崩壊世界でぐだ子に押し倒された話。 作:無個性のソーイお茶書き
「……なんか騒がしいですね。この辺りは人気があまりないはずなのに」
「あぁ。都会から観光客が軒並みこっちに回ってんのかもな」
「まっ、そんなのもう関係ないですけどね!」
「上機嫌だな?」
「そりゃそうですよ!みんな引っ越すし、タカキも頑張ってたし!私も頑張らないと」
「そうだ…僕たちが積み上げてきたことは…全部無駄じゃなかった。これからも、俺たちが止まらない限り…道は続く」
……家の前を、どこかで聞いたことのあるような会話をしながら二人組が歩いて行った。
「お兄ちゃんまだかなー」
私…
…高校ではそれなり上位の成績を取り、そこそこな人間関係を築けていると自負している。
…だけど、本音を言うと、将来のためとは言え勉強はしたくないし面倒くさいことはごめんだ…と思うめんどくさがり屋なのだよ。
だから今もこうして、建高記念日の休み含めた3連休に家の日当たりの良いベランダで、勉強もせずにFGOを起動して周回をしている。
「遅いなー」
今日はお兄ちゃんの給料日で、2人でちょっとした贅沢をしようって言ってからとても楽しみなのだけれど、肝心のお兄ちゃんが、普段なら帰ってきているような時間に帰ってきていない。
季節は夏。
まだこの時間帯は暖かいからベランダで伸び伸びできるけど、いい加減周回も飽きてきた。
育てたいキャラは育成を完全に終わらせちゃったしなぁ…。
「テレビでも見ようかな…」
スクッと起き上がり、リビングへ歩いていく。
ソファーに座ろうとして、ふと喉が乾いていることに気がついた。
「むぎちゃー」
確か、昨日沸かした奴が冷蔵庫で冷えてるはず。
…あったあった。
私は1Lペットボトルに詰め込まれた麦茶を取り出して戸棚から適当にコップを選んで注いだ。
準備ができたところでやっとソファー腰掛けた。
少し沈むこの感覚が、私は結構好きだったりする。
「さて」
TVのリモコンで電源を入れると、やっていたのは…N○Kの教育番組だった。
「懐かしい〜!小学校のころよく見てたなぁ」
ピタ○ラスイッチ。1○本アニメ。
あ!なんか1時間スペシャルやってる!
「暇つぶしにちょうどいいや」
私はキンッキンッに冷えた麦茶を飲み干しながら、視聴に耽けるのだった。
☆
『緊急ニュースです!』
「なんでよぉ…今面白いところだったのにぃ」
残り5分と言ったところで放送がぶった斬られた。
余程の緊急事態なのかな。
ニュースキャスターの背後のスタッフさんも慌ただしく動き回ってるし…。
何があったんだろ。
『に、日本!いや、世界全体がモンスターパニック状態です!』
「はい?何言って…………うそぉ!?」
ちょ、これCGじゃないの!?
FGOで見たことあるエネミーが街に…いやこれアナウンサーのひとの情報が確かなら世界中に広がっているってこと!?
『うぁぁぁぁぁあっ!突破されたぁ!』
「あっ!」
奥の部屋からゴブリンとアマゾネスが…!
『うそっ、嫌っやめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!』
「え、あ、や、な、あ」
あ、アナウンサーの人から剣が生えて血がブシャァって…!
(こ、これ以上はっ、ダメ!)
咄嗟に電源を落とした。
あれ以上見てたら、多分耐えられない。
色々漏らしちゃう。
今だって冷や汗が止まらず、服がびっしょりだ。
「落ち着け…落ち着くの…!」
……状況を確認しよう。
前提として、あのニュースは現実。
でなきゃ、緊急ニュースで番組を中断させるなんてことはしないだろうから。
お兄ちゃんの安否。
…この状態で電話なんてしたら返って迷惑になるだろうし、無事だと信じてこっちも動こう。
それら踏まえて、まずは、家の周りにエネミーがいるかどうかを調べる。
「玄関…いや、ベランダから覗き見しよう」
なるべく音を立てないように。
エネミーの中には音にすごく反応する奴もいたはずだから、慎重に行かないと。
「っ……!」
いる。
数は少ないけど、ゴブリンとスケルトンが。
(今のところ、は走れば逃れるレベル…)
もしワイバーンとかファブニールとかが出てきたら死ぬしかない。
そんなのがでてくる前に移動しないと…!
「でもどこに…!?」
ベランダからリビングに戻って右往左往。
安全な場所を目指さないといけないけど、そんなものが本当にあるのかな。
だって、サーヴァントと張り合えるような奴もいるんだよ?そんなのが相手じゃ、最低でもアサルトライフルとか戦車を持ってこないと…!
「そんなものがありそうなところと言うと…」
警察?いや、流石に拳銃くらいじゃ太刀打ちできない。
なら、自衛隊?
自衛隊がいそうな場所…。
というか、警護していそうな場所…あっ!
「総理のいる東京!」
他にも権力者が集まる東京なら、それなりの防御力はあるはず。
そこを目指すしかない…!
「急ごう。時間は有限」
そう呟いて、私は移動の準備を始めた。
☆
缶詰とペットボトル。
使えるか分からないけど、一応全財産。
スマホの充電器とモバイルバッテリー。
冷蔵庫に残ってた余り物のお米。
フォーク、ナイフ。箸。
取り出しやすい側面に包丁を収納。
胸ポケットにスマホ。
主にこれらを詰め込んで、お兄ちゃんが買い集めてた仮面ライダーの、そこそこ重量のある玩具を武器代わりに構えて、そぉっと、家を出た。
【フルボトルバスター!】
『ゲゲェッ!』
お、玩具の誤作動で速攻で見つかったぁ!!?
「こ、こないでッッ!」
逃げる。
急げ。捕まったら死ぬ。または犯される。
幸いスケルトンは追ってきてないっ!
「はぁっ…!はぁっ…!」
あぁもう!
少し詰め込みすぎた!走るには重たい!
だ、だめっ…足がもつれてっ。
「うぁっ!」
地面と熱いキスを交わしてしまった。
普通に痛い。
『ゲゲゲッ!』
『グガッ』
『ゲゲッ!』
「…ちっくしょー」
荷物を置いて、
フルボトルバスターを正面に構えた。
「無抵抗に死んでたまるもんですか…!」
…この大きさなら、頑丈さなら、
ある程度耐えられる…と、思う。
ゴブリンの持ってるのはサーベルだから、不安ではあるけどっ!
「かかって、こいやー!」
私は決死の覚悟で絶叫し、彼らに飛びかか———。
『あんたが戦っちゃだめっすよ!』
「えっ」
今、ポケットから声が…!
「はぁっ!」
『『『ゲゲゲッ!?』』』
突然、馬に乗った誰かが現れて、ゴブリン達を吹き飛ばした。
ゲームでよく見たその人はいつものように猫背で、木刀を肩に預けてて。
その人は馬から降りてこちらに近づいてきて…。
「ふぅ、大丈夫か。マスター」
私に、手を差し伸べた。
「……うんっ!ありがとうマイフレンドっ!」
のを押し除けて抱きつく私なのだった!
妹「マイフレンドだいしゅき!」
マイフレンド「ま、マスター!?あぁ…その、ええっと………オレも」
みたいな続きが
あったりしたりしなかったりしない。
登場人物。
妹(斎藤小夜)
主人公の妹でお兄ちゃんと慕っているようだ。
FGOのストーリーは割と忙しい兄より進んでいる。
サーヴァントの強さも全体的にこちらのが上。
マイフレンドに惚れてる。
バレンタインではロックオンチョコを真っ先に渡そうとしてサプライズチョコを誤タップ。
発狂しかけたが1発でマンドリカルドが来たのでもう運命感じてる。
マイフレンドいっぱいちゅき♡
マンドリカルド。
妹がベタ惚れなサーヴァント。
宝具5 絆10 レベルマ フォウマ スキルマは当然のこと、引いた日からお気に入りはマンドリカルド固定。
最近は絆11にするためパーティにもスタメン。
らしい。
彼も隠しがちだけどマスター大好きやで。
すっごく健全な2人。
なので代わりに周りが気張りまくる。
しかし詳しいことは決めてナッシング。
感想、くれ。
れ(お願い)
深夜にラーメン食べたい。
それはそうと活動報告使いたいから匿名解いたゾ
リンクはこ↑こ↓
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