寝取りチンポ vs 異世界【邪神によって異世界に送り込まれた俺に与えられたスキルが寝取りチンポだった件】 作:第三世界(うたかたとわ)
エルザ視点
私がタマモと出会ったのは五歳の時。
まだ幼かった私がお城の中を探検していて、絶対に入ってはいけないよと言われていた塔に入ったときだ。
絵本で読んであこがれた、初めての探検にワクワクと心が燃える幼い私が塔の頂上にある部屋の中に入って最初に目にしたのは、それはもう、美しいお姉さんだった。
ピンク色のきれいな髪を背中まで伸ばして、金色の瞳をつややかに光らせるタマモは、お城の中で私がいつも出会う女性たちが着ているような、きらびやかなドレスではなく、紺色の少し変わった形のドレスを身につけていた。
彼女が着ているドレスはワフクと呼ばれるもので、竜人族の人たちが民族衣装にしている服だと、私はタマモに教えてもらう。
それから、ひと目を盗んでは塔に通いつめる私に、タマモはたくさんのお話をしてくれた。
しかし、彼女から教えてもらった話をみんなに自慢すると、黄金の知恵を持つ少女だと、私は周囲に持ち上げられてしまうことになる。
幼かった私の大きな失敗だ。
タマモとの楽しい関係を、誰にも秘密にすることができなかったのだ。
そして、塔の部屋に封印されているタマモは、私以外には存在を認識できなかった。
タマモの存在には、封印をされたときに高度な隠蔽魔法が何重にも重ねがけされていて、彼女の話術にハマり、たぶらかされる人が出ないようにと処置がされている。
では、なぜ、タマモの姿を私だけが認識できるのかというと、私が過去に生きた英雄の血を、濃く受け継いでいるから。
それも、全部、タマモに教えてもらった。
私とタマモが出会って五年が経ち、私が十歳になったとき、私のことをいつも隠れていじめていた次男の兄によって厳格だった父と母が殺されて、ガスター帝国に暗黒と呼ばれる時代がおとずれることになる。
小さかった私をとても可愛がってくれていた、やさしい兄様たちや姉様たちを殺さないことを交換条件に、私は城の中に幽閉されることを選んだ。
今代の王は世界制覇のために、私が持つと言われる黄金の知恵を利用するつもりなのだ。
でも、見晴らしがいい場所に幽閉されたいと条件をつけることで、私は塔の中に幽閉されて、タマモと合流することに成功する。
塔に幽閉されてしまった私を見て、タマモはひどく悲しみ、私のことを絶対に助け出すと約束をしてくれた。
それから五年間、私は塔の中に幽閉され続けた。
でも、全然さみしくはない。
だって、やさしくて、何でも教えてくれるタマモと、毎日一緒に居れるから。
私が自分の置かれた境遇に耐えきれずに泣いてしまったときは、彼女は九本のしっぽがある狐の姿に変身して、私を温かく包み込んでくれた。
いい匂いがして、もふもふなタマモの毛皮に体を包み込まれていると、全身がぬくぬくと温かくなって、幼い私は心を癒やされた。
たまに、黄金の知恵を求めてやってくる今代の王は、私の体に憑依したタマモが簡単にあしらってくれる。
そうして、五年の月日が経ち、十五歳になった私とタマモは今やもう、親友と呼べるくらいにまで完全に打ち解けていた。
「タマモ! 私の体で変なこと言わないでよ!」
「……うふふ……大丈夫じゃて! このユーリという少年は、童貞そうだし!」
「そういう問題じゃない!」
隠し部屋にあった、朽ちた魔法陣が突然再起動して、中から人がやってきたときに私はすごく慌ててしまった。
そんな私の体に憑依して、ゆうゆうと転移してきた男の子と脱出する交渉までしてくれたタマモに感謝しつつも、私は彼女がユーリという名前の男の子とした約束に文句を言う。
私とタマモの会話は憑依をした魂の中でおこなわれているため、誰にも聞かれる心配はない。
だからそのまま、私は、私の体に憑依したタマモと会話を続けていく。
「わ、わ、私の体を好きにしていいって……タマモ! あんた、なんてこと約束してるの!」
「……大丈夫じゃて♡……ユーリは童貞じゃし、エルザがイチモツを握って、シコシコとしてあげれば♡……満足するじゃろ♡」
「そんな恥ずかしいこと、できるわけないじゃない!」
それに、脱出の糸口を探す私とタマモが五年をかけても、どうしても再起動できなかった隠し部屋の魔法陣を再生した男の子なら、タマモの体にかけられた封印も解けるのではないかと期待をしていた。
私だけが塔から脱出するのは絶対に嫌だ。
だから、タマモの封印が解けないなら、私はここに残るつもりでいる。
この塔から外の世界に出るのは、タマモと一緒。そして、今代の愚王を打倒し、暗黒の時代と呼ばれる帝国を立て直す。
私は、そう決めていた。
「……おろろ……エルザには前に、殿方へのシコシコのやり方は教えてあげたじゃろ? 顔を真っ赤にして、興味津々に聞いていたのは誰じゃったかのぅ?」
「で、で、でもぉ……」
そんな私の決意などつゆ知らずに、ユーリという少年に対して私の体を好きにしていいとまで、タマモが交渉の中で約束をしてしまったことに私は驚く。
「それに、わらわの封印も解いてもらえるのじゃ。それくらい、サービスせぬか」
「ううぅぅ……」
でも、嬉しいことに、ユーリという男の子は、タマモにかけられた封印も解けるようだ。
きっと彼は、凄腕の解呪魔法使いなのだろう。
「でも、これで、タマモと一緒に外に出れるね!」
「そうじゃのう!」
とりあえずは、目の前に生まれてしまった私の貞操の問題は置いておき、タマモと一緒に塔から脱出できることを、私は素直に喜ぶことにする。
「いざというときは、お主の体に憑依したわらわがあしらってやるから安心せい。童貞など、三こすり半で射精させられるわ♡」
「でも、私の体を使うっていうのは、恥ずかしいよぉ……」
「それに、王女であるエルザの体を、言われたからって本当に好きにする無謀な人間などおらんじゃろ。せいぜい、絶世の美貌を持つお主が頬に祝福の口づけをしてやれば、うぶな童貞ならきっと満足するはずじゃ」
「うーん。それくらいだったら、してもいいかも……」
そして、私は、タマモと一緒に塔からの脱出を果たした。