無人島で失われた盾
「あの……多々良さん、こちらに食料になりそうな果物が成ってました」
「お、それは良かった。幾ら釣りの道具を作ったとしても、釣れる保証がなかったからな。俺はそれを取ってくるからマシュは釣り竿の方を頼んだよ」
「分かりました。近くに生態反応はありませんが、気をつけて下さいね」
ヒラヒラと手を振ってその場を後にする多々良と呼ばれた男。そんな彼を見送ったのはマシュと呼ばれた少女だ。
二人はカルデアという人類最後の拠点に所属している。数多の世界を巡り、世界を救おうとしているのだ。全ては明日を迎えるために。
カルデアには多々良以外にもう一人マスターと呼ばれる人間がいる。マシュと呼ばれた少女は人間でありながらも、英霊の力を扱えるデミサーヴァントと呼ばれる存在だ。英霊の力を使うには魔力が必要で魔力の供給源はカルデアが担ってはいるものの、彼女の実質的使役者はそのもう一人のマスターだ。
しかし、そのマスターはこの場にいない。そもそも二人が此処にいるのはカルデアのミスである。三人はいつものように世界を救う為の戦いに赴いたのだが、何かしらの事故によって多々良とマシュだけがこの島に送られた。二人が数日掛けて探索した所、人は誰もいない無人島だと判明した。
誰かがいた痕跡として古びた小屋があったので、そこで二人は雨風を凌いでいる。
「ただいま。これで良いんだよな?」
「はい。私が見たモノはそちらのモノと一致します。ただ、毒があるかまでは分からないので、まずは私が毒味をしますね」
多々良の腕の中に抱えられた果物は一見、普通の林檎に見える。
しかし、二人は果物に精通している訳でもないので、もしかしたら林檎に似た別の果物の可能性を捨てきれない。純粋な人間である多々良が毒味をするよりもデミサーヴァントとであるマシュがした方が安全だ。
多々良から受け取った果物にかじり付いてみるも、甘い果肉の味がするだけで、身体に何も異常はなかった。
「どうやら安全そうです。多々良さんも食べて大丈夫かと」
「ん、ありがと。……お、結構イける味してるなぁ」
「まだまだ食料は不足してますね。釣りで魚が釣れると良いんですが」
「安全なのは良いが、野生動物がいないと肉に困るよな。俺たちが飢える前にカルデアが見つけてくれると助かるけど」
「……そうですね。幸いにも私たちは二人で此処にやって来ましたが、別れてしまった先輩は大丈夫でしょうか……」
彼女のマスターである藤丸という少女は色々な意味でぶっ飛んでいる。
英霊と言えど過去に生きた人間だからと誰とでも仲良くしようとする。
一般的な感覚を持っている多々良からしたら、コミュ力高いとしか思われてないが。
彼女の事をマシュは心配しているようだが、あの娘は一人だとしても持ち前の元気とポテンシャルで生きていけるだろう。
彼女が先に救出されれば、その分だけ自分たちが助かる可能性が上がるだろう。カルデアと連絡が取れない以上、まだまだ暫くの間はマシュと二人で共同生活を送るしかない。多々良のサーヴァントがいれば、もう少し気楽になったのかもしれないのにと嘆息する。
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二人が無人島に遭難してからひと月が経とうとしていた。
未だカルデアからは連絡はやってこず、二人は今日も手を取り合ってこのピンチを乗り越えようとしている。
二人の手製である釣り具で魚は取れたので、果物以外にも食料は確保出来た。
今の所、何もかもが順調に行っていた二人だが、一つ問題が発生した。それは――
「あの……申し訳ありません。あまり見ないで頂けると」
「あ、ああ。……すまん」
二人が共同生活を送っている小屋はお世辞にも広いとは言えない。二人が横になったら大部分が埋まってしまうぐらいな大きさだ。
そんな小屋の中でマシュは全裸になっていた。彼女の尊厳の為に言っておくと、これは彼女の趣味や性癖な訳ではない。
彼女は純粋な人間である多々良とは違って魔力を使って生存している。食べ物から僅かな魔力を吸収していたのだが、想像していた以上に魔力の消費が早かったのだ。
カルデアのバックアップが万全であれば、魔力を全力で消費してもカルデアに送還されるだけで問題はないのだが、今は緊急事態だ。もしこの状況で魔力が切れ、生存が危うくなった場合、カルデアに送還出来る保証がないのだ。彼女は正規の手続きを踏んだ英霊ではないため、何が原因で存在が消えるか分からない。
少しでも魔力の消費を減らそうと、魔力を使って纏っていた服を消したのだ。だから彼女は今全裸なのだ。
「……異性の近くで裸なのは流石に恥ずかしいですね」
「そ、そうだな」
二人が座ったとしても肩が触れ合ってしまう大きさの小屋の為、どうしても彼女の肌と多々良は触れてしまう。
彼も若く、藤丸と年の差はない。多感な時期であり、それだけに今の状況に頭が上手く回らない。カルデアに呼ばれた以上、彼もまた凄い才能の持ち主なのだが、この状況では全く役に立たない。
「俺、ちょっと釣りしてくるよ。こんな状態だとマシュも嫌だろうし」
「い、いえ。私は大丈夫です。多々良さんは私によくしてくれてますし……」
彼女の肌を見ないように気をつけて多々良は小屋を後にする。
小屋に残されたマシュは手持ち無沙汰だ。果物はまだまだ数は残っているので、急いで取りに行く必要はない。釣りも彼がすると言っているので本格的にすることがない。
「……ちょうど良いですし、今の内に身体を拭きましょうか」
無人島ではあるものの資源は豊富にあり、天然の水が小屋の近くで湧いていた。小屋に残っていたバケツを清潔にした後に水を汲んで置いてある。
タオルの代わりになりそうな葉っぱを使って身体を清潔にしていく。激しい運動をしているわけではないので汗はそこまで掻いていないのだが、何故かこの島は暑い。クーラーもない小屋にいるだけでも汗がじんわりと肌に浮かぶのだ。今朝汲んできたばかりの水は冷たく、少しだけ体温が下がった気がする。
「ふぅ……身体を綺麗にすると心も綺麗になった気がします。ただ、背中は上手く拭けないですね。自分で拭くにも限界があります……」
そう言ってマシュは自分の身体を見下ろす。
彼女のマスターである藤丸はマシュの身体をマシュマロのように柔らかいと評している。女として起伏に富んだ肉付きをしており、身体だけでも男がやって来そうなのに、彼女は顔も整っている。アメジスト色の髪は短いものの、彼女に似合っている。
所々常識が抜けてる所があるものの、教養は高く話していても楽しい。カルデアという閉鎖空間ではなく、人の行き来が激しい都会に彼女がいれば直ぐにナンパされると確信出来るほど彼女は容姿に優れている。
「デミサーヴァントになってからはあまり肉が付きませんが、これはいいのでしょうか。前に読んだ本では登場人物の女の子が体重が増えたからとダイエットをしていましたし……」
たぷたぷと自身の胸を持ち上げ揺らす。彼女のマスターよりも大きな乳房は柔らかそうに揺れる。
「ただい……ごめん」
チラリと見えたマシュの裸を頭から追い払おうと無心で釣っていたからか、あっという間に持ってきたバケツいっぱいになるほど魚が釣れてしまった。
捌くためにも小屋に帰ってきた多々良の視界に入ったのは自身の胸を揺らしていたマシュだった。先端の淡い桜色のポッチさえもバッチリと見えてしまい、彼の思考回路は一瞬で焼け落ちる。
見なかった事にしようと本能がしたのか、開いた小屋の扉を閉める。
「ち、違うんです。入ってきても大丈夫ですよ!?」
「いや、その。マシュも女の子だもんね。ムラムラしちゃうのは俺でも分かるからもう少し外にいる事にするから」
「うぇっ!?……あ、いや……だ、大丈夫ですって。さっきのはちょっと身体の確認をしていただけですから」
必死に弁明をしたからか、数分後に多々良は戻ってきた。
「……本当にチェックだったんだよね?俺が邪魔なら外にいるけど」
「大丈夫です。タイミングが悪かっただけですので、問題はありません」
「そっか。……話は変わるけど、服に回す魔力は大丈夫?節約の為に裸になってはいるけど、恥ずかしいでしょ?」
「正直な所、このままだと心配です。速急に魔力を確保しなければ時間の問題ですね」
「……そうか……俺が釣ってきたこの魚を全部食べてもダメかな?」
「難しいかと。食べ物から吸収できる量は微々たるものです。それに多々良さんも食べなければ危ないですよ」
「だよなぁ……」
多々良の頭には一つだけ解決策が浮かんでいた。
ただ、それは倫理的に問題がある。常識に疎い彼女と言えど、こんな形で一生ものを失うのは嫌だろう。だが、それをしないとなると今度こそお手上げだ。
「……どうやら多々良さんは何かアイデアが浮かんでいるようですね。私に言えないことでしょうか」
「な、何で俺にアイデアがあると思った訳? 顔に出てた?」
「いえ、ただ雰囲気がそう感じられたので。ひと月と短いようで長い時間を共にしてるので、分かってきました」
やはりデミと言えど英霊だからだろうか。勘が鋭い。
一つだけあることにはある。
「何でしょうか。私の身体のことですし、教えていただけると助かります」
「……それをすると俺は君と顔を合わせられなくなる。いや、君だけでなく、カルデアの皆に申し訳がない」
マシュはカルデアの皆から大切にされている。
理由までは分からないが、多くの人から彼女は自分の子供のように扱われているのを多々良は知っている。多々良自身もマシュを大事だと思っているのだから。
「……私は大丈夫です。多々良さんの事を信じてますから」
一つも多々良を疑うような色は瞳に浮かんでおらず、本当に多々良を信頼しているようだ。
ため息を一つ吐くと彼は観念した。
「俺がマシュの正規のマスターになればいいんだ。今のマシュはマスターがいないはぐれのような存在だからね。俺とパスを結べば俺の魔力をあげる事が出来る。ただ、普通の聖杯戦争のように問答をすれば良い訳ではないんだ。聖杯とのパスが君にはないからね。となると方法は一つだ。君とセックスをしてパスを繋ぐしかない」
多々良はそう締めくくった。
言葉にした多々良の顔は赤いながらも少し青い。善人であり、純粋無垢である彼女の前でセックスなど口にするのは相当な勇気が必要だった。これならまだ、藤丸に言う方が簡単だろう。アレは適当に流してくれそうだから。
多々良の言葉を聞いたマシュは暫くの間、すべての動作を停止させた。だんだんと赤みを帯びさせる頬。セックスが何かを流石の彼女でも理解していたようだ。
性について知ったばかりの子供に教えているようないけない気分になってくる。
「せ、セックスですか……ですが、確かに体液には魔力が浸透してますし、契約をしやすいのかもしれません。……多々良さんがマスター……先輩……」
葛藤をしているのだろうか。
多々良と彼女の本来のマスターである藤丸への呼び名である先輩と交互に彼女の口から飛び出している。
このまま話し込んでいては魚の鮮度が下がってしまうので、多々良は持ってきた魚を捌いて時間を過ごす。ここまで来てしまった以上、彼女の考えを多々良は尊重するつもりだ。
多々良にもセックスの経験はないが、それは彼女も一緒だ。慣れた男よりかは安心出来るかもしれない。
「……決めました。多々良さん……いいえ、マスター。私をアナタのサーヴァントにして下さい」
「本当にいいの? 君は俺よりも藤丸の方が好きだろう?もしかしたら明日にでもカルデアからの救助部隊が来るかもしれないよ」
「……先輩の事は大切です。でも、多々良さんの事も同じぐらい大切なんです。このひと月の間、多々良さんは私に精いっぱいの気配りをしてくれました。夜中には先に寝る事で私を襲わないようにしてくれましたし」
「……」
「先輩がマスターじゃなくなったとしても、先輩は私の先輩です。同じカルデアの仲間ですし、離れ離れになるわけではありませんしね」
「……そっか。マシュがそう決めたなら俺はその意見を尊重するよ。ただ、俺も経験はないから下手くそでも許してね」
「はい。ですが、私はセックスに関する知識がお世辞にも豊富とは言えませんのでリードして頂けると助かります」
「間違ってても怒らないでよ?」
「マスターは心配性ですね。私はマスターのことを信頼してますので、マスターがしやすいやり方を教えてくれるだけで良いんです。二人の共同作業と聞いているので、互いが納得出来るやり方の方が良いに決まってますから」
その言葉を皮切りにマシュは多々良に急接近をする。
積極的な性格ではないマシュのその行動に多々良は固まってしまう。ふわりと柔らかな匂いが鼻腔を擽る。
「ま、マシュ?」
「はい、何ですかマスター?♡」
「ち、近いんだけど」
「行為前の男女は肌を触れ合わせると知ってますので♡」
笑う彼女の姿を見て、ドキッと心臓が高鳴る。
異性とは知っているし、意識はしていたが、男として見るとマシュが今まで以上に可愛く見える。同僚ではなく、本当の彼女を見ている気がする。
「あ、あのねぇ……リードしてって言ったのに、何で君から動くかなぁ……」
「マスターに任せっぱなしは良くありませんから。私たちも考えて動いた方が勉強になるというものを先輩から学んでいたので。嫌、でしたか?」
「……いいや。マシュからそんなに求めてくれるのは悪い気はしないさ。ただ、男として立つ瀬がないってね」
「大丈夫ですよ♡ 多々良さんはカッコいい男の人です。カルデアの職員からも評価は高いですし♡」
「そ、そっか。ってあぁ、もう何で男の俺が口説かれてる気分になるんだよ」
普段の彼女から想像も出来ない淫靡な雰囲気をマシュから感じられる。多々良はもしかしたら開けてはいけない扉を開いたのかもしれない。
☆
「すっげぇ……おっぱいってこんなに柔らかいのかよ」
「あぁ♡ 男の人であるマスターが私のおっぱいを触ってます♡ もっと力を入れても大丈夫ですよ♡ 私は純粋な人間ではないので、耐久力もありますから♡ んんっ♡ そうです、それぐらい強くても問題はありません♡」
床に倒れたマシュの上に覆い被さるような形で多々良はマシュの乳房を手のひら全体を使って味わっていた。
肌に吸い付き手から離れようとしない。そのくせドコまでも沈んでいきそうなほど柔らかい。成人を迎える年齢に後少しでなる多々良の手でも掴み切れないほど豊満な乳房。彼のサーヴァントを含めても彼女並みの乳房の持ち主はそう多くはいない。
「こんなにおっきいと辛くないのか?」
「……肩が重くはなりますが、これが普通ですのであまり気になりはしませんね。それよりも、ただ揉むだけで良いんですか?本で見た記憶が確かであれば、男の人は女の人のおっぱいを揉むだけでなく、吸ったりもするのだとか」
「誘ったのはマシュだからね。俺は誘われただけ。だから俺は悪くない」
誰かに言い訳するかのように呟くとマシュの乳房の先端にしゃぶりつく。
揉んでいる間に固くなった果実は確かな感触を舌と唇に伝えてくる。乳首の根元からレロリと舐め上げ、チロチロと先端を軽く舌先で刺激する。
ぷっくりとした乳輪にはマシュが痛がらないように注意を払いながら歯を立て愛撫する。
「んんっ♡ マスターったら赤ちゃんみたいですね♡で も、こんなエッチにおっぱいを吸う赤ちゃんだと成長した時が大変ですね♡ よしよし、ママは此処にいますからね♡」
右の乳房にしゃぶりつき、もう片方の乳房は手でグニグニと揉んでいる多々良の頭を優しく撫でる。
マシュは彼女の誕生の事もあり、母親というものを知らない。しかし、今の多々良の様子に胸を高鳴らせ、人生で初めて母性本能というモノを感じ取った。自分よりも長く人生を経験し、
英霊たちを使役し、また彼らの荷物にだけはならないように戦場のでの立ち位置を考えたりと努力を怠らない彼。そんな彼が今だけと言えど、自身の胸にすがりつくようにしているのだ。
男の本能に突き動かされていようが、結果は変わらず、彼はマシュの乳房に夢中だ。
よしよしと頭を撫でながらも、自分の中で何かが変わっていくのを彼女は感じ取った。大の男に甘えられる。そう考えるだけで、言葉に出来ない何かがゾクゾクと背筋を駆け上っていく。もっと見たい、もっとこの人に甘えられたい。そんな感情たちが際限なく心の内から湧き上がってくる。
「ほらマスター。右のおっぱいだけでなく、左のおっぱいもありますよ♡ こちらもちゅぱちゅぱしませんか?♡」
「……うん」
マシュの言葉に誘われるがままに彼が左の乳房に吸い付く。
あむりと口で乳輪ごと乳首を咥え、舌と唇で刺激を与える。これ以上固くはならないとビンビンになった乳首を甘噛みされるとマシュの頭の中で火花が何度も散る。
セックスは知識として知っているマシュだが、セックスだけでなく自慰の経験もないため、初めての快感に頭がおかしくなりそうになる。
しかし、それを上回る母性本能で立ち止まり、吸い付いている多々良へ慈愛の瞳を向ける。同じ一般人枠でも、藤丸は生来の底抜けな明るさを持っていたが、彼は良くも悪くも一般人だった。
藤丸のように切り替えが出来ず、最初の頃は青白い顔でいることが多かった。そんな彼を彼の呼び掛けに応じた英霊たちが支えていたが、今は自分しかいないのだ。既知の仲から正式なパートナーになったのだ。
無人島に彼の命を脅かすような野生動物の存在は確認出来ていないが、彼を守れるのは自分しかいない。自分はエクストラクラスと呼ばれるシールダーだ。カルデアが来るまで、いや来てからも彼を守らなければいけない。
初めて感じる自分の黒い感情に戸惑いつつも、マシュは素直に従っていく。
「マシュ……その、してほしい事があるんだけど。さっき、お互いが気持ち良くなるのが大事って言ってたし、お願いしてもいいかな」
「ええ、大丈夫ですよ♡ 私はマスターのサーヴァントです♡ 主の願いを叶えるのが仕事ですから♡」
今のマシュの変化を彼女の前マスターである藤丸や、彼女の主治医である男がみたらどう思うだろうか。
今のマシュの変化は+ばかりではない。彼女も感じ取ってはいるが、-方面の感情も混じっているのだ。二人っきりという環境がさせたのか、独占欲が今のマシュには生まれている。
「マシュのおっぱいで俺のチンコを挟んで欲しいんだけど」
「おっぱいでですか?……あまり詳しくはないですが、それでマスターが喜んでくれるならばいいですよ♡」
ブルンとズボンを下ろした彼の肉棒。初めて見る異性の股間は悍ましく、少しの恐怖感を覚えた。
太い竿に幾つものぶっ太い血管が浮き上がっており、今も尚沢山の血液を肉棒へと送り込んでいるようだ。先端が少しだけ顔を覗いているが、肉棒の大部分は包皮によって包まれている。マシュは包茎という知識を知らないため、これが普通なのだと思ってしまう。
「マスター……とても大きいです♡ こんなに膨張していて辛くはありませんか?♡」
「辛いけど、マシュに挟んで貰えたら治るかも……なんて」
「分かりました。では、私のおっぱいで包むので、もっと此方に来て下さい♡大丈夫です、私はデミサーヴァント。多少の痛みであれば我慢できますので、マスターのしたいようにしてください♡」
作法が分からず、彼が何を求めているのかまでは理解出来ない。それでも自分は彼を受け入れると多々良に伝える。
フラフラと夢遊病の患者のようにマシュに近づくと、寝転がっている彼女の上に馬乗りになり、彼女の豊かな乳房でいきり立っている肉棒を挟み込む。
むにゅりと柔らかな感触が肉棒を包み込む。島の暑さと興奮で掻いた汗で乳房の中は蒸れており、じっとりとした熱が肉棒越しに伝わってくる。
多々良は初めて感じる肉棒からの刺激に声を漏らすと、そのまま固まってしまう。肉棒を包む乳房の柔らかさに気を抜けば射精してしまいそうなのだ。彼女に魔力を供給する意味合いで始まったものだが、男として情けないのは見せたくないとなけなしのプライドが叫んでいる。
赤ちゃんのように乳房に吸い付いていたのは彼の中では情けないとは思っていないようだ。実際マシュも情けないとは露にも思っておらず、彼のような男でも甘えたいのだと理解されただけだ。
「? マスター? どうされましたか? おっぱいに男性器を挟んだまま固まってしまってますが……」
「え、あ、いや、ごめん。ちょっと戦ってただけだよ」
「??? 何とでしょうか。いえ、それよりも私はこれからどうすれば良いのでしょうか♡ 何分初めてのことですので、教授していただけると有り難いのですが」
「なら、まずはこれの事を男性器ではなく、おチンポって呼んで欲しいな。俺はチンコって呼ぶけど、マシュにはそう呼んで欲しい」
「おチンポ……ですか。何故か恥ずかしくなってしまいますが、分かりました。これからはマスターの男性器の事をおチンポと呼ばせていただきます」
「~~~っっっ!!!」
真っ白なキャンバスを自分色に染めているような現状に身悶えする。
マシュのような可憐な少女の口からおチンポと紡がれるとゾクゾクとした快感が走るのだ。覚えるためなのか、何度も小声でおチンポと反芻しているのを見るだけで、股間にまた熱が集まってしまう。
「マスターのおチンポがおっぱいの中で暴れています♡ 私のおチンポという呼び方を気に入っていただけたのですね♡ 嬉しいです♡」
にっこりと笑みを浮かべるマシュ。
見た目不相応な笑みで、どちらかと言えば幼い感じの笑みだ。それが余計に多々良を興奮させる。幼く無知な少女を汚す背徳感が堪らない。
「今から、俺が腰を振ってマシュのおっぱいの中を何度もチンコが動くからマシュはそれを見てて。おっぱいの中から顔を出したら先っぽにキスを……あ、そう言えば一番肝心のキスしてなかったな。こんな状況だけどどうする?女の子としては人生で最初のキスはやっぱり唇がいいよね。チンコは流石にアレだもんな」
「……このままでいいですよ♡ 私のファーストキスはマスターのおチンポに捧げます♡ さっきも言ったじゃないですか♡ 私たちサーヴァントはマスターの願いを叶えるのが仕事だと♡ なのでこのままおチンポをマスターのしたいように動かして下さい♡ 私はおチンポが顔を出すのを待ってますから♡ 出てきたらキスをすれば良いんですよね?♡」
「あ、あぁ……」
マシュの豹変にまたも固まってしまう多々良。まさかマシュが許可をくれるなんて思っても、いや考えてすらいなかった。
彼女が常識に疎く、世間知らずだとしてもこの異様なまでの受け身な姿勢は何なんだろうか。藤丸のサーヴァントをしていた頃から彼女の奉仕性は何となく分かっていた。自分の事よりも他者を優先する姿は藤丸とそっくりだったのだ。
「……動くよ」
仰向けになっていても形が崩れない乳房を横から掴み、中の肉棒へより密着させる。またもため息が漏れるが、ぐっと奥歯を噛み締め、ゆっくりと腰を前後に振り出す。
乳房の中でも一番汗を掻きやすい下乳と多々良の股間がぶつかってぱっちゅっ♡ ぱっちゅっ♡と 卑猥な音が奏でられる。
まだゆったりとした出だしなので、彼女の豊満な乳房の中から肉棒が顔を出していない。ジッと中で往復している様子をマシュが見つめている。
藤丸をマスターと呼び慕い、犬のように主人に構って貰えて嬉しいと喜色を浮かべていた瞳が肉棒の登場を待ち望んでいるのだ。背徳な事と言えど、早く彼女のハジメテを奪いたいと腰を振る速度が増していく。
ぱっちゅっ♡ ぱっちゅっ♡ と穏やかだった音が、ばちんばちんと激しいモノへと変化する。何度も股間があたり、彼女の下乳は赤くなっているに違いない。それでも腰を振っては、柔らかい乳房の中で肉棒を震わせる。
「あっ♡ 出てきました♡ マスターのおチンポが顔を出してきましたよ♡ では、私のファーストキスをお受け取り下さい……んっ……ちゅっ♡」
「んぐっ……~~っ……キスだけなのにやっばぁ……」
一度だけでなく、ちゅっ♡ ちゅっ♡ と何度も亀頭にキスをされ思わず仰け反ってしまいそうになる。
乳房の中で往復し、亀頭を覆っていた包皮が剥がれ、剥き出しになっていれ亀頭。剥きたての亀頭は肉棒の中でも一段と敏感なので、キスだけの刺激で簡単に震えてしまう。瑞々しいマシュの唇がグロテスクで真っ赤な亀頭に触れているのだ。
むちゅりと唇の形を亀頭に触れ合っている間は歪ませ、離れると先走りが付いたのか透明な糸の橋が間に出来る。ぷつりと真ん中で橋は切れ、彼女の身体に落ちて汚す。
それを何度も繰り返していると、無いに等しかった余裕が崩れ、射精を求めて腰を振ってしまう。
理性が溶け、痕が残るほどマシュの乳房を強く握り締めながら腰を振る多々良。顔を出す亀頭に唇を捧げながらもそんな彼の様子を上目遣いで見つめるマシュ。
いつの間にかマシュの瞳にはピンク色のハートの紋様が浮かんでいた。多々良の性欲に突き動かされている瞳とは違い、性欲以外の色を浮かばせながらも彼のために身を捧げる。
「~~~っ、もうダメだ! 出る、このままマシュのおっぱいに出すからな……っ!」
「どうぞ、たくさん射精して下さい♡ 私のおっぱいをマスターの精液でドロドロにして下さい♡」
彼女の少ない知識でも精液がどんなものかは知っている。女を孕ませ、母にする大事な子種。それを孕ませとは無関係な乳房に出すのだ。
子作りを神聖なモノとマシュは思っていただけに、この状況に興奮してしまう。新しい
汗と先走りで谷間の中はヌルヌルで肉棒はスムーズに動く。谷間を開けばきっと凄いキツい匂いがするだろう。汗の酸っぱい匂いをかき消し、雄の汚くも臭い匂いだけがしてしまうだろう。それはまるで彼女の乳房を自分のものだと主張するためのマーキングのようだ。
「出るっ……!」
―――ぶびゅるるるるっ♡ びゅるるるるるるっ♡
溜まった快楽が乳房の中で弾ける。
ばっくりと口を開いた鈴口から大量の精液が次々と飛び出す。それらは放物線を描く暇もなく、マシュの乳房と顔を汚していく。射精の直前に多々良が腰を浮かせてしまったため、予定とは違い乳房の中だけでの射精にはならなかったのだ。
中からではなく、上から精液が降ってきては真っ白な彼女の肌を汚す。
顔にも飛んでくるので、思わずマシュは目を瞑ってしまう。
「きゃっ……マスターの精液、とても熱いです♡」
びゅるびゅると絶え間なく精液はマシュ目掛けて降り注いでいる。
何度も腰を震わせ、その度に精液を噴き出す。まるで陰嚢の中身全部が今出てしまっているかとすら錯覚してしまうほど、彼は吐精している。
流石に数分も続けば射精は止まり、息を荒げた多々良と精液で顔をべっとりと汚しているマシュだけが残った。
「……っ、はぁ……はぁ……」
「ん、顔が重たいです♡ でも、この精液の中にもマスターの魔力が宿っているので、粗末には扱えませんね♡ 初めてですが、いただきます♡」
指で掬い口に運ぶ。ぷるぷるとした精液は飲み込み辛く、喉に絡みついてしまう。何度も喉を大きく鳴らすことでやっと飲み込めた。
「~~~っ♡♡♡ マスターの魔力、とても濃厚です♡ この島にやってきてからは使われなかった魔力が宿っているので、とっても濃い味がします♡」
「……はぁ……はぁ……そ、そう? 俺にはよく分からないけど、マシュが魔力を回復出来てるようで何よりだよ」
何度も深呼吸を繰り返し、肩で息をしている内に整ってきた。
射精の心地良い疲れが身体に溜まり、尻餅を付くかのように床に多々良は座り込んでしまう。その間もマシュは精液を口に運んでおり、感想を伝えながら丁寧に一つ一つ飲み込んでいく。床に飛び散ったのすら、掬って舐めようとしたので流石に止めさせたが。
「これで、魔力は補給出来たね。じゃあ次はパスを繋ごうか。今のだけではまだまだ心許ないから」
「……はい♡ 私をマスターのモノにしてください♡ 先輩を忘れて、マスターだけを見るように躾けて下さい♡」
頭の中で何度も彼女の世話になり、背中を預けてきた大事な
しかし、無情にもマシュは異性である多々良とひと月を過ごし、二人っきりという閉鎖空間で想いを育んでしまった。恋や愛よりも暗い感情で二人は結ばれ、藤丸の下からマシュは去っていく。