横道にそれ手に入れるスキル名は、
ライトノベルと違います。
スキル『地獄の使者』
【邪悪なる者】2体の闇人形が現れ攻撃する。
【滅ぼす者】内部破壊
【黒魔神】自身が巨大な二足歩行の怪物になる。
《オリジナル》
【ハルシオン】自身の幻が2体現れ、攻撃をする。
~~~第3回イベント・5日目~~~
第3回イベントの期間は1週間。
5日目にカエデは目的のスキルまでたどり着いた。
「よし【カウンター】を手に入れたよ♪ヤイチ♪」
カエデがこのスキルを手に入れることを恐れていた
プレイヤーは多かっただろう。
ただ、それを阻止することは出来なかった。これで
カエデ自身の目標を達成したことになる。なので、
カエデの牛探しはほぼ終わっている。ここからは、
カエデの自由行動につながる。もしプレイヤーの何人か
が知ったら全力で牛を倒すことの良さについて語ること
だろう。カエデを取り囲むかも、しかし、今、カエデが
いる場所にはそんなプレイヤーは1人もいない。
「もみじー?どこに行こうか?」
もみじは空を移動しながら、首だけこちらに向ける。
ギルド報酬はヨイチのギルドメンバーは大所帯だから、
私が1枚2枚の為に牛を追いかけても焼け石に水。
ということで、空の散歩をしながら牛を見つけたら倒す
方針に切り替える。
しばらく、空を漂っていると見たことのある森が現れる。
「これは、探検の予感だね♪もみじ」
森の入り口にもみじをつけて、もみじは指輪に戻って。
カエデは森の探索をしながら牛を見つけては倒しの単調を
繰り返しながら、進んでいると見覚えのある建物が目線の
先に現れた。
「あの時の教会だ」
カエデは前回はあまり探索をしなかった教会の中に入る。
女の子を助けるため【聖天使の欠片】を手に入れてから、
直ぐに出てしまったから、見て回ることにする。
「全部ボロボロだけど.....どこかに本とかないかな?」
カエデは第2回イベントの時の本のような、何かヒントに
なるような本を探している。長椅子の下から壁際くまなく
探していくが、これといった成果はなかった。
「あとは....あそこだけだね」
カエデが向かったのは【聖天使の欠片】があった地点。
そこには小瓶の代わりに紅い文字が床に書かれていた。
カエデはたったままでは小さくて文字が見えないので、
寝そべって指でなぞりつつ文字を読む。
「えっと....【召喚】?」
カエデがそう呟いた瞬間。
教会の中が紅く輝き始める。輝きはどんどん強くなり
この、教会内の礼拝堂全体をも紅く染め上げていく。
「えっ....ちょっ!?」
礼拝堂を染め上げた紅は次に、部屋全体が光輝く紅に。
カエデは眩しくて閉じていた目をゆっくり開けていく。
「.........えっ、え!?」
目の前に広がるのは礼拝堂と同じ内装で、全てが闇。
「ここ.....どこ?」
カエデはとりあえず、深呼吸してから教会から外に出る。
先ほどまで明るかったのに、陽が入ったのか周辺には、
闇黒《クラヤミ》広がっている。
仕方がないので、荒地を歩いていく。
カエデには、目的地がないわけではない。遠くに闇極宮。
この状況の中で、闇黒のオーラを纏っている闇極宮へと、
カエデは足を進ませる。ここは、閉鎖された空間なのか、
先ほどの教会とカエデが目指している闇極宮だけがある。
カエデが闇極宮にたどり着き、扉を開けて中へと進む。
何事もなく、闇極宮の祭壇へ。
祭壇の部屋にある棺から声がする。
『あの時の小娘か...折角乗っ取った少女の生気を吸って
復活する手筈だったのに』
「苦しんでいた女の子のことだね」
『それを忌々しい聖天使の力で追い払いよって』
「人間を困らして楽しいの?」
『楽しいね♪我は、聖天使に封じられて動けないから、
人間の生気を吸い取り、表の世界を回る』
「貴女は、生気を吸ってまで表に出たいんだね?」
カエデは少し待っててと、考え込んでる。
決心がついたのか、
「貴女、そんなに表の世界を回りたいのなら.......
私と一緒に行かない?」
『.....我を受け入れるということは、生気を吸われ』
「大丈夫だよ♪私には『聖天使の慈愛』があるから」
『....小娘....名前は』
「カエデだよ♪」
『カエデよ♪我『地獄の使者』と共に』
カエデは新しく手に入れたスキルを確認、
『地獄の使者』
【邪悪なる者】
【滅ぼす者】
【黒魔神】
し終わると。迷うことなくそのスキルを鎧にセットする。
第3回イベントが終わるまで、このスキルに慣れておく。
「さてと....戻ったら試してみよう」
闇極宮から外に出ると、元の教会の中の礼拝堂だった。
「.....【邪悪なる者】」
カエデが叫ぶと、足元が闇極の光を放ち、2体の闇人形が
現れ、カエデが歩くとそれはついてくる。
【滅ぼす者】と【黒魔神】は次の機会にするとして、
「第3回イベント.....どうしようか?2つのスキル...
【カウンター】と私には嬉しい最後の方に乗っていた、
【ハルシオン】」
その後はカエデが終了までギルド報酬の為に頑張って、
牛を10匹狩り、第3回イベントは幕を閉じた。そして
第3回イベントが終わってギルドホームに集合した。
カエデ以外のメンバーは楽勝だったようだ。
このギルドメンバー全員ユニークシリーズを装備。
「俺たちはギルド報酬なら最高だからな」
ヤイチのいうとり、最高報酬まで届いたのだ。
「ギルドホームに届いているよ」
そう言ってユナが報酬を取り出す。
それは壁に取り付ける、牛の頭部の剥製だった。
効果は【皇帝の乙女達】に所属するメンバー【STR】
を3%上昇させるというもの。
「私にも、その効果があるってことだね♪」
カエデがそう言うと、カエデを除く23人の顔色が。
カエデの【STR】はゼロのはずで、意味があるという
のはおかしい。ヨイチが恐る恐る聞いてみる。
「カエデ....このイベントの間どこかに行ったか?」
「2層にいたよ?....あのイベントはこの2層であったし、
....多分...大丈夫」
(あの闇黒の世界は2層.....だよね?)
カエデは首を傾げながら、考えている。
カエデがそう言うとミィとミザリーが額に手を当てて諦め
を露にしている。
「......近々第3層が追加されるから。出来ればその時
のダンジョン攻略で見せてくれ」
全員カエデが何かしらをやったことを察していた。
事実それは当たっている。
そのスキル【邪悪なる者】でも【滅ぼす者】でもなく、
カエデが使うことを躊躇った残り1つのスキルだった。
3層追加は3日後に迫っていた。