お久しぶりという方は、お久しぶりです。
ようやく仕事が追い付いたのでちょっと書きたかった転生物を執筆してみようと思いました。長くなるかどうかは分かりませんが、楽しんでもらえれば幸いです。
現在執筆中の【ダンジョンに大魔道士がいるのは間違っているだろうか】についても活動報告にて乗せておりますので、第三話を気になられてる方はお待ちしていただければ幸いです。
雪が降り積もる、2010年12月22日
「やっとThe 3rd birthday買えたぞおおおお!!前日の夜から並んだ甲斐があったぜえ!!」
わざわざクソ寒い発売日の朝に並んでまで買う必要が全くないにも関わらず、それも前日から並ぶというゲームオタクの鏡のような事している彼の名は
見た目はどう考えてもなろう系主人公筆頭のような容姿をしているのに3次元に全く興味がなく、仕事が終われば直帰をして風呂にも入らず、飯も食わず、ハードゲームのスタートボタンをポチる程度の
ソフトを購入し、即座に帰ろうとすると大体こんな時ほど色んな邪魔が入るのはお約束であり、幾度となく信号に掴まった。
「早くやりたいが我慢我慢・・。先走るとロクなことないぜ。」
何処ぞのオー〇
信号待ちをしている間に携帯を触り、ニュースを見ているとヘッダーに今日の運勢のテロップが現れ、暇つぶし程度に開いてみた。
「何々・・本日の占い【金運★☆☆☆☆】、【恋愛★★★★★】、【仕事運★☆☆☆☆】、ラッキーカラーは【金】」
救いは無いんですか!?
嫌がらせのような占いの結果である。ジーザス・・神は死んだ。いや、神なんていなかったんや!もしくは休暇でも取ってベガスでバカラやポーカーでもしてるんだろう。一通り運勢を見終わり、画面を閉じようとすると占いによくある【今日のラッキーアイテム】ならぬ【今日のワンポイントアドバイス】が書かれていた。
「【前方注意】・・?」
当たり前の事を書かれてワンポイントアドバイスとは・・と言いたくもなったが黙殺し、目の前を見ると信号は既に青になっていた。携帯を触りながら進む中年男性、子供と手を繋いで歩いている母親、自転車を手押ししながら進んでいる青年、多種多様な人層が目に映ったが特に気にせず、私も進もうと一歩を踏み出した
「―――――――――ッッ!!!」
突如両眼に尋常ならざる痛みが走り、その場で膝をついた。
痛みが引くのを待つが一向にその時は訪れない。痛みが未だに走る中、何とか片眼だけでも・・と開けた光景に眼を疑った。視界は薄い青色に染まり、辺り一帯がスローモーションのようなコマ送りになり、あまりの異常の多さに脳の処理が間に合わず、一種の
「なんだよ・・これ・・ッッ・・」
待てども痛みは一向に引かず、更には頭痛まで現れて、とてもではないが眼を開けれる状態ではない。終いにはその場で蹲ってしまい、痛みは脳から耳へと達して三半規管でも狂ったのか、視界が縦横無尽に暗転し、横になりながら吐しゃ物をまき散らしていた。
「・・っぷ・・クソ・・がぁ・・ッ・・」
薄れゆく意識の中、耳にしたのは
「・・・・はっ!?」
意識が戻り、自分の状態を確認する。視界良好、頭痛無し、その他異常も無し。しっかりと左手には購入したソフトを持っている。辺りを見回しても異常は無く、信号が既に青になっていて次々と歩行者は進んでいた。
「立ったまま夢落ちとはなぁ・・ここ数か月は睡眠削ってやり込みしていたから疲れていたのか」
どう考えても過労です。本当に(以下略
「今日くらいは軽くプレイする程度に抑えて、ゆっくり風呂入って美味い飯食って寝るか・・・っといけねいけね・・」
そんな事を考えている間も信号は刻一刻と赤に近づいていたので急ぎ足で横断歩道を渡ろうと進むと、ふと後ろから声が聞こえた。
「わーっ!」
そんな無邪気な声が聞こえ、振り返ると雪に足を取られて尻もちをついている
ふと信号を見ると青点滅をし始めていたので声をかけた。
「すいませんー、そろそろ赤になりますよー」
「あ、はーい!、ありがとうございますー」
母親は娘を抱きかかえ、こちらへと振り返る。二人の安否を確認し、自分も渡ろうと振り返ろうと・・。
その直後だった。
子供連れの親子からは完全に死角。振り返っていた自分だから気づくことができたのだろう。車道からトラックが交差点へと侵入し、そのまま猛スピードで左折をしてきたのだ。
「おいおい・・冗談じゃねえよ・・」
明らかにトラックは歩行者が居ようと止まる気がないようである。むしろトラックからはクラクションが鳴り響き、親子はトラックの方へと振り向いていた。クラクション鳴らしたいのはこっちだよと叫びたいがそんな事言ってる場合ではない。気づけば彼は駆け出していた。
「(・・・くそったれ・・二人を向こう側へ押し出しても母親が子供を離すかもしれねぇ・・どうする・・)」
なんだこの主人公ムーブ!?この刹那の間にこんな事考えれるわけないだろ!いい加減にしろ!と言いたいそこの君。人間は死ぬ寸前は色んなモノがスローモーションに見えるのです。そうです。俗にいう走馬燈が脳内を駆け巡るとか言われているアレです。ちなみに主は一度似たような体験をしたことがあります。(リアル話)
「(・・もうこれしかねえ。私死ぬだろうなぁ・・痛いだろうなぁ・・。怖えなぁ・・。でもやるっきゃねえよなぁ・・。そうだよ、あんな可愛い子供助けれたらヒーローやん??最高やん??)」
おい、ペドとかやっぱりロリ好きじゃないか!とか喚起したそこの腐ってる奴ら。ありがとう。誉め言葉だZE☆。縁があったらあの世で会おうぜ!。
「伏せろ!!」
そう二人に伝えるも微動だにしない。それもそのはず衝突する寸前であり、そんな事聞こえても実行できるわけがない。舌打ちをしつつも二人を地面へとたたき伏せて彼は二人の体を両手を使い覆うように丸め込んで自分の背中と頭に全神経を集中した。
突如左手にふくよかな膨らみの感覚が襲い、彼は思わず
「あ・・やわらか・・」
それが彼の最後の言葉だった。
「起きるのじゃ」
「・・ん?」
気が付くと彼は異様な光景に包まれていた。分かりやすいように一行で説明すると
「んんんんん???・・t・・ちょ・・ちょっと待ってくれ、何だこれ(驚愕)」
「簡潔に言うとまずお主は死んだ。そのシーンを観る事が出来るがどうするかの?」
「oh・・・じゃあ見ます・・グロいとかないよね?」
「若干グロいかもしれんが、五体満足な死に方ではある。原型は留めてるぞ」
そうして突如横にモニターが現れ、事故現場のシーンが流れ始めた。
えっ・・私めっちゃ血吐いてますやん・・。頭は踏まれなかったようだが背中にはタイヤ痕がクッキリと残っていて内臓は完璧に破壊されていそうな様子であった。そして一番気になっている二人の様子はというと庇った甲斐はあったのだろう、バッチリ生きているようだ。
「二人生きてる・・・良かった・・本当に良かった・・・」
「お主が覆いかぶさったのも助かった理由ではあるが一番は地面が雪だったからじゃろうな。クッションの役割をして衝撃が吸収されたのだ。とはいえ人間ってのは不思議じゃな。死ぬ気で何とかしたら本当に何とかしてしまうのじゃからのう・・じゃがな、たしかに二人は生きているが問題は水面下で起きているぞ。まぁ水面下ではなく内面と言えば良いか」
えっ・・問題って何・・?。体張って二人とも助けて、私死んで体を張った青年って後世語り継がれるヒーローの流れじゃないんですかこれ!?
「その顔だとピンと来ていないようじゃな?」
「えっ、うん。皆目見当もつかないよ」
「そうさな・・お主・・
何って言われても・・二人を助けるために近づいて地面に伏せて二人が離れないように両手でしっかりとホールドして引かれる準備のために体中に全神経集中して・・・・・・・・あっ・・・・・・・。
その様子をほくそ笑んで確認したオッサンはおもむろにモニターを切り替えた。そしてちゃぶ台を乗り越えて私に顔を近づけ、こう言った。
「揉 ん だ な ?」
「hai!」
即堕ち2コマである。
「いやでもしょうがないじゃん!?あの絶望的な状況で胸を揉むとか揉まないとか気にして二人は助けれないでしょ!?どう考えても不可抗力だし、私は悪気があって揉んだわけじゃない!」
「死人に口無しとはよく言うが、今がそんな状況じゃぞ。それよりもこれを見よ」
オッサン言われて、私はモニターを見た。モニターはどんどん拡大されていき、全体図から母親へ、母から眼球へ、さらに眼球から瞳の奥へと拡大していった。
すると目の前に文章が現れた、それもご丁寧に音声まで引っさげて。
「(・・助けられたはいいけど胸揉まれたよね・・私!?お、おおお落ち着いて・・そんな事言ったって彼は今死にかけてて、そんな事言ってる場合じゃないのは分かるけど私だって女だから手は出されると悲鳴だってあげるし、ああ、でも周りが悲鳴をあげてるから私もと、とととりあえず泣かなきゃ・・!!!)」
the情緒不安定。私は言葉を失った。さらに付け加えるならもう死んでるんだよなぁ・・。
「言わず物がな、この発言は母親の深層心理を表している。そして放心状態の所悪いが、この後の展開を掻い摘んで話すとだな。まず母親はこの後マスコミのインタビューに連れ回され、そこで今回起きたことをこう説明する。【(泣きながら)トラックに引かれそうになった私たちを彼が助けてくれたんです。
おいィ・・?ちょとsYレならんしょこれは・・?
冗談抜きで説明しなくてもいい説明を超が付くほど具体的に説明しちゃってるじゃないのおおおおおおお!!!そこは彼が私たちをトラックに引かれそうになったところを覆いかぶさる事で助けてくれたんです。とかそんな簡単な説明でいいじゃねえかよおおお!!インタビュアー苦笑いしてんじゃねえかよおおおおお!!!
「余談ではあるがこの母親は悪気があって、こんな言い方をしているのではないぞ。それほどまでに情緒が異常になっておるのじゃよ。そしてこの事件の行き着く先はな、このインタビューをきっかけとして新聞社は言葉を濁して報道するが、当然のごとくフライ〇ーやインターネットやSNSではこんな報道の仕方をする【
ぶん殴りたい笑顔でこっちを見ているがそれどころではない。穴があったら入りたいとはこの事である。まさか二人を助けるために不可抗力とはいえ胸を触った事が死んで尚、社会問題になるとはあの時知る由もない。いっそのこと私を殺してほしい・・・。いや既に死んでたわ。
「はぁ・・それで。オッサンは一体誰なんだよ?。こんな所に私を呼び出したりしてはこんな知らなければ良かった事まで見せやがって・・」
「一口には言えんがお主ら人間が俗にいう神とやらが儂じゃな、ちなみにじゃがベガスにギャンブルに行ったことはないぞ」
色んな事が起きすぎてもはや驚きもしない。何にもない地平線にちゃぶ台一つと面と向かって話をしてる時点で驚きもくそも無い。
「で、神様。私に何の御用ですか」
どう見ても若干キレ気味な我らが主人公。いいぞもっとやれ。
「要件を説明する前にとりあえず茶でも飲むか、ほれ」
何処からともなく湯飲みと急須が現れ、茶を淹れ始める自称神様。あまりにも冷や汗をかきすぎたので喉は確かに乾いていたが、神様が淹れた茶というのも胡散臭すぎる。しかし喉が渇いているのも事実なので背に腹は代えられないと飲みはじめた。
「・・・うっま・・何このお茶」
「そうじゃろうそうじゃろう。なんて言ったって儂が淹れた茶じゃぞ。名を玉露という」
「思いっきり日本の茶じゃないですか!」
とりあえず日本人としては突っ込まざるを得なかった。
悔しい・・ッ・・でも玉露は美味しい・・ッ・・ゴクンゴクン。
「さてと、落ち着いたか?」
「え・・えぇ・・まぁ・・」
「では単刀直入に言うが最近では小説〇になろうってサイトでは【転生物】が流行りと聞く。そこで儂も誰かを転生させたいなぁと思うておったら、あまりにも非業の死を遂げたお主が可哀そうに見えて転生させようと思った次第じゃ。これを書いている主も転生物をそろそろ書きたいと言っておる」
「全く単刀直入になってない上にメタ発言すぎます。次は突っ込みませんよ。そして余計なお世話です、私はこのまま死なせてください」
半分ヤケクソではあるが、こんな死に方を見てしまった以上はもう生きたいって気力すら根こそぎ奪われた感が半端ではない。さも当然のように答えた。
「儂としてはお主をもう一度、あの死体に送りこんで奇跡の生還者として、マスコミに【生天目さん!揉んだのですか!?どうなんですか!?】と問い詰められる所を是非見たいぞ」
「聞けよ」
そーろそろ私の堪忍袋も限界だぞっ(#^ω^)メキッ
「本当の所は暇なんじゃ。起きては地上のニュースを見て、茶を飲んで、他の神と俗世話して、貴重な一日が終わるんじゃぞ!」
「よし分かった。転生しよう。オッサンは私になって、私はオッサンになる。オッサンも死んだら暇じゃなくなる。私はオッサンになる事で毎日平和を謳歌することができる。お互いWin-Winだ。OK???」
「それは転生とは言わんのじゃが・・・その振り上げた拳を下ろしなされ」
しかし、転生はしないと決めつけてはいるが改めて考えてみる。アニメ、ゲーム、漫画問わずに転生出来るのであれば少しやってみたい気もするのも事実であるが疑問点がいくつかあり、投げかけた。
「はぁ・・転生と簡単に言ってますが具体的にはどんな感じになるんですか?」
「お、やる気になったかの??、一先ずこの紙を見よ」
そういって神様は1枚の紙を机に出した。何々・・①容姿などの全体的なプロフィール・・②希望転生先(希望によっては転生先指定不可もあり)・・③特典(不可特典もあり)・・企業のエントリーシートかな?(すっとぼけ)
「転生先指定不可もありって書いてますけど、具体的な不可対象は?」
「一概に言えはせんが、神になりたいだの、人の理・・つまりは輪廻から逸脱するものは不可となっている。出来ないことはないがお主たちの世界でいう法・・ここでは天界法とでも名乗ろうか、それに引っかかってしまうのでな」
もっともな話である。少し神に興味は沸いたが出来ないものはしょうがない。
「不可特典もあり・・これは?」
「希望転生先に特典を持って、転生したとする。転生先で何十年、何百年と過ごしていく中でその特典がこちら側・・神ですら対処できないほどの脅威になるかどうかを天秤(話し合い)にかけ、判断を委ねるということで不可特典と記載をしている。万が一転生先で事故が起きないとも限らないのでの。その時は儂らから調停に向かわざるを得ない。結局な所は特典についてはどう進化していくのか儂らでも分からないのでグレーゾーンなのじゃよ。もっともその刺激が楽しいという物好きな神もいるがの」
「特典の限度数は?」
「
なるほど、大体分かった。
最有力候補としてはやはりThe 3rd birthdayに転生をしてみたい・・結局やりたかったのにやる前に死んでしまったので後悔がなかったと言えば嘘になる。だがよくよく考えてみるとParasite EveかParasite EveIIも捨てがたい。ムービーのアヤ可愛いんだよなぁ・・イヴも可愛すぎて尊みが深い・・・。
「非常に不本意だけど転生します」
「・・・素直じゃないのう。では記入しなされ」
そうして渡された紙に容姿、転生先、特典については既に考えていたので迷うことなく記入し、用紙を手渡すと神様は先ほどの気の抜けた顔から瞠目するような珍しい表情へと変えた。
「・・面白いのうお主。このような特典希望者は初めて見た」
「その特典の捉え方によっては
今までの恨みも若干入ってはいるが挑発を込めて言うと、神様は長考し始めた。私からしてもこの特典は視点を変えたら
「・・・良いじゃろう。この特典許可しよう」
「えっ、話し合いはどうしたんだ?」
「絶賛今話し合ってたとこじゃよ、お主見えなかったかもしれんがの」
グレイトォ!!神はいた!!主に目の前に!!
「では早速、転生の儀に入る。何か言い残す事はあるか?」
えっ、ちょ、いきなりですか。まだ気持ちが浮ついてて落ち着いてないぞ!待ってえ!
「茶美味かったですよ」
とりあえず言うことは思い浮かばなかったのでお茶の話でとりあえずその場を濁した、お茶だけに。やめろそんな眼で見ないで。すると神様がピンときたのか表情を変え、とんでもない事を言い始めた。
「おっと・・・お茶と言えば大事な事を言うのを忘れておった。あのお茶は玉露と言えど、この天界・・つまりは本来であれば人界ならざる場所で提供されたものじゃ。つまり死んだとはいえ天界の飲食物をその身に取り入れるということは
世界一物騒な御茶会の誘いを聞いた気がする。
「・・どうあがいても私はもう神様からは逃げられないってことで良いんですか?」
「儂としたことがうっかりしていたがその通りじゃ(暗黒微笑)」
殴りたいこの笑顔。
「では生天目 宗次に第二の生を。願わくば後悔と絶望がないことを祈っておるぞ」
そう神様は言って私の体は発光体へと姿を変える。転生先に選んだ理由は当然ある。
転生先はParasite EveⅡ(パラサイト・イヴ2)
ネオ・ミトコンドリアの進化の果て、あるべき姿へと誘うために彼はこの戦いへ身を投じる。
ネタの密度満載でお送りいたします。
ゲームソフトの転生はアニメや漫画と違い、やりこみをしていないと分からない点など出てくると思います。なので分からない点などが本当に多々出てくると思いますが、読んでいただける方々は暫くの間どうぞ、お付き合いくださいませ。