきそう、あっ、ああん!! イク、イク、もうダメ!!」
「くっ、この、出すぜ!」
「あ、あっ、ああ、イク、あああああああ!!」
抉るようにこれでもかとペニスの先端を子宮口に叩き付け、一切我慢せずに射精する。ドクドクと吐き出された白濁液が子宮に進入し、女が絶頂しビクンビクンッと痙攣した。
動きを止め、全身から吹き出す汗をそのままに、快楽とその余韻に浸り脱力した体を震わせる。
やがて、虚ろな眼差しでありながら恍惚とした笑みを浮かべた未来がよろよろと上体を起こそうと動き出した為、ペニスを引き抜き少し後ろにどく。
「......おちんちん、綺麗にしますね」
粘液塗れで汚れているが、硬さを失わないペニスを見つめ、淫らに舌舐めずりした未来が仰向けから四つん這いになり、躊躇なく亀頭部分を咥え込む。
男の支配欲と征服欲を満たそうとしているのか、手を使わないお掃除フェラ。喉奥に当たるほど深く咥え、舌で丹念に舐め回し、液体を嚥下し上目遣いで男の顔を窺う。とてつもなくはしたないことをしているのに、その行為に健気さを感じて手を伸ばす。
カズヤは自分の剛直をしゃぶる彼女の頭に手を置き、優しく撫でると、彼女は嬉しそうに目を細めた。
それからも彼女の奉仕は続く。綺麗にする、という当初の目的はとっくに果たされているが、咥えたペニスを離そうとしない。最早彼女の頭は上下に動き、次の射精を促そうとしていた。
「このままだとまた出ちまうんだが?」
「らひてひひでふぅよ」
言外に飲ませて欲しいと妖しく光る目が訴える。
お望みとあらば好きにさせよう、そう思い彼女に身を委ねると、カズヤの意図を察したのか口淫は激しくなる。
「未来、気持ち良い...出すぜ」
「んふふ」
ジュポジュポと下品な音を立てて、暫くの間ひたすら繰り返される上下運動と吸引、舌の動きに耐えられず、凄まじい快感を伴う射精を行う。
「ん、んん、んく、んく」
対する未来は瞼を閉じ、慣れた様子で口内射精を受け止め、嚥下を何度か繰り返し、それが終われば尿道に残った精液を一滴残らず吸い取って、漸く彼女は咥えていたペニスを離した。
「はあ、はあ、はあ」
流石に息はし辛かったのか呼吸は荒いが、休む気がないらしく──それとも単に我慢できないのか、未来は上体を起こしてカズヤを押し倒し、跨がる。
「次は私が上ですよ」
二度の射精を終えたペニスを握り、自身の割れ目に当ててそのまま挿入を果たし、騎乗位の体勢になると彼女は一心不乱に腰を振り、快楽を貪った。
「あんっ、カズヤさん、夜は、まだまだ、これから、なんですからね! んんぅ! 私が、満足するまで、付き合ってもらい、ああああ、ます、から!」
響は昨晩、奏の家でお泊まり会を兼ねたスマブラ大会の夜を過ごし、家主の奏、同居人のクリス、自分と一緒に泊まった翼を含めた四人でブランチを摂った後、家路に着いた。
寮へ向かう道中の共は翼だ。
「結局カズヤは帰ってこなかったな」
「カズヤさんのことだから、また何処かテキトーにフラフラほっつき歩いてるんじゃないんですか?」
皆の予想ではだいたい昼前くらいには奏の家に帰ってくると思っていたのだが、実際は翼が発言した通り。
そして、帰ってこないのなら、響が言った通りになっているだろうと翼は頷く。
「まあ、カズヤのことは置いておくとして、小日向にこれから帰る旨を連絡しなくていいのか? 私達は既に食べてきたから、昼食は不要だと伝えておくと向こうも今日の予定を立て易いと思うが」
「あ、そうですね。流石に未来ならまだ寝てるとかないでしょうし...」
促されて、スマホを取り出し未来にコール。数回のコール音の後、
『...響?』
いつもの未来の声が響の鼓膜を叩く。寝起きなのか、その声は少しぼんやりした印象がある。
「あ、未来? これから寮に帰るんだけど、お昼食べてきたっていう連絡なんだ。未来は今寮にいるの?」
『お昼? ああ、もうそんな時間なんだ』
「もしかして寝てた?」
『二度寝で微睡んでたところを今の電話で起こされた、かな? でもいいよ、起きなきゃって思ってたし』
電話の向こうで大きく欠伸をするのが聞こえてくる。
『あっ、ごめんごめん。今は寮にいるけど、響はご飯食べてきたんだね、分かった』
「うん。ところで未来、カズヤさんって今何処で何してるか知らない? まだ奏さん家に帰ってなくてさ」
『カズヤさん? 私の隣で寝てるけど』
「そうなんだ! 未来の隣で寝て......ん?」
何か違和感を覚えて思考が固まる響。
「立花...今、何と言った?」
訝しむ翼を無視して聞き返す。
「未来、今、何て?」
『だから、カズヤさんなら私の隣で寝てるってば』
「.....................え? は? だって今、ホテルじゃなくて寮なんでしょ? 寮にカズヤさんを連れ込むの、変な噂が立つ可能性があって危ないからダメって言ったの未来じゃなかったっけ?」
『そうだね。でももう連れ込んじゃったし...あっ!』
「何!?」
『カズヤさんが起きるみたい。おちんちん、朝立ちしてきた。えへへへ、この勃起したおちんちん、どうしようかな~? 忙しくなりそうだから切るね!!』
ツー、ツー、ツー。
一方的に切られてしまった。
スマホ片手に呆然とする響の肩を翼がポンポン叩き、至極真面目な顔で告げる。
「寮に急ぐぞ......急げば、混ぜてもらえるかもしれん」
そして翼はいきなり寮に向けて、獲物に襲い掛かる猫科の肉食獣を連想させる全力疾走を開始。
「あ! ズル!? 置いてかないでくださいよぉ!!」
慌てて響も後を追い、二人で先を争うように寮へと急ぎ、肩で大きく息をしながら汗だくの状態で部屋へと辿り着く。
「未来! 入るよ!」
鍵を解錠しドアを大きく開いて踏み込む。
その瞬間、嗅ぎ慣れた性臭が鼻をつく。男と女が交わる際に発生する、むせ返るような匂いが響と翼の脳を刺激する。
靴を脱ぎ、玄関のドアを閉めてしっかり施錠後、奥へと進めば、予想通りの光景が──裸で抱き合い性行為に耽る男女がいた。
「響だけじゃなくて、翼さんも一緒なんだ? まあいいかな...混ざる?」
男と繋がった状態で、妖艶な笑みでそう問う未来に、二人の返答は一つしかなかった。
オマケ
暗くならないと寮から脱出する際に誰かに目撃される可能性がある、ということでカズヤが三人から解放されたのは、日が完全に沈んだ夕飯時であった。
「......ただいま」
「「おかえり」」
帰宅直後、疲れたようなカズヤの顔を見て、奏とクリスは全てを察し、何も言わずそっとしてくれた。
夕飯の前に風呂に入り、一日の疲れを癒す。
その後、夕飯をしこたま腹に叩き込み、やることもないので早々に寝ることにしたのだが──
「「最初はグー、じゃんけんぽん! あいこでしょ! あいこでしょ!」」
部屋の外がやかましくて目を覚ます。何故か知らないが奏とクリスがじゃんけんをしている。
「っんだようるせーな...今何時だと思ってんだよ...」
スマホで時間を確認すれば、時刻は午後十一時。寝始めてから二時間経過していた。
「やったぁぁぁ! あたしの勝ちだ!!」
「くっ、畜生...明日はアタシだからね」
部屋の外で行われていたじゃんけんは、クリスが勝ったらしい。
そして急に静かになる。
何だったんだ? と思いつつもう一度寝ようとすると、ドアがゆっくりと開けられ、廊下の灯りを背後にパジャマ姿のクリスが枕を抱えて入室してきた。
とりあえず寝た振りをして様子を窺う。
ドアが静かに閉められ、室内は暗闇に。
そのまま彼女は抜き足差し足でカズヤのベッドに潜り込み、抱きついてくる。
「えへへ~、カ~ズ~ヤ~」
恐らく本人はカズヤを抱き枕扱いしているだけのつもりなのだろうが、甘えるような声と共にその豊満な胸がグイグイグイグイ、これでもかと押し付けられて、カズヤは完全に目が覚めてしまった。
「...おい...」
「ふぇっ!? あ! もしかして起こしちまったか? すまねぇ...その、添い寝がしたかっただけなんだ」
暗闇の中、耳元でクリスが謝罪と弁明を口にする。
ここでなんとなく彼女をからかいたくなって質問。
「エロいことへの期待はなかったのか?」
我ながら意地悪なことを、と思いながら隣の気配を探れば、あからさまに動揺しているのが分かった。
「..................ほんのちょっとだけ」
白状しないと弄り倒されると経験則で理解していた。だが、カズヤに対して素直になっておくと後々メリットに繋がることも分かっていた彼女は、顔を真っ赤にしていると容易に想像できる声音で正直に答える。
「じゃあ、しようぜ」
「い、いいのか? 疲れてるんだろ?」
「少し寝て大分回復したし、それに」
「それに? あ!」
布団の中、彼女の手を掴み自身の股間へと導き、既に準備が整っている男性器を触らせた。
「お前のせいで元気になっちまったよ。責任取ってくれ」
「しょ、しょうがねぇなぁ! これは確かに、責任は取らきゃいけねぇよなぁ!!」
歓喜に満ちた声を上げ、クリスはカズヤの上に覆い被さるように跨がる。
「明日は学校あるし、寝坊しねぇように気をつけなきゃな」
そう言って彼女はカズヤに口付けをした。
翌日。
クリスは盛大に寝坊をかまし、学院には当然大遅刻──二時間目の授業開始と同時に家を出る、という破目になった。
なお、後でクリスからどうして起こしてくれなかったと問い詰められた奏は「いや、自業自得でしょ。それより、昨夜はお楽しみでしたね」と呆れたようにコメントしたのである。