あれからもアキトはアスナとの関係は続いた。
アキトの家だけでなく、ラブホで交わったり、デートをした後に家族のいないアスナの家でしてみたりと何度も肌を重ねた。しかも毎度ゴムは使わず、生で交わっていた。
想像以上に二人の身体の相性は良かったのか、一度ゴムを使った時は互いに満足がいかず、ゴムを外せば狂ったように快楽に溺れる事が出来た。
しかし、今日やって来たアスナは普段とは様子が違うようだ。
何かを決意したかのうな表情。悲しんでいるようだが、怒っているようにも見える。彼女を怒らせるような事をした覚えがアキトにはないが、一体どうしたのだろうか。
「えっとアスナ? 今日はどうしたの? いきなり連絡もなしにやってくるなんて」
「……ごめんなさい。ちょっと感情がぐちゃぐちゃになって、気がついたらアキトさんの家に来ちゃったんです」
「いや、俺は別に良いんだけどさ。ほら、キリトが何か言うかもしれないじゃん?俺、今日のアイツの予定知らないし」
アスナからこれからもセックスをしても良いと許可を貰ったあの日以降、アスナを通してキリトの予定をアキトは把握していた。大事な用事や、誰かとキリトが出掛ける時はこっそりとアスナと会い、デートしてみたり、その後にラブホでセックスをしてきた。
予定を知らない今日は大丈夫なのだろうか。寝取られの性癖を持っていようとも、流石に気分は良くないだろう。
「もう、いいんです」
「え、何が?」
「キリトくんには別れを告げてきました」
「え……っ?」
彼女の言葉に頭の中が真っ白になる。
確かにアキトは彼女をキリトから寝取るつもりでいた。
しかし、普段の彼らのラブラブっぷりを知っているだけに到底無理な話だろうとも思っていた。確かに、あの日以来アスナと何度も肌を重ねたが、それはアスナの同情による所が多いのだろうかアキトは考えていた。
二人が別れるなんて光景は想像出来ず、それだけに衝撃は大きかった。
「あの人、今度はクラインさんに抱かれて来いって言ってきたんです。アキトさんはキリトくんの親友ですし、私もお世話になった人だからと彼のお願いを叶えてあげましたが、クラインさんはただの友達です。友達とセックスをしろだなんて言われて限界だったんです……」
それだけを言うとアスナの瞳からは涙がこぼれ、その場に蹲ってしまう。どうすればいいのか分からず、アキトはオロオロとしてしまう。
「あ、アスナ、玄関だと寒いだろうし、リビングに行こう。エアコンを利かせているし、温かいよ」
泣きくじゃっている彼女の手を取り、靴を脱がせて家の中にあげる。
まだ秋とはいえ、最近は肌寒くなってきた。文明の利器を使いたいとエアコンのボタンを押していたのは正解だったようだ。
アスナをソファーに座らせ、台所で牛乳を温める。寒い時には温めた牛乳が一番で、子供の頃からアキトは飲んできた。程良く温めると、カップに注ぎアスナに手渡す。
「はい、これ。飲んだら落ち着くから飲みなよ。熱いから気を付けてね」
「……ありがとうございます」
カップを傾けゆっくりとミルクを飲むのを見届け、アキトもまたホットミルクを飲む。じんわりとした温かさが身体の奥からやってきて、思わずほぅ……っと息を漏らす。
今日は夜のバイトのシフトも入れてないので時間は大丈夫だ。親友の彼女だし、自分の初めての相手を放ってはおけず、彼女が落ち着くまでジッとしていた。
「……アキトさんは私に告白してくれましたよね」
「うん」
「あれの返事を変えても良いですか?」
「……後悔しないか?キリトだって別れを告げられて混乱してると思うよ。やり直すならまだ間に合う。今からでも帰ってキリトの元に行くって選択肢もあるんだから」
「……もう、いいんです。前からキリトくんには失望を覚えてた所があったんです。あの人、私という彼女がいたのに他の人から寄られても明確には断らなくて……だから、もういいんです。今まで溜まっていたのが、一気に来たんです」
アスナは好いた男には一途な想いを寄せるタイプの女の子だ。
それは言い換えれば相手にも求めてしまう。キリトがもっと明確に他の女の子に対して違うスタンスを取っていたのであればこうはならなかったのかもしれない。
いや、寝取られ趣味が結果的には同じ未来を築くかもしれない。
「……あの日は私にはキリトくんという彼氏がいるから断りましたが、今はいません。まだアキトさんが私を好きでいてくれているのであれば、私もそれに応えたいです。こんな私ですが、アナタの隣に立ってはダメ、ですか?」
「……」
考えてしまう。
普段の調子でこれを言われていたらアキトは即答していただろう。今のアスナは混乱しているのてはないだろうか。ついそんな事を考えてしまう。
キリトへの失望で頭がいっぱいになり、気の迷いで告白しているのではないかと。
「……私は本気です。キリトくんに抱かれろって言われた時に断れなかったぐらいには元々アナタへの想いはあったんです。でも私には彼氏がいたから、って蓋をしましたが……今はその蓋もありません。でも本当は私、彼氏と別れた直後に他の男の人に告白する軽い女かもしれません。でも……でも……今の私にはアキトさんしかいないんです。こんな事家族に言える訳もないですし、頼れる彼氏はいませんし……」
「……わかった。俺で良ければアスナの彼氏になるよ。ただ一つだけ約束して欲しい。もしもやっぱりキリトが良いって思ったら遠慮なく言ってくれ。後で冷静になったらそう思うかもしれないから」
それだけを言うと、アキトはアスナを抱き締める。頼れる人がいない彼女の居場所になれるようにと思って。
「……はい。あぁ……アキトさんの身体、温かいです」
暫くの間、二人は抱き付いたまま時間を過ごした。
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「ふふっ、こんなに幸せな気分なのは久々です♪」
「俺と一緒に居て幸せだって言って貰えるのは光栄だよ」
ソファーで二人は仲良く座り、アスナはアキトの肩に頭を乗せている。
幸せそうに目を細め、匂い付けをするかのようにグリグリと頭を肩に擦り付ける。キリトにもしたことがあるが、その時以上に安心感が身を包み込む。
キリトが年下でアキトが年上だからだろうか。アスナはお姉さんぶる事が多いが、家族には兄がいる。妹であり、兄に甘える事が多かったほどだ。人を甘やかすのもいいが、こうして自分が甘えるのも良い。
「あの、さ。アスナみたいな美人がこんな風に無防備に甘えてくると、年頃の男としては辛いんだけど。いや、甘えてくれるのが嫌な訳じゃなくてね」
「大丈夫ですよ。さっきから私の胸元をチラチラと見ていたのは分かってますから♡ 私もアキトさんと恋人になって初めてのエッチ……したいです♡」
上気した頬と潤んだ瞳で見つめられると男心がこれでもかと擽られる。
早くこの女の身体を味わいたいと本能がアキトの理性へ訴えてくる。暴走しないように残った理性を総動員させて、年上らしい余裕さを見せ付けるようにアスナを寝室へとエスコートする。
本能には勝てず、連れて行く時にむっちりとした臀部を撫でていたが。
「んっ♡ ふっ……んちゅ……んむ……れろ……♡」
エスコートしたアスナをベッドに押し倒し唇を奪う。鼻から漏れる甘い吐息が可愛らしい。
キスをしながら、ソファーで肩を寄せながら何度も見ていた乳房を揉む。ブラの固い感触が感じられないような柔らかな感触。適度な反発力がありながらも指がどこまでも沈んで行きそうな不思議な感触だ。
「本当にアキトさんは私のおっぱいが好きなんですね♡ いつも揉まれてる気がします♡」
「こんな柔らかいモノを嫌いになる男なんていないって。アスナが許してくれるなら一日中だって揉んでられるよ」
「さすがに一日中は恥ずかしいですね♡ でも、アキトさんが望むのであれば今度しますか?」
「え、いいの? ならお願いしようかな」
他愛もない話をしながらも二人は互いの服を脱がしていく。
あっという間に二人は裸になり、二人を遮るモノは何一つとして存在しない。エアコンを利かせていたリビングとは違い、寝室は肌寒いのだが、裸で密着すると互いの熱が感じられて心と身体がポカポカと温まってくる。
「あっ♡ アキトさんのおちんちん、すっごく勃起してる♡ そんなに私の
「そうだよ。アスナの
「はいっ ♡私のおマンコにどうぞ、きてくださいっ♡」
彼女の指で広げられた秘所に亀頭から押し込んでいく。ねっとりと膣肉が亀頭から順に纏わり付いて肉棒を包む。
アスナという女に男として肯定されるようなこの瞬間がアキトは大好きだ。これまでもこれからも、この思いは変わらないだろう。
キリトとの交わりよりかはまだまだアスナとアキトは肌を重ねた訳ではないが、少しずつ、しかし確実にアスナの膣はアキトの肉棒の形に馴染んでいっている。
恋人になった以上はこれまで以上に肌を重ね、そう遠くない未来ではアキトの形になっているだろう。
「アスナのマンコあったけぇ……触ってもないのにこんなに解れてるとか、アスナもエッチだなぁ」
「男の人がおちんちんを勃起させるように、女の子も異性を意識するとおマンコが濡れちゃうんです♡ 決して私がエッチだから濡れてる訳じゃないんですっ♡」
「えぇー? 本当に? 俺はエッチなアスナでも大好きだよ。毎日だって抱いても飽きが来ないもん」
「んもぅ……そんな嬉しい事言われたらどういう反応すればいいのか困っちゃうじゃないですか♡」
「なら素直に喜んでくれればいいよ」
アスナの括れた腰を掴むと、ゆっくりと肉棒を引き抜く。
童貞を失ってばかりの頃は闇雲に腰を振っては自分ばかりが気持ち良くなろうとするセックスだった。今は少し変わり、アスナの膣内を満遍なく肉棒で感じられるようにゆったりとしたモノに変わりつつある。
じっくりと二人の快感を高めあうようなゆっくりとしたセックスを好むようになり、それはアスナも同じだった。性欲に突き動かされた激しいのもいいが、お互いを思ってのセックスは実にアスナの好みだったのだ。
セックスで汗ばんできた身体を密着させ、高みへと昇っていく。
「アスナ……アスナ……っ!」
「アキトさん……アキトさん……っ♡」
名前を呼び合い、お互いの瞳を見つめながらも腰を振る速度が少しずつ早くなっていく。
アキトからは年上の余裕はなくなり、等身大のアキトが剥き出しになっていく。アスナにとってもキリトにとっても兄貴分であるアキトは頼れる男の人だった。
常に冷静で余裕綽々としていた彼がセックスの時と言えど、
纏わり付いてくる膣肉をカリ首で削ぐように撫で、また一気に膣の最奥を丸い亀頭で突く。溢れる愛液と先走りが混じり合い、結合部には白い泡のようなモノが出来上がっている。
吐く息は荒く、二人とも限界が近い。
コリコリとした子宮口の感触を味わいながらアスナに種付けをしようとアキトの肉棒は膨張していく。
膣から出てくる際に見える限りでは赤いながらも青さも感じられる血管が何本も浮き上がり、明らかに触ると凸凹してそうな造形だ。肉棒の熱もアキトの体温よりも高そうな感じだが、それよりもアスナの膣内の方が熱く、入れているだけで息が漏れそうなほどだ。
「俺、もう……っ!」
「はい、私ももう限界です。だから、一緒にイきましょ?♡」
正常位のまま腰を振り、上半身を少し倒してキスをする。
上の口も下の口も濃厚なキスをしては幸せな気分や、男として女として満たされるような気分を味わう。
精巣で作られ蓄えられていた精液が行き場を探すかのようにグルグルと動き回る。一本の管を見つけ、我先にと向かい次々と尿道を精子の塊が昇っていく。
激しいピストンが続き、子宮口にゴツンと亀頭が当たった瞬間――
―――ぶびゅるるるるっ♡びゅるるるるるるっ♡
口を開いていた子宮口目掛けて膨大な量の精液が発射される。
肉棒が精液を一噴きする度に力強く脈を打ち、存在感を伝える。子宮越しに愛しい男の子種を感じながら、アスナもまた絶頂する。
「ん゛っ、きゅぅぅぅぅ~~~っっっ♡♡♡」
腰をガクガクと震わせ、腹筋を何回も歪めながら快楽を味わう。
好きな男と一緒に絶頂するのは他の何物にも代え難く、一度味わうと何度も味わいたくなってしまう。そんな中毒気味の絶頂をしながらも、射精をしているアキトの顔を見つめる。
ぐっと奥歯を噛み締め、射精の快楽を堪えながらも享受している男の顔。命掛けのSAOの時に見せていた真剣な顔に似ており、絶頂とは別の何かでアスナの心がキュンキュンと弾む。
あぁ、本当にこの人の事が好きになっちゃったんだなと他人事のように自分の想いを知る。
既にキリトは過去の男になっており、別れこそ最悪ではあったが、彼との交流があったからこそ今の自分はアキトと付き合えたのだと、気持ちが少し整理されていく。一度の射精ではアキトの肉棒は収まらず、結局日の出を迎えるまで二人はベッドで肌を重ね合っていた。
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「そっか……アスナはアキトの所に行ったのか……」
「あぁ。お前から最愛の彼女を奪ったのは俺だが、一応報告しておく」
「……俺にも非はあるからな。幾ら性癖と言えど、アスナに求め過ぎていたよ。ああいうのは現実じゃないから良いのかもしれないな。少なくとも、今の俺は幸せではなくなったから」
「……すまん」
「いや、構わないよ。ただ一つだけ約束してくれ。泣かした俺が言える事ではないけど、アスナをどうか幸せにしてやってほしい。俺の分まで何て偉そうな事は言えないけどさ」
「あぁ、アスナは絶対に幸せにするよ」
いつかの喫茶店で二人は拳を合わせ、別れた。