「ほう……つまり、お主は此度の戦の論功として余が欲しいと……? 不敬にもこの余……ネロ・クラウディウスを妻にしたいと申すのか」
「……はい。その願いが叶えられないのであれば私は論功を辞退させていただきます」
金の装飾がふんだんに使われた豪華な王の間。
玉座に座る女の前に一人の男が跪き、そのまま頭を下げたまま彼は微動だにしない。周りにいる人間たちは不敬すぎるぞと男へ向かって罵声を浴びせているが、玉座に座る女だけは何故か愉快そうに男を見つめていた。
神聖ローマ帝国第五代目皇帝ネロ・クラウディウス、それが彼女の名前だ。
金の長い髪は光に反射して幻想的な光景を作り、彼女の誰もが羨む豊満な肉体は彼女に似合った真っ赤なドレスによって更に強調されている。上乳は丸見えで誰もがその深い谷間を覗きたくなるが、彼女は皇帝。そんな不敬なことをする者はいない。
女でありながら皇帝である彼女の跡継ぎを宮廷に務める者たちは頭を悩ませているが、彼女は自身の配偶者は自身で定めると一喝している。
そんな彼女に向って男は求婚しているのだ。
「……良かろう。お主の戦働きはこの余が一番知っておる。故にこの余の身体を好きにすると良い。そうだな……夜に余の寝室へ参れ。女中たちには余から一言言っておくので後を付ければ場所は分かるであろう」
「……ありがたき幸せ」
ネロの言葉に男へと罵声を投げつけていた者たちは一転して、おぉと声を上げた。彼らが男へ罵声を浴びせていたのは男が求めた相手が皇帝だったからだ。
文官ですら一目で分かるほどの活躍を戦場でしてきた男へ畏怖の念こそ抱いても、歯向かおうなどとは思いはしない。
ネロが認めたこともあり、男への罵声は止み、代わりにやっとこれで後継ぎがと小声で話し合う姿が見られるようになった。
・
・
・
蝋燭が揺らめく廊下を男は歩く。ネロが昼間に王の間で告げたとおりに男は夜に城へと顔を出し、そのまま一言二言目の前を歩く女中と会話した後、こうしてネロの寝室へと案内されているのだ。
戦で活躍するだけはあり、男のガタイは良く、服の合間から見える素肌には無数の傷跡が痛々しく残っている。
「此方が神聖ローマ帝国の皇帝、ネロ様の寝室にございます。どうがご無礼のないように」
「……感謝する」
男へ女中は一度頭を下げると、そのまま踵を返した。
昼間に男が顔を出した豪華絢爛な王の間と同じようにネロの寝室の扉すらも金がふんだんに使われている。王の力を象徴するためだろう。
しかし、これでは王は此処にいると叫んでいるとすら思える。戦で剣を振るう事しか能のない男はそう思った。
ギギギと大きな音を静寂な廊下に響かせながら男は皇帝の寝室の扉を開く。瞬間、香ってきたのは甘い匂いだった。
女というものを濃密させたような甘ったるい匂い。甘いものを好まない男は苦手なはずなのに、何故かこの匂いに不思議と嫌悪感を抱くことはない。
「余を待たせるとは不敬というべきか? ふふっ、なにちょっとした戯れだ。本気にされると余が困る」
男が寝室に足を踏み入れた途端、ネロからの言葉が投げかけられ男は動きを止めてしまった。男の事を軍の上層部から聞いていたネロは彼の素直な行動に鈴を転がすような声を漏らす。
動きを止めた男へ向かってネロは手招きをしたことで、止まった男の時間は動き出した。命令に忠実でありながらも男としての欲を見せた男へネロは好感を抱いていた。それこそ、自身の身体に触れることを許すまでにだ。
大の男が何人も横になれそうな広いベッドのちょうど真ん中に座っていたネロ。あまり女性経験が豊富とは言えない男から見ても明らかに彼女の格好は扇情的過ぎた。
男が掴んでも零れそうなほどに実った二つの果実がうっすらとその姿を見せるような生地の薄い寝間着。皇帝である彼女が自らの名を用いて作らせた其れは戦で名を挙げている男と言えども気軽に触れることは出来ないほど高価だ。
異性には触れさせたこともないネロの肌は真っ白で戦働きしかできない男と比べると雲泥の差だ。胸は大きく前に張り出しているというのに彼女の腹回りはほっそりとしている。
しかし、胸と同じように尻は外へと大きく突き出している。まぎれもなく彼女が赤子を生むには適した身体だと彼女の本能が雄へと告げている。
「……陛下……」
「男と女の睦事で陛下とは寂しいぞ。余が許す、今暫くの間、余の事はネロと呼び捨てにするが良い」
豊満な女神が如き肉体を持つネロが乗っても音一つ立てないベッドが男が乗り上げただけでギシリと悲鳴を上げる。
フラフラと蝋燭に吸い寄せられる羽虫が如く男はネロへと近づく。ネロもそれは止めず、ニヤニヤと楽しそうに男の様子を見守っていた。
顔と顔がほぼ密着し、男の手がネロの背中へと回される。だが、男は其処で躊躇したのか僅かに彼女の肌に触れる寸前で手は止まった。普段来ているドレスとは違い、今のネロが纏っているのはネグリジェだけだ。
ドレス同様に真っ赤なネグリジェはそっくりそのまま彼女の苛烈な性格を表しているようだが、戦場では怯える奴よりも勇ましい方が好ましいと分かっている男は綺麗としか思わなかった。
「良い。このまま余の唇を奪うことを許可する」
男が何をしたかったのか誰でも分かるものだが、敢えてネロはそれを口にした。
いくら彼女が無礼講だといえども平時では男とネロの立場がある。軍に所属している男は組織の縦の関係に理解を示しており、一定以上の功績を上げつつも周囲から疎まれないように振舞っている。
男は喋るのが得意ではないが、必要な場面では饒舌にもなる。故に男を気味悪く思う者はおらず、寡黙な男だと周りから評価されている。
「……では、失礼します」
背中へと回していた手とは別の手をネロの頬に沿えると、顔の角度を調整してネロの唇を奪う。
ガサついている男の唇とは違い、ネロの唇は潤いに満ちていた。僅かに触れるだけでプルンとした感触が伝わり、とてもではないが自身と同じ人間のパーツには思えなかった。
プニプニとその弾力を楽しむように触れ合うだけのキスをする二人。いや、ネロはニヤニヤとした目つきのまま唇を差し出しているので男の主導によるものだ。
ローマ帝国の誰もが跪く存在である皇帝。そんな存在に触れるだけではなく、こうして粘膜的接触を行えているという事実だけで男の背筋にゾワゾワとした何かが這い回る。それは決して不快なものではなく、寧ろ光栄とすら思えるものだ。
「んっ……ふっ……ちゅっ♡ 触れるだけのキスだけとはもしやお主、あまり女に慣れておらんな? であれば余で女を学ぶと良い♡ 光栄に思うのだぞ? 何せこの余で女を学べるのだからな♡」
再度になるが男は女との情事の経験が少ない。男に性欲がないのではなく、彼の性欲はほとんど戦いで発散されていたからだ。命を懸け、互いに武器を向けあう。それこそが男にとっての日常だった。
戦いの後は昂ぶり女を無性に抱きたくなると同僚たちからよく聞くが男にとってはそれよりも武器の手入れが優先だった。己の手足の延長にあり、尚且つ自身の命を預けている相棒だ。粗末なままで戦いで振るいたくないし、いざという時に刃毀れしていたら溜まったものではない。
上司に付いていく形で童貞こそ捨てたものの、殆ど素人だ。それを見抜いたネロは更に笑みを濃くした。
「普段であれば抱き合ってキスをするだけでも良いが、今宵は寝室♡ お主の好きなように余の身体を弄りながらキスをすると良い♡ 余の身体は余の自慢なのだ♡ 女に慣れていないお主と言えど、何か感じるものがあろう♡」
男はネロに言われたとおりに先ほどは躊躇いを見せたが、今度はしっかりとその柔肌の感触を手のひらで感じ取った。
ほぼオープンに近い背中に触れているだけなのに既に男の自身のモノとは違うと思えるような感触。肌に吸い付き、このまま一体化してしまいそうだ。動物を愛でる時のように男の手はさすさすとネロの背中を撫でる。
ネロの身体がピクリと反応を示すたびに男もまたピクリと動きを一瞬止めるのがネロからすれば面白い。愛い奴めと小声で漏らしながら、まだ肝心の柔肉触れていないのに恍惚とした表情を浮かべている男の唇を今度はネロが奪った。
ちゅっ♡ ちゅっ♡ と水音がネロの寝室に木霊する。部屋中に充満していた香の匂いに混じっていただけだった女の匂いが主張をはじめ、男の頭の中はボーっとしてきた。何も考えたくなくなり、ネロとの逢瀬だけを味わっていたくなる。
相変わらず男の手は遠慮をするかのように背中だけを撫でているが、それだけでも男は満たされていた。
「背中ばかりだと余が物足りぬ♡ 女に触れるのに慣れてないのは分かるが、あまり焦らすのも良くないのだぞぉ♡」
重ねていた唇を離し、ネロから香る女の匂いで蕩けていたはずの脳が更に蕩けてしまいそうな声が男の耳へ届く。
覚悟を決めた男の手は常日頃からその存在を主張しているネロの乳房へと伸びた。ネグリジェは肌を透かしており、乳房の先端の色さえもうっすらと覗かせている。
ネグリジェの上からでも分かるほどの柔らかさとその重さ。さらに言えば細部にまで詰まっている肉の密度。どれもが男を夢中にさせるモノであり、気が付けばはぁ、はぁと荒い呼吸を繰り返しながら乳房を握りしめていた。
「くくっ、息が荒くなっておるぞ? そんなに余の乳房が気に入ったか。であれば生で触ると良い♡ もっと夢中になれるぞ♡」
ぐにぐにと自身の乳房をネグリジェの上から揉みしだく男の手をネロは取ると、肩の紐の部分から潜り込ませた。
ネロの小さな手とは違う、ガサガサと乾燥しながらもタコのある手。権を握っているものだと触るまでもなく分かるその手は、男の人生を如実に表している。そんな手がローマ帝国の至宝であり、絶対に許されないはずの皇帝の乳房を直に触れている。
背中に触れた時も思った肌の吸い付き。少し触れるだけでぐにゅりと形を柔らかく変え、その上ぷるぷると揺れる。
「どうだ? 余の乳房を生で触った感想は♡」
「……凄いです」
「感無量といった声だな。良い良い、それでこそというものだ♡ 皇帝たる余の乳房はこの国の至宝。それに触れているのだからたった一言で良いのだ。そこに全てが籠っているのであればな♡」
カラカラと愉快そうに笑うネロ。それに合わせて男の手の中にある乳房も上下、左右にと揺れる。
大きな男の手でも全体を掴み切れず、掴んでいない部分が発生してしまう乳房はまさに母性の象徴と言っても良いだろう。その証拠に愉快そうに口角を上げているネロの瞳には珍しい事に慈愛の色が籠っており、男との睦事を心から楽しんでいるようだ。
「揉み続けるのも良いが、女を喘がせてみたくはないのか? ほら、よーく見ろ♡ 余の敏感な箇所がアピールしておるぞ♡」
ネロの言う通り、彼女の乳房の先端――乳首は尖って存在を主張していた。
大きな乳房に見合うサイズの乳首。それだけではなく、乳首の周りの乳輪も広く、世間一般で言うのであれば間違いなく下品な乳輪をしている。ゴクリと上から見下ろすような形で見ている男の喉が思わず鳴る。
恐る恐ると言った感じに手は伸び、指先が勃起した乳首を掠める。
「んっ……♡」
掠めただけなのにネロの口からは切なく、それでいながら甘い吐息が漏れた。
あの皇帝ネロを喘がせた。それだけで男の中にあった小さな自尊心に火が付く。もっと喘がせたい、感じさせたい。そんな風に思い始める。
右の手で触る乳房の乳首は親指と人差し指でしっかりと根元から握り、右へ左へと乳首を曲げるように弄り、もう片方の左手の方は人差し指の腹で弾くように弄る。
「ねちっこい触り方をするな♡ 戦場でのお前は敵を一太刀で真っ二つにする活躍をしていると余は聞いておるぞ♡ ならばもっと大胆に触るが良い♡」
「……分かりました」
「お゛っ♡ そ、そうだ♡ おっぱいが取れるぐらいに力を込めて握る……くっ、うっ♡ ジンジンとした痛みと気持ち良さがくる……っ♡ 余のおっぱいがお前の手で形を変えられておる♡」
がしりと手の平全部で包むように豊満な乳房を鷲掴むと指の間から乳肉がはみ出るほどに力を込める。
痛いだろうと男の頭の中の冷静な部分が声を上げるも、目の前にいるネロは苦痛と快感の入り混じった吐息を漏らしている。ぐにゅぐにゅと自在に形を変える乳肉を揉んでいるのは楽しく、剣を振るう事や剣の整備をするのだけを趣味にしていた男に新たな趣味が芽生えそうなほどだ。
「くふふ、夢中になりおって♡ おっぱいに夢中になるなんて子供だな♡ 良い良い、男とは童心を忘れていない方が良いというもの♡ 気の済むまで揉むが良い♡」
それから30分にも近い時間、男は夢中になって乳肉を揉みしだいていた。艶のある声をネロは出していたが、出しながらも男を揶揄うのだけは止めなかった。
・
・
・
「余の腋を舐めたいなど、お前は存外に変態な男だな♡ 良い、許す。今の余は皇帝ではなく、お前の女だ♡ お前の望むがままに振る舞ってやるぞ♡」
両腕を頭よりも上にあげ、男に腋が見えるように挑発した顔で見てくる。
さきほどまであんなにも夢中になって揉みしだいていた乳房がたゆんと揺れるも、男の視線はそちらではなく、顕になった腋に釘付けだった。
乳房への愛撫で興奮したからか、うっすらと腋には汗が滲んでいる。心なしか甘酸っぱい匂いも香ってくる。
つい、その匂いに誘われた男はネロへ断るのも忘れて顔を近付けた。
腋汗というものは、身体の構造上必然的に出てしまうものだ。決して男を誘うものではなく、身体の中の老廃物を捨てるだけのもの。
だというのにここまで心を奪われるのは何故だろうか。
「ん……っ♡ 鼻息がくすぐったいぞ♡ どーだ? 余の腋の匂いは♡ ふふっ、そうか、そんなにも良いか♡ であればもっと嗅ぐが良い♡ なんなら腋に浮かんだ汗も舐めてみるか?」
「……ありがたく」
「くくっ、本当に舐めるのか♡ よい、良い♡ 余が許したのだ、お前が満足するまで余の腋を舐めしゃぶるが良い♡ なに、腋は二つある。片方を舐めたら反対もあるが故に楽しめ♡」
その言葉を合図に男は口を開いて舌を伸ばす。
ぷるぷると緊張で震えている舌だが、それは腋に触れるまでの事。舌先が僅かでも触れた瞬間、それまでの緊張はどこへやら、大胆に腋の窪みを舐め始めた。
しょっぱさが口の中いっぱいに広がるが、それ以上に幸せが頭の中を支配する。女の、それも絶世の美女とも言えるネロの腋を舐めれるだなんて普通じゃ絶対にない。
気まぐれか何か、彼女が男へと褒美で一夜を共にすることを許してくれた事が奇跡だ。だというのに腋まで舐めれる。奇跡は一度だけではなく、二度起きている。
「腋を舐められるというのは存外くすぐったいものだな♡ くぅ……んっ、そんなにベロベロと舐めるだなんて変態め♡ これでは余の腋にお前の唾液の匂いが染み込むではないか♡」
確かに、彼女の言う通りだ。
さきほどまであれだけぷんぷんと香らせていた甘酸っぱい匂いは影も形もなく、代わりに鼻をかすめるのは臭い男の唾液の匂いだけ。
滲んだ汗で光っていた時よりもテラテラと唾液で光る腋は最早一つの性器。そうさせたのは男だというのに、それを見ると思わず生唾を飲んでしまう。
「見惚れるのも良いが、こっちも舐めんか♡ 今だけはお前の腋なんだぞ♡」
ネロの言葉で我に返った男は反対の腋も同じように彼女風に言うのであれば所有権を主張するかのようにたっぷりと唾液でマーキングされた。
「ん……くくっ、はぁ……くっさぁ♡ 余の両腋からお前の臭い唾液の匂いがぷんぷんと香ってくるぞ♡」
顔を離したネロの顕になっている腋は両方ともに男の唾液でテラテラと妖しく光っている。
変わらずの挑発するかのような顔で男を一瞥し、腋へと鼻を近付けて匂いを嗅ぎ、わざと臭い臭いと男を煽る。
ネロの想定通りな行動に、カチンときた男はネロの両頬を痛くない程度に挟むと、口付けをした。ただの口付けではなく、舌を捩じ込んだ深いやつだ。
「んんん……んれぇ……ろ……ちゅ……れぇ……ん……ん……んんっ♡」
ぴちゃぴちゃとネロの口内で響く水音。舌と舌が絡み、唾液を交換し合う。泡立ったそれを互いの口内ではんぶんこし、口付けをしたまま飲み込む。
「ぷはぁ……♡ キスを無断でするなんて不敬者め♡ 罰としてもう一回だ♡」
彼女から許しが出るまで何度も、何度も男は口づけを交わした。
・陰毛関連の話
「どうだ、これが余の女の部分、即ちおまんこだ」
自信満々に恥ずかしがることなくネロは男へと股を開いた。丁寧に切り揃えられた陰毛は彼女の髪と同じく金毛で、その下にある桜色の粘膜をイヤらしく映えさせている。
しかし、丁寧にとは言ったものの、少々陰毛の量が多い。
「余は自分の身体に自信を持っておる。おおっぴらに見せるものではないが、こうして生やすのもまた乙なものなのだ。それともお前は毛深い女は嫌いか?」
男は首を横に振り、寧ろ興奮すると口にした。それを聞いたネロはぱぁ、と花を咲かせたように笑顔を浮かべた。
「うむ、うむ。流石は変態なお前だ。余のこれを興奮すると口にするとは流石だ。褒美に好きなようにせい♡ こうして余は足を広げておくが故に、好きなように弄れ♡」
かぱりと広げられた足は長い。それでいながら肉をむっちりと付けており、目の前で隠さずに顕になっている女性器だけではなく、太腿にも目が向いてしまう。
スリスリと肉の付いた太腿を撫で、ネロの顔を見る。ネロもまた男の顔をじっと見ており、その顔は楽しげなのを隠していない。男が何をするのか心底楽しみといった感じだ。
・肉棒を見せた時の反応
「ほほう……それがお前のチンポか。なかなかに立派ではないか。こんなにも大きく固く反り返って……男根とはよく言う。……汗を掻いて匂いも凄いな……んっ、女を興奮させる匂いだ♡」
ネロの前で下半身を露出させ、仁王立ちになった男の足下で見上げるようにネロは股間を見やる。
殆ど経験がないという肉棒なのに、その立ち振舞は堂々としたもの。皮はズル剥け、成長したカリ首は威圧すらしているかのよう。ぶら下がる陰囊も肉棒のサイズに負けてはおらず、男の性欲の強さが伺える。
しかし、男はそれらを扱く事で積極的に発散はさせておらず、代わりに戦で敵を切り、戦果を上げることで発散させてきた。
「ほれ、よく見ろ♡ お前のチンポは余の顔よりも長いではないか♡ まさに雄の象徴だな♡ では、今からこれを余が舐めしゃぶる所を上から見下ろしておれ♡ あー……む♡」
大きく口を開いたネロはそのまま亀頭をぱくりと咥えた。
勃起して熱を持っている筈の肉棒よりも熱い口内は不思議と心地良さを与えてくる。ヌメヌメと唾液を纏わせた舌が丸い亀頭の形をなぞるように舐める。
鈴口から溢れるように漏れる先走りは直ぐに啜られ、喉を鳴らして飲み込まれる。男の手をネロは取ると、そのまま自身の指と絡め合わせる。それでいながら視線は男へと向いており、楽しそうな色を浮かべたまま見ている。
恥ずかしさから目を逸らそうとすると、繋いでいる手に力が込められ、言葉は発さないものの、しっかりと見ておけと言われてしまう。
「むちゅっ♡ じゅるるっ♡ れろぉ……ちゅっ♡ じゅぞぞぞ〜っ♡♡♡ じゅぶっ♡ じゅっ♡ ん……はぁ♡ おしっこのように先走りを漏らしおってこの変態め♡ 余が先走りで溺れ死んだらどう責任を取るつもりだ♡」
手は繋がって使えず、剥き出しになっている二つの果実をだぷんだぷんと揺らしながら頭だけを前後に振るうネロ。
頬を凹ませ、口内粘膜と亀頭をぴっちりとくっつけての口淫は男に幸福感を与えていた。その証拠に先走りが滝のように溢れ出ており、それでネロが溺れそうだった。
文句を口にしているが、実に楽しそうなネロ。またぱくりと亀頭を咥えて頭を振り出す。
くぽっ、ぐぽっとしゃぶられる肉棒はビクン、ビクンと揺れている。奥まで咥えられた後、舌がぐるりとカリ首の溝を舐め回す。僅かな汚れさえも舌先でしつこくチロチロと舐められては洗われる。ぴりぴりと舌先を痺れさせる恥垢を飲むと鼻から雄臭い匂いが抜けていく。
「このまま余のフェラチオでイかしてやるのも良いが、それでは詰まらないな。……こういうのはどうだ♡」
揺れていた乳房を持ち上げると谷間をくぱぁと開いて肉棒を挟んだ。汗で滑りがよく、擦られても痛みはない。
「余の自慢のおっぱいのパイズリ、楽しんでるようだな♡ 金玉が持ち上がってきてるな、出るのか? よいよい、余の奉仕に耐えられる筈もないからな♡ 好きなタイミングで射精して余を汚すと良い♡ おっぱいも顔もお前のくっさいザーメンで汚せ♡」
谷間から僅かに顔を出す亀頭にキスの雨を降らされ、肉竿は擦られる。ろくに女経験もない男に耐えられる筈も無く、ネロの言う通りに数分立たずに男は射精した。
―――ぶびゅるるるるるるっ♡ びゅるるるるるるっ♡
キスをまたしようと顔を下げていた時の射精。
谷間から亀頭が露出し、発射された精液は宙へと舞うとそのまま重力に従って谷間や上乳、そしてネロの顔へと落ちていく。
むわりと辺りに広がる栗の花に似た匂い。ひくひくと鼻を動かしては肺いっぱいに匂いを吸い込み、熱っぽい吐息を漏らす。
「……はぁ、くっさぁ……♡ 好きに出せとは言ったが、こんなに出すとはな♡ 余の顔も、おっぱいも全てがお前のザーメンで真っ白だ♡ こんなにもザーメンの匂いが濃いとなると匂いが取れなくなるかもしれんなぁ♡ くふふ、そうなれば余は嫁の貰い手がいなくなるかもしれんな♡ いや、そう言えば戦の褒美で余を妻にしたいという男がおったな♡ お前はどう思う?」
ネロは実に楽しげに笑っていた。
・本番
「さて、お前はどのように余とセックスをしたいのだ? 上から覆い被さるか? それとも余が上になってお前を食うか? ふふっ、やはりお前も男だな♡ まさか動物の交尾のようにしたいとはこの変態め♡ ほれ、お前の要望通りにしてやったぞ♡ はよう、入れんか♡」
人が何人も横になれそうなベッドの上でネロは四つん這いになると、そのまま男へと尻を向ける。むっちりとした尻は弾むように揺れ、見ているだけで股間が熱を帯びる。
思った以上にネロの口調が難しいのと、最初に考えていた皇帝としてのネロっぽさが思いつかなくなってしまい、気が付けば続きを書くのを止めてました。今知ったのですが、
これ約9000文字は書いてたんですね。驚きです。渋の方でみた腋毛の生えたネロを見て確か書き始めたはず、その結果が腋の描写や陰毛関連なんですけどね。文字数的には短編にしたいけど、続き書けるかなぁ。
ー追記ー
どうやらネロちゃまが皇帝をしていた時のローマは神聖ローマ帝国という名称ではなかったようですが、まぁ目を瞑ってくれると助かります。何より神聖ローマ帝国って響きがカッコ良すぎるのがいけないです。