なので回想2を見ていない方はネタバレとなりますのでご了承ください。
なお、すーぱーそに子はアニメでしか知らないので、にわか知識ゆえにキャラの描写に違和感があると思いますが生暖かい目で許してくれたら嬉しいです。いやほんと許してくださいお願いします。
なお本編内で語られる設定はだいたいデラタメなので信じないでください。
あと本番は次回からです。
そに子、房術がんばりまうs♪・1(ふうま・前戯のみ)
麗らかな日差しが降り注ぐ、五車学園のグラウンド。その周囲に生徒も教師の姿も見えないとある一角で。
さらさらと木の葉を揺らす柔らかなそよ風が、そに子さんの膝枕で寝そべる俺の頬を撫でていく。
気持ちいい風だ。普段の俺なら、こんな陽気に木陰で横になっていればすぐに夢の世界へ旅立っているだろう。
だが、あいにく今の俺の精神はリラックスとはある意味ほど遠い状態だった。
その理由というのが、
「風が気持ちいいですねえ。ふうまさん」
木漏れ日の穏やかな光に照らされて和やかに微笑むこのアイドルの──ど迫力の乳房が目の前にあるからだ。
デカい。すごくデカい。それはもうデカい。
グラビアの企画で一日対魔忍としてひょんなことから俺とパートナーを組むことになったアイドルでグラドル『スーパーそに子』。
一般人とは住む世界が違う芸能人とはいえ驕った所は無く、むしろ素直で礼儀正しい、傍にいるだけで癒されるような可愛らしい美少女だ。
そんな彼女だが、人畜無害な性格とは裏腹にその乳房は凶悪無比。
形、張り、大きさ共に全力で女を主張する暴力的な色気と重量感。少し身じろぎしただけでたぷんっと揺れ、激しく動こうものならもうオッパイプルンプルン! 実際にこの目で見たのだから間違いない。というかその光景は脳裏に焼き付いて今も離れない。
そんな乳房が。圧倒的乳房がッ。文字通り目と鼻の先に鎮座しているというのに健全な男子がリラックスできるはずないだろ!
「こんなに気持ちいいと、なんだかお昼寝でもしたくなっちゃいますねえ。…………ふぁぁ~……」
「は、はい……そうですね」
だから俺は何でもない顔で平静を装い、こうしてそに子と他愛もない会話をしつつ、湧き上がるスケベ心を必死に抑えているのだった。
正直どんな話をしているのかもよく分かっていない。
今は眼前のど迫力乳房と頭の裏側の太ももの感触を全身全霊のポーカーフェイスで堪能──違う耐えるのに精一杯で、とりあえず俺は半ば機械的に無難な返事を繰り返していた……のだが。
ふにゅんっ
「っな──ぷはっ!?」
不意に、視界が真っ暗になり、顔全体に重くてとんでもなく柔らかな感触が圧し掛かった。
「な、なんっ……もごっ!」
思わず何だと声を上げようとするも、たぷんと大きな水風船のような何かに口を塞がれて、もごもごとくぐもった呻き声しか漏らせない。
まさか敵襲か!?
対魔忍の総本山であるここでまさかとは思うが、わりと頻繁に敵の侵入を許す五車のセキュリティならあり得ない話ではない。
自分一人なら最悪逃げることもできるが、今はそに子さんも一緒なのだ。そに子さんを守らなければ。
煩悩に飲まれつつあった思考が即座に特務部隊隊長のそれへと切り替わったのは、これまで培ってきた実戦経験からか。まずは一刻も早く視界を取り戻すため、顔にのしかかる何かへと俺は手を伸ばして
「……ぅにゃんっ! ……すぅ……むにゃ……」
むぎゅっ。という、鷲掴みにした掌が柔肉に沈み込む感触と共に響く可愛らしい声。
同時に目元を覆っていた何かが僅かにずれて、開けた視界に飛び込んできた光景に俺は思わず目を疑った。
(そ、そに子さん!?)
目の前には、それこそさっきまでとは比べ物にならないほどずっと近くにある──そに子の美貌。
白い肌のきめ細かさまで分かるほどの至近距離。長い睫毛が生えた瞼はそっと閉じられ、可憐に色づいた唇からは穏やかな吐息……いや、寝息がすやすやと漏れている。
そして何よりも、そんな彼女が眠りに落ちて自然と前屈みになった事で胸が、あの丸く大きくて我が侭に跳ね回っていたあの巨乳が、俺の顔面にたっぷんと圧し掛かっているのだ!
(そに子さん。いつの間にか寝ちゃったのか……!)
そういえば木陰の穏やかな木漏れ日とそよ風に気持ちよさそうにしていたし、それにグラウンドでの打ち込み訓練で相当動いていたから疲れも溜まっていたんだろう。そんな彼女がついうとうとと眠ってしまうのも無理はない話か。……いや、まあ元はと言えばスケベ心でハードな訓練をさせてしまった俺のせいなのだけど。
とはいえこのままではいけない。敵襲ではないのは安心したものの、この状況が非常に危険な事は変わらないのだ。主に顔全体で感じる巨乳の重さと柔らかさにガリガリ削られていく俺の理性が!
「そ、そにふぉふぁん……もごっ……おきてひゅら……むぐぅっ……!」
くそっ。口元に被さった乳房が大きすぎてまともに声を出せないっ。何とか鼻で呼吸はできるものの、これでは声で起こすのは諦めるしかないだろう。
「……はぁい北村さぁん……そに子はちゃんとおきてまひゅよぉ……むにゃむにゃ……」
(いや絶賛お昼寝中でしょ!)
などと心の中で叫んでも聞こえるはずもなく、焦る俺の気など知らず弛みきった寝顔でむにゃむにゃと呟くそに子。
駄目だ。ちっとも起きる気配が無い。こうなったらせめてこの体勢だけでも何とかすべきだ。どうにかして膝と胸のいろんな意味で危険すぎるサンドイッチから脱出しなければ!
(落ち着け俺。冷静に考えろ。いつだってそうして危機を乗り越えてきただろ! 今回も……よしっ)
浮かんだ作戦は、この顔面を覆う乳房をずらすか持ち上げて、隙間が空いたらすぐに頭を引き抜くというもの。
これが一番シンプルで手っ取り早いはずだ。そもそも手の込んだことをしている余裕も自制心もない。密着する巨乳に、抑え込んだはずのスケベ心が今にもムクムクと復活しそうなのだから。
だから俺は乳房を掴む掌に僅かに力を込め、これを更にずらそうとして
むにゅっ
「ぅん……っ」
(おおっ……!)
豊満な乳肉に沈み込んだ指先が、瑞々しい張りと弾力にむにゅっと押し返される感触に、思わず内心で感嘆する。アイドルらしくキュートながら扇情的な対魔忍スーツの生地をはち切れんばかりに膨らませるそれは、見た目通りの、いやそれ以上の張りと柔らかさで俺の掌を受け入れたのだ。
(す、すげえ。これがそに子さんの……現役グラビアアイドルの乳!)
万が一にも起こさないよう──ここで目覚められたら眠るアイドルに痴漢行為を働いたセクハラ当主として今度こそふうま一族は終わってしまう──ほんの軽く触っているだけだというのに、それでも自ら掌に吸い付いてくるかのような乳肉が指先を包み込んでくる。
(柔らかくて、なのにちゃんと張りもあって指先を押し返してくるとか……っ。触れただけでこれなら、もしもう少しだけ力をいれたら……っていやだめだろ俺!)
危うく煩悩に傾きかけた思考を慌てて引き戻し、そっと掌に力を込める。ふにゅんという乳房の感触を極力意識しないように歯を食い縛りながら、何とかある程度まで横にずらしたところで……
「うぅん……っ……」
ぶるんっ
(うおおっ!?)
まさに出来た隙間で頭を動かそうとした瞬間、その刺激によるものかそに子が身動ぎしたことで、ずらしたはずの乳房がまるで巨大振り子のように戻ってきた。
凄まじい大きさに違わぬ勢いは掌程度で止める事など出来ず、結果再び乳房に顔面を囚われてしまう俺。
「ぅむっ! ……むぐっ……むぐうぅ!?」
「……むにゅ……えへへぇ……こんなに大きな動くマカロンなんて初めてですう……おとなしくしてくださぁい……」
なお悪い事に、なにやら面白ファンシーな夢を見ているらしいそに子の乳房が、さっきよりも危険な位置に来て俺の呼吸を完全に封じていた。
(くそっ! 鼻が塞がれて……マズ……息がっ!?)
こうなればもはや遠慮なんてしていられない。というか躊躇っていたら俺が死ぬ。
巨乳に埋もれて窒息死とかそれはそれで男冥利に尽きる死にざまかもしれないが、ふうま当主としては完全にアウトだ。時子に泣かれるのはもちろん、あの世で糞親父に笑われるとか死んでもごめんだぞ!
酸欠になりかけて霞む視界の中、俺は両手にぐっと力を込めて恐るべき乳房を持ち上げたっ。
「っ……ぷはあっ!! はぁ……っ……はぁ……っ……し、死ぬかと思ったあ……ッ」
そうして口元になんとか出来た僅かな隙間から、荒い息を吐く。大きく息を吸い、肺を満たす酸素を味わっていると。同時に鼻から濃厚な少女の香りが流れ込んできた。
「うっ!? ……こ、これはっ」
彼女の体温でじんわりと蒸れた衣装から漂う、甘酸っぱい汗の香り。密着しているせいか、訓練の時に嗅いだそれよりも何倍も濃い女体の芳香が鼻を直撃する。
思わず頭がくらくらしてしまうほどの匂いに言葉を失う俺の理性を、さらに掌の感触が追い打ちをかけた。
ずっしりと掌全体で感じる、圧倒的重量感。
重い。掌では覆いきれない大きさ通りに、ただ下から支えているだけでも腕が震えてくる。だが同時に果てしなく柔らかくて、何時までもこうしてこのいやらしい重さを堪能していたくなる……そんな乳房が、今俺の手の中にあるのだ。
(はっ!? ……い、いやっ、なにを考えてるんだ俺はっ。すぐにそに子さんの胸をどけて抜け出さないと……そう、胸をどけて……)
熱に浮かされたような思考のまま、掌の指を動かす。
もちろん邪魔な乳房をもっとしっかりと掴んで、どかすためだ。その、はずだ……。
むにゅう……っ。
「ひゃんうっ……っ!」
「うおっ。すっげ……!」
より強く掴んだことで、いやらしく形を変えるそに子の乳房。指の間から溢れるほどの乳肉が、掌全体を優しく包み込む。くわえて汗でじっとりと湿った生地の手触りと、その下の火照った乳肌の熱がよりその心地良さを高めていた。
その感触をもっと味わいたくて、指を更に動かす。
「んんっ……あんっ……」
ふにふにと指の腹で押して弾力を確かめ、時に掌で全体を撫でるようにさすり、たぷたぷと弾ませて揺れと重さを堪能していく。
「ゃっ……なんだか……胸が……あつい、ですぅ……っ……」
ついさっきまでの訓練では見ていることしかできなかったアイドルのたわわな果実が、あのブルンブルンに揺れて誘惑してきたそれが今、俺の手で好き放題にされている……ッ。
その事実にぞくりと背筋が疼き、下半身が熱を持つ。
今や俺の股間は、痛いほどに硬く猛っていた。
(何をしてるんだ俺は……っ。こんなことしてちゃいけないのに、でも──こんな巨乳を前にして、我慢できるわけないだろ!)
かくして理性の糸はアイドルの極上の乳房を前に容易くちぎれ、俺はケダモノとなって目の前の獲物を貪ることを決めたのだった。
「んっ……ぁ……っ……ゃんっ……」
「はぁ……はぁ……っ。すげえ。なんだこの乳」
欲望のまま、俺は興奮に息を荒げながらそに子の乳房を一心不乱に揉みしだく。
遠慮なんて無い。ただ彼女の我が儘な膨らみを思う存分堪能するため、指を動かし続ける。
そうして執拗に与える刺激に、穏やかだったそに子さんの寝息は徐々に熱を持ち、喘ぎ声のようなものも時折混じるようになっていった。
「あっ……すぅ……はぁ……んんっ」
「こんなにしても起きないとか、寝つき良すぎじゃないですか」
仮に枕元で目覚まし時計を複数同時に鳴らしても目覚めないのではないのだろうか。朝ちゃんと寝坊せずにいられているか心配になるが、今この時ばかりは都合が良い。
「駄目ですよそに子さん。こんなエロい体でそんなに無防備だから、こんなことをされちゃうんですよ」
おかげで、俺はこのアイドルの無防備巨乳を存分に悪戯できるのだから。
「ひゃっ……だ、だめですよぅマカロンさぁん……おっぱいイタズラしないでくださいぃ……」
「無理に決まってるでしょ。こんな巨乳、男なら誰だって滅茶苦茶にしたくなりますって。──こんなふうにっ」
「ひううんっ……!?」
言って、両手で乳房を絞るように掴むと、甲高い矯声を漏らすそに子。
もはやその可憐な美貌は完全に快楽の色に染まり、浮かんだ汗の雫が赤く上気した柔肌をつうっと流れる様などはたまらなく色っぽい。蕾のような唇からは熱を孕んだ吐息が漏れて、俺の掌で乳房を刺激される度に甘い声を上げていた。
確実に発情しつつある少女の肢体。その証は弄ばれる乳房にも表れて
「乳首が勃ってきてるじゃないですか。無理やりされてるのに感じるなんて、ほんといやらしい乳ですね」
かつてとは違って、現在の対魔忍スーツは勃起でもしない限りは乳首が浮き出ない仕様となっている。
これは対魔忍という存在をコンテンツとして世に広めるにあたり、より幅広い年齢層に受け入れられやすくするためにビジュアル面での健全化が進められたためだ。
結果として、まさかの公営放送で子供向け対魔忍アニメの制作が決定するなどの成果はあったのだが、一方で古参の対魔忍ファンの中には今の突起の無いつるんとした胸部を残念がる者達もいるらしい。
そんな裏事情がある対魔忍スーツだが、対してそに子が着るそれは正規の物ではなくあくまで撮影用のコスチュームであり、どちらかとすれば戦闘服ではなくコスプレ衣装に近い。そのためか本来あるはずの乳首の盛り上がりを無くすための処理がされておらず、こうして勃起乳首の形がよりくっきりと浮き出ているのだ。
「こんなにビンビンになって、触ってくれって誘っているとしか思えませんよ」
ピンクの生地をツンと押し上げるその先端を、指でキュッとつまむ。
瞬間、コリッとした感触と共にそに子さんの肢体がビクッと震えた。
「ひゃんっ!?」
「気持ちいいですか? ならもっとしてあげますね」
今までで一番良い反応に、もっと感じさせたくて俺は乳首を更に責めたてる。
先端をクリクリと撫で、
「やっ……ぁ……っ」
指で挟み、
「んんぅ……っ」
上から指の腹で押しつぶす。
「ぁあんっ……!」
そに子の感じている声をBGMに、乳首を玩具にしてその硬さと弾力を楽しんでいく。
しばらくそうして愛撫を続けていると、熱く上ずったそに子の息が徐々に荒く、性の刺激による肢体の震えもビクビクとより激しくなっていった。
「イきそうなんですかそに子さん? 悪戯されて無理やり感じさせられているのに?」
もちろん応じる声は無い。だが、閉じた目尻に涙の粒を浮かべて喘ぎ声を漏らすその淫靡な表情こそが何よりの答えだった。
「だったら──イってください」
そして俺は鷲掴みにした双乳の先端をぎゅっと寄せて、両方の勃起乳首をまとめて口に含み、そのまま思いっきり吸い上げた。
ぢゅぢゅううううううううううう!!
「ひにゃあああああああああああああああっ!!」
己の無垢な乳首がケダモノと化した牡に吸われる凄まじい快感に、すでに昂っていたそに子の性感は堪らず限界を突破し、甲高いイキ声を弾けさせ絶頂した。
「あああああっ……ぁ……っ」
ビクンビクンと痙攣する肢体。掴む乳房から伝わる早鐘のような鼓動が、その絶頂の激しさを物語る。
そうしてしばし眠りながら絶頂の波に身も心も翻弄されていたそに子は、やがてそれも治まったのかぐったりと脱力した。
「はぁ……っ……はぁ……はぁ……んっ……」
全身から力が抜け、弛緩しきった肢体。余韻がまだ残っているのか火照った吐息を漏らして荒い呼吸を繰り返すそに子を前に、俺は──
「や、やっちまった……っ!!」
我に返って絶望していた。
目の前の巨乳アイドルを絶頂させて多少なりとも満たされたのか、それまで自分を支配していたスケベ心が落ち着き、かわりに取り戻した理性で改めて自分が何をしてしまったのかを理解してしまったのだ。
「や、やばい。大事なお客様のアイドルにエロい悪戯をしたあげく思いっきりイかせたとか、アサギ先生に殺される……ッ」
いや、殺されるくらいならまだいい。これがもし時子なんかに知られた日には、きっといやもう間違いなく死よりも恐ろしい罰が待っている……!
『お・や・か・た・さ・ま』
「ひいいいい!!」
本気でキレた時の青筋の浮かんだ凄まじい笑顔の時子が脳裏に浮かび、凄まじい寒気に全身が震えた。
「まずいまずいまずいまずい。どうにかどうにかして……でもどうすりゃいいんだ!?」
忍術が使えないなりにあらゆる知識を詰め込んだ脳髄も、こうも慌てているのでは都合よく起死回生の案を浮かばせられるはずも無く。俺はダラダラと脂汗を流しながらそれでもなんとか全てが丸く収まる手は無いかと頭を捻り続け──
「はぇ? ……ふうま、さん……?」
頭上からかけられた声に、ビクウッと震えた。
「そに子……さん?」
恐る恐る見上げれば、そに子さんの丸く大きな瞳とばっちり目が合った。
先程まで閉じられていた瞼は今や確かに開かれ、愕然とする俺の表情を澄んだ瞳が映している。
「なんで……私の膝に……あ、そっかぁ……たしか気絶しちゃったふうまさんを……」
まだ起きたばかりだからだろう、ぽや~っとした眼差しと声でそに子さんはそう呟き、
「あれぇ? ……でも、なんでふうまさんは私の胸を掴ん……で……」
その視線が自分の胸元へと向いた瞬間、半開きだった瞳は徐々に見開かれ、そして
「ひっ──」
「訓練です!!」
一気に真っ赤になったそに子さんの唇から悲鳴が上がる前に、俺の咄嗟の大声が轟いた。
腹の底から出した全力の叫びに、そに子さんはぎょっとしてその動きを止める。
「く、訓練ですか……?」
「はい。これもれっきとした訓練なんです!」
よしっ。ひとまずパニックになって泣き喚かれるという最悪の事態は防げた。
が、状況は変わらず一歩間違えればデッドエンドの土壇場。考えている暇はない。でたらめでも何でもいいから全力で押し通す!
「房術という対魔忍の技を体に教えていたんですよ!」
「ぼーじゅつ……ですか? でも、なんで私が眠っている時に……?」
「睡眠学習です!」
「す、睡眠学習ですかっ! はわぁ……さすが対魔忍の訓練は教育方法まですごいんですねえ」
やばいこのアイドル素直過ぎる。
房術が何の事だか分かっていないようだが、それでも訓練だと信じてくれたらしい。
この素直さに付け込まれて色んな仕事先で無茶ぶりを押しつられているのではないかと思えてくるが、ククク……だがいいぞ。その天使のような純粋さを今は存分に利用させてもらおう。
なんだか自分が下種の極みになった気がしないでもないが、これも全てはふうまの名誉と未来を守るためなのだ。
「そうなんですよ。ほら打ち込みの訓練が中途半端なところで終わったじゃないですか。だからせめてものお詫びに、俺の一族に代々伝わる房術を覚えてもらおうと思ったんですよ」
「なるほど。そう……ですか」
どうやら納得してくれたようだ。
我ながら滅茶苦茶な話だが、どうにかそに子さんの素直さに救われた形か。
「はい。けど、流石にそに子さんにはちょっと厳しかったようですね。なのでもう終わりに──」
「待ってくださいっ」
安堵しつつ話を切り上げようとしたところで、そに子さんがかつてないほど大きな声でそれを止めた。
くそ。やっぱりいくらなんでもこんな話で騙すのは無理だったか……!
続くだろう怒りと非難の言葉を覚悟して唇を噛む俺は、だがそに子さんが次に言った一言に耳を疑った。
「つ、続けてください!」
「へ……?」
ぽかんと間の抜けた声を出す俺に、そに子さんは恥じらいで顔を赤くしながら、それでもはっきりと
「ぼーじゅつの訓練、このまま続けてくださいっ」
「ええっ! いや、何で?」
「グラウンドでの打ち込み訓練で、ふうまさんはこんな私に一生懸命教えてくれましたよね。後で他の方からは『素人相手にやらせるのはハードすぎる内容だった』って聞きましたけど、けれどそれだけ力を入れて本気で指導してくれたってことじゃないですか。なのに私のドジでそれを台無しにしてしまって……なのにふうまさんは怒るどころか、私が眠ってる間にまで親切に対魔忍の技を教えてくれて……──その想いをまた無駄にするなんて、そんなのできません」
恥ずかしくないわけでは無いだろう。今日知り合ったばかりの見ず知らずにも等しい男に胸を触られているのだ。事実、語るそに子さんの声は震え、可憐な美貌は羞恥に染まっている。だがその瞳には、純粋な少女の意思の強さと確かな決意があった。
そうしてまっすぐに見つめる彼女を前に、一刻も早くこの件を穏便に終わらせようとしていたはずの俺の心が揺れ動く。
「本気、なんですか?」
理性から、本能に。もちろん断るべきだという良識からこれを格好の機会だとする欲望に。
「房術の訓練を眠っている間にしたのは、起きている時じゃ刺激が強すぎるからなんですよ」
そう語りかけながら、そんな彼女の乳房を掴む掌にぐっと力を込める。
「はぅっ……!?」
握られいやらしく形を変えたその先端を、俺はぐっと押し込んだ。
「ひやぅんっ……!」
散々愛撫された場所を再び弄られる快感に、きりっと引き締まった顔を途端に崩して喘ぐそに子。
「こんなふうにこの大きな胸を弄られて、いや、もっとすごいことを俺にされちゃうんですよ」
「あんっ……これよりもっとすごいこと、れすかぁ……?」
「はい。胸だけじゃないです。お尻も唇も、そに子さんの体全部を使って教え込みます。それでも房術の訓練を続けたいですか?」
昂る獣欲を隠しながら問うと、俺の手で性の快楽を目覚めさせられた少女は、
「……はい。どんなことをされても耐えますので、どうかご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします」
こんな時まで礼儀正しい言葉で答えるそに子さんをほほえましく思いつつ、俺もまた応える。
かかった。ともすれば表に出そうになるケダモノの笑みを抑えながら。
「わかりました。そこまで言うのなら、ふうまの房術をそに子さんに教えます。覚悟はいいですね?」
「はいっ。ありがとうございます……っ!」
望んだ答えに、心から嬉しそうな笑顔を浮かべるそに子。
まるで子供のように明るい表情と、だがここまでの愛撫で鮮やかに上気した肌と勃起した乳首の膨らみの対比がたまらなくエロい。
穢れ無き純真さととてつもなく淫靡な肢体を併せ持つグラビアモデルという極上の獲物を前に、俺の股間はもはや張ち切れそうになっていた。
さあ、すーぱーそに子を存分に味わおうか。
「そに子、房術がんばりまうs♪」
お読みくださりありがとうございます。しがないオークをやっとります作者です。
混迷する現代社会。先の見えない世界情勢に心を痛めるオークの皆様を少しでも癒したいと思ってこの物語を書きました。
嘘です。対魔忍衣装のそに子がエロ過ぎたのに回想が全年齢だったやるせなさで衝動的に書きました。カッとなってやった後悔は無い。
対魔忍の二次なのに一発目からコラボキャラとかいう暴挙ですが許してください。そに子を書き上げた後はちゃんと原作キャラもやりますので。
とまあ行き当たりばったり気分次第で投稿する本作ですが、どうかこれからもお楽しみください。
おまけ『そのころ北村マネージャーは』
五車学園の敷地の中を、一人の鬼が駆けていた。
鬼。そう鬼だ。
宇宙最強の戦闘民族のスーパー形態のごとき金髪を逆立てたその顔は、見る者を悉く怯えさせるような恐ろしい般若の面。
そのくわっと見開かれた真っ赤な瞳を向けられれば、初対面の人間ならまず生きた心地がしないだろう。
事実、そんな彼を偶然目撃してしまった道中の人々はあまりの迫力に悲鳴を上げるか腰を抜かし、ちょっとした阿鼻叫喚の地獄絵図となっていた。
とはいえその役目上オークや魔界のクリーチャーなどの化け物連中を見慣れているはずの対魔忍達を真に恐れさせたのはその外見ではない。彼が放つ途轍もない怒気とプレッシャーを感じたからこそである。
「そに子。無事でいてください……!」
ビジネススーツを一部の隙も無くキッチリと着こんでいるとは思えない動きで駆ける彼の名は北村。一日対魔忍としてやって来ているすーぱーそに子のマネージャーである。
彼は敏腕マネージャーとして、そに子がまだ新人だったころから陰に日向に支え、今の押しも押されもせぬベテランモデルの地位へと育て上げてきた。
そんな二人は単なるビジネスパートナーを超えて、まるで過保護な父か兄のようにそに子と固い信頼関係で結ばれている。
そして今、彼は猛烈な、それこそ未だかつてないほどの胸騒ぎを感じていた。
この感覚は覚えがある。そに子に危機が訪れている時の物だ。
そに子はその美貌と素直過ぎる性格から、たびたび不埒な業界人やスタッフからとんでもない無茶ぶりをされてきた。
たとえば撮影で破廉恥な衣装を着せられたり、卑猥なイカの怪人に襲われたり。それらの危機は北村が大事になる前に恫喝や実力行使で何とかしてきたが、今回のそれは今までのトラブルとは比べ物にならないと長年マネージャーとして鍛えた第六感が叫んでいる。
「分かります。何かあの子の身にとんでもない事が起こっていると。早くそに子の下に向かわなくては……ッ」
現場スタッフとの打ち合わせを急遽切り上げてまで担当モデルを救わんとする彼の前に、だが予期せぬ障害が立ちはだかる。
「待たれよ」
「!?」
鋭い静止の声に思わずその足を止めた北村。
そんな彼を包囲するかの如く、対魔忍スーツを纏った影が次々と姿を現す。
土遁衆。火遁衆。風遁衆。その他様々な対魔忍達が集い、北村と対峙した。
「何者ですか……?」
対魔忍の事情に詳しくない彼は知る由もないが、そのすべては皆同じ家に仕えし者。すなわち
「我らはふうまの者。当主様の邪魔をする者を阻むが役目」
リーダー格と思しき一人が語った言葉に、怪訝気に声を返す北村。
「どういう意味ですか? 私はただ担当するモデルの下に向かいたいだけなのですが」
「それが邪魔だというのだ」
「ほう……」
「退くなら良し。退かぬというのなら、殺しはせぬが当主様の用が済むまでは大人しくしていてもらおう」
返答次第では容赦はせぬ。殺気すらも込め言外にそう伝える対魔忍達に、だが退く北村ではない。危機に瀕するグラビアモデルがいるのなら、それを万難を排してでも助けるのがマネージャーなのだから。
「愚問ですね。――押し通らせてもらいます」
「ならば通さぬ。――やれい!!」
瞬間、発せられた号令に対魔忍達が一斉に動く。ある者は氷を操り北村の足下を凍らせ、またある者は地面から生やした植物の蔓をその腕に巻きつけ、仕上げにと一斉に投じられた投げ縄が全身に絡みつき拘束した。
立ったまま縛められ、もはや身動きをとれなくなっただろう北村へ、リーダーは勝利を確信して告げる。
「悪いがしばらくはそのままにしてもらおう。悪くは思うな。これもまた我らの大事な役目ゆえ」
『女殺しのふうま一族』の名の通り、ふうま当主は代々好色の性豪であった。
そしてその当主が女を抱く際には、邪魔が入らぬよう密かに人払いをするのもふうま家臣の務めなのだ。
ゆえに彼らは北村には悪いと思いながらも役目を果たせた事に安堵し――次の瞬間、全ての拘束が裂帛の声と共に弾け飛んだのを目にして驚愕した。
「なるほど、役目ですか」
ちぎれた蔓を、砕けた氷を、裂けた縄を、まるでスーツに付いた塵を払うかのように散らす北村。その総身から、炎のごとき闘気が立ち上る。
「ならばこちらもまた、マネージャーとしての役目を果たしましょう。大事なモデルにちょっかいをかけようとする不届き者を――成敗します」
爛々と光る鬼の眼。鋭い牙が覗く口からはコオォォと呼気が漏れ、その背中に回した手が、スーツの首元から刀身が光る日本刀を抜き放った。
そのあまりの迫力に、歴戦の対魔忍達ですらも息を飲む。
「な、なんだこのプレッシャーは!?」
「ふ、震えが止まらねえ……ッ」
「聞いたことがある。その昔会津の地にて悪逆非道を働いたある忍者集団を悉く成敗したのは、般若の面を被った剣士だったという。まさかこいつが……!」
もちろん全くの別人であるが、とにかくそんな勘違いをするほど怒りに燃えるマネージャーの鬼気は凄まじかったのだ。
しかしそれで怖気づくようではふうまの名折れ。
「何をしておる! 相手はたった一人。全員でかかればどうということはない!」
いち早く我を取り戻したリーダーの叫びで、彼らは一斉に眼前の鬼へと飛びかかった。
「かかれーーーー!!」
雄叫びと共に迫る対魔忍軍団を前に、北村マネージャーの刃が光って唸る!
「生き馬の目を抜く芸能界の魑魅魍魎からグラビアモデルを守る、マネージャーの剣を舐めないでいただきたい!」
※なお戦闘はダイジェストでお送りします。
イヤー!
グワー!
アバー!?
対魔忍成敗すべし慈悲は無い。ハイクを読め。
爆発四散サヨナラ!
――数刻後、大地に襤褸切れのようになった対魔忍達が倒れ伏す中、ただ一人立つは般若の男。北村マネージャーだった。
「わ、我ら全員をたった一人で……お主は一体……?」
敗れた対魔忍の中で唯一、辛うじて意識を保つリーダーが息も絶え絶えに問いかける。
北村は、答えた。ただ一言――
「私は、そに子のマネージャーです」
かくして巌のごとき信念と誇りを聞き届け、リーダもまた「そうか……」というつぶやきを最後にガクリと意識を失ったのだった。
そして
「思ったよりも時間がかかってしまった。今行きますから、待っていてください。そに子」
再び駆けだそうとした時――叩きつけられた凄まじい闘気に総身が震えた。
「ぐ……ッ!? これはっ!!」
肌がぶわりと粟立ち、首の裏がヒリつくほどの超密度。
先程までの対魔忍達のそれとは比べ物にならない鋭さと烈しさを感じさせるこれは、想像を絶するほどの修羅場を幾度も潜り抜けた者にしか放てぬ修羅の闘気。
「――なるほど、所詮は一般人と侮っていたようだ。謝罪しよう」
その主は、北村の眼前に姿を現した瞬間、一目で悟らせた。
格が違う。
心技体。その全てが他の対魔忍達とは超高レベルで隔絶している。この者に比べれは、地に横たわる有象無象など赤子にすら劣るだろう。
「あなたは?」
思わぬ強敵の登場に、声も固く問いかける北村に、その男――全身に白き装甲を纏ったサイボーグ対魔忍は名乗った。
「対魔忍ライブラリー。――ふうま当主に忠誠を誓う者として、この役目、果たさせてもらおう」
己が全てを主へと捧げし忠臣は、両腕のブレードを展開し立ちはだかる。
ただ己が忠義を果たすために。主の望みを叶えんがために。
そのただ一人に報いんとする思いは、似て非なる物なれどこの男もまた同じ。
「私は北村。――そに子を守るマネージャーとして、この役目を貫くのみ」
燃えるマネージャー魂を刃に込めて、鬼のマネージャーが剣を構える。
般若のマネージャーと鋼のサイボーグ。
勝つのは果たしてモデルとの絆か主との忠義か。
異色にして夢の対決が今、始まった。