寝取りチンポ vs 異世界【邪神によって異世界に送り込まれた俺に与えられたスキルが寝取りチンポだった件】 作:第三世界(うたかたとわ)
(ここが、ステータス鑑定の儀がおこなわれる場所か……)
俺たちが案内されたのは、やたらと爆乳が強調された美しい女神像が中央に設置された一室であった。そして、そんな女神像の目の前に置かれた台座の上に、手のひら大の水晶玉が置かれているという内装の部屋である。
どうやら、女神像の前に置いてあるあの水晶玉に触れることで、水晶玉に触れた者のステータスが周囲に公開されるという仕組みらしい。それを、この国ではステータス鑑定の儀と呼んでいるようだ。
高校生勇者たちを召喚したのはガスター帝国という軍事国家で、周辺国に侵攻をしてはすぐに領土を増やそうと計画する好戦的な国であった。
ああやって、わかりやすく女神像を水晶玉の目の前に飾ることで、高校生勇者たちに自分たちが正義の側だとガスター帝国は印象付けようとしているようだが、この異世界召喚は女神とは関係のないところでおこなわれているというのが実にセコいことである。
そして、高校生の一人が恐る恐るといった様子で水晶玉に触れると、異世界の文字で彼女のステータスと所持スキルがその場に公開されていく。
こうして、高校生勇者たちへの、ステータス鑑定の儀が開始されるのであった。
レイナ・ササキ
所持スキル
瞬天の居合
異世界言語 アイテムボックス
(ふーん。ああいう風に、鑑定の儀がおこなわれていくのか……)
そのまま、俺は順次おこなわれていくステータス鑑定の儀の様子を観察しながら、おとなしく自分の順番を待つことになる。
その後、しばらくの時間をかけて、高校生たち全員へのステータス鑑定がおこなわれていくことになった。
……
……
……
そして時間が経ち、俺たち勇者の集団は、歓迎パーティーと名付けられた立食会へと招待されていた。
豪華なパーティールームのいたるところに、豪勢な食事が所せましと並べられている。その中で高校生勇者たちは自由に会話をしながら、異世界の豪華な食事に舌つづみをうっていた。
ちなみに、この立食会は勇者たちを歓迎するためのものと一応称されているが、その実態は国の貴族たちによる勇者の利用価値を値踏みする場であるようだ。
勇者歓迎会に参加している貴族たちがさっそく、召喚された高校生勇者たちを自らの派閥に取り込もうと胡散臭い笑顔で声をかけていた。
パーティー会場のいたるところでは、お金や名誉、性欲をちらつかせて、貴族たちがまだ若くて世間を知らない勇者たちを自分たちにとって都合のいいように手懐けようとしている場面がいくつも見受けられる。
でも、俺に声をかけてくる貴族は誰もいない。だから安心して、俺は食事に専念することができる。
その理由は、ステータスの儀によって、俺がDランク勇者として認定されたためだ。
ステータス鑑定の結果、俺たち高校生勇者はスキルの有用性に応じて帝国側から一方的なランク分けがされていた。
高校生勇者たちの中で、メチャクチャに強いスキルを持つ最高のSランクに認定されたのが1名。次点である、強力なスキルを持つとAランクに認定されたのが5名。そして、有用で強いスキルを持つBランクと認定されたのが30名という内訳だ。
そしてCランクを飛ばして、高校生勇者たちの中で唯一の最低なDランクに認定された者が1名。そう、俺である。
魔法剣という無難なスキルを所持しているとステータスを偽造してみたのだが、魔法剣など使える人間はありふれていると伝えられた後に、俺は最低ランクのDランク勇者として帝国側から任命されることになってしまった。
ただ、召喚された勇者は、時間停止機能付きのアイテムボックスを各自が所持しているので、俺は便利なパシリとして扱われるために、一応Dランク勇者としてこの国にキープされているというわけだ。
「おーい!Dランク君が、堂々とパーティーに参加してて恥ずかしくないのかよ!」
そして、帝国側からランク分けがおこわれたということは、それをいいことに他の人を見下す奴が現れるということでもある。
Dランク勇者である俺を見下しながら声をかけてきたのは、Aランクの勇者と認定された5人組の男子グループ。彼らは茶髪や金髪をしていて、紺色の学生服の下に赤色や青色のTシャツを着ている派手な男の子たちだ。
「巻き込まれ召喚をされて、Dランクとはかわいそうに……」
他の高校生勇者たちは、唯一Dランクとして認定された俺を哀れみの目でそっと見つめていた。しかし、今は異世界に突然召喚されてしまった自分たちのことで精一杯で、俺のことを気にかける余裕がないといった感じである。
まあ、異世界に来て突然チート能力を手に入れてしまった者たちの中には、暴力によって安易に他人を支配したいという欲求に流されてしまう者もでてくるということだろう。
こうして、普段から暴力によって他人をコントロールするクセを持ってしまっていた不良たちにとって、異世界に来て手に入れたチート能力はまさに鬼に金棒といった感覚なのだろうと想像に難くない。
「なんか言えよ!Dランク君!」
そんなことを考えている俺をヘラヘラと笑いながら、Aランク勇者に認定された5人の男の子たちが執拗に見下してくる。
まあ、俺自身としては女の子と会話をする以外のできごとなどどうでもいいので、彼らからの評価を気にすることなく、そのまま食事を続けていくことになるのであるが。
「おい、こいつ、ビビって何も言えなくなっちゃってるよ!あはは!」
しかし、俺が気にせず食事を続けていることに気を悪くしたのか、しつこく俺に絡み続けていた不良たちがついには虚栄を張り始めてしまった。
女の子相手だったらいくらでも応用が効くのに、こういう男の子相手に俺はどうしたらいいのかまったくわからない。難儀なことである。
さすがにしつこすぎるので、周りの人間たちが彼らをゴミを見るような目で見始めているのであるが、男の子たちはまだそのことに気がついていないようだ。
そのまま不良グループは周囲の様子に気づくことなく、得意げな顔で俺に向かって誹謗中傷を続けていった。
そして、そんな俺と男子グループを見かねて、1人の女の子が割り込んでくることになる。これには、本気で助かった。
「あんたたち!やめな!」
俺のことを助けに来てくれた女の子の名前を鑑定スキルで確認すると、レイナ・ササキという名前だということがわかった。
彼女は黒髪のショートカットにクールで気が強そうな瞳をしていて、一目でスポーツ少女なのだとわかる活発そうな見た目をしている女の子だ。それと同時に、利発そうな女の子でもある。
いわゆる、文武両道の理知的クール系ボーイッシュ少女という感じだった。
さらに、これは最も重要なことなのだが、レイナちゃんは着ている制服の上からでもわかるぐらいに、メチャクチャにエロい爆乳をその胸にぶらさげている。
そんな爆乳ボーイッシュな女の子が、俺を見下す男子グループに厳しい目つきで注意をうながしてくれているのだ。最高のご褒美である。
「お前、Sランクに選ばれたからって、調子に乗るなよ?俺たちのほうが、クラスのカーストでは上なんだからな!」
そんな彼女に向かって、男子グループの一人が偉ぶりながら自分たちの意見を主張し始めた。そう。実は彼らに注意をうながしているレイナちゃんが、帝国によってSランク勇者に選ばれた唯一の1人なのだ。
先程から勇者ランクによって俺を見下している彼らにとって、自分よりランクの高い人物に注意をされるという行為は、さぞかしバツの悪いことなのだろう。彼らの身にまとう態度から、勢いが一気になくなっていくのがわかる。
ついには苦しまぎれに謎のランク制度を持ち出す男の子たちに向かって、レイナちゃんがすぐさま大きな声で反論をすることになった。
「そのわけわかんないカーストって、あんたたちが勝手に決めた順番だろ?そんなのどうでもいいし、私には関係ないんだけど。そんなことよりも、あんたたち、みんなに笑われてるよ?」
爆乳少女のレイナちゃんが男の子たちに向かってさらに注意をうながすと、迷惑そうな視線を向ける周囲の様子に気がついたのか、彼らは気まずそうな顔をし始めてしまう。これは勝負あったようだ。
「あーあ。世の中の仕組みを理解できない、頭の悪い女がしゃしゃり出てきてつまんねー」
レイナちゃんの反論を聞いて少しだけ時間が空いたあとに、めんどくさそうな態度で捨てゼリフを吐いた男子グループがその場を去っていった。どうやら、トラブルが無事に解決したようだ。
これで、俺は異世界の食事に集中することができる。こちらの世界に来てからも俺はスキルをつかってニホンの食事ばかり食べていたため、こうして異世界の貴族が食べるような豪華な食事を口にする機会というのは実は貴重な経験なのだ。
でも、その前に、俺を助けてくれた女の子にお礼をしよう。
「助かったよ。ありがとう」
「なにかあったら私を呼んでくれれば、いつでも駆けつけるからね!」
俺が伝えた感謝の言葉を受けたレイナちゃんが、男勝りな声で俺に助け舟を出してくれる。彼女の理知的でボーイッシュな見た目とその様子から、レイナちゃんは面倒見のいい姉御肌な女の子なのだということが察せられた。まさに、素晴らしき出会いである。
そうして俺に声をかけるとすぐに、なんでもないような態度に変わった彼女が食事を続けるためにその場を離れていく。名残惜しいが、ひとまずは俺も食事に専念することにしよう。
「異世界召喚にまぎれ込んでみて、よかった……」
俺から離れていくレイナちゃんの背中を見送りながら、俺はそんなことをポツリとつぶやいた。
男の子たちに強い口調で反論したときにぷるんと揺れた、レイナちゃんの爆乳が最高だったな。ぜひ、揉んでみたいものだ。
俺はそんなことを考えながらも、今日のお礼に、彼女の身に何かあったときにはいつでも助けに向かうことを決意するのであった。