暖かな日差しが夜明けを告げる中、せっせと働く青年がいた
鍛え上げられた肉体からは逞しさと頼もしさを感じられる青年、今日誕生日を迎えたグラマス・カヴァッレリーア三十歳独身は朝早くから仕事に取り組んでいた
ここはスプリングガーデンの一国家『ブロッサムヒル』の郊外にあるハナウシ牧場『コスモス牧場』、牧場主をしているカヴァッレリーア夫婦の一人息子グラマスは毎朝起きるとすぐに牧場周囲の柵を確認して回る
柵を確認する事で大切な家族であるハナウシ達が怪我をしたり、足止め程度にしかならないが害虫の侵入を防げる為点検を怠らない
「よし、確認終わり!今日も異常なし!・・・・・・あの足跡はアイツのだよな、まったく・・・」
柵を一周全て確認し終わり、朝食を食べようかと家に戻ろうとした時に見慣れた足跡が有るのを発見する
グラマスは柵を越えて、足跡を辿って行くとハナウシ達の為に両親が用意した果樹園及び収穫した果物を保管する貯蔵庫へと向かっていた
「またか『エノテラ』!勝手に忍び込むなと言ったはずだぞ!」
「・・・・・・(モグモグ)」
貯蔵庫の扉を開けた先にはブドウを一房手に持ち、一粒ずつ口に放り込み咀嚼している薄ピンクの毛玉が居た
エノテラと呼ばれた毛玉がグラマスの方を向くと白い肌に紫色の瞳の美少女が何か文句有りますかといった表情を浮かべていた
「後でちゃんとブドウ持ってくから今は我慢しなさい」
「モー・・・・・・!」
五粒食べられたブドウをエノテラから取り上げると、取り返そうと立ち上がり必死に手を伸ばしピョンピョン跳び跳ねる
牛柄ビキニに納められた控えめな胸が跳び跳ねる度に揺れて目のやり場に困りつつもエノテラの頭を押さえ込みながら撫でる
頭を撫でられると動きを止めて気持ち良さそうに撫でられるがままになるエノテラに笑みを浮かべるグラマス
「昔から撫でられるの好きだよな、とりあえず今はこれで終わり、後は朝の日課終わってから俺の所に来いよ」
「モー」
ブドウを一粒摘まんでエノテラの口に近づけると指ごと口に咥えて舌で舐めてブドウを食べ始めるエノテラ
エノテラの涎で濡れた指を拭いて、ブドウを持ちかえると空いた手をエノテラに差し出す
「よし、戻ろうか」
エノテラが幼い頃から繰り返してきたやり取りに口元を緩めながらエノテラが無言で手を繋ぎ、一緒に歩きだす
繋がれた手が離れないよう指を絡め合いながら歩いて行くのを見ていたのは太陽だけだった
「ごちそうさまでした」
「ごちそうさま・・・・・・グラマス、ちょっと話がある」
「なんだよ親父」
エノテラを牛舎に送った後、両親と住んでいる家に戻り朝食を済ませ仕事をしようと立ち上がると父から呼び止められた
再び席に座ると真剣な顔をした両親がグラマスに有ることを告げた
「グラマス、実はな・・・・・・私達は今日からお前に牧場主としての権利を委譲する事にした」
「そうか・・・・・・はぁ!?なにいきなり言ってるんだよ!」
「グラマスももう三十歳でしょ?お母さん達ね、あなたに牧場の事任せて、育成に集中しようかと思ってね?」
現在コスモス牧場ではハナウシの飼育・繁殖・育成を行っているが両親は飼育・繁殖をグラマスに、自分達は育成に分かれて仕事をすると言ってきていた
しかしそんな話は聞かされておらずいきなり言われたグラマスは驚き、困惑した
「せめて前から言っておいてくれよ・・・・・・ってハナウシ達の担当どうするんだよ!」
ハナウシ達には世話や体調管理をする飼育員が割り振られている
出来る限り担当は変えずに慣れ親しんだ飼育員が管理する事でハナウシ達に掛かるストレスが軽減するのである
「私達の担当はお前に移動になる、全員昔からの顔見知りだから大丈夫だろ?」
「そうだけど、俺の担当してたハナウシはどうなるんだよ!」
「他の人達に分配するわ、それはこっちで伝えておくから大丈夫よ」
グラマスは両親の話に頭を抱えながら次の仕事に向かうのだった
「はぁ・・・・・・いきなり頼むって言われてもな・・・・・・」
「モゥ?」
朝食後、グラマスはため息を吐きながら搾乳室内で作業をしていた
しゃがみこんで搾乳器のチェックをしていると後ろから一頭のハナウシが近づいてきた
「おはよう、センニチコウ・・・・・・恥ずかしい所見られたな、ハハハ」
『センニチコウ』と呼ばれた薄紫色の髪に薄紫色の瞳をした爆乳美女はグラマスより五歳年上で姉のように色々世話を焼いてくれたハナウシである
彼女はいつものようにグラマスを励ます為に近寄り頭を撫でてくる
グラマスは昔から変わらぬセンニチコウの優しさに照れ臭さと気持ちよさを感じていた
「ありがとうセンニチコウ、お陰で少し元気でたよ。でもこの歳で頭撫でられるのは少し恥ずかしいかな・・・・・・///」
「モーモゥ?モゥモゥ?」
センニチコウは本当に大丈夫?おっぱい吸う?と言わんばかりに牛柄ビキニをずらすとボロンと豊満な胸とピンク色のピンと張った乳首が露になる
左の乳房を手で支え、グラマスの前に差し出してプルプルと震わせる
「センニチコウの生乳・・・・・・ゴクリ・・・・・・」
グラマスは生唾を飲みながらセンニチコウの左胸に顔を近付けると乳首を軽く咥えて、乳輪や乳首を舌で舐めるように刺激していく
舌で刺激されるだけで白く濃厚なミルクが滲み出してきた
「いただきます」
「モゥ♪」
グラマスは一度口を離して、手持ち無沙汰な右乳房の手動式の搾乳器を取り付けて軽く搾りながら再び左乳房に吸い付く
舌で乳首を舐めながら吸い上げるとほんのりと甘く濃厚なミルクが口の中を満たしていく
視線を上げるとセンニチコウは幸せそうな笑みを浮かべて吸い付いているグラマスを眺めている
「・・・・・・プハァー、ごちそうさまセンニチコウ。君の朝一番搾りを飲ませて貰ったら元気が溢れてきたよ、これ以上吸ったらお客さんに申し訳ないね」
「モゥ♪モゥ♪・・・・・・モーウ?」
心からの笑みを浮かべるグラマスに嬉しそうに微笑むがどこか寂しげで名残惜しそうである
グラマスはセンニチコウの左乳房を濡らした布で拭き取る、搾乳器の中に自分の唾液を混ぜない為である
「よし、センニチコウ搾乳器着けていいよ」
「モゥ」
センニチコウはグラマスから離れて搾乳器の方へと向かう
搾乳器の前には柵が設置されており、ハナウシ達は柵に寄りかかりながら自らの胸に搾乳器を身に付ける
搾乳器は魔力や加護の力に反応して動き始める仕様の為、ハナウシが身に付けただけで動き始める
「今日も順調に作動しているな」
真面目な表情でセンニチコウの搾乳風景を眺めるグラマスで有ったがハナウシのミルクを授乳された為か、搾乳を見たためか下腹部にテントが張られていたが指摘する者は誰も居なかった
「団長さーん!おはようございます!」
「おはよう、リッター」
搾乳器のチェックを終えて、エノテラを探していたグラマスに声を掛けてきたのはリッター・オルデン二十歳であった
彼はコスモス牧場に入社した新人で数頭のベテランハナウシを担当していた
またグラマスの事を団長さんと呼ぶ
「聞きましたよ団長さん、牧場主になるみたいですね」
「みたいじゃなくてもうなった後だよ・・・・・・相談位して欲しかったよまったく・・・・・・あ、そうだリッター!お前にそろそろ新しいハナウシ担当して貰おうと思ってな『アブラナ』と『イチゴ』と『アイリス』を頼むわ」
「えぇ!?いきなり三頭もですか!?」
上司から新たに三頭のハナウシを担当しろと言われて困惑するリッターにグラマスは申し訳なさそうに頼み込む
「ずっととは言わない!せめてこっちの仕事が落ち着くまで三頭を頼む!アイリスに手伝って貰えば大丈夫だから!あの娘は賢いし、事情を話せば分かってくれるはずだ」
「うぅ~わかりました!でも何かあったらすぐに連絡しますね!」
「ああ、頼んだぞ!なら決まった所で挨拶に行くぞ、初めが肝心だからな!」
グラマスは引き受けてくれたリッターに笑いかけ、アブラナ・イチゴ・アイリスの元へと向かい事情を話して引き継ぎを済ませた後、エノテラを探しだして約束のブドウを届けた
その後も牛舎の掃除やハナウシ達の世話を頼んで回るうちに日が暮れて、本日の業務は終了となった
グラマスが牧場主に就任してから二週間が経過した
日々牧場主として必要な知識や仕事について学びながらハナウシ達の世話をするという多忙なグラマスの元へ一件の報告が挙がってきた
最近アブラナの搾乳量が低下しているという報告だった
続く
次回予告
突然搾乳量の減ったアブラナに起きた異常とは?グラマスが取った解決策とは?エロい展開はいつになったら始まるのか?
次回『グラマスVSアブラナ』
この予告は嘘予告です
次からはエッチなシーン書く予定です