※この作品はR-18です。

【R-18版】カズマと名乗るのは恐れ多いのでカズヤと名乗ることにした   作:美味しいパンをクレメンス

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時系列的にG編終わってからGX編が始まるまでの間の何処か。ノイズ出現がなくなり出動自体が激減し、S.O.N.G発足前なので割りと暇な時期、二月下旬くらい。
未来と水族館デートする前なので、ペンギンのぬいぐるみがまだありません(重要)!!

今回は最初から最後までクリスちゃん視点です。


クリスの平穏で幸せな......そして淫らな一日

「じゃ、いってきます」

「おう、気をつけてな。いってらっしゃい」

「いってらっしゃーい」

 

カズヤと奏に見送られ、あたしは家の玄関を出た。

段々と暖かくなってきた朝日を眩しいと感じ目を細めながら、マンションを出る。

朝のこの時間帯は、サラリーマンやOL、あたしのような学生などで溢れ返っていた。道行く人々の流れに混ざりながら学院を目指す。

ゆっくり歩いてだいたい十五分。特に何事もなく学院に到着し、正門を潜れば、前方に見知った後ろ姿を二つ見つけた。

それだけでなんだか嬉しくなり、小走りに近寄り、背後から声を掛けつつ背中を叩く。

 

「よっ、おはようさん!」

「うわ、びっくりした!? クリスちゃん!? おはよう!」

「...おはようクリス。ただ、朝から驚かせないでよ、もう」

「へへっ、この程度で驚いてんじゃねぇよ」

 

純粋に驚いてから元気に挨拶を返すバカ二号(バカ一号は当然カズヤだ)と、少し頬を膨らませるその保護者。それぞれのリアクションにあたしは思わず唇を吊り上げる。

 

「もうすぐ先輩が卒業しちまうな」

「三月まであと少しだしね~」

「もうそんな時期なんだ、早いね...」

 

二人の隣に並んで話題を振れば、二人は感慨深げに頷く。

季節は二月の下旬。三年生は卒業を控えた時期で、それは先輩が間もなくこの学院からいなくなることを意味していた。

装者としてはいつも顔を合わせていたが、四月になったら学院で会うことはもうなくなる。そう思うと、頭では分かっていても少し寂しいと感じた。

 

「寂しくなるな」

「うん、寂しくなる」

「寂しい、ね」

 

あたしの呟きに二人は少し声のトーンを落として同意した。

......寂しい、か。きっと以前のあたしだったら、この感情を素直に認めようとしなかったかもしれない。思ってたとしても、口が裂けてもそれを声に出そうだなんて考えないだろう。でも今は、自分の感情を素直に口にできる。

それもこれも全部、こんなあたしを受け入れてくれたお人好しな連中、その中で最もバカだけど誰よりも真っ直ぐで前しか見てない奴のお陰だろう。あいつと一緒にいると、取り繕ったり変に意地を張ったりする気が起きないから不思議だ。自然体でいられる、と表現すればいいのだろうか? それとも、良くも悪くも言いたいことをはっきり言って、やりたいことを何が何でもやり遂げるあいつの性格に影響されたのか。

 

「そんなに私が卒業してしまうのが寂しいか...なかなか嬉しいことを言ってくれる」

 

と、背後から声が聞こえてたので振り返れば、そこには件の人物、先輩がいた。

 

「盗み聞きたぁ悪趣味だな、先輩」

「盗み聞きとは人聞きの悪い。三人の姿が見えたので駆け寄れば、雪音が私の話題を立花と小日向に振っていたのをたまたま耳にしただけだ」

 

しれっと返しつつ横に並ぶ。

 

「確かに私は来月で学院を卒業するが、今生の別れではない。新たな門出だ。笑って送り出して欲しい」

「それができればどんだけ楽か」

「それに雪音はそれほど寂しがる必要がないぞ。卒業して寮を出たらご近所様になるからな」

「ご近所様!?」

 

不穏な発言に嫌な予感がして変な声が出てしまう。

対して先輩は不敵な笑みを浮かべると言い放つ。

 

「実は私の新しい住まいとして、奏と同じマンションを契約した」

「マジかよ」

「残念なことに丁度良い部屋が余っておらず、同じフロアではないが、問題ない。いつでも遊びに行けるし来てくれて構わない」

「いや、先輩の家に行くのは遠慮しとく」

「あ、私も翼さんの部屋は遠慮しておきます」

「響とクリスが行かないなら申し訳ないですけど私も」

「何故だぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

どうせ散らかった部屋の掃除や片付けをやらされる破目になるんだと確信し、揃って首を横に振りつつ遠慮するあたし達の冷たい対応に、先輩が頭を抱えて天を仰ぎ絶叫した。

流石、歌が上手いバラエティー芸人。最高に笑えるリアクションだった。

 

 

 

「雪音さん、おはよう!」

「おはよう」

 

クラスメートから挨拶をされて返す、といういつもの教室の朝。

席に座り学生鞄から授業に使用する教科書や筆記用具を準備していると、あたしが編入してから特に仲良くしてくれる三人組がそばまでやって来た。

 

「雪音さんおはよう! 昨日のミュージック・ヘキサゴン見た?」

「何だっけ、それ? とりあえず見てねぇって断言できるけど」

「ええ!? 忘れちゃったの! 音楽番組だよ。私推しの、この前デビューしたジョニーズの新バンドが出演するから布教の意味も込めて是非見て、って言ったのに~」

 

へなへなと脱力する少女。

ああ...そういや、数ヶ月前までは奏と先輩が新曲出す度に出演してたんだっけ。カズヤがテレビ局行きたくないって言い出してから出なくなったって話だけど。

 

「それ、何時からやってたんだ?」

「十時から十一時。もしかして課題とかしてたの?」

「いや、課題はとっく終わらせて風呂入ってたな」

 

カズヤと二人で。洗いっこしたり、一緒に湯船入ったり、ひたすらイチャコラしてたのを思い出し、自然と頬がだらしなく緩みそうになって、慌てて引き締める。

と、他の二人が質問してきた。

 

「雪音さん、ツヴァイウィングとマリアさん以外にアーティストって興味ないの?」

「というか、前々から聞こうかなって思ってたことがあるんだけど、男性のアーティストとかビジュアルバンドとかイケメン俳優とかの話題振ってもいつも食い付きが悪いから、雪音さんってもしかして男性嫌い?」

「ツヴァイウィングとマリア以外に興味がない訳じゃねぇけど、そこまで熱中するほどでもないし。あと、男嫌いとかじゃなくて、単純に興味がない、かな」

 

確かに奏達以外にもプロで歌が上手い人達はたくさんいるが、言った通りあまりそこまで熱中できないのだ。男に関しては、カズヤ以外はあたしの眼中にないだけ。

三人は「そっか」と頷く。

 

「でも、"シェルブリットのカズヤ"の話は凄い食い付いてくるよね?」

「......そ、そんなことは、ねぇよ」

 

思わず顔を背けてしまうが、

 

「そういえば、風鳴翼さんの動画の話になると急に饒舌になるよね?」

「そうか?」

 

そこで気づく。三人に囲まれているからどっちを向いても誰かいるじゃんか。

 

「雪音さん、風鳴翼さんと仲良いよね? もしかして、ツヴァイウィング経由で"シェルブリットのカズヤ"と知り合いだったりするの?」

「.......................................」

 

あたしって嘘つくの下手くそだ。すぐ顔に出ちまう。カズヤみたいに息を吐くように嘘つくのが上手くなりたいとまでは思わないが、ある程度誤魔化しが利くような演技力はつけたい。

 

「その反応、やっぱり図星なんだ」

「知り合いに世界を救った英雄がいたら、確かにただの男性芸能人なんて色褪せて見えちゃうかぁ~」

「雪音さん、男性の理想高ーい。でもなんかその憧れる気持ち分かる」

 

次々と言われてしまうが、あたしはこれ以上ボロを出さないように口を噤むしかない。

と、その時だ。校内にチャイムが鳴り響く。クラスメート達はお喋りを終えて各々の席に着く。目の前の三人も「またね雪音さん」と声を掛けて離れていった。

助かった、とあたしは安堵の溜め息を吐き、先生が教室にやって来るのを待つことにした。

 

 

 

いつものように授業をこなし、クラスメート達と学食で昼食を摂り、また授業をこなして、いつの間にか放課後となる。

 

「雪音さーん! 帰りに駅前でスイーツでも食べに行かない?」

「行く行く」

 

友人からの甘い誘惑にあたしは即答する。

今日はこの後特に予定はない。フロンティア事変以降、ソロモンの杖によりバビロニアの宝物庫が閉じられ、ノイズ関連の出動がめっきり減った、というか完全になくなった。おまけに最近は大きな事件も事故もなく平穏そのもの。

本部に呼び出される頻度も減り、最近のカズヤなんて、暇を持て余していると言っていた。

夕飯の時間帯までに帰れば問題ないと考え、あたしは友人達についていく。

 

 

 

その後、駅前でお喋りしながら甘いものを程々に楽しみ──バカみたいに食べて後で後悔するのは嫌なので──同居人達へお土産を購入し、また明日と友人達に別れを告げる。

マンションの部屋の前に辿り着いて時間を確認すると午後四時半過ぎ。

春が間近だからか、大分日が延びてきて夕焼けが眩しい。

 

「ただいまー」

 

合い鍵で解錠し家に踏み入る。

 

「ん?」

 

家の中がやけに静かだ。明かりも点いてないのか薄暗い。誰もいないのだろうか?

リビングに向かうと、

 

「あ」

 

ソファーに寝っ転がって気持ち良さそうに眠るカズヤの姿がある。

ダイニングテーブルにはメモが置いてあり、奏の字で『イヴ姉妹と買い物行ってくるね!』と書かれていた。

 

「奏は買い物、カズヤは昼寝か」

 

寝ているカズヤをそのままに、お土産を冷蔵庫に仕舞うとあたしは自室に足を向け、コートやマフラーをハンガーに掛ける。

制服から部屋着に着替える前に洗面所で手洗いうがいを済ませてから、なんとなくカズヤの部屋に入った。

ドアを開けてカズヤの部屋に入れば、何故か窓が全開にされており、外から吹き込む風により寒い。

 

「...」

 

無言のまま一旦部屋を出て、掃除用具からコロコロクリーナーをチョイスし手にして戻り、ベットとその周囲を念入りにコロコロしておく。

やがて、

 

「やっぱり」

 

コロコロクリーナーに付着した髪の毛を見てあたしは確信した。

まず、濃い黒茶の短い髪の毛はカズヤのもの。これがこの部屋にあるのは当然だ。この部屋の主なのだから。

続いて長い赤毛。これは奏の毛だ......まあ、昨夜は奏の日だったので、これがカズヤの部屋に落ちていること自体は特に問題ではない。

だが、次が問題だった。ピンクの長い髪の毛と、明るい橙色の長い毛。間違いなくマリアとセレナのものだ。

 

「あいつら、あたしが学院行ってる間にカズヤとよろしくやってたな......この抜け毛の量からして、奏も二人に混ざってたか」

 

窓が全開だったのは換気の為だろうが、消臭スプレーなどはまだ使っていないのか、ほんの僅かに残り香を感じた。

 

「ったく、やるならやるでちゃんと綺麗にしてけよ」

 

あの姉妹は、カズヤに対して自分の痕跡をやたらと残したがる傾向があった。

匂いだったり、ちょっとした私物だったり。髪の毛もその一環だ。そうじゃなければ、マメな性格のあの二人が忘れ物をしたり、行為の後片付けが杜撰だったりするはずがない。

 

「......」

 

卒業式を迎えて春になれば、これに先輩の分も加わるのか、とぼんやり考えながら再度部屋を出て消臭スプレーを手に戻り、シュッ、シュッ、と吹き掛けていく。

カズヤの部屋から女の痕跡を消す作業に没頭すること五分。満足したあたしは全開の窓を閉めてリビングに向かう。

未だに眠るカズヤに顔を近づけて匂いを嗅いでみると、やはり微かだがあの三人の匂いがした。

基本的にカズヤは行為を終えると、そのまま寝ない限りシャワーを浴びたがる。風呂場に行き使用した痕跡を確かめると、今回も例に漏れずシャワーを浴びているが、残念ながら匂いは落ち切っていない。

そしてあたしは、カズヤから自分以外の女の匂いを感じ取ると、あたしの匂いで塗り潰したくなる。

ということで、ソファーで仰向けになりすやすやと安らかな寝息を立てて眠るカズヤの上に跨がり、覆い被さって密着した。

 

「...あったけぇ...」

 

胸元に顔を埋め、全身でカズヤを感じる。カズヤの匂いに混じってあの三人の匂いが僅かに、ほんの僅かにするのが気に入らないが、まあいい。許容範囲内だし、今からあたしの匂いで上書き保存だ。

 

 

 

それから暫くして。

 

「ん、ふっ、んうう」

 

薄暗い室内で電灯も点けず、あたしは床に膝を突いて膝立ちになり、ソファーで眠るカズヤのズボンとボクサーパンツを脱がし、一心不乱にチンコをしゃぶっていた。

散々刺激を与えたそれは既に剛直と化しており、いつでもあたしの中に迎え入れられそうだ。

だがここで我慢する、というかこのまま一発口の中に欲しい。だから咥えた肉棒を離さない。

口の中で感じる火傷しそうな熱、鼻腔を突き抜ける雄の匂い、溢れ出す我慢汁の苦味、喉奥まで犯されている事実があたしの雌を激しく滾らせる。

無防備で隙だらけなカズヤの寝込みを襲う。最早あたし達にとっては日常となって久しい。こいつもこいつで嫌な顔一つしない。それどころか「お返ししてやる、このドスケベ!」とその後めちゃくちゃにしてもらえるのだから、あたし達は誰一人として自重しない。

 

「くっ...あ...」

 

呻き声が漏れてきた。そろそろ射精が近く、同時に目を覚ますらしい。ラストスパートに向けて口淫のペースを上げた。

口腔内の亀頭がこれまでで最も大きくなり、チンコ全体が震え始めて、さっきから火照っていたあたしの体は更に火照る。

出せ、出せ、早く飲ませろ。お前があたしで気持ち良くなった証を感じさせろ。

念じながら根本まで呑み込み、より激しく上下を繰り返す。

亀頭が喉奥に当たる度に理性が薄れ、竿を舐める度に体温が上がり、どんどん濃くなる性臭を嗅ぐ度に本能が疼く。

乳首はすっかりツンと硬くなり、下着は漏らしたのかと思うほどびしょ濡れで、このままカズヤのチンコを咥えながら自分で弄ったらどれだけ気持ち良いか理解しつつも我慢する。後でたくさんカズヤに弄ってもらった方が絶対に気持ち良いから、今はとにかく堪えた。

 

「うっ、お」

「っ! ん、んく、んん」

 

やがて訪れた──待ちに待った射精の時。

一滴残らず受け止めて、嚥下する。独特の匂いと苦味、喉ごし、舌触りの感触を味わい、愉しみ、尿道に残ったものも余さず吸い尽くす。

それにしてもカズヤは凄ぇ。皆で半ば襲う形で初めてを捧げた時からそうだが、相変わらず萎え知らずの絶倫だ。昨夜だって風呂であたしに、寝る前に奏に、今日の昼間にマリアとセレナと奏に散々搾り取られたはずなのに、今飲んだ精液はとてつもなく濃くて、粘っこくて、まるでゼリーみたいだ。

以前、奏がカズヤのことを体力お化けって表現してたが、あながち間違いない例えだ。

 

「...く、クリス?」

「へへっ、おはよう」

 

漸くチンコを口から離し、顔を上げて舌舐めずりしつつ挨拶すれば、上体を僅かに起こして目をぱちくりさせたカズヤが状況把握に努めていた。

 

「......どうりでエロい夢見る訳だ」

「どんな夢だ?」

「知りたけりゃ再現してやる、来いよ」

 

挑発的な笑みを浮かべて紡ぐ言葉を受け、あたしはカズヤに跨がると、スカートを右手でたくし上げ、変色したショーツを左手でズラしてしとどに濡れた秘裂を剥き出しにし、亀頭に宛がう。

ぬちゅ、と卑猥な音が鼓膜を叩く。そのままゆっくり腰を落とす。

粘膜と粘膜が擦り合う。カズヤがどんどんあたしの中に入ってくる。

 

「う、あああ、んん!!」

 

もたらされる快感に声を抑えられない。

コツン、と最奥まで届き子宮口と亀頭がキスをしたのを実感し、軽く絶頂して全身をブルリと痙攣させてしまう。

 

「.........あ、ああうぅ、再現、できてるか?」

「できてるできてる」

「つ、次は、どうすりゃいい? 動けば、いいのか?」

「その前にクリスの胸、見せてくれ」

「わ、分かった」

 

ここでまだリディアンの制服だったのを思い出す。ブレザーは胸元がかなり開いたデザインなのでそのままに、ネクタイを外し、Yシャツのボタンを外して赤いブラジャーを露にすれば、カズヤが手を伸ばす。

一度ブラジャー越しに胸を揉まれた後、ブラジャーがズリ上げられ、乳房が外気に晒される。

下から掬い上げるように優しく揉まれてから、乳首を摘ままれた。

 

「んんんん!」

 

電気が走るかのような甘い痺れに、喘ぎ声が勝手に出る。

 

「ああああああああ!?」

 

ズンッ、といきなり下から突き上げられて、全身を貫く快感に視界が明滅し、一瞬意識が飛びそうになった。

意図せず仰け反り天井を仰ぎ見て、それから脱力し前のめりとなるが、こっちの胸を揉みしだくカズヤの腕があたしの体重を支え、それにより乳房と乳首が潰れて更なる快感を生む。

 

「カ、ズヤ、カズヤ、ああ! やべぇよこれ、気持ち良くて、すぐイっちまう!!」

「分かった、任せろ」

「うあ!? バカ、野郎、なんで激しくっ...あん!」

 

あたしが快楽に浸るのを見て、カズヤは嬉しそうな笑みを浮かべて、腰を突き上げる動作を激しく力強くする。

カズヤの胸元に額を乗せ、ガンガンと下から容赦なく突き上げられる快感に意識を飛ばされないよう耐える。

 

「うううう、ん! はあああああああん!!」

「クリス!」

「カズヤ! カズヤァァァァァァァッ!!」

 

もう声なんて我慢できない。あたしの体は狂ったように悦び、喉は愛しい男の名を叫び、官能を貪る為に腰が下からの突き上げに合わせた動きを勝手に繰り返していた。

気持ち良い。カズヤとずっとこうしていられるなら何もかもがどうでもよくなるくらいに気持ち良い。このまま快楽で死んでしまうのでないかと思うくらいに気持ち良い。

 

「カズヤ、カズヤ、好き、好きなんだ!」

「何が?」

「カズヤも、カズヤとのセックスも、好きで、好きで堪らねぇんだ! だから、だからぁ!!」

「分かってる、俺もクリスのことが好きだ、大好きだ! だからお前は俺のもんだ! そうだろ!?」

「うん、うん!」

 

毎度ながら嬉しくて涙が出る。毎回言って欲しい言葉を躊躇なく聞かせてくれる。飽きもせずに求めるあたしを受け入れてくれる。

こんなにもあたしを、愛してくれる。

何度も頷けば、カズヤは上体を完全に起こし騎乗位から対面座位という一番好きな体位になると、力一杯抱き締めつつキスしてくれたので、あたしも応える。

互いの唇を、口の中を味わい、舌同士を絡めてると同時に、カズヤの首に腕を、腰に足を回し、何があっても離れないように、チンコがあたしから抜けないようにした。

体をギュッと密着させ、深いキスをしながら交わり、求め合う。カズヤの片手が背中からあたしの後頭部に移動し、優しく撫でられる。身も心もこれほどあったかくて、幸せを感じられる瞬間はない。

 

「あああ、あたし、そ、ろそろ、イく、ああ、イっちまう...」

「我慢するなよ、俺も、我慢しねーから」

「うん......中に、たくさん、出して」

 

おねだりへの返答はキスだった。

それが切っ掛けであたしの限界は容易く決壊し、絶頂。

更にタイミングを計ったかのように、カズヤがあたしの中で射精。空っぽの器に中身を注ぐように、子宮が精液で満たされていく。

 

「んっ! うぅぅぅぅぅぅっ! あああぁ.........あ、あ、熱い、カズヤの精液、ドクッ、ドクッ、って奥まで......」

 

全身を駆け巡る快感、多幸感、満足感に支配され、意識が混濁してくる。

 

「クリス、んっ」

「んん」

 

優しくて穏やかな声であたしの名を呼び、また改めてキスをしてくれた。

絶頂の余韻に浸りながらのディープキスに、あたしは完全に骨抜きにされ、体から力が抜ける。

これだ、これだよ。これだからカズヤとのセックスはやめられねぇ。

こんなにもあったかくて、気持ち良くて、幸せな気分にしてくれて、いつだってどんなことにも全力で応えてくれる男から、あたしも含めて皆もう離れられない。

いや、離れるべきじゃねぇんだ。

あたしは、あたし達は、もう既にカズヤのもので、カズヤの一部なんだから。

だから──

 

「か、カズヤ」

 

蕩けた甘い声で呼び掛ける。

 

「ん?」

 

僅かに首を傾けたカズヤの瞳を覗き込みながら、追加のおねだりだ。

 

「奏が帰ってくるまで、まだ時間あるだろ? だから、きゃっ!?」

 

そこから先は悲鳴を上げてしまい遮られた。何故なら押し倒されたからだ。

 

「いいぜ、次のラウンドに行こうか」

 

カズヤへのマーキングなどとっくのとうに終わっていたが、それでもまだ暫くは終わらないことに唇が喜悦で吊り上がった。

 

 

 

 

 

あの後、買い物袋を両手にぶら下げた奏が帰宅するまで愉しんでいたら、すっかり真っ暗となっていたので、三人で慌てて後片付けと夕飯の準備をする破目に。

と言っても、奏がお惣菜を買ってきてくれたので、そこまで時間は掛けずに夕飯にありつけた。

夕飯の後は、あたしが放課後に友人達と寄ったお店のお土産をデザートとして出す。

 

「これ美味いな」

「ホント美味しいね。この店誘ってくれた友達にお礼言っといてよ」

「おうよ。同居人に好評だったって明日伝えとく」

 

デザートに舌鼓を打つ二人に任せろと返す。流石に、『あのお店のスイーツ、"シェルブリットのカズヤ"と"ツヴァイウィング"の天羽奏が喜んでたぞ』とは言えないので、あくまでただの同居人として通すが。

それから台所の後片付けじゃんけんに敗北したあたしは、ルールに則り一人で食器を洗う。

その間、奏は「お風呂一緒に入るよ、カズヤ!」と言ってカズヤを拐っていった。あたしに負けず劣らず奏も性欲が非常に強い。一日に何回やるつもりか知らないが、こうなると二人は最低でも一時間半は戻ってこないと見た。

ま、人のことをとやかく言える立場じゃないが。

後片付けを終えて、とりあえず学院の授業で出された課題を済ませる為に自室に向かい、ついでに予習と復習を兼ねた勉強もちょいとこなす。

 

「クリス、風呂入りな」

「ああ、今行く」

 

やがて部屋のドアがノックされた後に、寝間着姿の奏が顔を出す。

一度大きく伸びをしてから風呂に入る準備をし、風呂の前にリビングでくつろぐ二人に念の為尋ねた。

 

「湯船ん中でしてねぇよな?」

「アンタがこの後入るのにする訳ないでしょ」

「ほら、奏は立ちバックが好きだから」

「「それは言わんでいい」」

 

デリカシーゼロのカズヤの発言に、奏と二人でハモらせた突っ込みを入れて風呂へと向かう。

あたしは奏ほど髪の毛の量は多くない。なので洗髪は彼女みたいに時間は掛からないが、なるべく丁寧にするよう気を遣う。

この銀髪は、ママがあたしにくれたもの。そして、何気なくではあるが、カズヤが以前綺麗だと褒めてくれた髪だ。手入れを念入りにして損はない。

風呂から出てさっぱりしてリビングに行くと、カズヤと奏はテレビゲームをしていた。

 

「それハメだぞカズヤ!!」

「ハメじゃねぇ! レギュレーション内のただのループコンボだ!」

 

テレビの画面内では、カズヤが操るキャラクターが『イタダキィ! イタダキィ! イタダキィ!』と叫びながら奏が操るキャラクターを空中でボコボコにしている。

そんな光景を横目に、冷蔵庫から牛乳を取り出しコップに注いで飲み、一息つく。

と、

 

「奏、それ卑怯だぞ!」

「何が卑怯だ! レギュレーション内のただの起き攻めとダウンのループさ! しっかり割り込みと防御ができないカズヤが悪い!」

 

いつの間にか立場が逆転しており、奏の操るキャラクターがカズヤが操るキャラクターを壁際に追い込み壁ハメ──さっきボコボコにやられていたお返しとばかりに旗みたいな武器でボコボコにしている。

仲良くギャーギャー言い合いながらゲームに熱中する二人を後ろから眺めていたら、思わず一人言が零れた。

 

「平和だなぁ...」

 

 

 

「じゃ、おやすみ。カズヤ、クリス」

「おやすみー」

「おやすみ」

 

寝る前の挨拶を三人で交わし、まず奏が自分の部屋に引っ込む。

あたしとカズヤは、二人でカズヤの部屋へ。

 

「カズヤ、早くさっきの続きしよう」

 

部屋に入った途端、あたしは辛抱できずに後ろから抱きつく。

 

「明日学校遅刻しないならいいぜ」

 

肩越しに振り返りそう言われて、あたしは当然頷いた。

 

「なあカズヤ......洗濯もの増やしたくねぇから、脱がしてくれよ」

「そういや、さっきは制服のまましてたしな」

 

幸いなことに制服は少し皺ができた程度で済んだ。あと、ちゃんと消臭は念入りにやってハンガーに掛けてあるから明日の心配ない。

カズヤは苦笑してあたしの寝間着をゆっくりと、焦らすように剥いでくれる。

 

「あ、でも」

「どうした?」

「ショーツだけは、洗濯しなきゃ」

「もうかよ...このドスケベ、期待し過ぎだって」

「しょうがねぇだろ。もうあたしは、お前がいねぇと生きてけねぇんだから」

 

下着姿になったあたしは、そのままベットに押し倒された。

 

 

 

目が覚めると、あたしはカズヤの腕の中。

微睡んでいた意識も、カズヤの寝顔を暫くじっと見つめている内に段々とはっきりしてきた。

外からは雀の鳴き声が届き、朝日がカーテン越しに室内を照らす。

 

「......おはよう、カズヤ」

 

まだ夢の中の住人の、あたしのあったかい人に一方的な挨拶をすると、お目覚めのキスをくれてやった。

今日も一日、平和でありますようにと願いを込めて。




出動がないので暇を見つけては家でおせっせしてるクリスちゃん(と奏)。

そしてひたすら搾り取られるカズヤ。劇中で言及される通りの体力お化けに加えて、ヒロイン達ルル・アメルが分泌するフェロモンにやられて絶倫にさせられています。
要するに、ヒロイン達が満足するまで勃起が収まらない!!

ちなみに、排卵後に二十四時間前後のみしか生きられない卵子と異なり、精子は平均して三日から五日間、女性の体内で生き延びるらしいです。(なお受精可能時間は短く、排卵後の六時間から八時間後まで。それ以降の卵子はただ生きているだけ)
つまり、この時期の奏とクリスちゃんの中には常に生きた精子が存在していると考えると最高に興奮しますな(変態的思考)。

しかし、それでも妊娠しないのは遺伝子的な問題がある為。
けど、たくさんおせっせしてたお陰で肉体の進化は少しずつ確実に促進されています。
その結果が顕著に出たのが、GX編第二話のクリス単体で放つオリジナルのシェルブリットバースト。

次のお話は誰にしようか? GX編での話になると思うから、響と未来との3Pになりますかね?
まあ、あくまで予定は未定なんで鵜呑みにしないで気長に待っててください。
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