そして安心と信頼の本番無しです。
「使えるもんはなんかない……誰だっ!?」
後ろから気配を感じ、振り返って腰にマウントしていた銃を抜いて向ける。
「まぁ……見ての通り私は丸腰ですから銃を下ろしては貰えないでしょうか」
宇宙空間を漂う壊れている戦艦には似つかわしくない、流れるような長髪にヒラヒラとしたドレスめいた服装。
地球軍に所属している彼はこの顔を知っている。
「ラクス……クライン……っ!」
「
「当たり前だ! 敵の有名人なんだからなっ!」
銃を下ろすことなく男は吠える。
実戦は経験しておらず、優秀な成績で軍学校を卒業した彼の進路はテストパイロットだった。銃を向けあって撃ったことはあるが、それだって中身は安全なペイント弾を使っただけの演習。生身な身体で銃撃戦を経験したことも無く、人を撃った事の無い彼の手は震えている。
「手が震えておりますわ。銃の事は詳しくありませんが、震えていては危ないのだけは分かります。さぁ、銃は仕舞いましょう」
「……」
撃てない。そう悟った彼は手にした銃を腰に戻す。
彼の様子を見て、ラクスと呼ばれた少女は嬉しそうに破顔した。
「それで、
「数日……だって?」
テストパイロットである彼にはそれなりに色々な情報が入ってくる。
テストパイロットとして出撃する前、慰安使節団としてラクス・クライン率いる団が出発したという情報もあったはず。となると今彼と彼女がいるこの戦艦はその時のものだろうか。
「あまり良くわからないが、あんたはどうしてここに?」
「出発したのは良かったのですが、数日前に急に船が揺れ、恥ずかしながら気を失って目を覚ましてからは……」
「……なるほどな。まぁ、俺には関係ない話だ」
地球軍である彼にとって敵である
幸いにも漂流していた戦艦の中には空気があるのか、目の前にいるラクスはヘルメットを被っていない。スーツの中の空気残量も減ってきたし、何よりもヘルメットの中の汗が不快だ。
ため息を吐きながら彼はヘルメットを取った。
「関係ない……ですか? ですが、今の私とあなたの状況はそう違うものではないのでは?」
「……否定はしない。俺もあんたと同じように漂流中の身だ。ここにだって何かパーツがあるかと思ってきただけだからな」
テストパイロットとして宇宙空間でのデータを取っていた彼を突如として襲った謎の攻撃。応戦するもテストパイロットでしかない彼には難しく、為す術もなくやられた。
爆発一歩手前と言うほど酷くはないが、中破以上はしている機体。修理するだけの技術を一応は持っている彼は修理に使えそうなパーツを探して、ラクスのいる漂流中の戦艦に乗り込んでいた。
「救援は来るのか?」
「……分かりませんわ。何分、歌を歌う事に自信があっても機械に関しては素人ですもの。どれに触れて良いものなのか……」
「……あんたの為ではない、俺の為だからな、覚えとけ」
戦艦の中で生きている機械を探し、何とかザフト軍とコンタクトを図る彼。ラクスほどの知名度があれば、彼女を助けに来る部隊に修理パーツとかを持ってこさせる事ぐらいは可能だろう。
そう思って動いたが、残念ながら聞こえるのはノイズ音だけで、何処にも繋がらなかった。周波数を変え、自分の所属していたテスト部隊に繋いでみるも、返ってくるのはノイズ音だけ。完全に孤立してしまった。
「……大きな口を叩いたが、何処にもコンタクトを取れなかった。すまん」
「いいえ、あなたは行動をしてくれましたもの。それを否定してあなたを責めるだなんてしませんわ」
いざという時の為に機体の中にあった食料や水も底を付いてきていた。ラクス曰く、まだ食料や水はこの船ではあるからと、彼は彼女と共同生活を送ることになった。
・
・
・
会話が得意ではない彼の生活はラクスと共同しても変わらない。
適当な部屋で眠り、目を覚ませば機械のパーツを探しては弄る。乗っていたテスト機も戦艦に乗せたので、パーツさえ合えば修理出来る。
が、彼のそんな生活にラクスは割り込んでくる。
目を覚ますと二人分の朝食を手に彼のいるであろうテスト機の置いてある格納庫へやって来ては朝食を二人でとる。一人で取るよりも楽しいですわとは彼女の言。
敵ではあるが、特にラクスに対して敵意を抱いてはいないが、何を話せば良いのか分からない彼とラクスは食事を取っている時も静かだ。
成人一歩手前の彼からすれば食事は量が足りないが、食べられる事に感謝しながら取る。軍で配られているレーションとは天地の差の味であり、流石は
水は出るが、使えるシャワー室は一つらしく、時間を空けて二人で交互に使用する。最初の頃はただ汗や埃を流す為とシャワーを浴びていた彼だったが、共同生活を始めて早数日。
年頃のムラムラとしたものも発散出来てはおらず、つい排水口に目を向けてしまう。アジアの血を引く彼の毛は黒いが、ラクスは遺伝子操作の結果なのか鮮やかな桃色。桃色の毛を見ると顔を赤らめてしまう。
シャワーを浴びた後にラクスと顔を合わせると気まずくなってしまう事も多々あった。
・
・
・
時間は何時だって前に進む。二人の生活も終わりが近くなった。
機体はあらかた修復され、移動するだけなら問題ない。戦闘行動を取るには武装がないが、多分大丈夫だろう。
戦艦の中の食料も水も、そして何よりも人間に必要な空気も底が見えてきた。このまま此処に留まっていては死ぬだけだ。
彼はそれをラクスに伝えた。
「……そう、ですか……」
「……提案なんだが、俺と来ないか?」
「え?」
「俺が漂流してから結構な時間が経った。もう軍の方だって俺を死亡扱いにしてるだろう。それはあんた……いや、ラクスだって同じだろう。今戻ったってロクな事はない。それならいっそ、一緒に何処かへ行かないか?」
「いいの、ですか?」
「……あぁ。俺は別に家族をザフトに殺された訳じゃない。コーディネーターに恨みだってないんだ。行くところがなかったから軍にいただけなんだ。そんな俺で良ければ……」
「勿論ですわ! あなたとの生活、あまり多くは話せませんでしたが、心安らぐものでした。あなたの側なら安心、
「……そっか」
胸に手を当て、はにかむ彼女を見て顔を逸してしまう。それほどまでに今の彼女の笑みは魅力的だった。
「じゃあ明日、早くに此処を出よう。アテがある訳ではないが、宙図を見た感じだと近くに人の住んでいる場所があるようだ、まずはそこに行こう」
彼とラクスは最後の食事を戦艦内でとった。
・
・
・
その晩、彼が寝床に使っていた一室に何者かが侵入してきた。
軍学校やテスト部隊にいた頃に比べれば軍人として衰えた彼だが、寝てる時の警戒ぐらいはしている。枕元に置いている銃を手に取り、侵入者へと向けた。
「
「……ラクスか。どうした、もう夜も遅いぞ」
「少々……いえ、今晩は眠れそうになかったのであなたの側でならと思ったので来ちゃいました」
「……」
銃を下ろし、彼はまたベッドに身を投げた。
歌姫と呼ばれ、天然気味な性格をしているラクスだが、頑固者だ。一度決めたら何を言ったって無駄だ。彼は学び、諦めていた。
「隣、失礼しますわ」
彼女が隣に寝転がるとふわりとシャンプーの匂いに混じって甘い匂いが鼻を掠める。戦艦内にあったシャンプーを二人で使っている事もあり、同じ匂いな筈だ。なのに何故か彼女から香る匂いを嗅ぐと胸がドキドキする。
寝返りを打ち、少しでも彼女から離れようとする。
「コッチを向いて下さい」
「いや、だから俺は……っ!?」
寝ていた事もあり、銃を向けた時もラクスの桃色な髪しかハッキリとはしておらず、彼女の服装にまで目を向けていなかった。
声の方へまた寝返りを打ち、彼女を見ると息を詰まらせてしまった。
私服として使っているヒラヒラとしたドレスでも、寝間着として使っていた服でもないラクス。男を誘う目的でしかない扇情的な生地の薄いベビードール。心なしか胸元にはピンク色のぽっちすら見えてしまっている。
「何でそんな格好を……っ」
「分かりませんか? 夕食の前にも伝えましたが、私はあなたの側が一番安心するのです。ですから、あなたにも安らぎを感じて欲しく、このような格好で参りましたわ」
「いや、それがどういう……んぐっ」
「ん……んんっ……ちゅ、はぁ……私、あなたを好いておりますの。一人の殿方として、あなたの事が大好きですわ」
唇を奪われた彼は放心状態であり、彼女の告白も耳には届いているが、記憶されてはいない。
呆けている顔からラクスもそれが分かったのだろう。頬をぷくーっと膨らませ、良い事を思い付いたと身体を寄せた。
彼の寝間着も汗を掻きたくないからと薄いもの。ラクスが寄ると体温だけではなく、ベビードールの薄い生地越しに彼女の柔肉の感触が伝わってくる。
それで彼も我に返ったのだろう。顔を真っ赤にさせ、距離を取ろうとするも既に彼は追い詰められていた。既にラクスの反対は壁であり、これ以上距離を取れない。
ラクスは更に詰め、またも彼の身体に彼女の柔肉が密着する。むにゅりと控えめながらも育った果実が形を歪ませ、谷間からは男を発情させるフェロモンが香ってくる。
「
「いや、だが……だからって……」
「口では拒絶しておりますが、あなたの身体は素直ですわよ。ほら、私のお腹にあなたの固いモノが……♡」
敵軍の歌姫ではあるが、それ以前に絶世の美少女とも言うべきラクスとの共同生活で彼は欲望を発散出来るはずもなかった。
シャワー室で毛を見た時のムラムラは冷たいシャワーを浴びる事で見送っていた。溜まりに溜まった欲望という名のツケがこうして今、ラクスとの密着によって払われてしまっている。
彼ほどではないが、初めて密着する異性の身体、そして異性の象徴にラクスもまた顔を赤らめている。
「その……殿方のモノというのは大きいのですね。グイグイと私のお腹をこんなにも力強く押してきて……♡」
「……ラクスみたいな女に寄られたら誰だってこうなる」
「
「え、あ……分かった」
もうラクスが引かないことを嫌でも理解した。どうせするならば互いに気持ち良くなりたい。否定ばかりを口にするのを止め、ラクスの言葉に頷いた彼の手は震えながら肩紐を摘んだ。
「どうぞ♡」
脱がしやすいように腕を伸ばしてくれたラクスの腕へ外した肩紐を通して行く。するとうっすらと見えていた乳房とその頂きが露わになる。
控えめながらもプリンとした乳房。お椀型のようで男の大きな手であれば簡単に覆い隠せるだろう。
「コーディネーターではありますが、身体能力等は父が手を入れたようですが、発育は天然モノですのであまり豊かと言えませんが如何でしょうか。あなたを喜ばせているでしょうか」
「……あぁ」
呆然としながら頷くしか出来ない。それほどまでに魅力的な光景であり、我を忘れてむしゃぶり付きたくなる。
肌は白く、キズもシミもない裸体は一つの芸術作品かのよう。先端の蕾は淡い桃色で彼女の髪よりも色素が薄い。乳輪はそれなりに広く、それと対比かのように乳首は小さい。
「ジッと見ていただけるだなんて、嬉しいですわ♡ ふふっ、見るだけではなく、触れても宜しいのですよ?」
彼の手を取り、乳房へ触れさせる。
指が沈み込むような柔らかい乳肉と吸い付くような乳肌。堪らず彼はもう片方の手を自分の意志で乳房に触れさせる。両手から広がる幸せな感触にすっかり夢中だ。
「ん……あっ……っ♡ 痛くならないぐらいの強さで揉むだなんて♡ あなただけにさせるのも嫌ですし、こちらの方、失礼しますわ」
彼が乳房に夢中になっている間、ラクスの手は腹に押し付けられるようになっていた彼の股間へと伸びる。ズボンを下におろし、下着すらも取っ払う。
「まぁ……♡ これが殿方……いえ、男性の方の性器……♡」
ブルンと跳ねるように飛び出た彼のペニスにうっとりとした声を漏らすラクス。
歌姫と言われ、歌声だけでなく、人の良さからプラントで人気だった彼女が一人の男と男女の関係になるなんて誰が思うだろうか。
そもそも彼女には婚約者がいる。政略的な婚約であり、ラクスからすれば件の婚約者は不器用な弟という印象が強かった。故に彼女が初めて異性として感じたのが彼だったのだ。
ズボンと下着までは熱に浮かされたまま下ろせた。だが、まろび出た男の生殖器に尻込みしてしまう。太く長く、触れてもいないのに熱気が伝わってくるほどに熱を帯びている。
むわりと鼻から脳へと入ってくるような男の匂いにクラクラとしてしまう。
「ゃ、あ……♡ おっぱい、そんなに揉まれると……ぉ♡」
そうだった。今ラクスは彼に胸を揉まれていたのだ。下から掬い上げるように遊んだり、形をなぞるように人差し指で触れたり、中の細部にまで詰まった乳肉の感触を楽しむためにぐにぐにと揉まれ、指の間から形を歪ませて漏れ出る乳肉。
彼のモノに怖気づいていた彼女を現実に戻すには簡単な愛撫であり、口からは忘れていたかのように甘い吐息が漏れる。
「ラクス、触って」
「……はい♡」
さきほどラクスがしたように彼がラクスの手を取ると、ペニスへしっかりと絡ませる。ドクン、ドクンと脈打つ力強さに思わず手を離してしまいそうになるが、まだ彼女の手は彼の手に捕まったまま。
「男はこうすると気持ち良くなるんだ」
「わ、わわっ。私の手が上下に……♡」
彼のものよりも小さく細長い手を彼はそのまま自慰をしていた時のように上下に動かす。
血管が浮き上がるほどに張り詰めたそれを穢れを知らない白い指が這いずる。指の腹でペニスの僅かな凹凸でさえも感じ、やがては一番の出っ張りであるカリ首にも触れる。
全体的に固いという印象のペニスの中でも肉肉しさを感じさせるそこは不思議な感触であり、彼が自分で手を動かすのを止め、ラクスの意思に任せると、彼女はその感触をもっと味わいたくて動かす。
彼から苦しそうな、それでいながら満足するような声が聞こえ、ここが性感帯なのだろうと頭の片隅で考える。
「ふふっ、何だか楽しくなってきました♡ 私よりも大きく、強いあなたが男性器……いえ、おちんちんを触られただけでそんなに身悶えるだなんて♡ 頑張りますから、もっと私の知らないあなたを見せてくださいませ♡」
カリ首を重点的に指を上下させていると先端から透明な汁が垂れてきた。
年頃の少女らしく、それなりに性知識を持っているラクスは気持ち良くなってくれている証拠だと悟る。抵抗することなく、垂れてきたのを指に絡め、動かすとにちゅっ♡ にちゃっ♡ イヤらしい音になってきた。
それだけではなく、男の身体に興味を抱いたラクスは空いている手で彼の身体を弄る。
「あら? あなたも私のと同じように乳首が勃起しておりますわね。ふふっ、触ってあげますわ♡」
カリカリカリと爪先で引っ掻き、もどかしさを感じさせ、苦悶の声を聞くと指で摘まむ。彼を思うように操っているようで楽しい。
しかし、本質的にラクスは人に奉仕するのが好きであり、嫌がらせをするのを嫌うので焦らすとご褒美をあげる。
「おちんちん、パンパンになってきましたわ♡ 射精……するのですよね? 私、見たこともありませんから、あなたが射精するところ見せてくださいませ♡」
彼はもう返事するのも難しいぐらいに堪えていた。というのも、ラクスが執拗なまでにカリ首を扱き過ぎたので、自慰でするのとは違うペースの快楽に耐えられなかったのだ。
最後に欲望を吐き出したのもテスト機に乗って宇宙に上がる前であり、共同生活を始めてからはラクスを女と意識してから余計に疼いていた。痛いぐらいに張り詰めた玉の中で精が渦を巻き、出口を求めて彷徨う。
「ラクスっ、もう……っ!」
「ええ、えぇ♡ あなたの射精するところしっかりと見ていますので、気持ち良くなって♡」
―――ぶびゅるるるるるるっ♡ びゅるるるるるるっ♡
射精する前に何とか声を出した彼の言葉にラクスが頷いた瞬間、手の中のペニスが暴れ、ぱっくりと口を開けた鈴口から勢い良く精液が出ていく。
彼に導かれて触れた時のようにペニスは激しく脈を打ち、壊れたポンプのように尿道を精液が上っては吐き出されていく。ラクスの手にも掛かり、ベトベトになるもその間も彼女はペニスを手放さない。
長く時間をかけ、久々に欲望は落ち着きを見せた。
「これが殿方の射精……♡ 苦しそうにしながらも気持ち良さそうで見ている此方も気持ち良くなってしまいそうでしたわ♡ でも、まだ固いまま♡ ふふっ、これなら続きも期待してよろしくて?」
「……あぁ」
射精で疲れた身体にムチを打ち、彼は身体を起こすとラクスを押し倒した。
・
・
・
翌日、脱出するために修復された機体に乗り込んだ彼らの距離は物理的にも心理的にも近かった。
行き先は決めていない。そもそも何処に終着するかも分からない。片方は軍人、もう片方は歌姫。彼らの旅は始まったばかりなのから。
歌姫だというラクスを否定することも肯定することもなく、ただのラクスとして彼と生活をしていたので安らぎを感じたとかどうとか。
手コキの描写を細かくしすぎて、終わるころには賢者タイムになっちゃうんですよね。一度書き始めたら終わりまではという性格なので翌日に持ち越しが出来ないんで……。
こんな婚約者を持っておいて手を出さないとかホモなんでしょうかあのズラ。モウヤメルンダとキラキラバシューンが彼のイメージです。