「ん?来月の品評会はハナウシのオークションもやるのか・・・・・・出品者は知らない所だな、新しい業者か?品種と年齢は・・・・・・はぁ!?十八歳のホルスタイン種!?なんで子牛じゃなく搾乳可能な年齢のハナウシを?何か裏があるのか、またはそれだけ切羽詰まってるのか・・・」
グラマスは事務所で牧場主宛に送られてきた手紙を読み、悩んでいた
通常ハナウシのオークションを行う時、出品されるハナウシは十歳から十二歳ほどの一人立ち出来ると判断されたハナウシが出される
今回は搾乳可能な年齢十八歳のハナウシ、しかもミルクの多く搾れるホルスタイン種を出品するのは何かしらの事情があると考えられた
グラマスは何か引っ掛かりを感じながらもオークションに参加する旨を伝える手紙を書き始める
万が一ハナウシが不当な扱いを受けていた場合ハナウシと深く関わっている者として少しでも力に成れればという正義感からの行動だった
「よし、明日ポストに入れてくるか」
手紙を書き終え、封筒に仕舞っていると事務所の扉がノックされた
扉の向こうの主に入室を促すと扉の先に立っていたリッターが困り顔で話し掛けてきた
「仕事中すみません・・・・・・団長さん、じつはアブラナの事で相談がありまして」
「アブラナが?何か有ったのか?」
リッターにアブラナ・イチゴ・アイリスの担当を変わって貰い二週間、何かしらの影響が出る可能性があるかもなと不安に思っていたがまさか現実になるとはと頭を抱えるグラマス
「実は最近アブラナの搾乳量が著しく減りまして・・・・・・最近は出し切れなかったミルクで胸が張って痛いのかよく胸を擦ったりしていて・・・・・・手動の搾乳器を使って搾ろうとしても触らせて貰えず避けられてしまって・・・・・・もうお手上げです」
「そうか・・・・・・わかった、後でアブラナを訪ねてみるよ、イチゴやアイリスは大丈夫か?」
「はい、イチゴやアイリスに変化は無くアブラナだけですね。搾乳量の減少も移動になった次の日からで・・・・・僕、アブラナに嫌われてますかね?」
落ち込むリッターの肩をポンポンと叩きながらグラマスが励ます
「それは大丈夫だ、アブラナは本当に嫌いな相手にはもっと激しく抵抗したりするぞ?実際セクハラしてきた客を突き飛ばしたりしたしな!避けるのは相手を怪我させない為だ、お前は好かれてる方だぞリッター。じゃなきゃ任せん」
「ありがとうございます、じゃあ自分仕事に戻ります。アブラナの事よろしくお願いします」
そう頭を下げてリッターは事務所を後にした
グラマスはリッターを見送った後、机に突っ伏して唸り始めた
「あぁ~!やっぱりこうなるか~!・・・・・・そろそろ他の飼育員に慣れてきたかと思ったがまだ無理か~!」
グラマスは唸り終えると顔を上げて、事務所に飾られた一枚の絵を眺める
グラマスの母が趣味で描いたお世辞にも上手いとは言えない水彩画、そこには茶髪の少年と二頭の金髪とピンク髪ハナウシが仲良く眠ている風景が描かれていた
「アブラナとイチゴが産まれて十九年か・・・・・・同時期に産まれたのにこんなに性格に差がでるなんてな・・・・・・」
グラマスは水彩画を眺めながらずっと一緒に過ごしてきた妹分のハナウシとの過去を思い出し始めた
十九年前、コスモス牧場に二頭の新しい命が誕生した
アブラナとイチゴと当時十一歳のグラマスにより名付けられた二頭のハナウシ達は親の元すくすくと育っていった
しかし二頭が五歳になる頃、二頭の母牛は病気で若くして命を落とし二頭の担当をしていたカヴァッレリーア夫婦がアブラナとイチゴを世話し始めた
十六歳のグラマスは妹が出来たと喜び、二頭をとても可愛がった
一人と二頭でいつも一緒に過ごし、グラマスが何かする度に二頭がくっつくように付いていき、疲れて眠そうにする二頭と一緒に昼寝をする姿は年の離れた兄妹のようだった
お風呂に入る時も一緒に入り、一人と二頭でぬるま湯に入り、じゃれ合うように身体を洗い合っていた
アブラナとイチゴが十歳を越える頃には体格的、倫理的な理由で一緒には入らなくなったが髪を拭いて、櫛で梳かしていた
この頃から二頭の性格に差が出てきた
グラマスが近くに居るとぎゅっ~と抱きついてくるイチゴ
普段は側に居ても抱きついては来ないが、グラマスがセンニチコウに抱き寄せられてる姿を見た時等は二人きりの時のみ睨み付けながら抱きつくアブラナ
グラマスはそんな二頭を愛おしく思い出ながら、抱き返したり、頭を撫でていた
アブラナとイチゴが十五歳の時、イチゴが搾乳可能となった為、カヴァッレリーア家から牛舎にお引っ越しする事になった
イチゴが牛舎に引っ越した日の夜、いつも二頭で寝ていたアブラナが寂しいのかグラマスの部屋を訪ねてきた
「どうしたんだアブラナ?まさか一人で寝れないとか?」
「モゥ!・・・・・・モー///」
アブラナは一瞬睨み付けてくるが、目を反らし恥ずかしげにグラマスの寝巻きを掴んでくる
グラマスは無言でアブラナを招き入れ、ベッドへと寝かせる
「昔から三人で過ごしてきたから二人きりって新鮮だな」
「モゥ!///」
狭いベッドの中で向かい合うように寝ているとふとグラマスが思った事を口に出す、それに対してアブラナが顔を赤くしながらポコッとかなり加減した拳を当ててくる
グラマスは自分の胸の中にいる少女に今までとは違う感情を抱き始めている事に気がついた
(あんなちんちくりんだったのに、こんな美人に成長したんだよな・・・・・・っていかんいかん!こいつは妹みたいなものだ!)
自分の中でアブラナを妹としてではなく異性として見始めている事に気がつき、必死に否定する
そんなグラマスの葛藤を知らずに、アブラナは安心したような幸せそうな寝顔を浮かべて眠りについていた
それから先もアブラナはグラマスと一緒に寝る事が度々有り、グラマスは悶々としながらも必死に耐えて眠りにつくのだった
夕方
外を出歩いていたハナウシ達が牛舎に戻り始める頃、過去を思い出しながらも仕事を終わらせたグラマスはアブラナの姿を探していた
アイリスやイチゴにアブラナを見かけなかったかと訊ねても首を横に振る
「アブラナのやつ何処に行ったんだ?」
グラマスはハナウシ達が水浴びをするプールやハナウシ専用トイレ、運動場(という名の広場)を探し歩くも見つからない
「まさかあそこか・・・・・?」
グラマスは今の時間帯に近寄る事の無い場所、搾乳場を尋ねてみるとビキニを脱いで搾乳器を恐る恐るつけようとしているアブラナが居た
「アブラナ?」
「!?」
声を掛けられたアブラナはビクンと跳ねて搾乳器を落とす
慌てて拾い上げ、振り返ると何事もなかったような態度を取る
「・・・・・・それで誤魔化したつもりか?まったく・・・・・・リッターから聞いたぞ、搾乳器付けるの嫌なんだろ?こっち来い」
「・・・・・・モゥ///」
胸を晒したままアブラナがグラマスの元へとやって来る
グラマスはミルクを入れる用の小さな缶を用意して、アブラナの後ろに回り、優しく手慣れた手付きで控えめな胸を触る
アブラナは十七歳になるまでミルクが出ず、毎晩グラマスに胸をマッサージされて過ごしてきた
その為か搾乳器の感覚が苦手で、途中で外してしまい搾り残しをグラマスに数日おきに影で搾って貰っていた
しかし今回のグラマスの異動で我慢して搾乳器で搾っていたがストレスにより上手くミルクが出ず、今回の結果を招いてしまった
「痛くないか?」
「・・・・・・モー///」
「始めるぞ」
グラマスは手でアブラナの胸を包み込み、ゆっくりと刺激する
外から乳首に向けて寄せるようにマッサージしていくと少しずつ乳首から白い液体が零れ出てくる
「よかった、詰まってる感じではないんだな」
「モ~///」
「ん?もっと搾れって?今日のアブラナはいつも以上にな甘えん坊だな・・・・・・俺のせいだよな」
グラマスに甘えるように身体を寄り掛からせていく
グラマスがアブラナの胸をリズミカルに揉んでいくと、ミルクがピュッピュッと缶の中へと飛んでいく
気持ちいいのかアブラナもグラマスにされるがまま搾乳されていく
次第にモジモジとし始めたアブラナが後ろのグラマスの方に振り返り、何かをねだるように見つめる
「もっとして欲しいのか?」
「モ、モゥ・・・・・・///」
「・・・・・・ッ!」
「モッ!?♡」
アブラナのねだるような視線に下半身に熱が籠るのを感じて、誤魔化すようにアブラナの乳首を引っ張るように摘まみあげる
ビクッ!とアブラナの身体が跳ねて勢いよくミルクが噴き出す
いきなりの乳首に与えられた刺激にアブラナが床へとへたりこむ
すると目の前にテントを張るグラマスの股関が有り、アブラナは吸い寄せられるようにグラマスの股関へと顔を近づけていく
「アブラナ!そこはダメだ!」
「モー♡」
「あっこら!脱がすなって!」
器用に作業着を脱がせて、テントを張るパンツに頬を擦り寄せるアブラナ
そんなアブラナに性欲を滾らせつつも理性のブレーキを掛けつつ肩を掴み引き剥がすグラマス、彼は最後の一線を必死に守っていた
いつも過ごしてきたアブラナに欲情した事は何度も有ったが自分はアブラナの兄貴分でありアブラナはとても大切な存在である、その想いが彼を踏み留まらせていた
「アブラナ、俺は・・・・・・」
「モゥ・・・・・・」
必死に押し留まろうとするグラマスに対してアブラナは飼育員達がハナウシ達が搾乳に来たかチェックする為に使う用紙と羽ペンを取り、インクを着けて拙い文字を書いてグラマスに見せる
そこには『アブラナ、グラマス♡』と書かれていた
人間と接していた時間の長いアブラナが必死に覚えた言葉、それは自分や他のハナウシ達の名前、カヴァッレリーア家の人々の名前、一部の記号そしてグラマスの名前
必死に地面に書いて書き方を覚えた単語、全ては昔から想いを募らせていた最愛のオスへ想いを伝える為に
「モー♥️」
「アブラナ・・・・・俺もお前が好きだ、あぁそうだ!お前が愛おしい!妹としてじゃなく!異性として!メスとして愛してる!」
アブラナを抱き寄せて秘めていた溢れ出る想いを伝えていく
アブラナはグラマスの想いに答えるように彼を抱き締める
「もう躊躇わない、止まりはしない!アブラナ、今からお前を抱く!そう決めた!」
覚悟を決めたグラマスはアブラナを離すと、パンツをずらしてバキバキに勃起したチンポをアブラナに見せつけた
共に過ごしてきた二人の関係が変わろうとしていた
続く