【R-18版】カズマと名乗るのは恐れ多いのでカズヤと名乗ることにした 作:美味しいパンをクレメンス
ルナアタックを解決した後に一度カズヤを実家と墓参りに連れて行って以降、アイツは嫌な顔一つせず、面倒だと口にすることもなく、アタシの定期的な帰省に付き合ってくれていた。
今日も久しぶりに実家に帰ってきた。いつものように家の掃除を終えたらお供え物を持ってお寺に向かい、お墓を綺麗にして手を合わせたら戻ってくる。カズヤが一緒に来るようになる前から一人でずっと繰り返してきたことだ。
一度だけ、別に無理して付き合わなくていい、って言ってみたらきょとんとした顔で「へ? いや、奏と一緒にいたいから行く」なんて台詞を吐きやがった。きっと本人は何気なく言ったつもりだったんだろうけど......ホント、息を吐くように恥ずかしいこと言うんだから。
飾ったり取り繕ったりしない、思ったことをそのまま言う性格で、裏表がないっていうか、常に本音をそのままぶつけてくれる。だから皆コイツのことが大好きなんだよね。
そして帰省は、そんなカズヤを丸一日独占できる日でもある。
「ふふ、カズヤ」
思わず零れてしまう笑みを抑えられないまま、アタシはカズヤの首筋に顔を埋め、力一杯抱き締めた。
そのままくんくんと匂いを嗅ぐ。何処となく懐かしいと感じて、嗅いでると安心する匂い。けど、安心するのに何故か興奮を覚える、そんな不思議な匂いがアタシの鼻腔をくすぐる。
トクントクンと伝わってくる鼓動が心地良い。
「ここでするのか、奏?」
優しい声音で紡がれた質問に無言で頷けば、カズヤは「しょうがねーな」と小さく笑い、アタシの頭を撫でた。
カズヤに頭撫でてもらうの、すっごく好き。ハグしてもらう時はいつも優しく撫でてくれる。アタシのことを大切に想ってくれてるのがよく分かるから。
アタシ達の今の状況は、一言で言えば実家のダイニングキッチンでイチャついていた。ダイニングチェアに腰掛けたカズヤに向き合うようにしてカズヤの膝の上に跨がったアタシは、両腕をカズヤの首の後ろに回し体をこれでもかと密着させて、胸をぐいぐい押し付け、股間と股間を擦り合わせ、劣情を煽るように首筋を舐め回す。
「奏」
「ん」
名を呼ばれ、軽く口付けをされた。それだけで嬉しくて幸せなのに、心と体はまだまだ貪欲で、アタシは堪え切れずにもっともっとと求めてしまう。舌先で彼の口を開かせ貪るように舌を舌に絡ませて、軽いキスはすぐにディープキスへと変わる。
すると、ぎゅう、っと一際強く抱き締められてより密着した。服越しに伝わる体温が愛しい。だけどもっと欲しい。
体が火照り疼く。興奮が高まって理性が崩れていき、代わりに本能が蠢く。
頭が働かない。思考はただひたすら愛し合うことだけに費やされる。
唐突に股間部分を下から硬いものが押し上げてきた。
「カズヤ、チンコ勃ってきたよ」
「お前がそうさせてんだろ」
「あん!」
いつの間にかカズヤの左手がアタシの背中を支えるように添えられて、右手が左胸をやや乱暴に揉んでいた。突然の快楽に喘ぐと、ニヤリと笑みを浮かべていた。
ギラギラした雄の眼光にゾクゾクする。
「あ、あ、服、脱がせて、直に触って」
気持ちいいけど服越しだとやっぱり物足りないから懇願すれば、無言でシャツのボタンを外してくれる。
今日のアタシの装いは、ジーパンに薄手の白いシャツというラフなもの。初夏の気温の高さ、お墓参り、実家で掃除をすることを考えての格好だから色気なんて二の次だ。だからせめてブラジャーとショーツは気合いを入れてきた。
シャツのボタンが全部外され、前が全開になる。
「なんでブラジャーがこんな透け透けなんだよ。透け透け過ぎて乳首丸見えじゃねーか」
「新しい勝負下着。どう? 興奮する?」
「興奮する、超する。つーことでいただきます」
「ん!!」
ブラジャーを僅かにずり下げ乳首を露出させられ、そのまましゃぶりつかれてアタシは快感で仰け反り、天井を視界に映す。
上着が白いシャツなので、目立たないように同じ色の白いブラジャーを選んだ。言った通り勝負下着だから、レースやそのデザインは男をその気にさせる扇情的なもの。効果は抜群で、下から勃起したチンコが押し上げてくる力は強くなるし、カズヤは無我夢中でアタシの乳首を吸いながら反対側の胸を揉みまくってる。
「う、ううあ、んん! か、カズ、カズヤァァ!! 乳首気持ちいい、もっとして、もっと吸って、もっといじめて!!」
媚びる声、求める声、女というより雌の声が口から勝手に漏れて、カズヤは行動で応えてきた。
気持ちいい!! このままだと胸だけでイカされちゃう!!
暫くの間、好きなように弄られまくったというか、アタシ好みの弄り方をしてくれていたというか......とにかく限界がやってくる。
「ん、ぐ、ああ、カズヤ、イク、胸で......」
「よしよし」
「んあ!」
ニヤニヤするカズヤ。コイツって絶対に女を快楽漬けにして悦に浸るタイプだよね。
自分からはほとんど誘ってこない癖に、一度始まってスイッチが入ると嘘みたいに激しく攻め立ててくる。
そこが最高に素敵なんだけど。
アタシはカズヤの頭を抱え、その後は体の力を抜いて身を委ねた。快楽に抗うことなく、ただそれを享受する。
「あああ、イク、イっちゃう!」
「っ」
「んんんんん! イク!!」
同時に左の乳首を少し強めに噛まれて、右の乳首をグリッとつねられ、アタシは容易く胸だけでイカされてしまった。
電気を流されたような痺れる快感が走り、ブルリと体を震わせた。
「ハァ、ハァ、カズ、カズヤァ」
「気持ち良かったか?」
既に呼吸が荒いアタシへの問いかけにコクコクと頷けば、「そいつは良かった。可愛いぜ奏」と耳元で囁いてから耳を舐めてくる。続けて耳元を舐め回しながら「次はどうして欲しいんだ? 言ってみろ。そんで奏の可愛い声をもっと聞かせろよ」と促してきて、ゾクゾクが止まらない。
そんなこと言われたら、されたら、膨らんでいた期待が更に大きく膨らんで、イッたばっかなのにまたイキたくなる。
既に頭がグズグズなのでここでマンコにチンコ突っ込んでと言えれば楽なんだけど、アタシとしてはカズヤにも気持ち良くなって欲しいしやり返したいという思いもあるので、息も絶え絶えに「今後はアタシがする、するから」と返す。
体勢を変える。ダイニングチェアに座るカズヤの膝の上に跨がっていたのを降りて、跪く。彼の前で膝立ちの状態。
「ご開帳~。さあ、脱ぎ脱ぎしましょうね~♪」
少し余裕を取り戻し、ふざけたような口調でアタシは言いながらカズヤのベルトのバックルを外し、チャックを全開にし、ズボンとパンツをずり下げた。その際、アタシが何をするつもりなのか分かってる彼は脱がせ易くなるように僅かに腰を浮かせてくれる。
そしてボロンッと顔を出す勃起したチンコ。噎せ返るほどの雄の匂いにクラクラした。
すぐに竿部分を握り熱さと固さを確かめる。
相変わらず火傷しそうなくらいに熱くて、血液が集まっただけとは思えないくらいに固くて、毎度こんな大きなものが入るのかと疑うくらいにデカイ。
ゴクリと生唾を飲み込む。
「......すっかりバッキバキだね」
「奏が魅力的だからな、当然だろ」
「......」
さっきから濡れまくってたマンコが、今の一言でならば早く目の前のものを突っ込めと言わんばかりに更に濡れて、ショーツどころか穿いてるジーパンにとんでもない染みを作っていくのを実感するが、なんとか堪える。
我慢しろアタシの体。今は下の口じゃなくて上の口で愉しみたいんだよ!
とりあえず無言で亀頭を咥えた。そのまま舌を鈴口に入れるように動かし、亀頭全体を味わうように舌を絡めてから、思い切り吸う。
竿を両の胸で挟み込み、左右から圧迫して上下に扱く。
口の中も胸も、チンコに触れてる部分が熱くて脳が蕩けてく。
「うっ、ぐ......奏」
カズヤが快感で両目を瞑り顔を歪ませ、耐えるかのようにくぐもった声を上げつつアタシの名を呼ぶ。
嗚呼、堪んない。
パイズリフェラしてる時の彼のリアクションが可愛くて仕方ない。感じてるってのがはっきりと分かる余裕のない声音がアタシの中の雌を悦ばせる。
互いが互いの興奮を高めて、それに伴い二人の体温が上がっていくような錯覚。
「奏、奏!」
「ふぐ!!」
やがて、ついにカズヤが両手をアタシの後頭部に回し、乱暴に腰を振り出す。パイズリフェラからイラマチオだ。喉奥に亀頭が突き刺さりえずくものの、不思議と苦しさはあまりない。彼に口を、喉を好き勝手に犯されているという事実が悦楽を生む。
思わず手を彼の腰に回して離れないように固定する。
早く射精して欲しい。精液を、精子を、彼の遺伝子を、赤ちゃんの素を、カズヤがアタシで絶頂した証を飲ませて欲しい。
そんなアタシの想いに呼応するようにカズヤの腰の動きは速くなった。
「もう出る、出すぜ奏!!」
来るなら来い。全部受け止めてやる。視線で訴えればそれが引き金となり、
「うお、おお......!」
「んんんんんんんん!」
限界までチンコを突っ込まれた状態で待ちに待った射精。ドロリとした粘液が、獣欲の塊が喉の最奥に解き放たれ、アタシはまたイッた。チンコを咥えたまま、精液を嚥下しながらの状態でビクビクと痙攣してしまう。
喉イキ。そんなものがあるなんて処女を失って暫く経っても知らなかったが、アタシも他の皆もいつの頃からかできるようになっていたんだ。そんで調べてみたら世間ではイラマチオで絶頂する女性ってのは少なからずいるみたいで割りと驚いた。けど、カズヤを気持ちよくしてあげると同時に自分も気持ちよくなれるなら、まさに一石二鳥。誰もがカズヤとのセックスにますます溺れていったのは当然の流れで。
精液を飲むのも癖になっていた。味はそこまで美味いと感じない、むしろ苦くて飲みにくいもんなのに、妙に体が欲する。
「......すまねぇ、あんまりにも気持ちいいからつい乱暴にしちまった。大丈夫か?」
「むしろもっと乱暴にしてくれてもいいよ」
「そこまでSじゃねーんだけどなー」
若干困ったような笑みを浮かべてから、カズヤは「交代、ここ座れよ」とダイニングテーブルを軽く叩き言う。
素直に従いダイニングテーブルに座り、椅子に座ったカズヤと向き合う。
「はい、じゃあ前戯のお漏らしで信じられねーほどビショビショに汚れたズボンを脱ぎ脱ぎしましょうねー」
「...言い方...」
「くはは」
「デリカシー無しのバカなんだから、全く。そこは思ってても口にするんじゃないよ」
「そうだな、これから口にするのは奏のビショビショのマンコ、略してビショマンだ」
「ホンっトにバカだよねアンタ」
軽口を叩くカズヤの頭をペシッと引っ叩いてる間に、ジーパンが脱がされる。
「......これまたエロい下着だなー」
ショーツを見て呆れたように溜め息を吐くカズヤではあるが、視線を下げればチンコは剛直だ。ギンギンの肉の槍が天空を睨んで涎を零している。表情と下半身のギャップあり過ぎでしょ。まあ、一発抜いて少し冷静になったのかもしれないけど。
「ブラジャーも透け透けならショーツも透け透けで、しかも穿いたままできるように真ん中にスリット空いてるとか。この下着エロ過ぎません? つーか、皆さんの下着エロ過ぎません?」
「皆アンタとエロいことする為にエロい下着にしてんだよ」
勝負下着を見せつけるように足を大きく開いてM字開脚。それからスリットを広げてマンコを外気に晒す。
「男冥利に尽きるな......奏、俺が皆に報いる為にはどうすりゃいい?」
「体で払いな、アタシ達が精液の海に沈んで満足するまでズコバコ犯しまくるんだよ」
「言い方! デリカシー無ぇとか人のこと言えねぇだろ!」
突っ込みを入れるように叫んでから、カズヤが楽しそうに笑う。そんな表情を見てアタシも笑い出す。二人で暫しの間笑い合う。かつて失った団欒が戻ってきたかのように、笑い声がリビングに響いた。
一頻り笑うと、カズヤは唐突にアタシの股間を舐め始める。
「んあ!? ちょっ、いきなり!」
「何が『いきなり』だよ、自分からマンコ出しといてそれはねーだろ、期待してる癖に」
「そう、だけど、やっぱ一言、欲しい......ああん!!」
「奏、大好きだ。愛してる」
そっちじゃねぇ! 嬉しいけど!!
身も心も歓喜と快楽で震えて愛液がドバドバ出ちゃう!!
ピチャピチャ、ジュルジュル、という卑猥な水音が鼓膜を叩く。カズヤがアタシのマンコ全体を舐め回しながら溢れ出る愛液を啜ってる音。
「あああ! き、気持ちいい!」
足が勝手に動いてカズヤの頭をギュッと押さえるように挟み込む。もっとして、というアピールのつもりはないのだけど、クンニは優しかったものが激しさを増し、もたらされる快感もより大きくなった。
グニグニと舌先でクリトリスを転がされて、尿道口を吸われたり、膣口周囲を繰り返しキスされたり、膣内に舌が入ってきて暴れたり、指でGスポットを刺激されたり、太ももを撫で回されたりと色々なことをされていたら、あっという間に限界を迎えそうになる。
「カズヤ、もうイク、イっちゃう! ああ、ああああああ! イク、イクイク!!」
絶頂が近いことを訴えれば、ラストスパートとばかりに激しく舌でクリトリスを、指でGスポットを弄られて、頭が真っ白になるほどの快感を得て、アタシは盛大にイった。
「い、イ゛グ! お゛お゛お゛!!」
ほぼ同時に潮吹き。全身をビクビク震わせながら勢いよく吹き出した潮がカズヤの顔や胸元にぶっかかり、彼の上半身をTシャツを濡らす。その光景が更にアタシを興奮させる。
余韻に浸りながらハアハアと荒い呼吸を整えてから、ついにアタシは我慢していたことを懇願した。
「カズヤァ、チンコちょうだい! アタシのスケベなマンコにアンタの固くておっきいチンコ突っ込んで! もう我慢できないよ! 早くぅ! 早くチンコ! 早くアタシを犯して! 壊れるくらいに無茶苦茶に犯して中出しして!!」
「ああ、俺ももう我慢できねぇ!!」
応じるカズヤが挿入してきて、望み通り一気に奥まで突かれる。
「......っ!!!」
声にならない悲鳴を上げて痙攣するアタシのことなど構わず、彼はアタシの腰を両手で掴むや否や、乱暴かつ激しく動く。一突きされる度に意識が飛びそうになるほどの快感を得て、狂ったように、いや、最早理性を捨ててよがることしかできない。
「あああああ、ああああ! いい! いいよぉ! 気持ちいい気持ちいい気持ちいい! 頭おかしくなる! カズヤのチンコで奥ゴツゴツされるの大好き! もっともっともっともっとしてぇ!!」
「こっちも奏が良過ぎて頭がおかしくなるっての!」
「嬉しい! 嬉しいよぉ! いつでもいいから! いつ中出ししてもいいから! アタシ射精された瞬間にイッちゃうから! 気にせずイッて! イッて! 早くイッて!」
何一つ頭で考えずに叫んでいる。だからきっとこれは雌としての本能がやらせているのだろう。雄を悦ばせて射精させる行為とそれに伴う甘美。アタシはカズヤの女なんだと分からされてるこの瞬間が、最高に幸せだ。
リビングは冷房が効いてるはずなのに、アタシとカズヤは頭も体も狂ったほどに熱くて、汗だくになるのも構わず激しく腰を打ち付け合って快感を貪り合う。
「やべ、もうイキそう」
不意に動きながら何故かカズヤが悔しそうに言うので、彼に全力でしがみつき、離れないように腰を両足でロックして射精を促す。
「早く、出して......!!」
「出すならキスしながらがいいな」
「じゃあキスして!」
「ああ。奏、キスと同時に精液をお前の子宮に出しまくるぜ?」
「っ!!!!」
そのセリフを聞いただけでアタシは絶頂し、次の瞬間にはディープキスをされつつ中出しされていた。
「ん、ふ、んん......!!」
来てる! アタシの子宮にカズヤの精液が大量に流し込まれてるのがよく分かる!!
まるで精液そのものが女に快感を与えるヤバい薬みたいで、それにアタシは溺れていく。
絶頂によりぼーっとした頭と心を占めるのは満足感と幸福感。気持ち良くて本当に幸せだ。ほぼ毎日のようにしてるのに、全く飽きないしマンネリもしない。許されるなら今日は帰らずこのままずっと実家でセックスしてたい。
暫くの間はディープキスしながら余韻に浸っていたけど、やがて余韻が引いてきたので互いの唇がどちらともなく離れた。
「......せっかくさっき綺麗に掃除したのに汚しちまったな」
しょうがないとばかりに優しく微笑むカズヤ。
その言葉の通り、ダイニングテーブルやフローリングといったアタシとカズヤの付近は、愛液やら精液やらに汚されていて、掃除する前よりも酷い有り様になっている。
一つ頷いて、頬擦りする。
「仕方ないよ、セックスしてたんだし。いつものことじゃん。それに母さんと父さんもここでセックスした後は一生懸命掃除してたよ」
「やめて差し上げろその話。ご両親が草葉の陰で顔真っ赤にして悶絶してんぞきっと」
「子どもが寝静まったと思ってリビングでセックスしてた二人が悪い」
「......もうなんも言えねー」
昔、まだアタシが子どもで家族──両親と妹が健在だった頃。アタシの両親は、アタシと妹が二階の子ども部屋で眠りにつくと、決まってリビングでセックスしてたんだ。
何故二人の寝室ではないのか? その答えは簡単で、二人の寝室は子ども部屋の隣だ。つまり、音やら声やらが壁越しに届いてしまうから。
だから二人は深夜に寝室ではなく一階のリビングや風呂場でしてたんだろうけど、アタシはトイレに起きたりとかでお楽しみ中の二人をよく目撃していた。
子ども心に思ったね、母さんと父さんがエッチなことしてる! って。でもアタシは当時から空気が読める子どもだったから、「何してるの?」って突撃したりせず一部始終観察してから部屋に戻ってた。
そんでよく妄想したんだ。自分に素敵な恋人や旦那さんができたら二人みたいになれるのかな? って。
......ノイズのせいでそれどころじゃなくなったけど、アタシにとって『愛し合う男女』の理想の姿は両親が仲睦まじくしている姿だった。
そしてアタシは今、この世で最も愛しくて大切な男とセックスしてる。あの時の母さんと父さんのように。
「......奏」
「カズヤ......」
「続けようぜ」
「うん。続きしよ」
チンコがマンコの中にあるままひょいと抱え上げられる。櫓立ち、俗に駅弁と言われる体位だ。
「きゃう!」
「とりあえず風呂な」
両手足を使ってカズヤにしがみつく。落ちないように自身の体重を支える為ではなく、もたらされる快楽への反射的な動作だ。
カズヤが一歩踏み出す度にチンコがアタシの奥を抉り、快感で意識が飛びそうになるのを堪えることしかできない。
「うあ、あ、んん」
アタシの体重を支える為、カズヤの両手が尻に回されているのだが、手つきがこれ以上ないくらいやらしい。グニグニと揉まれるのは当然で、割れ目を指で撫でる動きも加わる。
「......あ、アンタ、尻、好きだよね」
「皆いい尻してるからなー」
でもアナルセックスはしようとしない。あくまでも尻を触ったり引っ叩いたりするのが好きなだけであって、穴にチンコを突っ込もうとしたことはない。
そのことに関してはアタシも他の皆も安心していた。カズヤからアナルセックスを求められたら断れないし、何より今以上に嵌まってしまう可能性があって怖いから。
......まあ、よく尻を引っ叩かれて悦んじゃうことはあるんだけど。マンコにチンコ突っ込まれながら尻叩かれるとイキっぱなしになっちゃうし。
「よいしょ、よいしょ」
「っ! っ!!」
大股でカズヤが歩き、その度に全身が震える。
またイキそうなんだけど......風呂場まで、というか洗面所まで持ちそうにない。
「よし奏、お風呂に着い──」
「ゴメンもう無理、無理!」
「嘘だろ!? もうちょい──」
「ああああああああああああ!」
洗面所のドアの前、あと数歩で風呂場という地点でまたしてもアタシはイッた。そしてこれまた盛大に潮を吹いて、廊下を汚してしまう。
さっきカズヤが一生懸命雑巾掛けした廊下が、アタシのお漏らしで苦労が水の泡となる。
「......ま、しょうがねー。誰にでも我慢できずに出しちゃうってのはあるからな」
が、カズヤは努めて明るい口調でそう言うと、ドアを開けて洗面所に入りそのまま浴室に突入。
一旦アタシを降ろし、
「壁に手ぇつけて尻こっち向けて」
促されたので言われるがままに従う。両手を丁度浴室の壁掛けの鏡を挟むように手をつければ、後ろから予告なしに挿入してきた。
立ちバックでガツンガツン、と力強いピストン運動。更なる刺激にアタシは声なき悲鳴を上げた。
「......っ!! っ! カ、ズヤっ!!」
「しょうがねぇだろ!? 奏があんまりにも可愛くて俺も我慢できねぇんだよ!!」
パンパン、パンパン、パンパン、という音が浴室に響く。前後に激しくピストンした際の尻肉がぶつかる音に加えて、カズヤがアタシの尻をぶっ叩いてる音だ。
一番好きな体位とスパンキングが合わさり、アタシの興奮と快感は最高潮に達し、イキっぱなしの状態となって潮吹きを繰り返す。
「ああああ! あ、あ、あ、あ、ああああああ! これ好き、大好き! 続けて続けて!!」
「お前が気絶するまで犯しまくってやるよ!!」
互いの叫び声が浴室に反響する。発情した雌と雄が欲望のままに交わり続ける。
「ぐお、出る!」
「あは! 来た、カズヤの精子たくさん来たぁぁ!!」
「......もっかいだ!」
「うん、うん! もっと精子ちょうだい! カズヤが満足するまで何度でも受け止めるから!」
「ああもう、可愛いなぁ奏!!」
終わらない絶頂に体は痙攣を起こすけど、カズヤは止まらない。射精しても固いままのそれを抜かずにピストン運動を再開してくれる。
(......本当に、幸せ......!!)
快感の渦に翻弄されながら、ふと目の前の鏡に映る自身を見た。
カズヤに後ろから犯されて、尻を叩かれながら、これ以上ないほどに淫らな笑みを浮かべ、悦楽を甘受する天羽奏の姿。
そこにはトップアーティストと呼ばれる歌手としての顔でもなければ、シンフォギア装者という戦士の顔でもない。ただの女の、雌の顔があった。
それはまるで──
(父さんとセックスしてる時の母さんみたい)
そんな確信を得て嬉しくなると同時に、
「奏、キスしようぜ。こっち向け」
「んん!!」
やや強引に顔を後ろに向かされて唇を奪われ、射精を受けて絶頂する。
(......カズヤ、カズヤ! 好き、好き好き大好き愛してる! アタシの、アタシ達の旦那様......!!)
そしてアタシは、幸福と快楽に押し潰されるように意識を失うまで、ひたすらカズヤに犯され続けた。
「いやー、やったやった! 満足満足! えがったえがった!!」
我ながらいい年こいたおっさんみたいな口ぶりで、アタシは機嫌良く握ったハンドルを切り、力強くアクセルを踏み込む。
操縦に呼応したカズヤの愛車『クーガー号』がエンジンを唸らせて加速を開始。一般道から高速道路へスムーズに進入を果たし、更に加速。
「安全運転でお願いしまーす」
助手席で眠そうな声と顔のカズヤが欠伸を噛み殺す。
「了解」
と言いつつ更にアクセルを踏み込めば、ギュン! と加速度が上がった車の様子にカズヤが血相変えて怒鳴り散らす。
「何が了解だバカ野郎ぉぉ! スピード、スピード落とせ! オービスに捕まるぅぅ!」
「あはははは!! ここってオービスあったっけ?」
「知らねぇよ! 知らねぇけど『ツヴァイウィングの天羽奏、スピード違反で捕まる!』とかいうタイトルでお茶の間騒がせたら慎次が泣くだろ!!」
ウチの優秀なマネージャーを出されたら悪ふざけもいい加減にしないといけない。
「ゴメンゴメン、悪かったよ。カズヤが眠そうだったから、つい」
「なんでつい? ......いやいや、ついじゃねーよふざけんな! そこは何も言わずに寝かしてくれって」
ノリ突っ込みみたいな反応の後、そう懇願して再度大きな欠伸をかましてから、カズヤはあっという間に眠り始めた。
今度はちゃんと寝かせてあげよう。そう思いラジオの音量を下げて運転に集中する。
一度チラリと視線を隣に向けると、穏やかな寝息を立ててスヤスヤ眠る、子どものような可愛い寝顔があった。
その無防備な寝姿に母性本能がくすぐられてしまう。
「......母さんも父さんに対して、こんな感じだったのかな」
小さく紡がれたアタシの一人言は、冷房が効いた車内で誰にも聞かれることなく溶けていった。
オマケ
家に帰ると、出迎えてくれたのは慌てた様子の未来だった。
しかも何故か全裸だ。全裸だったのである。全裸で恥ずかしげもなくリビングから玄関まで駆けてきたので、アタシとカズヤは揃って仰天する。
「大変です大変です!」
「大変なのは一目瞭然だがなんでポンポンスー!? 何があったんだよマジで!!」
当然と言えば当然なカズヤの疑問に対して未来が早口でとんでもないことを言い出す。
「今晩のカズヤさんの夕飯に精力がつくものをと思ってカキフライとスッポン鍋を用意してたんですけど、作ってる最中で混入しようと思ってたカズヤさん用の媚薬を響が間違えて飲んじゃいまして、仕方がないから今の今までクリスと翼さんと私で発情した響に絡んでました」
「情報量が多いなぁ!!」
それについては同意せざるを得ない。
というか、響と未来が来て夕飯の用意をしてたってことは今日って金曜日か。アタシもカズヤも仕事柄曜日感覚ないからすっかり今日が金曜日って忘れてた。
翼は学院卒業してからは一人寝が寂しいと数日に一回は泊まりに来るけど、まだ学生の二人は次の日が休みの週末にしか泊まりに来れないのだ。
「でもやっぱり響、カズヤさんのおちんちんが欲しいみたいで、なかなか満足しないんです。だから帰ってきて早々悪いんですけど」
「あー、分かった分かった。腹減ってたからせめてカキフライとすっぽん鍋食ってからがよかったんだがな」
「流石カズヤさん! 話が早い!」
「早いのはお前だ未来。まだ靴脱いでねーのにズボン脱がそうとすんな......っておい!」
「はむはむ」
「なんでお前がしゃぶってんの!? 響の相手は!?」
ギャグみたいなやり取りしてんのに、勝手にフェラチオし始める未来の表情は娼婦顔負けの淫靡なもの。
未来って上の口でも下の口でも一度チンコ咥え込むと最低一回は射精させるまで絶対に離そうとしないんだよね。怒鳴っても引っ張っても引き剥がそうとしても離れない、まるでスッポンだ。
きっと響の相手している間にチンコ欲しくなったんだろうね。
とかなんとかやってたら、リビングから響を先頭に翼とクリスも現れる。当然の如く三人共ポンポンスーだ。
「ああああああ未来ズルいよ! 私にカズヤさん譲ってよぉぉ!!」
「なんか遅いと思ったらやっぱりな展開じゃねぇか!!」
「汚いな小日向、流石小日向汚い」
口々に文句を言いながらそれぞれがカズヤに絡み付く。
「ん! れろれろ、ふ、んちゅ!」
「次私、絶対に私だから!」
「おーおー譲ってやる譲ってやる。だからカズヤはあたしとキスしような」
「カズヤ、カズヤ、実は私も立花の相手をしていたら昂ってしまって......鎮めてくれないか」
「お前ら当たり前のように求めてくるけど、ここ玄関で俺まだ靴すら脱いでないからな! せめて靴脱がせてリビングまで移動させろや!」
ぐぬう! と唸り声を上げつつカズヤが四人に絡み付かれながら靴を脱いで歩き出す。流石の未来もフェラチオを一旦中断したが、コアラみたいに足にしがみついて離れない。
アルター能力なしで女四人分の体重をものともせず歩く光景。弦十郎の旦那や緒川さんほどじゃないけど、アルターなしでもかなり人間離れしてるよね、カズヤの身体能力って。
リビングに辿り着いたカズヤはソファーに座り「もう好きにしろ」と四肢を投げ出す。すると瞬く間に飢えた雌達は覆い被さって言われた通り好き放題し始めた。
まるでサバンナで一体の哀れな草食獣に肉食獣の群れが食らいつく映像を連想させる光景だ。
まあいつものことだし、アタシも肉食獣の群れの一体なんだけど......今はお腹いっぱいだし、また相手してもらうのは夕飯食った後でいいかな。
「そういやマリアとセレナは? いつも通り?」
「特に、聞いて、ないけど、そう、じゃないの? あん!」
なんとなくあの姉妹を思って質問を投げれば、カズヤの指をマンコに突っ込んで悦んでいる翼が悶えながら応答する──他の女共はカズヤに夢中で聞いてない。
ということは、切歌と調の二人が寝静まったらこっそり抜け出して来るのか。
......つくづく思うんだけど、あの四人の構図って小さい頃のアタシと両親が重なるんだけど、大丈夫なのかな?
「まあいいか」
とりあえず、中途半端なままで止まってしまった夕飯の支度を引き継ぐことにしますかね!
赤ちゃんと妻が寝静まった後に二人の寝顔を見ながらコソコソとエロい話書いてる私......