倉庫から出て刀での戦い方をを考えていると、不意に館のドアが激しくたたかれ、外では男が必至な様子で、叫び始めた。
「南の城門に援軍を頼む!! いきなりモンスターの群れが現れて襲われているんだ!! 早くだれでもいいから仲間を助けてくれ!!」
セシリアが玄関の扉を開けると、そこには片腕がおかしな方向に曲がって、あちこちに弓矢が刺さった、ひどく顔色の悪い城門の警備兵がいた。
アリシアに何かを告げると意識を失ったようで、動かなくなってしまった兵士を館の入り口に寝かせると兵士をメリルに託しどこかへと走り去った。
「いったい何が...」
少しだけ扱える回復魔法を、気絶した兵士にかけながら、矢を抜いたり応急処置をしていると、大きな盾と杖で武装したセシリアが戻ってきた。
「ちゃんとした手当ができるのね。メリルちゃん、入団そうそうで悪いけど一緒に来てくれないかしら?」
応急処置を終えた兵士を見るとそういって、メリルの返事よりも早く腕をつかんで引っ張って街に出た。
街頭には、一般人の姿はなく、しばらく走ると、武装した兵士や冒険者たちがゴブリンやオーク、オオカミのような魔物といったモンスターたちと死闘を繰り広げていた。
しかし幸いにもあちらこちらに、モンスターの亡骸は転がっているが人間の死体が見受けられないところを見ると、優勢であるように思えた。
「メリルちゃん、私から離れないでね。」
飛び掛かってきたオオカミのような魔物を盾で叩きのめし、杖でゴブリンの眉間を打ち据え、かち割りながら平然とそう言い、周りの人間に無詠唱で強化魔法や回復魔法ををかけつつ、向かってくるモンスターを撃破しながら、城門へと進んでいくセシリアについて必死で走った。
しばらく走って城門へとたどり着いたその時、城門が轟音を立てて吹き飛び、砂塵の向こうから身長8メートルは優に超えているオーガが大木をこん棒のように携え、姿を現した。
「な!? みんな逃げーカハ...」
セシリアが周りの人間に、警告を叫ぼうとした直後、メリルの目の前にいたセシリアは、オーガの投げた大木を盾で受け、吹き飛んではるか後方の壁にたたきつけられ、地に倒れ伏し、ピクリとも動かなくなってしまった。
「セシリアさん! よかった、生きてる...よくも...」
セシリアに駆け寄り、回復魔法をかけながら、セシリアが息をしているのを確認すると、近くの兵士にセシリアを託し、刀を鞘から抜き去り、オーガに向かって走り始めると、オーガはさせるまいとがれきを投げつけてきたが、交わしながら走り寄り、切りかかった。
「セシリアさんの仇! あう...」
しかし、オーガの堅い皮膚に力任せにたたきつけた刀ははじき返されてしまい、派手にしりもちをついてしまう。
オーガはそれを見るとにやりといやらしく笑いメリルに拳を振り下ろした。
更新遅くて申し訳ない。
感想とかもらえたらヤル気につながるかも←甘えるなって言われそう(笑)