見た目はマザーズロザリオ編のまんまです。現実の姿よりも想像しやすかったので。
「兄ちゃん……っ!」
院内は走るのは禁止だと言う常識すら頭の中から消え去り、大事な人間がいると思わしき病室を目指して少女は走る。紫陽花に似た髪が揺れ走る彼女の邪魔になるが、それは些細な事ばかりと全力で駆ける。
瀬川と書かれた病室のプレートを見てミシリと彼女の心に見えない傷が出来るも、病室の扉を開いて中に入る。
「……」
「にい……ちゃん……」
そこにはベッドの上で眠ったように横になっている一人の男がいた。
少女――紺野
家が隣のこともあり、家族ぐるみで彼とは関係があった。木綿季とその姉は彼を兄のように慕い、まれでカルガモの子供のように何処に行くにしても彼の後ろを付いて行ったりしていた。
木綿季が中学生三年生となった今、男女の違いや明人が社会人になったため昔のようにはいかなかったが、それでも彼らの仲は良かった。
年齢以上に大人びており、常に冷静な彼と多くの時を過ごしたからか、同年代の異性を見ても意識が向かず、気が付けば明人ばかりを目で追っていた。
「まだ……兄ちゃんに何にも伝えてないのに……」
漏れる声は震えており、最悪のパターンばかりが頭を過る。
寝ている明人は頭にナーブギアと呼ばれる端末を付けており、意識だけが現実から離れている。彼の意識は今、剣の世界に囚われており、ゲームにもかかわらずゲーム内でアバターが死ねば現実の彼等も死ぬ。
ニュースでそれを目にした木綿季は明人が今日ゲームをやると聞いていた事もあり、誰よりも早く彼の下を訪れる事が出来た。
「絶対、絶対に帰って来てね兄ちゃん……」
強い意志を瞳に宿すも不安げに揺れる。
その後、木綿季と同じようになりふり構わないでやってきた明人の家族や木綿季の家族と話して、木綿季が彼の世話をする事になった。トイレだけでなく、身体を拭かないでいると衛生面でも危ないからと木綿季は説明して彼の世話を預かった。
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「兄ちゃんがこうなってもう一年になるんだね……」
院内ですれ違った顔見知りの看護婦に挨拶をして、瀬川と書かれたプレートの部屋に入る。
一年前に木綿季が見た時よりも細くなった明人が横になっている。一度として意識が戻る事はなく、だがバイタルだけがまだ彼が世界に抗っている事を示している。
病院に来る前に立ち寄った花屋で買った花を花瓶に挿し、眠る彼の顔を覗く。頭をすっぽりと覆っているナーブギアのせいで髪までは見えないが、それでも木綿季には見慣れた明人の顔だ。
「ボク……ばかだっ……。兄ちゃんがこうなってから初めて自分の気持ちに気付いた……遅すぎるよね……」
涙で視界が滲み、口から出る言葉は震えた。
兄ちゃんと呼び、慕っていた彼に恋をしていると自覚したのは半年ほど前だ。受験生でありながらも、明人という異性の世話を焼いている彼女は年にそぐわない色気や母性を無意識に醸し出すようになった。
それらに惹きつけられた男子たちが告白してくるも、木綿季は忙しいからごめんねと断ってきた。何で最近は告白されるんだろうと不思議に思ったのだ。彼女の一人称は昔からの癖でボクという男よりの中性的な一人称だ。起伏に薄い身体ながらも、姉を見る限りまだまだ成長の余地があるはず。
しかし、男を惹きつけるのは彼女の笑顔だろう。花が咲くような笑顔を浮かべ、楽しそうにするのだ。思わず手を伸ばしたくなってしまう男子が多いのも仕方ないだろう。
そんな最近の自分の周りを冷静に分析し、姉に相談した彼女はそこでやっと自身の気持ちに気付いたのだ。何故、一番に彼の世話を焼くと言ったのか。家が隣で昔から後を追っていた人だから?違う。彼が好きだったからだ。明人の事を考えるだけで、胸が締め付けられ、心がポカポカと日溜まりにいるかのように暖かくなる。
自覚してからは化粧や身嗜みにも気を付けるようになったが、一番見て欲しい人には見て貰えず、告白される回数が増えただけ。
「……兄ちゃん、絶対に帰ってきて」
彼の胸元に顔を埋め、心音を聞く。
今の木綿季を意識がある明人が見れば大いに驚くだろう。彼の中では木綿季は少女でありながらも弟のような立ち位置だったのに、見間違えるほど女らしくなっているのだ。一定のリズムで動く心臓が早くなるに違いない。だが悲しい事に現実はそうならず、ただただ無常にも一定のリズムで心臓は動く。
「ボクね、高校一年生になったんだよ。早く兄ちゃんに制服姿のボクを見せたいよ……」
涙が零れ彼の胸元を濡らす。彼女が病院を後にしたのはそれから30分も後の出来事だった。
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「いやぁ……目が覚めたら誰かと思ったぐらいに木綿季が可愛くなっちゃってて驚いたよ」
「えへへ、そう? 兄ちゃんにそう言って貰えるとボクも嬉しいよ」
男は隣を歩く少女を見る。
腰の近くまで伸ばされた紫陽花色の髪。癖毛な部分は一つも見当たらず、彼女が普段から手入れしている事が容易に理解出来る。少女――木綿季は男――明人の隣を歩きながらも、彼が倒れないようにと口実を口にして彼に寄り添っている。まるで恋人の距離に明人は照れてしまう。彼女とはそんな仲ではないと言うのに。
「な、なぁ木綿季」
「ん? なあに?」
「二年間も俺の世話、ありがとな」
「ん、どういたしまして。まぁ、ボクが好きでやった事だから、あんまり気にしないで」
「そっか。なら、気にしないでおく」
肉体の衰え以外に何の障害もなしに剣の世界から生還した明人を出迎えたのは、彼の体調を確認しに来た医者や看護師でもなく、木綿季だった。目を開いた明人を見て涙を浮かべ、おかえりと言ってくれたのが何よりも嬉しかった。
リハビリやら何やらを済ませ、今日になってやっと帰宅の許可が下りた。木綿季の付き添いが家族からの条件だった為、今日は一緒だ。
「あのさ……木綿季が女の子らしくなって驚いたんだ」
「うん……」
「もしも、それが好きな人が出来たからとかなら、無理に時間を割いてまで俺の世話をしなくてもいいからな。前ほどではないけど、もうこの通り身体は動くか……木綿季?」
「……兄ちゃんはボクがいなくなってもいいの?」
「え……?」
「ボクはヤダよ……兄ちゃんを病室で見た時すっごい苦しくて辛かったもん。兄ちゃんと会えなくなるって」
「……ごめん」
「ううん、悪いのは兄ちゃんじゃないよ。ボクがお洒落するようになったのはね……兄ちゃんの事が好きだって気付いたからなんだ」
「……」
明人が住んでいるアパートに向かう最中、急に止まった彼女に声を掛けたが、いきなりの告白に頭の中が真っ白になる。
女の子らしくなった彼女を見てドキマギし、心音が高鳴ったのを隠してきた。そもそも自分と彼女とでは年齢差もあれば、今までの関係がある。
幼馴染に近く、兄妹のように過ごしてきた関係が。
そんな過去を見ない事には出来ず、彼女との関係をどうしようかと思っていたのだ。もしも昔からの友人だからと世話を焼いてくれてたならば、もう彼女を解放すべきだと思ったのだ。
高校生という青春を一番に感じる時間を俺だけの為に使わせるのは勿体ない。そう思った。
「……昔から兄ちゃんばかりを見てきた。兄ちゃんはいつもボクや姉ちゃんの手を取って前を歩いてくれた。ボクが困れば助けてくれて、本当に嬉しかった。でも、そんな兄ちゃんともう会えないかもしれないと知ったら怖くなったの。眠るように横になっている兄ちゃんが遠くに行っちゃうんじゃないかって」
夜中に何度も目が覚めた。明人が消えてしまうのではないかと。
夜中に面会は出来ず、募る想いばかりを抱えた。幸いにも病院から一度も連絡がきた事はなかった。彼の様態に変化はなかったからだ。
分かってはいるが、我慢が出来ない。そんな気持ちばかりが膨れていった。
「だから……兄ちゃんから見てもボクが綺麗になったのは兄ちゃんのおかげなんだよ。だって、兄ちゃんに見て貰いたかったから。兄ちゃんの事が大好きだから」
顔を真っ赤にし、瞳を不安げに揺らしながらも明人の瞳を見つめて離さない。
女らしくなった彼女を見た時以上の衝撃が明人に襲い掛かってくる。おかしいとは思っていた。あの世界から帰ってきて、昔のように自分の側にいてくれる木綿季の瞳の色が少し違ったのだ。
キラキラと輝いてはいるが、何処か女っぽさを感じさせるような。恋をしているような女の瞳だったのだ。
その相手は自分ではない、勘違いをするなと必死に言い聞かせてきた。だが、それは無意味だったようだ。何せ、彼女が好きだったのは紛れもなく、
「……兄ちゃんはボクの事を妹として見てるかもしれないけど、ボクは兄ちゃんを男の人として見てるんだ。今すぐに何て言わない。待つのはこの二年間で慣れたからね。でも、早い内に答えをくれると嬉しいな」
「……分かった。ありがとな」
「ううん。言いたくなっただけ。さ、帰ろ!」
明人の腕を取ると、駆け出すかのように木綿季はステップを踏む。
そこには先程までのしおらしい彼女ではなく、明人の見慣れた元気いっぱいな
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「えへへ、まさか兄ちゃんから誘ってくれるなんて思わなかったよ」
「……まぁ、恋人だしな。あんまり経験はないけどさ」
「いいのいいの。ボクは兄ちゃんと付き合えて嬉しいもん! 兄ちゃんは嫌?」
「嫌な訳ないさ。木綿季と一緒にいると楽しいし、笑顔になれるからな」
あれから悩んだ明人は木綿季と付き合う事にした。自分に言い聞かせてきたのが無意味になり、素直になったのだ。
まぁ、一番は
ともあれ、恋人になった彼等はクリスマスの夜の街を今、歩いている。
木綿季お手製のマフラーを首に巻いて。
「まさか木綿季がマフラーを編めるようになってたとはな」
「驚いた? ボクだって頑張ってるんだよ? 兄ちゃんに振り向いて欲しかったから頑張って覚えたの。今ではご飯だって作れるんだから!」
そう言い胸を張る木綿季。
退院してからは彼女の世話になり、彼女の女の子らしい一面を思っていた以上に見る事になった。昔と変わらず元気いっぱいだが、ふとした時に見せる仕草が色っぽくドキドキしてしまう。
料理をしている時の後ろ姿が明人の一番のお気に入りであり、抱きつきたくなるぐらい可愛らしい。姉と一緒に考えたという紋様を縫ったエプロンを付けて料理する木綿季は家庭的で、明人の好みにバッチリと当てはまったのだ。
なお、それを木綿季にリークしたのは
「それにしても街はカップルでいっぱいだな。ほら、はぐれないように手を繋ぐか」
「うん♪ えへへ、兄ちゃんの手、温かいね」
笑いながら二人も周りのカップルと同じようにイチャつきながら街を歩いた。
☆
「本当にいいのか?」
「うん、兄ちゃんだからいいの」
街でのデートを終え、木綿季お手製の料理を食べた後、二人はベッドにいた。
少しの緊張と多くの期待を瞳に浮かべ、明人を見る木綿季。またも初めて見る彼女の姿に胸を高鳴らせてしまう。
今まで妹として接してきた分、
「んっ……ふんっ……むっ……ちゅっ……んん……っ♡」
潤いのある唇を奪い、唇を割って舌を入れる。ヌメリとした舌が木綿季の口内で暴れ、唾液を持って行かれる。変わりに明人の唾液が置いていかれ、喉を鳴らして飲み込む。
「にい……ちゃん……もっと……もっとぉ♡」
甘い声に誘われ、応えるかのように口付けは激しさを増していく。
口内を蹂躙するだけでなく、木綿季の唇をベロベロと舐めたり、舌を吸ったりされる。彼女もそれに応え、まるでフェラをするかのように舌を吸うが、如何せん初めての経験なので下手くそだが、愛を感じる二人が気にする事はない。
「ちゅぱっ……えへへ、兄ちゃんとのキス、やっぱりボク好きだなぁ……」
にへへと笑う彼女は大変可愛らしい。明人の中の庇護欲が大いに刺激される顔だ。
木綿季に断りを入れ、初めて異性の身体に触れる。
起伏に薄かった二年前とは違い、年相応な肉付きになった彼女の身体。服越しでも柔らかく、この年まで童貞な彼は夢中になってしまう。
木綿季も初めて目にする明人の男の顔に胸を高鳴らせる。常に男よりも大人の男の顔を見せていた顔をしていた人が少年のような顔で自身の身体に触れているのだ。もっと求めて欲しい、もっと触って欲しいと欲求が際限なく湧き出てくる。
「すげぇ……女の子の身体ってこんなに柔らかいんだ……」
「あんっ♡ 兄ちゃん……もっと触って?ボクが女の子だってもっと知っても良いんだよ♡」
「あ、あぁ……」
ムニムニと服越しに乳房を触り、もう片方の手を股間へと持っていく。
この二年で履き慣れたスカートを履いており、スカートを捲って下着を目に焼き付ける。身体を動かす事が大好きな木綿季らしく、太腿には余計な脂肪はなくすらっとしているものの、女の子らしく柔らかい。
スベスベとした肌の感触を楽しみ、その奥にある秘部を目指す。大人の女性を感じさせるような黒い下着を見て固まる。
生地が薄く、少し力を入れれば破れてしまいそうなショーツ。
「うっわ……エッロ……こんなの履いて俺の隣を歩いてたのかよ」
「へへっ、姉ちゃんにオススメされた勝負下着って奴だよ!」
「すげぇ、似合ってる。木綿季っぽくないのに、似合っててクラクラしてくるよ」
「えへへ、そう? だったら嬉しいな。兄ちゃんのために履いてきたからもっと見ていいよ♡」
恥丘がぷっくりと盛り上がっていて、とても煽情的な光景だ。
指を這わせ、突っつくと柔らかな肉の感触と共に濡れた下着の感触が伝わる。
「もう濡れてるんだ……」
「……うん。兄ちゃんとエッチするんだって思ったら濡れてきちゃった♡」
「あぁ、もう! そんなエロい顔をするなよ! 興奮してきちゃうだろうが!」
「いいんだよ♡ボクは兄ちゃんの妹から、彼女になったんだから♡彼女の前ではカッコつけなくていいの♡エッチな兄ちゃんをボクにも見せて♡」
今まで保ってきた理性の糸がプツンと切れたのを明人は感じた。
彼氏でありながらも、まだどこか
ショーツをズラし、隠れていた秘所を丸出しにする。テラテラと照明に照らされ淫猥だ。少しだけ陰毛が生えており、陰毛までも興奮で滲み出た愛液で濡れて肌に張り付いていた。
あまり自慰はしない方なのか、ぴっちりと口を閉じた綺麗な縦筋の秘所。指で開き、奥の粘膜を目視する。興奮で真っ赤に充血しており、膣肉に浮かんでいる愛液が糸を引いていて、思わず生唾を飲み込む。
無修正もののAVでしか見た事がなく、しかもそれとは比べものにもならない程エロく綺麗な女陰を見て、明人の股間が更に固く張り詰める。
「あはっ♡ 兄ちゃんがボクのおマンコをジッと見てるっ♡ どう? 変じゃないかな♡ 自分では見えないからちょっと不安なんだ♡」
「綺麗だよ……エロいのに、綺麗で目が離せない。指、入れてもいいか?」
「うん、いいよ♡ 兄ちゃんの指でボクのおマンコの具合を確かめて♡」
開いた穴に人差し指をゆっくりと挿し込み具合を確かめる。
ぐるりと指を回して、入り口周りの肉を確かめたり、第一関節まで膣内に埋めて抜き差しを繰り返したりと木綿季を傷付けないように細心の注意を払って初めての手マンを体験する。
指に絡み付いてくる肉を触りながら、カリカリと膣の壁を掻いてみると木綿季の腰がピクンと跳ねるので感じてくれているらしい。健気な事に漏れる恥ずかしい声を隠す事なく聞かせてくれるので、より明人は彼女の声が高くなるポイントを探す。
「あっ♡ そこ、そこダメっ♡ そこカリカリってされるとっ♡ んんんっ♡ 気持ち良い、気持ちイイよぉ♡」
指を第二間接まで挿し込んだ辺りで、木綿季の声が一つ上がるポイントがあった。
腹の内側、膣の上にザラザラと他の箇所とは感触の違う場所があり、そこを指の腹で撫でると木綿季のほっそりとした腹がうねるように動く。
「うおっ!? 締め付けすっごっ……指が持ってかれそうだ。こんなのにチンコ入れたらどうなるんだ?」
きゅうきゅうと指に吸い付いてくるので、なかなか外へと指を出すことが出来ない。安心させるかのように優しく撫でるように触ると、名残惜しみながらも離してくれる。
「ごめん、木綿季。俺、もう入れたい」
「うん……いいよ。ボクも兄ちゃんのが欲しくなっちゃってるもん♡ ボクの処女を奪って、兄ちゃんの女にして♡」
ゴソゴソと予め用意しておいたコンドームを探し、包装を開封する。
初めてのゴムの装着に手間取ってしまい、なかなか本命であるセックスにいけない。焦りが募り、更にゴムが装着出来なくなる。
「兄ちゃんゴム、要らないよ♡ せっかくの初エッチだもん♡ ボクもお腹の中で兄ちゃんのおちんちんの感触を直に感じたい♡ ゴムなんてモノで阻まれるのはイヤ♡」
「……分かった。まだ妊娠させるつもりはないから、これ終わったら薬買ってくるな」
「……うん。きて♡」
くぱぁ♡と開かれた秘所からは湯気が立っているかと錯覚するぐらいの熱量が感じられる。
鼻腔を擽る女の匂いに、昔から嗅ぎ慣れた彼女の体臭。緊張で手が震えながらも亀頭を膣口に押し当てる。
「入れるぞ」
「うん」
にゅぷぷぷぷと腰を突き出すと亀頭から膣の中へ飲み込まれていく。
昔に試した事のあるオナホとは違い膣内は熱く、熱を持っているはずの肉棒よりも熱い気がする。
「っぐ……!」
「兄ちゃんのおちんちんが入ってきたぁ♡」
膣の締め付けに苦悶の声を漏らす明人とは反対に、歓喜を滲ませた声色の木綿季。
膜を破られた痛みがあるものの、それを軽々と上回る想い人の熱量で痛みが薄れる。ピンと張った肉の棒が経験のなかった膣内を押し広げ、自分のモノだと主張しているかのようだ。
膜を破り、ゆっくりと押し進んだ肉棒はやがて最奥に到達する。
「ふぅ……これで全部入ったな」
「うん♡ 兄ちゃんのおちんちんが全部、ボクの膣内(なか)に入ってるよ♡ おっきくてスゴいや♡」
「痛くないか?女の子は初めての時は痛いってよく聞くけど」
「ううん、大丈夫だよ♡ 痛みよりも兄ちゃんと繋がれてボク、すっごく幸せなんだ♡」
「そっか……ならこのまま動くな。痛かったら言うんだぞ」
腰を掴んでゆっくりと腰を前後に動かす。
傘を広げたカリ首が膣壁をなぞり、そのまま膣外へと出してしまいそう。ぐりんぐりんと前後だけでなく、横にも肉棒は動き、貫通したばかりの穴を広げようとしている。
そんな彼の男の行動に木綿季は素直に悦んでしまう。彼は自分を女だと認めてくれるんだと嬉しくなる。愛液と先走りで膣内は潤っており、肉棒の滑りを助ける。
小柄な木綿季の身体を労るような優しいピストンから次第に激しさが増していき、いつのまにかぱんぱんっ♡と肉と肉のぶつかる音が奏でられていた。
「んっ……んっ……んっ……はっ♡ んんっ♡ 兄ちゃん、兄ちゃん……っ♡」
「早漏のつもりはなかったけど、ヤベぇ……このままだと出ちまう……っ」
「いいよ♡ 兄ちゃんのせーしちょうだい♡ ボクの子宮に兄ちゃんのせーしほしいっ♡」
「ああ、もう……っ! そんなに言うなら出してやる! このまま木綿季の一番奥で射精してやるからなっ」
ぎゅっと彼女の身体を抱き締め、首筋から香る女のフェロモンを肺いっぱいに吸い込みながら腰だけを動かす。
こつんこつんと最奥を突き、敏感な部分を何度もカリ首や肉竿が擦っていく。
膣内の痙攣が何度も起き、木綿季もまた限界だった。潮を噴くほどのではないが、後もう少しすれば潮を噴いてしまいそうな快楽が溜まっていく。行き場を求めて全身に快楽が回っては、力が抜けていく。意識も朦朧としてきて、明人とのセックスをもっと感じたいと薄い意識を総動員して身体をぎゅっ♡としがみつかせる。
「兄ちゃん……ボク、もうイっちゃう、イっちゃうよぉ♡」
「あぁ、俺もだ。木綿季がイく時に一緒にイってやるから、安心してイけ」
「うん……うん♡」
―――ぶびゅるるるるっ♡ びゅるるるるるるっ♡
人生で初めて射精をした時のような快感の波が襲ってくる。
木綿季が抵抗出来ないように強く抱き締め、根本まで肉棒を挿し込んだままでの
木綿季は明人の腰に両足を絡めてのだいしゅきホールドで、明人の精液を一滴も逃がさないようにと腰を隙間なく密着させている。
初めての
最後の一滴まできっちりと膣内で射精をし、尿道にすら残っていないと確認すると彼女が寝ている横に背中から倒れ込む。
リハビリをこなしたとはいえ、まだまだ体力が戻っていない現状、一回のセックスですら息切れしてしまう。
「はぁ……はぁ……すっげぇ気持ち良かった……はぁ……はぁ……」
「うん♡ ボクもスッゴい気持ち良かった♡ 兄ちゃんと本当に恋人になったんだなって実感できたよ」
「それだと今までは実感できてなかったのか?」
「んー……何だかんだで兄ちゃんって、まだボクの兄ちゃんのように接してくれてたんだよね。ボクが後ろを付いていた時みたいな。でも、今日のボクを求めてくれた兄ちゃんを見て嬉しかったんだ♡」
「……そっか。じゃあこれからは後ろじゃなく横を見るから、一緒に歩いてくれよ?」
「うん♡兄ちゃんが嫌だって言ってもしつこく横を歩くからね♡」
処女を失って本当の意味で女になった彼女の笑顔は今までで一番だった。
ボクっ娘を書くのは楽しかったです。
今回はちょっとストーリーに力を入れ過ぎちゃいましたね。木綿季の心境の変化にばっかり意識が向いちゃいました。
ある程度は自分の中でもイメージがあったのですが、活動報告にあった意見のおかげで書けました。大変助かりました。