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「おはよう!カエデ、ユナ、メアリー!」
「「おはよー!ヤイチ!」」
「ヤイチお兄ちゃん、私にも朝の挨拶?」
「何か間違っているか?メアリー!」
「だって!私は、ヤイチお兄ちゃんに渡した、
【ロケット:メアリー】のスキルだよ!」
「そうだな!俺が貰った物のスキルだな、
でも、メアリーはちゃんと俺たちと
会話が出来るでしょ?だから、挨拶をしたんだが?」
「......ありがとう、ヤイチお兄ちゃん!
私!生前、引き取られた先では、まともに、
挨拶なんかしてくれなかったから、嬉しくて。」
「それは、なによりだ!」
「では、出発しようか。」
ヤイチ、カエデ、ユナは、メアリーに
雪山の頂上へ行くことを伝えているので、
足を進めていた。
まぁ、メアリーは装飾品なのだが
意志疎通が出来るので、目の前に居てるように、
ヤイチは、語り掛けていた。
森を抜け、雪山の麓にたどり着き、そこから、
頂上へ向けて、山肌を歩いていると、
前方に、3人のプレイヤーが歩いていた。
俺たちは、近付く前に気付かれないところで、
話し合っていた。
「カエデ、ユナ、前の三人組だが、こちらを、
攻撃しないとも、限らないけど、
カエデとユナは、スキルを見せない方がいいから、
不審な動きをしたら、俺が、スキルを使い、
一瞬で倒すから、慌てずに。」
話を聞いてみると、自分達も、
頂上を目指しているらしいので、同行する事になった。
中腹に差し掛かると、予想通りそれは起こった。
「かかれ!【鎧砕き】!」
「【ディフェンスブレイク】!」
「【スルーブレイド】!」
三人組が行動した瞬間!
「俺を攻撃するとは、相手を間違えたな!」
「『超神速・雷』」
相手は、攻撃行動を起こしていたが、
ヨイチの相手ではなかった。
三人組が、光となって、消えた後には、
『超神速・雷』の軌跡だけが残っていた。
「ヤイチの言うとおりだったよ~!」
「カエデは、ゲーム事態疎いからな!」
「あの、三人組は、相手の力量がわからないのかな?」
「言ってやるな、ユナ!
俺たちの力は、目立ちすぎるから、
他のプレイヤーが居てるところでは、使ってないから、
仕方がないんじゃないか!」
「そうだね!強い力は、敵を沢山作るからね。
私たちは、初心者だから、狙われたら大変だ!」
三人組のプレイヤーを倒した後には、
銀のメダル1つもなかった。
それからは、順調に進み、ヤイチ、カエデ、ユナが
頂上にたどり着き、中央には、石で出来た祠が見えた。
「ヤイチ!中央の祠の前に、
淡い黄色の魔方陣があるよ。」
「あれは、転移の魔方陣みたいだ!」
「ヤイチ、カエデ、祠の近くで、ちょっとだけ、
休憩してから、挑戦しようよ!」
ヤイチ、カエデ、ユナが、祠に向けて歩いていると、
三人が登って来た方とは逆側から、
プレイヤーが四人登って来た。
大剣、大盾、魔法使い二人のパーティーだった。
大盾の女性と魔法使いの女性
大剣の男性と魔法使いの男性
向こうもカエデ達に気付いたようで三人の方を見ていた。
「あっ!クロお姉さん!」
「おっ?...カエデちゃんか。ここで会うとは
思わなかったな......ああ、私達に戦闘の意思は無い。
勝てるとも思わないしな」
そう言ってクロ達が武器をしまって、
両手を上げてみせる。
「私たちも戦いたくないです。.....,
良いでしょ、ヤイチ、ユナ?」
「まあ、そうだな。俺達も浪費したくない......」
「それで、この祠をどうするかだな?カエデ!」
「(ヤイチ、ユナ、どうしたら良い?)」
「(ギルドを作るまでは、カエデが決めて良いぞ!)」
「(クロお姉さんには、始めの頃に、
お世話になったから、譲りたいんだけど?)」
「(良いんじゃないか、三人とも世話になったからな。)」
「(私もいいよ!クロお姉さんは、私たちと登って来た、
三人組とは、違うからね)」
「......三人で相談したから!......
どうぞ、先に行って下さい!」
カエデがクロ達に向かって言う。
「い、いいのか?こういうのは普通早い者勝ちだと
思うが......?」
「クロお姉さんには、始めの頃に、
お世話になったから、
気にしないでください。」
カエデがそう言うとクロお姉さんは礼を言って
魔方陣に乗って消えていった。山頂に三人が取り残される。
「ヤイチ、ユナ、ごめんね。フレンドさんとは、
戦いにくいからね。」
「そうだな!俺達三人とも、世話になったからな!
じゃあ、ギルドを作るときに、クロお姉さんにも、
声を掛けて、引き抜かないとな!」
「このイベントが終わったら、連絡してみない?」
ヤイチ、カエデ、ユナが、雑談をしていると、
それは、突然起こった!
クロ達が消えていった魔方陣が再び光だした!
「ヤイチ!これは、どう言うこと?」
「この状況は、クリア出来ていないな!
こう言う転移魔方陣は、攻略出来たら、光らないんだ!」
「光だしたと、言うことは、クロ達がやられたのね?」
「そうだな、ユナ!俺達で戦いを挑むか、カエデ?」
「......あのね、ヤイチ、ユナ、私!挑戦したい!」
ヤイチとカエデとユナは、ステータスを確認した。
『雷霆皇帝』ヤイチ Lv34
【HP 70】
【MP 57〈+35〉】
【STR 50〈+20〉】
【VIT 0】
【AGI 50〈+100〉】
【DEX 10〈+100〉】
【INT 10〈+100〉】
装備
頭【雷霆の羽織〈AGI+10・MP+10〉】
【破壊不可】スキル『慈愛の雷光』
体 上部【雷霆の和服〈AGI+30・MP+15〉】
【破壊不可】スキル『纒雷』
体 下部【雷霆の袴〈AGI+20・MP+10〉】
【破壊不可】スキル『雷神の気迫』
雷霆の小太刀
右手【雷〈INT+20・DEX+20〉】
【破壊不可】スキル『爆雷』
左手【霆〈STR+20・DEX+20〉】
【破壊不可】スキル『轟滅』
足【雷霆の草履〈AGI+40・DEX+20〉】
【破壊不可】スキル『超神速・雷』
装飾品
【ロケット〈DEX+40・INT+80〉】
【破壊不可】スキル『メアリー』
スキル
『ユピテル』『ラミエル』『トニトルス』
『トネール』『トゥオーノ』『トゥルエノ』
『トルデォン』『オラージュ』『フォルゴレ』
『ラルミネ』『レェイ』『ランペッジャメント』
『神鳴一閃』
『天命雷華【気配遮断Ⅴ】』
『双鈴龍鳴【気配感知Ⅴ】』
『蓮の雷吼【足跡遮断Ⅴ】』
『スナイプ ウイング』『グランド スラッシュ』
『スパライル スパイク』『ヘルレイド バニシング』
『スプリット クレッセント』『ジェット タイダル』
『アイスノー スプラッシュ』
スキル ステータス上昇
【フロスト ブリザード〈HP+100〉】
【レイニー ダークネイド〈MP+100〉】
【ストーム ソルジャー〈STR×3〉】
【アースロック バンブー〈VIT+100〉】
【サイバー シャイニング〈AGI+100〉】
【オプティック インフィニティ〈DEX+100〉】
【ウェブ ギガボルト〈INT+100〉】
『漆棲皇后』カエデ Lv34
【HP 40〈+160〉】
【MP 12〈+10〉】
【STR 0】
【VIT200〈+141〉】
【AGI 0】
【DEX 0】
【INT 0】
装備
体【黒薔薇の鎧〈VIT+71〉】
【破壊成長】
左手【闇夜ノ写:悪食〈VIT+40〉】
【破壊成長】スキル『蜃気楼 オフ』
腰【新月:毒竜〈VIT+30〉】
【破壊成長】
装飾品
【フォレストクインビーの指輪】
【タフネスリング】
【命の指輪】
スキル
『シールドアタック』『体捌き』『攻撃逸らし』
『瞑想』『挑発』『大盾の心得Ⅳ』『絶対防御』
『極悪非道』『大物喰らい』『毒竜喰らい』
『爆弾喰らい』『カバームーブⅤ』『カバー』
『HP強化小』『MP強化小』
『艶熊皇貴妃』ユナ Lv34
【HP 70〈+50〉】
【MP 57〈+50〉】
【STR 30〈+100〉】
【VIT 0〈+100〉】
【AGI 30〈+100〉】
【DEX 30〈+100〉】
【INT 30〈+100〉】
装備
頭【艶熊皇貴妃のティアラ〈DEX+50・
INT+50〉】
【破壊不可】スキル『気配感知』
体 上部【艶熊皇貴妃のドレス
〈VIT+50・HP+50〉】
【破壊不可】スキル『身体強化』
体 下部【艶熊皇貴妃のコルセット
〈VIT+50・MP+50〉】
【破壊不可】スキル『治癒魔法』
艶熊皇貴妃のロンググローブ
右手【〈STR+50・DEX+50〉】
【破壊不可】スキル『黒熊召喚Ⅹ』
左手【〈STR+50・INT+50〉】
【破壊不可】スキル『白熊召喚Ⅹ』
足【艶熊皇貴妃のカウボーイブーツ
〈AGI+100〉】
【破壊不可】スキル『自然回復』
スキル
『炎刃拳Ⅹ』『氷刃拳Ⅹ』『雷刃拳Ⅹ』『風刃拳Ⅹ』
『水刃拳Ⅹ』『閃光拳Ⅹ』『闇黒拳Ⅹ』『獣刃拳Ⅹ』
『鋼刃拳Ⅹ』『連撃Ⅹ』
スキル
炎魔法『炎ノ熊Ⅹ』・氷魔法『氷ノ熊Ⅹ』
雷魔法『雷ノ熊Ⅹ』・風魔法『風ノ熊Ⅹ』
水魔法『水ノ熊Ⅹ』・光魔法・闇魔法
「カエデ、ユナ、ステータスの確認は済んだか?」
「確認できたよ、ヤイチ!」
「私も、確認できたよ!ヤイチ!」
「クロムさん達が倒せなかった相手は、
強敵だろうけど、気合いを入れて行こうか!」
ヤイチとカエデとユナが祠の魔方陣に乗り、
光となって転移していった。
三人の視界を覆っていた光が消えていく。
カエデは大盾を構えながら、歩き始める。
ヤイチとユナもカエデの【VIT】を
信じているので、そのうしろを付いていくと、
ヤイチは警戒しながら、周り確認している、
そこはそこは円形の広い空間だった。
ユナは空を見上げて、雪が舞っているのに気付いた。
「クロお姉さん達......いないね?ヤイチ!」
「やられて初期位置にリスポーンしたか?」
「そんなに早くリスポーンするものなの?ヤイチ!」
「流石に転移先にボスが待ち構えている
部屋じゃなければ、そんな事はないな!」
そしてヤイチは、正面の壁にある大きな結晶の
一部が突き出ており、そこに大きな鳥の巣が
あることに気付き、巣の主がいないので、
『超神速・雷』で巣を確認しに行こうとした時、
静寂を突き破る氷針が降り注いだ。
降り注いだ先を見、ヤイチが叫んだ!
「カエデ!【闇夜の写:悪食】を構えてくれ!」
「わかったよ!ヤイチ!ガチャンと構えた。」
「ユナは、カエデの横で戦闘準備を!」
「わかったわ!ヤイチ!」
氷針に続いて氷で出来た翼と雪の様な体毛の
氷雪鳥が舞い降りてきた。
降り立ったと同時に左右に魔方陣が展開される。
そこから、氷礫《ヒョウレキ》が射出される。
「【カバー】!」
カエデが大盾を下ろしてヤイチとユナの前に立つ。
この氷礫を受ければ【悪食】の使用回数が
一瞬で無くなってしまうためだ。
「よし!貫通じゃない!」
カエデが氷礫をその身で受け止め、無力化する。
氷雪鳥は普通のモンスターよりも賢いらしく、
攻撃が通らないと理解すると、魔方陣を1つに纏めて
空から撃ち込んだ氷と同じものを射出する。
威力と引き換えに隙間が出来る。
チャンスとばかりにヤイチとユナが飛び出した。
「「カエデ!」」
「【カバームーブⅤ】」
ヤイチやユナに無理やり付いていき、
氷雪鳥との距離3メートル!
氷雪鳥までもう後一歩のところで
氷雪鳥が耳障りな鳴き声を上げる。
真っ白な魔方陣が、広間の床全体に広がる。
「ヤバイぞ......!」
轟音と共に広間の地面を貫いて
極太の氷棘《ヒョウキョク》が生えてきた。
1メートル程伸びて床を埋め尽くした。
カエデの周りを除いて!舞い散る雪煙の中、
カエデが地面に向けていた【闇夜の写:悪食】
を構え直す。
「【悪食】は後6回だよ!」
「わかった!」
ヤイチとユナが氷棘を蹴って!
ヤイチが
「『超神速・雷』!」
ユナが
「【身体強化】!」と
急激な加速に一瞬、氷雪鳥の反応が遅れる。
その一瞬に空から地面に叩き落とされた!
そこへ【身体強化】された、パンチ・キックの応酬が、
畳み掛けるように、
「【毒竜】!」
三つ首の毒竜が氷雪鳥を飲み込んでいく。
ヤイチは、氷雪鳥を叩き落とした後、
そのまま、鳥の巣まで辿り着いていた。
ユナは、氷の上で成り行きを見ていた。
氷雪鳥から凄まじい凍気が発せられ、
氷雪鳥を覆っていた毒が凍てついていく。
それはパリンという音と共に割れて
キラキラ輝いて落ちていった。
「【HP】バーが1割しか減ってない!?」
「嘘......」
「流石に、ボスだけはあるね!ヤイチ!」
「俺達で1割だから、クロお姉さん達だったら、
奇襲の氷針だけでやられたんだな!」
氷雪鳥の周りに氷棘が折れて集まり、
弾丸となって、カエデを撃ち抜いていた。
「【カバームーブⅤ】!【カバー】!」
カエデが【闇夜の写:悪食】を下ろして
その凶弾を受け止めるが、その体から
赤いエフェクトが弾ける。
「くぅっ......貫通するっ!【瞑想】!」
【カバームーブⅤ】の弊害で貫通ダメージは2倍。
一撃ごとにカエデの【HP】が1割ずつ減少する。
「『治癒魔法:ヒール』」
貫通攻撃が来た時の対処法として三人が採用したのは、
カエデが【瞑想】で【HP】を回復し、
ユナがカエデの後ろで繰り返し『治癒魔法:ヒール』を
使い補っている間は、
ヤイチが一手に敵の注意を引き付けるということだ。
氷雪鳥は今も空を漂って、ヤイチの攻撃を交わしながら、
攻撃を仕掛け、それをヤイチがひらり、ひらりと交わし、
1人と1羽が戦っていた。
氷雪鳥は、ヤイチ目掛けて猛スピードで突進する。
『双鈴龍鳴【気配感知】』
突進と氷礫が飛んでくる。
突進中の為か、その礫《レキ》には隙間が多かった。
ヤイチにならば回避は容易だった。
「『超神速・雷』」
ヤイチは氷雪鳥の突進を飛び越えるのと同時に、
攻撃を繰り出した!
「【小太刀天道流《コダチ テントウリュウ》心得Ⅹ】」
「【連激Ⅴ】」『グランド スラッシュ』
その際に【状態異常攻撃】を使用し、
麻痺毒を注ぎながら切り裂いていった。
氷雪鳥が振り向き、翼を広げて羽ばたく。
暴風と共に巻き上げられた氷礫が
不規則に三人目掛けて迫ってくる。
「『超神速・雷』」
ヤイチは、その氷礫を避けながら、もう一度、
氷雪鳥の頭上を捉えて叩き落とした。
そこへ、カエデとユナが攻撃を仕掛ける
「【毒竜】!」
『炎刃拳Ⅹ』で『連撃Ⅹ』を叩きつけ、
追い撃ちに『炎ノ熊Ⅹ』が襲いかかった。
ユナの攻撃が効いているのか、毒竜を交わしきれず、
三つ首の1つが胴体にヒットする。
「『スナイプ ウイング』
『スプリット クレッセント』!」
少しでも多くのダメージを蓄積させていく。
こびりついた毒は再び氷となって払いおとされた。
毒竜を脅威だと感じたのか、
氷雪鳥がカエデへと突進する。
カエデには氷礫は効かないため、
突進から繰り出される爪がカエデの体目掛けていたが、
【闇夜の写:悪食】が氷雪鳥の体を
飲み込まんと振り抜かれる。
氷雪鳥が派手にダメージエフェクト散らし仰向け反る。
カエデの体からも、僅かにダメージエフェクトが散った。
「『超神速・雷』」からの「『爆雷』」「『轟滅』」
ユナがもう一度『炎刃拳Ⅹ』と『連撃Ⅹ』と『炎ノ熊Ⅹ』
を繰り出し、
そこへ、カエデがインファイトで氷雪鳥を削る。
氷雪鳥が三人から距離を取り、地面に爪を差し込んだ。
嘴が大きく開かれ、ヤイチ達の倍ほどある魔方陣が広がる
三人は本能で危険を察知した。
ヤイチはユナをお姫様抱っこして、
カエデの側まで『超神速・雷』を使った。その直後。
三人の視界全てを白銀のレーザーが埋め尽くした。
数秒後、白銀の光が薄れて消えていく。
地面はレーザーによってボロボロに削られ、
先程のレーザーの威力を物語っていた。
ボロボロになった地面にカエデは【闇夜の写:悪食】を
構えて立っていた。
ヤイチとユナも強固な守りによって
瀕死のレーザーから逃れることが出来た。
ユナがカエデの【HP】を『治癒魔法:ヒール』で回復。
氷雪鳥が地面から爪を抜き飛び上がって氷礫を射出する。
飛び上がられたらなす術もないユナは、
カエデを守っていた。
ヤイチは突進してきた氷雪鳥を交わしながら、
「『スナイプ ウイング』!」
ヤイチは礫と爪を回避し、氷雪鳥がダメージエフェクトを
散らし始め、それにともない、氷雪鳥の攻撃が
激しくなり始める。
氷雪鳥が氷針と氷礫を射出しながら
ヤイチ目掛けて突進して来たのを、
で交わして氷雪鳥の頭上を取り、
カエデの前に叩き落とした。それを見計らって、
「【身体強化】をもう一度し、「『炎ノ熊Ⅹ』」で攻撃し
続いて『炎刃拳Ⅹ』で『連撃』を繰り出す。
「【毒竜】!」
麻痺した氷雪鳥の緩慢な動きでは
毒竜を交わすことが出来なかった。
カエデの為にヤイチとユナが
全力でサポートしている。
氷雪鳥の【HP】バーが残り4割少しになる。
「【ヴェノムカッター】!」
カエデが続いて攻撃する。ヤイチもダメージを稼ぐために
スキルと魔法を打ち続ける。
氷雪鳥の【HP】が4割を切ったところで麻痺が解け
氷雪鳥が自由を取り戻す。
カエデを標的に定めて暴風と氷礫での
弾幕攻撃を繰り出す。
この攻撃をユナがカエデの前に立ち、
「連撃Ⅹ」で氷礫を打ち砕いていく。
ヤイチのラッシュで【HP】が3割半まで減る。
3割半になった瞬間。
氷雪鳥が暴風攻撃を止めて、空に向かって飛翔する。
ヤイチとカエデとユナは嫌な予感がして
中央に集まって固まる。
雪降る舞い上がった氷雪鳥は白く輝く翼を
闇すら飲み込む漆黒へと染めていく。
同時に氷雪鳥の【HP】ゲージが少しずつ減少していき、
残り1割となったところでその減少を止めた。
氷雪鳥が空気が震えるような叫びを上げる。
「来るぞ!」
「わかったよ!」
「わかったわ!」
漆黒の氷雪鳥は翼を折りたたみ突進してくる。
音すらも置き去りにして、
カエデの【闇夜の写:悪食】に衝突する。
最後の【悪食】がその【HP】バーを
半分ほど持っていくが、カエデを守る
最強の【闇夜の写:悪食】はその効力を失った。
氷雪鳥の爪が高速でカエデを襲う。
構えた【闇夜の写:悪食】を砕き割り。
鎧をバラバラに引き裂いて。
その【HP】バーを残り1割以下まで削った。
「う、あっ......」
あまりのダメージにカエデが呻く
「「カエデ!」」
ユナが駆け付ける。
「【カバームーブⅤ】っ!」
気力を振り絞って叫ぶカエデの体が
高速でユナの元へと移動し、続くレーザーを
間一髪のところで交わす。
ヤイチは『超神速・雷』で
漆黒の氷雪鳥の頭上を取り、
「『爆雷』」「『轟滅』」を繰り出し
「『小太刀天道流の心得Ⅹ』」「『連激Ⅴ』」で
漆黒の氷雪鳥のダメージエフェクトを散らし、
【HP】はあと僅かなのに、その勢いは止まらず、
漆黒の氷雪鳥の爪が【破壊成長】によって頑強になった
【闇夜写:悪食】と【黒薔薇の鎧】を砕き、
カエデの体を引き裂いた。
おびただしい量のダメージエフェクトが飛び散る。
それでもカエデは倒れなかった。
【HP】バーをほんの1ミリだけ残して
白いエフェクトを身に纏って立っている。
「『超神速・雷』!」
漆黒の氷雪鳥が振り抜いた爪を交わし、攻撃を繰り出す。
耐えかれずに地面に落ちていったその先では、
ユナが止めと言わんばかりに、「『連撃Ⅹ』」を
叩きつけ、カエデが最後の【毒竜】を使った。
漆黒の氷雪鳥から溢れ出る白い光が
三人を祝福するかのように輝いていた。
「やった......勝った......」
「勝ったな......」
「勝てたね......」
ボロボロになった広間に倒れ込みながら三人が呟く。
「そうだ。カエデのあのスキルなんだったんだ?
最後の攻撃を耐えたやつ」
「ちょっと待ってね......『不屈の守護者』だって、
【HP】が1割以下の時に味方をかばうと
取得できる大盾専用スキル。1日1度だけ
どんな攻撃も【HP 1】で耐えられるって」
「ああ、なるほど。そういうスキルか......って
いうか今カエデ【HP 1】なの!?」
「ユナ頼む!」
「わかったわ!『治癒魔法:ヒール』」
「俺は、倒したあとを探索する!
装備を『雷霆』から『深海』へと変え、
毒海を大海で洗い流して探し始める!」
ヤイチは、氷雪鳥が消えていった所に
大きな宝箱と黒い爪が4つと白い羽が3枚あった。
大きな宝箱を開けると中には、
銀のメダルが【3枚】入っていた。
これで、三人は【5枚】になった。
探していない場所は、氷雪鳥の巣だけ残っている。
「ユナ!カエデは回復したか?」
「今終わったところ!」
「探索していない場所は、氷雪鳥の巣だけだから、
2人とも俺に掴まってくれ!」
すると、
2人とも俺に抱き付いている。
ヤイチは『雷霆』に戻していたので、
『超神速・雷』を使って、氷雪鳥の巣まで
辿り着いた。
三人がそこで見たものは、3つの謎の卵があった。
3つの卵の色が、黄色と緑色と茶色だった。
「カエデとユナ!どの卵にする?」
「私は緑色が好きだからこの卵にする!」
「この茶色が熊っぽいから私はこれにする!」
「俺は、残っている黄色卵だな!」
【モンスターの卵】
温めると孵化する。
カエデが
「情報が少ないね」
ヤイチが答え
「そうだな!」
ユナが反応した。
「これって、孵化してからのお楽しみかな?」
三人は取り敢えず卵を持って帰ることにした。
「魔方陣が3個あるよ?
ヤイチ、ユナ、どれがいいかな?」
ヤイチが3つの魔方陣を見ながらふと、
淡い色が付いているのに気が付いた。
雪山の魔方陣は、淡い黄色だったのを思いだし、
残りを見ていると、淡い緑色と淡い茶色だ。
2つの魔方陣に絞られ、俺は、
「この、淡い茶色の魔方陣にしようと」
三人がその魔方陣の中へ入り光となって消えていった。
残ったのはここでの激戦を物語る
ボロボロの空間だけだった。