義妹アーシア
「ごめんなさいお兄様。私、私ぃ……お兄様に家族になってもらったのに、家族を止めたいんですっ!」
俺の前で一人の少女が泣いている。
数年前に海外へ旅行した際に出会い、両親に頭を下げ、新しく家族になった
太陽の光に照らされると幻想のようにキラキラと煌めく眩いほどの金の髪を蓄えている。境遇が境遇だからか、あらゆる物へと興味心を抱き、碧色の瞳をキラキラと輝かせる可愛い義妹だ。
そんな彼女はアーシア・アルジェント。
間違いなく俺の義妹なのだが、名字だけは変わっていない。この世に生んでくれた親からの最後の贈り物だからと、涙を浮かべながらに笑っていた彼女に俺や両親が反対する事もなく、彼女はそのままの名字を名乗っている。
「アーシア……」
義妹のいきなりの告白に俺は何も言えない。いや、正直に言うのであれば何も浮かばないのだ。頭の中が真っ白になり、まるで自分が知らない場所に取り残されたような気分になる。
初めて彼女を目にした時、俺は一目惚れという物がこの世にあるのだと知った。まだ俺も遠慮のない子供だったからか、彼女に不躾ながらに事情を聞き出し、事情を知った俺は家族を説得した。
アーシアと一緒に居られるのであれば、どんな形でも良い。そう思ったのは一目惚れをしてから直ぐだった。いずれは俺たち家族の下から去り、信頼できるパートナーと歩むのだろうと葛藤する内心を抱えながら思っていた。
そんな彼女から家族を止めたいと言われてしまった。
なるべく彼女を異性ではなく妹として見るように努力して来たつもりだった。彼女からは早々にお兄様と呼ばれ、信頼を得たと思っていた。それが俺の一人よがりだとは思ってもいなかった。
「私は……お兄様が好き……なんです。家族から捨てられ、途方に暮れていた私の願いを叶えてくれたお兄様。それだけで幸せなのに、贅沢にももっとって思ってしまったんです!」
ガツンと頭が何かに殴られたかのような錯覚を覚えた。
俺を嫌って家族を止めたいのではなく、俺を異性として好きになってしまったから家族を止めたいようだ。彼女は俺に家族がもう一度欲しいと願った。嗚咽混じりにそう口にする彼女を放ってはおけず、何より俺の一目惚れの相手を泣かせたままなんて俺が許せなかった。
幸いにも俺の家族は反対もせず、彼女の面倒を見る事を条件に彼女は家族として迎え入れてくれた。今では
「でも、お兄様は私を妹として見てます、よね……分かってます。私がどれだけ身勝手な事を言っているのかは……」
それを最後に彼女は口を閉ざしてしまう。嗚咽は止まらず、彼女の泣く声だけがただただ俺の耳に届く。
俺は彼女に何を言えば良いのだろうか。初めて会った時から好きでしただろうか。いや、それだと義兄と義妹として築いてきた絆が嘘だったと思われるかもしれない。下心を義兄が持って接していただなんて知りたくもないだろう。
アーシアが俺への気持ちを伝えるのに相当悩んだのが分かるが、同時に俺も大変だ。義理とはいえ、兄として恥ずかしい姿を見せたくはなかった。
何より一目惚れした相手の前で恥をかきたくなかったのだ。アーシアを家族として迎え入れた日からは苦手で嫌いだった勉強にも真剣に取り組んだ。
おかげでここらでは偏差値が高い事で有名な駒王学園に来月から通えるようになった。義妹ではあるが、同い年な彼女も同じく駒王学園への入学が決まっている。
「アーシア」
「……っ!」
俺が声を掛けるとビクンと大きく肩を跳ねさせる。
拒絶されるとでも思っているのだろうか。一人の男としても、義兄としても彼女に接してきた毎日で彼女を拒絶した事はないのが俺のささやかな自慢だ。誰にも言えないけど。
涙で目元を真っ赤に腫らした彼女が怯えの色を瞳に浮かべながらも、俺の顔をジッと見てくる。あぁ、泣いているというのにそれでも
初めて会った時に彼女は教会が運営している孤児院に世話になっていたというが、彼女こそ神に愛されているのではないかと俺は思う。
大抵の物語では、ヒロインは過去だけが暗い。だがその反面、未来だけは輝かしい未来が待っているのだ。辛かった過去を乗り越えれば
「俺もアーシアが好きだ。言っておくが、これは家族だからとか義兄だからとかじゃない、一人の男としてだ」
彼女の息の飲む音が聞こえる。
彼女が言葉を口にする前に畳みかける。こうなったら最悪嫌われても、良い。俺の想いをぶつけてやる。
「初めて会った時のことをアーシアは覚えているか?」
「え? あ、はい。あの日、お兄様と出会えて私は幸せになれたのですから、忘れるなんて出来ません」
「
彼女とは偶然にも公園で出会った。
美術館や世界的に有名な場所に微塵も興味が湧かなかった俺は家族と別れ、一人で泊まっていたホテルの近くの公園に遊びに出掛けたのだ。言葉が通じなくても子供同士であれば遊べるだろうと思って。
その公園のベンチでアーシアと出会った。それからはさっきの通りだ。両親に頭を下げ、家族にしてもらった。
「だからさ、こういうとアレだけど、俺は元々アーシアが好きだったんだ。一人の女の子として。家族として接しながらもその実、お前を異性として見ていたんだ。気持ち悪いだろ?」
「……っ! 気持ち悪くなんてありません! お兄様は優しくて心で泣いていた私に手を差し伸べてくれました。捨てられた私に家族の暖かさをくれて、今日まで傍にいてくれました! 嫌いになんてなれません。だって、私はお兄様の事が大好きなんですから」
自分の想いを伝えてきた時に浮かべていた涙とは違う、嬉しい時に流す涙を浮かべながら彼女はニコリと笑った。
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「……さま……にいさま……お兄様! もう朝ですよ」
「……ぅうん……あと少し……」
「もう、朝はよわ……きゃっ!」
また春が近付いて来たが、まだまだ寒い朝方に声を掛けられたので、黙らせる意味も込めて抱き枕にする。
駒王の制服の上からエプロンを付けているのが目に入ったが、残念ながらまだ俺の意識は完全に覚醒していない。
暖かさをより感じられればと、胸の中に抱き寄せる。いきなりの事に驚いたアーシアは状況を理解すると少しずつ顔を赤くさせていく。
両親は朝早くから仕事に出掛け、今は義兄と自分しか家にいない。つまり、注意をする人間がいないのだ。抱いてはいけない想いを抱き、一人で抱えてはいられないと爆発した想いを伝えたあの日。
義兄と義妹の関係はそのままに、二人には肩書きがもう一つ増えた。彼氏彼女と。両親にその事を二人して伝えたのだが、義兄はアーシアを家族に迎えてから人間が変わったかのように真面目になった。元々不良でもなかったが、何処か適当に生きていた彼だったのだが、明らかに恋をした男みたいだったのだ。そんな息子の変化に両親が気がつかない訳もなく、いずれはこうなると思っていた。
アーシアの態度も兄妹の範疇ではなかったのだ。無自覚ながらも彼に熱い視線を向けていたのだ。義理だし別に良いんじゃないと両親からは言われている。
そんな関係になった義兄にベッドへと入れられたのだ。アーシアの友人にいかがわしい話をする女子がおり、其処から情報を得ているアーシアが別の意味を想像してしまうのも無理はないだろう。
大好きなお兄様であればと、ぎゅっと目を閉じ、彼からのアクションを待つが、待てども待てども何もやってこない。それどころか、規則正しい寝息すら聞こえてきた。人の気持ちも知らないでと理不尽ながらに間違ってはいない怒りをポカポカと拳に乗せ、寝ていた彼に抗議した。
ちなみに、既に営みは経験済みだ。何度もしているのに初なアーシアは毎回可愛い反応をしてくれるのだ。悪戯してしまうのも仕方のない事だろう。
☆
「お兄様は本当に意地悪な人ですっ!」
「いや、ごめんって。アーシアが可愛いからつい、ね」
「か、かわっ……~~~っ。そんなので誤魔化されませんからね」
ふいっと顔を背けるアーシアに笑いながら俺は何度も謝罪を口にする。
アーシアを抱き枕にしたまま二度寝をしたのは事実だし、朝からされるのかと思わせるような行動をしたのも事実だ。男らしく謝っておくのが正解だ。
後少しで一年ほど通い慣れた通学路。まだまだ冬の寒さがあるので手袋を付けてはいるが、右手はアーシアの左手と繋がっている。俺たちの関係が変わった事を知っている者は少ない。
そもそも駒王学園は偏差値が高く、元々女子校だったのだ。少子化には勝てず、やむを得ない形で共学化したばかりの学園だ。同じように進学した中学の知り合いは殆どいない。
二年生になったら同じクラスになれたらいいなと教室前でアーシアと別れる。その時には既に機嫌を直してくれていた。
アーシアは身内贔屓をなくしたとしても文句なしな美少女だ。島国である日本では滅多に見られない外国の女の子。人気が出ない訳がなかった。
そんな彼女を俺と同じように駒王へと入学した男子たちが放っておく訳がなかった。しかも、先輩たちも一緒になって。アーシアちゃんを見守る会などとふざけたファンクラブを秘密裏に設立させている。
アーシアの彼氏である俺の下には飽きもせずに連日のように刺客が送り込まれてくる。学力がありそうながり勉野郎だったり、サッカー部でエースで爽やかイケメンな雰囲気を持つ野郎だったりとなかなかにユニークな奴らだ。
アーシアは人を外見で判断する事はないので、真摯に繋がりを深めていけばいいのに、奴らは顔や誇れるモノで俺に勝負を挑んで来るのだ。お前がアーシアちゃんに相応しい男なのか試してやると言いながら。
今日はどんな奴が来るのだろうかと内心ワクワクしながら一限目の準備をしていた。
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「あ、あの……お兄様」
「ん? どうしたんだ? こんな夜遅くに」
愛用の枕を胸に抱え、何故かモジモジとしているアーシアが俺の部屋にやってきた。
着ているパジャマは俺と一緒に出掛けた時に買った桜の花弁が刺繍されているピンク色の奴だ。モコモコな生地が内側にあり、春を思わせるような色とデザインをしながらも寒い真冬に着る事が出来るパジャマだ。
「今日はお兄様と一緒に寝たいなって思いまして……」
「あぁ、そういうこと。いいよ。俺も寝ようかと思ってたし、ほらおいで」
彼女が俺と一緒に寝ると言うのは一つの合図だ。
年頃の女の子なだけはあり、ムラムラとしちゃう事がアーシアにも勿論ある。生理の前に特にそれは顕著で、彼氏であり義兄でもある俺にアーシアは何故か自分の生理の日程を教えている。
色々な意味で外堀を埋められていたのだと気がついたのは最近だ。無自覚でそれをしていたのだから恐ろしい娘だ。
エッチがしたいと恥ずかしくて素直に言えない彼女は一緒に寝ると合い言葉のように口にするのだ。
俺も年頃の男だし、彼女がいるのだからと性欲を無駄に発散はさせていないので溜まる一方だ。そういう時はアーシアの生理を発散させるのと一緒に俺もスッキリさせてもらうのだ。
暖房が切れ、寒くなってきた部屋の中で俺たちは無言で服を脱ぐ。そのまま無言でベッドに潜り込み、濡れた瞳のアーシアと視線を合わせる。
もう既に彼女の手は俺の股関へと伸びており、俺の手もまた彼女の股関へと伸びている。シックスナインのように互いの股関を見ながらの愛撫でも良いのだが、アーシアはキスが一番好きらしくこの体勢に落ち着いた。
淫靡な色で濡れている瞳を見、そのままキスをする。
「んっ♡ ちゅっ……んっ……んんっ……はぁ♡ お兄様とのキス、やっぱり幸せですぅ♡ 心がフワフワってしちゃいますよぉ♡」
蕩けた声で悦ぶアーシア。
ただ触れただけのキスをしただけでこんなに悦んでくれるのであれば、もっとしてあげたくなる。キスをしながらも、股間へと伸ばした手を動かす。
一番最初にやって来るのはアーシアの膝枕をしてもらった時に頭で感じられる柔らかい太腿の感触。日焼けに細心の注意を払っている彼女の肌は白い。しかし、それは病的に白いのではなく、健康的な白さをしている。
撫で撫でとアーシアの頭を撫でる時のように太腿を撫で、太腿の肉の感触を楽しむ。むっちりとではないが、それでも肉の詰まった太腿。
アーシアは自転車に乗るよりも歩く方が好きで、通学の時も歩きだ。俺は自転車で通うつもりだったのだが、アーシアと付き合うようになり、彼女が手を繋いで通いたいというので、徒歩通学になった。
おかけで俺もアーシアも肥満になることはない。まぁ、そもそもアーシアは小食なのだが。
そんな太腿を撫でていると我慢出来なくなったのか、アーシアが自分から足を開いてくれたので股の付け根に手を突っ込む。陰毛どころか産毛すら生えていないスベスベなアーシアの三角地帯。
期待と興奮で既に秘部はじっとりと濡れていて、その愛液が指を掠める。指の腹に塗り込み、口を半開きにしている秘所をなぞる。それだけでアーシアの身体は跳ねてしまい、彼女が感じているのが丸わかりだ。
ただ、俺にだけされるのはアーシアの性格的にも我慢出来ず、同じように股間へと伸ばしていた手でしっかりと肉棒が握られる。
男の俺の手とは違い、柔らかくプニプニとした手のひらが肉棒を優しく包んでいる。根元から先端までゆっくりと時間を掛けて扱かれる。念入りに弱点のカリ首を指輪っかで扱かれ、俺の口からはつい汚い男の喘ぎ声が漏れてしまう。アーシアもまた可愛く喘いでいるので二人の声だけが部屋に響く。両親は今日は仕事で帰って来ないので、どれだけ大声を出したとしても問題はない。
「あっ♡ あっ♡ 気持ち良い、気持ち良いですぅ♡ お兄様の指が私のおマンコをくちゅくちゅって♡ んんっ♡ あっ♡」
親指と人差し指で秘所をパクパクと開かせたり、膣口から指を入れ、愛液が滲んでいる膣肉を弄ると、膣肉がきゅうきゅうと指に絡み付いてくる。
敏感な場所なので余計な力は入れず、カリカリと猫の喉元を撫でるかのように指先で愛撫する。漏れ出てくる愛液の量が増え、多分色も変わってきているだろう。透明な愛液が本気汁と呼ばれる真っ白なモノに変わると、アーシアがもう直ぐで絶頂する合図だ。
「お、にいさまっ♡ 私、もうっ♡」
「あぁ、好きなタイミングでイけ。ちゃんとアーシアのイく時のエロい顔見ててあげるから」
「はいっ♡ 私のエッチな顔、見てて下さい♡」
普通の女の子であれば、絶頂する時の顔を見られるのは恥ずかしいだろう。
ただ、アーシアは家族がいない時期が長く、アーシア個人として見てくれる人間が周りにいなかった。孤児院では年長組の一人として認識されていたらしく、彼女もまたそれを良しとしていた。
しかし、心の奥底では誰かにその他大勢ではなく、アーシア個人として見て貰いたいという願望があった。だから、彼女は恥ずかしいであろう絶頂の顔すらも見て欲しいと口にする。アーシア個人を見てくれているのだから。
「イく、イきますっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ ぁぁぁぁああああっっっ♡♡♡」
絶頂の告白をすると切羽詰まった声を上げ、そのまま大声を出して達するアーシア。
ビクンビクンと大きく身体を痙攣させ、蜜壺からは熱い尿ではない体液をぴゅっ♡ ぴゅぴゅっ♡ と連続して吐き出している。
冬とは言え、掛け布団に包まれ身体を弄りあっていると汗を掻く。汗の匂いが充満しているベッドの中に更に彼女の甘い匂いが広まっていく。
きゅぅぅぅぅぅ♡ と絶頂で締まった膣は俺の指を咥え込んで離さない。痛みはなく、寧ろ彼女がそれほどまでに乱れているという証だ。
「ふーっ……ふーっ……♡」
長い絶頂からは未だ戻っていないのか、アーシアは虚ろな瞳で俺を見上げている。
絶頂したアーシアとは違い、放置されたままの肉棒の疼きがそろそろ気になってきた。このままアーシアを襲っても彼女は受け止めてくれるだろう。それでも彼女に俺は襲いかかりはせず、彼女の意識が回復するのを待った。
待つのには慣れているし、アーシアであれば幾らでも俺は待たされたって構いやしないのだから。
一番最初のセリフが頭に浮かび、書いてみた作品です。別にアーシアでなくともよかったのですが、何故かアーシアちゃんが選ばれました。NTRハイスクールを書きすぎたからですかね。
お兄様呼びのアーシアちゃんもいいなぁ。〇〇さんがデフォな彼女ですが、様々な呼び方をさせてもあんまり違和感はないですね。小動物のような容姿だからでしょうか。
今回からこの短編集という場所に今まで投稿してきた作品を移動させようかと思います。ゆっくりと移動はさせますが、他の作品をお気に入り登録や栞を挟んでくれた方には申し訳ないですが、こちらの方を登録なり栞を挟むなりして頂けると嬉しいです。
質問なんですけど、作品を移動させたときにあらすじって前書きに置いておいた方が良いですかね。活動報告に書いておきますので、よければ意見をください。