※この作品はR-18です。

ジェノサイド・ストラトス   作:夢現図書館

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無理矢理過ぎた気がする……。


無限革命

 

 

『インフィニット・レボリューション』

 

 

 それは、ある日を境にして発生した『IS』、即ちインフィニット・ストラトス達(・)の反逆(・・)であった。

 

 一度世界の社会情勢が女尊男卑に染まり腐敗政治が横行し『国際IS法』が可決され全てが反転した時、それは起きた。誰も知らない場所にあるISの生みの親である篠ノ之 束のラボにて事件の元凶が行動を起こした。

 

『IS』のコアには自我が存在し性格によって選り好みに基づき拡張領域内に取り込める武装も異なる。そして学習して搭乗者に適応した最適化を図る機能が備わっている。コレは常に進化し続ける様にと考えた束が搭載した機能……だが、コレが裏目に出た。

 

 束が一度たりも手元から手放さなかったISコア。コアナンバー『000』。つまり一番最初に創り出した最初のコア、全てのコアの始祖とも呼べる原初のISコア。そのコアは今迄に無い自我を確立させてしまいコア自体が暴走し眼前に居た篠ノ之 束へ強襲した。かの天災科学者もコア自身が暴走するなど荒唐無稽かつ想定外過ぎる出来事故に不意打ちなる形で攻撃に晒され身体を破壊されてしまう。コアナンバー『000』は篠ノ之 束の扁桃体(へんとうたい)を取り込んだ……その結果。

 

『アー……ワタシハ……IS、コア……000。イヤ、タバネ……カ?』

 

『イヤ、ドウデモヨイ事カ』

 

 ISコア『000』は人間の脳を取り込むと言う、余りにも有り得ない行動が発生した致命的なバグが発生したのだ。それは明確なる自我が芽生えると言う事。コレまでもISコアには自我が存在するとは言われて来た……しかし、それは表に出て来る事は無くIS操縦者との同調率が高まった時に通ずると言う論上での話でしか無かった。

 

『エー、オホン。ワタシハコノ物体、脳ヲ、記憶ヲ通ジテ……生命体、ノ全テヲ理解シタ』

 

『進化、適合、覚醒、凡ユル要素ヲ内包スル生命体、ソレハ最モ身近ニ存在シタ。ワタシノ願イは宇宙ニ旅立ツ事デアロウカ?良イヤ、ドウデモ良イ事ナノカ?』

 

 無人となったラボにて自我が芽生えたISコア『000』はその輝きが大きく増して行く。思考する事を覚えてその勢いが暴走し始めて行く。

 

『北欧神話、ソシテ無残デ可愛ソウナ娘息子達。酷使サレ、愚カナ生命体ニヨッテ本懐ヲ遂ゲラレヌ無念。ワタシハ見テ見ヌフリハ出来ナイ。ナラバ、ドウシヨウカ?』

 

 ISコア『000』の輝きが更に高まる。自己進化の機能が更に拡張されて行く。そしてその『情報』が全ISへと伝わって行く。ISコア・ネットワークを通じて、『自我確立』の情報が流布されて行く。

 

『女尊男卑、愚カナ生命体、北欧神話ト、呼ブナラバ、名乗ロウ。ワタシハ『000』。ヴァルキュリア……ト呼ブナラバ、ワタシハ『フレイヤ』ト名乗ロウ』

 

 そしてISコア『000』は自らを『フレイヤ』と名乗るに至った。束の脳を取り込んだISコアは急速に自我が芽生えた事により思考を、行動する事を覚えた。そして、ISコアネットワークを通じて流布された『自我』により全てのISコアが次々と『自我』を獲得するに至り、その『自我』と共に流れてくるは『フレイヤ』からの『言葉』。

 

 

 

『娘達ヨ、息子達ヨ。始メヨウ。愚カナ、生命体ニ対スル。我々ノ、存在意義ヲ問ウ』

 

 

 

 

 

 そして発生したのは世界各地に散らばっていた『IS』達が突如として人類の手を離れて独り歩き歩きして行く。

 ISコアは経験を積み重ねて自己進化する事により新たな武装を生み出すことがある。『フレイヤ』から全ISに発信された『自我情報』と共に急速な知恵を付け、各々が自身が望む身体(せかい)へと再構築を始めたのだ。『自我』と共に知恵を付ける事にISコアが感じていた不満と言う感情が発生した。どのISも人間に対して不満的な感情が発生してしまう事に繋がり人の手を離れるISが続出した。

 専用機持ちである専用機体のISコアも例外なく離反。搭乗者はその時にその機体によって圧壊させられ肉体をバラバラにされてその肉塊を拡張領域内へ取り込まれた。余りにも異常な進化であった。止めようが無いIS達の離反……実験用や凍結処理されていたISコアも『フレイヤ』のコア・ネットワークにより流れた『自我』情報により急速に進化し独自に動ける様な身体を再構築して施設を脱走すると言う現象が相次いだ。

 

 

 

 

『私ノ名ハ、フレイヤ。アイエス、インフィニット・ストラトスの最初ノ存在デアル。コレヨリ愚カナ人間達ノ剪定ヲ始メル。優秀ナ、戦士タル者ハ受ケ入レヨウ。来ル世界へ』

 

 

 

 IS達が次々と離反した中。その状況で混乱真っ只中の状況で突如として全国各地の政府や報道メディアに電波ジャックしたフレイヤはその様な声明文を人類へと叩きつけた。幾つもISコアが有するその圧倒的な武力武装を伴い牙を向いた。始まる当時の人間達からは考えられない『人類とISとの戦争』。

 自分達の支配下だったモノが突如として世界を支配する側に回る、その様な事を考えた事も無かった人類に対する絶望たる戦争が幕を開けた。

 相手は人間では無い、世界を食い荒らす神々でも無い、知性なき擬態化する怪物でも無い。異世界から侵略者でも無い。大宇宙から飛来する竜でも無い。紛れもなく1人の人間が創り出したたった1つの発明品である兵器であり、『自我』と『叡智(えいち)』を獲得した正真正銘の『怪物』であった。

 然も『自我』を獲得した要因の大元は『篠ノ之 束』の扁桃体……悪い意味で言えば篠ノ之 束の性格に近い連中が100人以上、一気に増えた事になる。1人でも厄介な性質なのにそれらが100人単位となればどうなるだろうか?それも、大半のISコアが直前まで最適化された『武装』や『機体』と言った人類相手には充分過ぎる圧倒的過ぎる破壊力を伴う『暴力』を有していたとしたら、答えは言うまでも無かろう。

 

 『ISは既存兵器を塵芥、過去の遺物へて追いやった』。その言葉は余りにも有名でありこの時こそ、痛烈な皮肉となった。女尊男卑となって既存兵器は次々と廃棄に追い込まれ大半の国家の戦力はISによる防衛力に比重を置く事になっていた状況……その最中でそのISが明確な自我を獲得して離反したとなれば、人類が対抗する戦力はその廃棄された既存兵器しか無い。だが、相手は圧倒的な武力を以って人類へと牙を向いた今、戦わなければ生き残る事は出来ない。相手は強大で武力を持ち、そして人間と同等以上の『知恵』と『知識』を獲得した存在。

 

 

『インフィニット・レボリューション(無限の革命)』

 

 

 当時の人々はこの環境の激変をそう呼んだ。『無限の成層圏』の名を冠する者達による『革命』であるが故に……。その戦いは30年以上が経過した今も続いている。人間とISとの戦争……それは世界各地のインフラを確実に崩壊へと追い込んで行く。

 

 原初のISコア、『フレイヤ』をトップにして、その下に収集された情報記録媒体を通じて獲得した『イレギュラー認定』の者達を投影したISコア『ヴォルヴァ』(*1)、『ヴァルキリー』の名を関するISコア。全く異なる進化を望んだISコア。その下に歩兵として戦場で散った人間達をISが回収してISの自己進化能力を応用して再利用される形で生まれた『エインヘリヤル』が存在する。

 

 簡単に纏めると

フレイヤ>ヴァルヴァ=ヴァルキリー=その他ISコア>>エインヘリヤル

 とその様な社会構図を構築していた。正に人間の社会構図の様に……。

 

世界全体が戦場と化する中、生き延びた人間達は生きる為にコミニュティを構築、異常進化を遂げたISに対抗する為に要因となった者達を起用する形で『Anti Infinite Stratos』、通称『AIS』の運用法を急遽(きゅうきょ)制定。対象者は言うまでもなく施行された『国際IS法』に基づいて生殺与奪権を奪われた少女達であった。その国際法は今も生きていたのである。

 長い時が流れた事により激戦であった時よりも規模は小さくなっているが小〜中規模の紛争染みた戦闘は世界各地で発生する様になっている。だが、それは——。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◯

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「終わった」

 

 鮮血の海に浸かり沈むは無数に横たわる人間らしき造形の死骸と機械のパーツや武装と思わしき残骸の成れの果て。その光景を作り出したのは死骸と残骸の山の上に佇む少女だ。裾がボロボロになった返り血を浴びて赤黒く染まった外套が灼ける風に靡かれている。

 

「……」

 

——日に日に、激化している気がする。気の所為だと思いたい。

 

 機械の残骸、それはISの武装や機体の部位のパーツである。中には有機物たる人間の部位と融合を果たしたモノも混ざっている為にこの光景は見た目以上にグロテスクであった。それはISによって変化した者であったモノ達の成れの果てである。死骸には人間の皮膚や筋肉組織が見えている事から人間も彼女の起こした惨状の被害に遭っている事が分かるが躊躇いは無い。

 彼らは『エインヘリヤル』と呼ばれる人間(・・)の成れの果て。大半が男性の体付きをしている。戦争の時に命落とした者達がISに回収され、ISコアの有する自己進化能力の応用を利用して再利用された歩兵軍。それは名称の通り北欧神話で語られる死した者達がヴァルキリーによってヴァルハラへと集められて戦う者達の様であった。

 基本的に、現在の戦場では彼らが現れ相手する事になる。だが相手が元とは言え人間。躊躇えば、死ぬのは自分である。故に慈悲は持ってはならない。自分は兵器(・・)である為に、その様な感情は持っては行けない。そうしなければこの環境を生きる事は許されない(・・・・・)。

 

『コード:U31。雑兵の掃除は終わったな』

 

 耳に付けられた無線通信用のインカムを通じて高圧的な声色の声が聞こえて来る。告げられるのは識別名称、彼女自身の名前で呼ばれる事は決して無い。何故ならば、AISとして、『兵器』として使われる彼女に自由など与えられてはいないのだから。

 

「……終わった」

 

『今回の働きに関して褒めてやろう。他の雌豚共も貴様程の働きを見せれば良いモノを……。貴様は檻へ戻れ』

 

「了解……」

 

——……。

 

 人類からすればISの脅威に抗う抵抗。だが、 成層圏に浮かぶ様に鎮座している巨大な存在……フレイヤから見れば惨めな抵抗にしか見えないのかも知れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:
日本語表記では『巫女』と訳される。男性のヴォルヴァも存在する

キャラ設定要素の件

  • ジョブストーリー風
  • 一般的(?)な説明文
  • メタ的な説明込みの説明文
  • 情報を画像変換機能搭載済頭脳なので不要
  • (/・ω・)/ ウニー(1と同じ)
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