寝取りチンポ vs 異世界【邪神によって異世界に送り込まれた俺に与えられたスキルが寝取りチンポだった件】 作:第三世界(うたかたとわ)
マリアーナ視点
ある日、衝撃の事件がエーデンリッツ自由都市を震撼させることになる。エーデンリッツ都市守備隊の大将による巨額の横領事件が発覚したのである
容疑者であるソドム・バッツボーン大将は容疑を否認しているが、次々と見つかる都市警備費の不審な流れと改ざんの証拠がソドム・バッツボーンによる横領を着実に裏付けていく
そしてソドム・バッツボーンに横領を指示されたと名乗りを上げた会計係が出現したことにより、都市警備隊大将による巨額の横領事件が世間に明るみになることになった
エーデンリッツ学園にもその事件の余波を受ける者がいる。そう。ソフィアたち仲良しメンバーといつも過ごしている、マリアーナ・バッツボーンである
マリアーナの身は父親であるソドム・バッツボーンによる巨額の横領により失われた都市警備費を補填するために、奴隷として売られることになったのだ
「マリアーナ!絶対に僕が助けに行くから!」
奴隷商に連れて行かれるマリアーナに、騒ぎを聞いて駆けつけてくれたのであろうラグーンが道路で叫んでいる。マリアーナはラグーンに片思いをしていた。すこし乱暴なところもあるけど、ラグーンはいつも周りのことを心配してくれる。そんなラグーンを好きになってしまったマリアーナは、いつしか彼と結ばれたいと思っていた
しかしラグーンには恋人のソフィアがいる。それに同じく学園生活を一緒に過ごすことによって彼のことを好きになってしまった恋のライバルであるヴィヴィの存在もある
仲間として一緒に過ごしたみんなとの楽しかった思い出を思い返しながらも自分だけがその学園生活から抜けてしまうことを寂しく思うマリアーナは、奴隷になるために馬車に乗せられていく
ユーリ視点
マリアーナの父親が横領の罪で起訴をされたようだ。その借金のカタとしてマリアーナが奴隷の身に落ちることとなった
ちなみに、これはラグーンの所属する裏組織であるガーゴイルの爪による捏造事件だ。奴隷に落ちてしまったマリアーナの身を表向きは商人であるラグーンの一家が買い取ることで、彼女の身を救いラグーンがマリアーナの身を奴隷として所有しつつも彼女には感謝されようという計画のようだ
そしてマリアーナの身が奴隷としてラグーンの父親が経営するベント商会に見受けされることとなるが、その計画が完了する直前に横槍を入れたやつがいる
そう。俺だ
俺はソドム・バッツボーンによる横領事件に異議を唱えると、自費を使い今回の横領事件によって流出した都市警備費の全額に対して補填を行うことにする。さらには独自によるこの横領事件への再捜査を宣言した
この都市では俺が裏で実権を握っているベッケンバウム商会も強い権力を持っているのだ。俺は強権を使い、ベント商会に先駆けマリアーナの身を確保することに成功した
バッツボーン家にとってもただの奴隷としてマリアーナの身を引き受けるだけだったベント商会よりも、ソドム・バッツボーンの潔白を信じ再調査に名乗りを上げてくれているベッケンバウム商会の方が頼りになるだろう
そしてベッケンバウム商会を通じた俺とバッツボーン家の契約が無事に完了すると、彼らの潔白を証明する対価としてマリアーナの身を俺が引き取ることとなった
……。
……。
……。
「マリアーナ!俺と一緒に帰ろう!」
エーデンリッツで俺が今住んでいる家にマリアーナが引き取られる当日になると、善人の顔をしたラグーンが俺の家に乗り込んでくる。彼は俺の家の玄関を許可もなく開け放つと、邸内にいるマリアーナに向かってそう叫んだ
「ラグーン。ごめんね……」
沈痛な面持ちでマリアーナがラグーンに言葉を返す。彼女の見せる、本心では一緒に帰りたいけどといった様子を見て強気になったラグーンはさらに得意な顔をしてペラペラと言葉をまくし立て始めてきた
「マリアーナは思い人と添いとげるべきだ。それをこんなお金のために無理やり身受けなんて。恥を知れ!俺がマリアーナを助けるんだ!こんな親同士が強制的に決めた人間関係なんて俺達には関係ない!マリアーナ!さあ、俺と一緒に帰ろう!」
正義のヒーローのような顔になったラグーンがマリアーナに向かって手をのばしている。得意げに正義を語り終わった彼は自分の計画がすでにうまくいったと思い込んでいるようだ。彼は勝ち誇った顔でその場にたたずんでいた。俺はそんなラグーンに向かって、淡々とした言葉をかけることにする
「責任はどうするんだい?誰がマリアーナの身を引き受けるの?今回、補填のために使ったお金は金貨何枚になったと思う?それに、君がマリアーナの父親の容疑を晴らすことができるのかい?」
ラグーンはきれい事を言えば周りの人間が自分にとって都合良く動くと思っている幼稚な人間だ。だからただ一方的に喋り終わっただけなのに、彼はすでにマリアーナを自分の物にできたという顔をしている。俺はそんなラグーンの妄想を壊すために、そのままに言葉を続けていった
「ところで、マリアーナの思い人って誰?ラグーン。君のこと?君にはソフィアという恋人がいるよね?マリアーナをここから連れ去ったとして、それからラグーンはどうするの?何か計画があるの?」
自分の言葉を完璧だと思っていたラグーンに向かって俺がツラツラと意見を指摘していくと、ラグーンは口をパクパクさせながらも驚いた顔をした後に大激怒をしてしまうことになる。まあ、0歳児並の脳みそのまま生きている奴なんてこんなもんか
「ラグーンは口だけで実際には何もしていないよな?俺のほうがマリアーナのことを大切に考えているよ。だからラグーン。潔く身を引け」
最後にラグーンの対抗心と虚栄心に向かって上から煽りを加えることで、俺はラグーンの精神を削っていくことにする。こうやって怒らせれば後は勝手に自滅してくれるから、この手の類は扱いやすい
「ふざけんな!マリアーナは俺たち、仲良しグループと一緒にいるべきなんだ!」
自らの負けを認められないラグーンが地団駄を踏むようにして、さらに幼稚なことを口に出し始める。しかしそこで展開が動いた。ラグーンのその様子に沈痛な面持ちのまま黙っていたマリアーナが、やさしい声でラグーンに語りかけ始めたのだ
「……ラグーン。今回の出来事の根幹にあるのは私の父親に着せられた冤罪です。ラグーンはそのことについて、きちんと考えてきたのよね?」
どうやらマリアーナはラグーンに助け舟を出したようだ。しかしこれはまずいな。ここでラグーンからマリアーナの父親への冤罪を晴らす何か有効的な計画を提示されると、現在の俺が持っている優位性が失われてしまう。すると、先程のラグーンの戯言にも一定の説得力が生まれてしまうのだ
今回の冤罪はラグーンが計画したものだ。だから事件がでっち上げであることを証明するのは容易いことだろう。さて、ラグーンはどう動く
「そんなの、きっと誰かが何とかしてくれるさ!それに俺たちは友達だ。友達だから、俺はマリアーナが身受けをされる不幸をぶち壊しに来たんだ!それだけじゃ、ダメかい?マリアーナ。さあ、帰ろう」
これは決まった。といった表情で自信満々になったラグーンが爽やかに自説を語り始めた。一瞬だけ冷や汗をかいたが、ラグーンがバカで良かった。彼は盛大に自爆をしたようだ
その証拠に先程までは自分の窮地に駆けつけてくれたヒーローを見るような目でラグーンを見つめていたマリアーナであったが、今の彼女はラグーンのことを道端に落ちたゴミを見るような目で見ている
どうやらマリアーナの中で、今回の顛末に対する心の整理がついたようだ。そして彼女は冷めた目で、ラグーンにサヨナラを告げていた
自分の言葉が完璧に決まり、後は英雄のようにチヤホヤされるのだという未来を予想していたラグーンはあっけにとられた表情のまま俺の家から叩き出されることになる
「マリアーナ。いいのかい?」
「はい。ようやく決心が付きました。ユーリ様。わたくしマリアーナ・バッツボーンは不束者ではありますが、これからよろしくお願いします」
心の整理が終わりスッキリとした顔でマリアーナが俺の言葉に返事を返す。ラグーンありがとう。君のおかげで、マリアーナを堕とす準備が整ったよ
「じゃあマリアーナ。こちらにおいで」
「……はい」
俺は内心でラグーンに感謝しつつも、さっそくマリアーナをベッドルームに案内することにする