紫藤イリナ。駒王学園に通う二年生の女子で、学年でも人気の高い少女だ。
男相手でも間違えていれば容赦なく間違いだと言える胆力、見目麗しい容姿に加えて誰にでも平等な性格。駒王学園には二大お姉様と称される学生がいるが、彼女もその人たちに引けを取らない人気を持っている。
麻色のツインテールが彼女の特徴だ。制服の胸元を押し上げるスタイルの良さ、しかも運動部に属しているからか身体は全体的に引き締まっている。豊満な胸元も人気だが、スカートから覗く太腿も男子の間では人気だ。
そんな彼女が俺の前におり、なおかつ俺はそんな彼女の前で土下座をしていた。
「すまん、紫藤! 一生の願いとして、俺に童貞を捨てさせてくれ!」
「えっ……え?」
困惑する彼女の声が聞こえる。
それも仕方のない事だろう。俺と彼女はそれなりに仲が良いものの、彼氏彼女のような深い関係ではない。そんな相手の男が身体の関係を迫って来ているのだ。寧ろ叫ばれないだけ良いのかもしれない。
「き、急にそんな事を言われても困るよぉ……うぅ、どうしてそんな話になったの?」
「あー、ごめん。ちょっと焦り過ぎたかもしれん。いきなりすぎるもんな。どうしてそうなったのかを説明するよ。」
そもそもの発端は今日の昼休みだ。
いつも通り仲の良い馬鹿な連中と集まって飯を食べていた所、一人が急に猥談を始めたのだ。そりゃあ俺だって、年頃の男子高校生だ。女の子の身体やセックスには人並みには興味や関心を持ってはいるさ。でも急に童貞を何時捨てた、なんて話をされたら答えられないだろうよ。俺は彼女だっていた事ないし、そもそものスタート地点には立ってないんだ。
驚きだったのは集まった5人の内、俺以外は童貞を捨てていた事だ。早い奴は中学で捨てており、遅くてもこの間の夏休みに彼女としたらしい。そんな話をされて俺だけが童貞だって言える訳もなく、適当に見たAVの知識でその場を凌いだ。
「えっと……それで私に?」
「あぁ。今回はそれで凌げたけど、あいつらは妙に感が鋭いからな。そう遠くない未来に嘘だとバレるだろうさ。だから、紫藤に頼んだんだ。俺の交友関係でこんな事頼めそうなのお前しかいなくて」
「……わ、私だって経験ないんだよ? それに最初のセッ……え、エッチって大事なんだよ? そういうのはちゃんと好きな人とじゃないと後悔するって言うし」
「大丈夫だ。俺は紫藤であれば後悔なんてしない。というかどう見ても俺と紫藤じゃあ釣り合ってないからな」
「そんな事はないと思うけど……」
俺が自慢できる事と言えば無駄に有り余っている体力ぐらいだろうか。一応、体力を少しでも使えるって事でバスケ部に所属している。あ、因みに紫藤もバスケ部に所属している。
それでも体力は残っており、夜眠る前に走らないと眠れないぐらいだ。
「……本当に私で後悔しないの?」
「あぁ。神にでも誓えるね」
「……あー、うー……」
うなり声を上げながら顔を真っ赤にしている。意外な事に此処まで真剣に相手してくれるとは思ってなかった。
確かに、今の俺は切羽詰まった状況だ。ただ、童貞という目には見えないステータスを捨てる男とは違い、処女膜という目に見える形で失うモノが女にはあるのだ。無理って即答で断られると思っていたのだが。
「……分かった。私でいいなら良いよ」
「え、マジで!?嘘……じゃないよな」
学園での彼女を見ていたら分かるが、彼女は嘘を付けるタイプではない。
だが、それでも万が一を考えてしまい再度尋ねてしまう。というか仕方ないだろ! 彼女いない歴=年齢な俺がまさか彼女よりも先に童貞を捨てれるのだから変に疑ってしまうのも無理はない。
「私だって人並みにエッチな事に興味はあるもん。それに湊君の事は嫌いじゃないし、いいかなって」
「……お、おう。あの、再三になるけど良いんだな? 好きな人に取っておかなくても」
「……うん。別に好きな人はいないもん」
こうして俺は
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「何もない部屋だけど、入って」
「う、うんお邪魔します」
これからする事を考えてしまっているのか、真っ赤な顔で俺の部屋に入る紫藤。まぁ、さっきよりかは顔は赤くない。
家に来る前に薬局に寄り、二人でコンドームを買った時に比べればこれぐらい恥ずかしさの一つにはならないだろう。
彼女がいない俺がコンドームなんてモノを持っている訳がなく、また男と付き合った事のない紫藤がコンドームなんてモノを持っている訳がなかった。
家までの帰り道、あまりの恥ずかしさにお互い無言で歩き薬局に立ち入った。どのコンドームがいいのかって話になり、その流れで俺の息子のサイズの話になった。
自慢ではないが、俺の息子のサイズはかなり大きい。ネットで見た日本人の平均サイズは軽く超えており、動画の世界で見るようなブツだろう。
そんな事を話すと紫藤の顔は過去最高に赤くなったのだが、まだそれを引きずっているようだ。
「こ、ここでするんだよね」
「あ、あぁ。趣味とかあんまりないから殺風景な部屋だけど、そこは我慢してくれ」
「ううん。私は好きだよ、こういう部屋。なんて言えば良いんだろう……あ、落ち着くって感じ。物で溢れ返ってるのとは違い、物がないからか静かなんだよね」
「おー、まさか其処まで褒められるとは思いもしなかった。あいつらにはつまんない部屋って言われたから初めて肯定的な事を言われた気がする」
「あとは……その、ただ遊びに来た訳じゃないからかもしれないね。ゲームとかするって言うならちょっと味気ない部屋かもしれないけど、エッチをするならこれぐらいが良いのかもね」
紫藤はそう言うとそれっきり黙ってしまう。視線をキョロキョロと忙しなく動かし、落ち着くと言ったわりには落ち着かないようだ。
ここは男の俺がリードする場面だろう。幸いにも、俺の家族は旅行に出掛けており、金曜日の今日から日曜日の夜まではこの家には俺しかいない。
紫藤とセックスをしたって事が家族にはバレる心配はない。いや、別に俺は問題はないのだが、彼女でもない紫藤が家族と対面したら大変だろうからな。
紫藤も家族には友達の家に泊まると連絡をしているので邪魔が入る事はない。
「じゃ、じゃあするか」
「う、うん。えっと……こういう時って、まずは何をすれば良いのかな」
「え、あー……き、キスとか? いや、でも俺らって別に付き合ってる訳ではないからキスは必要ないのか。ハジメテを貰うっていうのに、ファーストキスまで貰うのは流石に悪いしな」
「……キス……私してみたい。漫画とかだと、キスした後嬉しそうに照れてるのが気になってたの。だから、迷惑でなければ私とキスして欲しいな」
彼女とは身長差があり、自然な上目遣いでそう言われると断れない。というか、断るって選択肢が自然と消滅する。
「いいんだな。キス、するぞ」
「う、うん」
肩を掴み、抱き寄せるようにして顔を近づける。
初めて間近で見る女子の顔に胸の動悸が激しくなる。宝石のアメジストのような紫色の大きな瞳は閉じられ、ふるふると睫毛を震わせながら紫藤は唇を捧げるように差し出す。
普段からケアをしているのか、どう見ても柔らかそうな唇だ。これとキスをするのか。そう考えるだけでまた胸の鼓動が早まる気がする。
「んっ♡……ふん……っ♡」
唇の先で柔らかいものがふにゅっと潰れる感触がした。
その瞬間に、紫藤との接点から灼熱の奔流が俺の口に流れ込んできて、鼻の奥でぐるぐる渦巻いて脳天へ突き抜けていった。心地いい。気持ちいい。
紫藤の唇の上で自分の唇がとろけて1つにくっついてしまったようで、ずっとこうしていたいと強く思ってしたった。それぐらいキスは心地よいものだった。
しばらくして、どちらともなく口を離す。真っ赤な顔をした紫藤と目があった。自分の頬からも強く熱が伝わってきて、自分の顔も紫藤と同じくらい赤くなってるんだとわかった。
大きな紫色の瞳は涙で濡れており、まるで俺を誘っているかのよう。
今度は何も言わず、またも唇を重ねる。
「んんっ……んっ♡」
鼻にかかったかのような甘い声が彼女の口から漏れる。
目を大きく見開くも彼女は抵抗はせず、俺に委ねるかのようにキスを受け入れてくれた。
肩を掴んだまま、彼女の唇を確かめるように唇で形をなぞる。いや、唇でなぞるのすらもどかしく、もっともっとと急かす気持ちが体の内側から溢れてくる。
AVで見たキスを思いだしつつ、紫藤の唇を何度も啄む。重なった唇を唇でかじるように少し吸っては離して、また少し吸っては離してを繰り返す。
一定のリズムでキスをしていると、なすがままだった紫藤も俺の動きに合わせるように唇で啄んでくる。互いの下唇を食み、やがで粘膜同士が触れ合う。
ゆっくりと彼女の閉じられた唇を舌で割り、口内へと進める。初めて感じる自分以外の口内は熱く、唾液でぬめっていた。
「ふぅっ、んっ、んむっ、は、ぁっ♡」
口内で小さく震えていた彼女の舌を奪い、そのままの勢いで絡ませる。
ねっとりと蛇が絡み付くかのように舌を絡ませ、口内で水音を響かせる。
瞳からは涙が零れ、頬を伝い俺の腕に落ちてくる。それは嫌悪からくるものではないようで、紫藤の瞳は今、気持ち良さそうに細められている。
ただ絡ませるだけでなく、舌同士を擦り合わせ、舌の表面のざらざらとした感触を楽しむ。自分の舌を紫藤のそれに擦りつけ、裏側をなぞりあげ、先端を突き回す。
自分の舌先から甘い感触が喉を伝わって足先まで抜けていく。最高に興奮する。それは初めてオナニーをした時の快楽に似ており、キスの合間にしている鼻呼吸が激しくなる。
この場に第三者がいれば、今の俺は相当気持ちが悪いだろう。
「……っぷぁ♡ はぁ、はぁ……キス、凄いね」
「あぁ。こんなに気持ち良いなんて思ってもなかった」
「うん。ちょっと癖になりそう♡」
彼女の声には緊張はなく、寧ろ蝶を誘うような蜜のように甘い。
「胸、触るな」
一言断りを入れると、制服の上からでも存在感がたっぷりな乳房を手のひらいっぱいを使って鷲掴みにする。
むにゅぅぅぅぅ♡ と音が聞こえそうな程柔らかい。制服という布が邪魔をしているというのに、指が何処までも沈み込んでしまいそうだ。
「紫藤って、おっぱいどれぐらいなの?」
「……87のDカップ」
耳をすませていなければ聞き逃してしまいそうなほど、小さな声で彼女は教えてくれた。
初めて耳にする同級生のバストサイズ。ただ数字として知るのではなく、実際に触りながらだと凄い興奮してしまう。
「あ、あの……このままだと制服に皺が出来ちゃうから……その、生でさ、触る?」
「お願いします」
間髪入れることなく、つい食い気味に返答してしまう。
俺の返答に顔を赤らめつつも、制服に手を掛け、そのままゆっくりと俺を焦らすかのように脱いでいく。
制服がなくなると先程よりも強く存在感を放つ乳房。
人懐っこく、誰にでも優しい彼女からは想像も付かない大人な黒いブラジャー。あまり装飾の類はなく、ブラの表面に少し揚羽がいるぐらいだ。ブラに阻まれ、自然と出来上がっている谷間は深く、見ているだけでも飲み込まれてしまいそうだ。
後ろに手を回し、そのままプツンとホックを外すと、バルンとボールが跳ねるかのように乳房が飛び出した。
書き掛けを投稿するのって、何か勇気がいりますね。オチが適当でも付いている作品とは違い、半端なままですからね。
このままセックスの流れを書きたかったのですが、これを書いた当時のNTRハイスクールの時のような感じになりそうだったので、途中で放置することになりました。
何でしょうね……これだけの数を書くとバリエーションに変化がないというか。途中まで書いても、あれ?この話って以前にも書いたようなって頭を掠めるんですよね。
お目汚しですが、楽しんで頂ければ私もこのボツになった作品も喜びます。