ドルマンさんのキャラクターを使用して執筆されました。
加えて、今回の執筆に当たりアフリカオニネズミのフレンズである『ララータ』のキャラメイクをしていただきましたことを、この場をお借りして感謝いたします。
【 使用キャラの詳細 】
https://syosetu.org/novel/216576/30.html
『アニキ~……ア~ニキ~♡ 起きてくださいよ~』
遠い声に促されてデビィは徐々に覚醒をしていく。
合わせて意識もまた纏まってくると、果たして今の声が自分を呼んでいたものかどうか疑問に感じた。
──誰だ……たしか自分の部屋で眠りについたはずだが……
うっすらと瞼を開けば目の前には何者かヒトの気配が輪郭をぼやけさせている。
仰向けになる自分を頭の反対側から覗き込んでいるであろうその人物……先の声と併せるに何者か女子供であることが窺えた。
──誰だ……?
いよいよ声の主を判じかね、しっかりと瞼を開いてピントを合わせるそこには──側頭部から伸びた丸いふくよかな耳を持つボブカットの少女。
その髪型と顔の特徴には見覚えがあった。彼女はアフリカオニネズミのフレンズだ。
ここ最近付き合いのあるグンソーと同じ種族ゆえに、一目で彼女の見分けがついた。
しかしながらそうなると新たな疑問が生じる。
目の前の彼女は誰か? ──ということだ。
アフリカオニネズミではあるが、彼女は明らかにグンソーとは違う。
グンソーその人は過去に戦場で受けたケガから、その顔に大きな火傷の痣があったが、いま目の前でこちらを見つめている人物の面相はゆで卵のように滑らかだ。
加えてこの人物の方がずっと幼い印象もまた覚えた。
フレンズといえば皆、十代の少女然とした特徴を持っているものだがそれにしても目の前の彼女の表情はあどけない。
そんな印象の情報が頭に加えられると、デビィの思考はある答えへと導かれた。
目の前の少女こそは……──
「……ララータ、かい?」
半信半疑でデビィがそう訊ねるや、その答えとばかりに少女は顔いっぱいに喜びの笑顔を浮かべた。
『わぁ、やっぱり分かってくれたッスね♡』
言いながら身を屈めると、ララータはその胸の中にデビィの顔面を抱きしめた。
押し付けられる滑らかな胸板の肌触りに、デビィは彼女が裸で自分を抱きしめていることにも気付く。
その後も愛情深く幾度もデビィを抱き直すたびに、小振りな乳首の突起が鼻先や唇をくすぐった。
しばしそんな少女からの愛撫を受けていたデビィは、己もまた全裸であることに気付く。寝かされている床もタオル生地を思わせる柔らかな寝床といった印象で、なおさらに混乱させられた。
とりあえずは出来る限りに現状を把握しようとデビィは顔面にララータを乗せたまま体を起こす。
起き上がる上体の傾斜に煽られ、ララータは身を反転させるとデビィの膝元に座るよう着地をする。
ようやくに起き上がり周囲を見渡すデビィと、その膝の上から首を振り返らせては楽し気にデビィを見上げるララータ。
一方で周囲を見渡すデビィの戸惑いは大きくなるばかりだった。
いま自分達が腰を落ち着けているベッドだけの空間のそこ──家具や調度の類は一切見当たらないという不可思議さである。
しかしながら、そんな部屋の見取りにはどこか見覚えがあるのだ……一体それが何であったのかを考えるデビィに、
『アニキ~、アニキってばぁ~。ちゃんとアタシを見て欲しいッス~』
再度膝の上からララータの声。
つられて視線を落とせば、目の合ったララータがまたも花のような笑顔を咲かせた。
そうして再び抱きつき直してはデビィの胸板へ顔が変形するほどに鼻先を左右にこすりつけるララータは幸せこの上ないといった様子だ。
しかしながら……とデビィも驚きを隠せない。
それこそは、
──こういうテンションの奴だったか……
誰でもないララータのこのキャラクターだ。
一際知能の高い個体と言われたララータは、平素からその人間染みた行動や思考の片鱗を垣間見せてはデビィを感嘆させていた。
数字を理解して時計を読むことができることからデビィの寝起きを管理したり、はたまら前足を実に起用に駆使しては洗濯物を畳むことさえ覚えた。
そんな献身的ですらあった日頃のララータにデビィが抱いていたイメージは、『清楚な大和撫子』然とした人物像ではあったが、その実ふたを開けてみれば……
『せっかくこうして一緒になれたんスよ? もっといろんなことして欲しいッス~♡』
当初抱いたイメージとは程遠い『体育会系の後輩キャラ』こそが現実のララータではあった。
『えへへ、もっと見てほしいッス♡ こう見えてアタシ、オッパイ大きいんスよ?』
立ち上がりデビィの傍らに立つと、ララータは腰の後ろに手を組んで胸を張った。
張りだされる胸元には確かに僅かな膨らみこそは見受けられるが、椀型に膨らんだ程度のララータの胸は房の形にすらなっていない。
むしろ両脇にあばらの陰影すら伺えるその幼児体型ぶりたるや、微笑ましく思えるほどだ。
それでもしかし、
「なるほど……いい胸だ」
『あんッ♡』
デビィは小さく微笑むとそんなララータの乳房を手の平で覆った。
掌の中央に乳首を感じると、僅かに手首を回してはソフトタッチにそこを刺激してやる。
『ふふッ、んふふ♡ くすぐったいッス~♡ もー、やめてくださいよーアニキー♡』
最初の頃こそはその愛撫にくすくすと笑いを上げたララータではあったが、しばしそれを続けつつ指先を窄めて乳房を揉みしだく動きもまた咥えると……
『あ……んッ、んぅ……ッ♡』
徐々のララータの反応は熱を帯びたものになっていった。
俯いた顎先を右へ左へしながら、体に走るデビィからの愛撫に耐えるララータ。
わずかに腰を引き、力んでは身を凝縮させるララータの内股から露の一滴が垂れて伝うのをデビィもまた発見する。
「敏感なんだな……まだ胸だけだぞ?」
言いながら残る左手の人差し指で愛液をすくい上げる。指先の腹に愛液の雫を乗せたまま内ももをなぞられるむず痒さにララータはゾクゾクと背を震わせた。
そして指先が膣のクレバスに食い込み、膣の端からクリトリスを弾く様に指先を解放させると、
『きゅわぁんッ♡♡』
その動きにララータは大きく声を上げ、今度こそ腰砕けて直立の姿勢を崩した。
尻もちに足元へ崩れそうになるララータを寸でのところで抱き寄せるデビィ。
「すまない、イタズラが過ぎた……大丈夫かい?」
そうして尋ねる腕の中からは、
『ふわわ……アニキぃ……もっと……もっとイタズラしてぇ♡』
一方のララータはといえば、すっかり熱に浮かされた視線を向けてきては両腕でデビィの首根を抱きしめた。
デビィもまたララータの後ろ頭に掌を添えると、深く背もまた抱き込んで自分の下に組み敷く。
と、──
『アニキ……アタシの尻尾の匂い嗅いでみてください』
その唐突な申し出にデビィは多少なりとも面食らう。
こんな状況で何を言い出すものかと戸惑うデビィを文字通り尻目に俯せると、ララータは体毛の無い蛇腹の尻尾をツンと上げた。
細身の体には似つかわしくない太い尻尾はアンバランスな印象を覚えさせる半面、肉厚な根元が脂肪を凝縮させた臀部の肉と隙間なくひしめき合っては何とも妖艶な眺めをデビィの目下に展開させている。
尻尾の付け根の下では圧に潰され閉じ口を横一文字にひしゃげさせ肛門の姿が見えた。色素の沈着していない薄紅色の、唇の如き柔肉とあってはまるで微笑んでいるかのようですらある。
さながら果実の果頂を覗き込んでいるようなその眺めに思わずそこへ舌先を這わせそうになる衝動を抑えながら、言われる通りにデビィは尻尾の付け根へと鼻先を近づかせた。
湿気の籠った熱のある臭気には生殖器まわり特有の僅かな酸味と潮気の覚える香り──そこへほのかな排泄物の柔らかい香りもまたない交ぜになっている。
独特の匂いではあるのだが、嗅ぐほどにクセを覚えるような蠱惑さに魅了されていると、ある時ふと今までの香りには無かった甘いそれが鼻先をくすぐった。
それは臭気といった気体ではなく、もはや細長い糸を思わせるほどの存在感を持つ香りの塊だった。
それがするりと鼻腔の中を潜り抜け、そして脳に知覚させた瞬間──それはまさしくデビィの脳に絡みついた。
その香りは実に複雑な情報をデビィにもたらす。
ララータの年齢、肉体の成熟具合、デビィへの恋心、そして──これ以上になく彼のDNAを欲していることをもまた伝えると同時に、それを知ったデビィもまた強制的に今のララータと同じステージまでの強い発情へと引き上げられたのであった。
「ッ……!?」
瞬間、デビィはバネ仕掛けのよう背を仰け反らせては顔を上げる。
──な、なんだ!? 視界がぼやける……意識が、遠くなっていく……!
口元を右掌で覆い、明らかな異物の侵入を警戒するももはや後の祭りであった。
覆っていた右手をおろし、両手で強くララータの臀部をワシ掴んでは引き裂かんばかりに左右へ割るや、
「ララータッ!」
『あん♡ アニキ、痛い~♡』
デビィは我を忘れ、ララータの臀部へと強く唇を吸いつけさせていた。
斯様なデビィの豹変に対しララータも内心でほくそ笑む……すべては彼女の企みであった。
かねてよりデビィを強く慕っていたララータは、彼と交尾のできるこの時を待ち望んでいた。
しかし今その願いが叶えられる瞬間を迎えるに至っても、ララータの内心には懸念が消えなかった。
彼の想い人デビィは、この段階においても紳士であった。
リードされるのはララータとしても嬉しいが、いかんせん大人と子供ほどの体格差である。
愛撫にて彼女を満足させたら、本番には至らずに行為が終わる──その可能性をララータは危惧していた。
夢にまで見たこの瞬間なのである……どうにかして事に及びたい。
それこそは獣のように求められたいし、果ては彼の子供もまた身籠りたいとすらララータは願っていた。
故に彼女は少々強引な手段を選択することにした。
それこそが今の、己のフェロモンを不意打ちに吸引させること──斯様にして瞬時にデビィをララータの虜にさせてしまったそのカラクリこそは、彼女から発せられたフェロモンに他ならなかった。
尻尾の付け根に存在する臭腺から、異性を強く刺激させる芳香をララータは発していた。
本来ならば発生させたそれは尻尾で撹拌されながら周囲の大気にて希釈させるものであるがしかし、今のデビィは一切の混ぜ物無しに吸引させられてしまっていた。
故にデビィは瞬時にして『捕食者』へと変えられ、あとは『被食者(ララータ)』の肉体を貪るばかりである……もっともその関係は逆であるのかもしれないが。
『んふふ、アニキ~♡ アタシのお肉おいしいッスかあ? じゃあ……もっと美味しい物をご馳走してあげるッスねぇ♡』
膣や肛門の境も無しに舐めるデビィの舌の動きにララータもまたイタズラ心をくすぐられる。
排泄の時の要領で下腹に力を込めて息むと括約筋が緩み、窄っていた肛門が緩やかに開く。そんな肉壺の中へと思惑通りにデビィの舌先は侵入し、存分に直腸の内壁を舐めこそぐのであった。
──はううん♡ アタシ、アニキにお尻舐めさせちゃってる……幸せ……しあわせぇ……♡
赤子がされるが如き愛撫にただただララータは頭を溶かすほどの多幸感を覚えては身悶える。
しばしそうして施されていた愛撫ではあったが、一際強く愛液を啜り上げるとデビィの動きが止まった。
突然の行為の停止にララータもまた首をもたげれば、振り返るそこには目下の尻根を凝視したデビィの真剣なまなざし……何をするものかとラ目を凝らせば、そこには臀裂へと亀頭の先端を誘導している様子がうかがえた。
──あぁ……チンチン入れられちゃうんだぁ……ついにアニキと交尾しちゃうんだぁ……
興奮に脳は呆ける反面、小さな胸の内からは外へその音が漏れ出るほどに心音が強く胸を叩いている。
ついに待ち焦がれていた瞬間が訪れようとしていた。
『アニキぃ、早くぅ……はやくチンチン、オマンコにいれてぇ……♡』
燃えるような期待と興奮の中でその瞬間を待ちかねる彼女であったが……その熱は一瞬にしてかき消されてしまうこととなる。
膣部へと挿入されるはずであったペニスは、
『え、えぇッ? 嘘ッ? そこじゃ……いたいッ‼』
あてがわれたデビィの亀頭は、つい先ほどまで舐め解かされていた肛門の淵を埋めていた。
徐々に侵入が進むと亀頭の中頃で、すでにアナルの拡張は限界を迎える。
なまじ勢いをつけず、ゆっくりと確かめるように挿入してくるその動きがさらなる痛みを伴う残酷な未来をララータに予知させてしまう。
『だ、ダメェ! アニキ! やめてくださいッ! 目を覚ましてェェ!』
声の限りに叫んでは制止を訴えるも、その声は既にデビィには遠い。
この段に至り誤算が生じた。
高い知能を持つ『ヒト』がゆえの多様性と歪形……ララータのフェロモンによってすっかり正気を失っているデビィには、ペニスへ快感を与えてくれる穴に対して『前後』の差別などは無かったのだ。
『いや! いやぁー‼ 助けてぇ! お尻いやぁ‼』
うつ伏せに組み敷かれているとあっては非力に両足をばたつかせるしか出来ないララータを下に、一方のデビィは身を起こし、いよいよ挿入を完遂させようと力を籠める。
体重をかけ、力任せに侵入を続けるペニス……
『い、痛い!? ひぃ! いたいぃ! 本当に痛いのぉ! ダメ! やめてぇぇぇぇッッ‼』
既に限界を超えて広がり切った肛門からは文字通りに身を引き裂かんばかりの痛みが伝わり始めていた。
声の限りに叫び、ベットに顔を埋めては痛みに恐怖することしか出来ないララータは、不本意ながらいずれ来るであろう最悪の瞬間に備える。
そして亀頭がララータの肛門を貫き、完全に直腸の中へと侵入を果たした瞬間──
『ぅ──ッッぎゃうううううううううぅぅぅぅぅッッ‼‼』
ララータは喉を反らし顎を突き上げると声の限りに叫んだ。
切り刻まれるが如き痛みの鋭さと、そして腹部を殴られたが如き内臓を反転させる鈍痛それらに、
『おッ……ッ! お、おぉ……ッ‼』
皿の如くに目を見開き、いっぱいに舌を吐き出してはいま体に巡る痛みと苦しみを緩和させようと浅い呼吸を繰り返す。ベッドにはララータの腰元を中心に、放射状に失禁の染みが黒く広がった。
しかしながらそんな状態にもおかまいなしに、ペニスはララータの臓内(なか)を侵入していく。
『ぎゃおッ!? お、お゛ほぉぉぉ……や、やめでぇ……ん゛ごぉぉおおぉ……ッ!』
まるで内側から体の中身を入れ替えられているかのような圧迫感と苦しみの中とあっては、もはやまともな声すらもあげられない。
行き止まりのある膣部とは違い、残酷にも胎内に置いてペニスは折りたたまれた直腸を引き伸ばしながら際限なく侵入をしていく。
制止を求める訴えも空しくペニスは挿入を続けると、やがてはララータの下腹に内側から何か突起の影が浮き出した。言わずもがなペニスの陰影が内部から皮膚越しに表れている。
『んぅおおおおお……ッん゛もぉぉおおおおおおお……ッ! ん゛ほぉ……ッ!』
そうして表面から伸びたペニスの陰影は下腹の皮膚を傘のよう円錐に引き延ばしては、コマよろしくにベッドへ突き立ちララータの体を持ち上げる。
ついには二人の腰と尻とが密着し、最後の一押しとばかりに強く短くデビィが腰を打ち付けると、ララータは胃から込み上がる違和感を察しては強く唇をつぐむ。
『んぐッ!? んむぅ……んむうぅぅうう~……ッッ!』
せり上がり、食道を満たした胃液は呼吸を止めては横隔膜を痙攣させる。
なおも込み上がり続けるそれはララータの小さな頬袋を埋め尽くし、行き場を無くした胃液が鼻腔を充満して出血の如きに一筋、鼻から垂れて人中を伝った次の瞬間、
『ぐぇべろッ……!』
限界を迎え、ララータは口中に留めていた吐しゃ物を吐き散らした。
その後は糸が切れたかのよう首を垂らし、もはやすっかりと力尽きてしまった体で脱力する。
もはや彼女の軽く小さな体は下半身のペニス一点で吊り上げられているような状態となっていた。
既に痛みと、それに耐えるべく体中に力を漲らせて硬直するララータは疲労困憊といった体である。
それでもしかし、この交尾を模した暴力は終わらないのだ。
……むしろ、ここからこそが始まりであった。
『んぅッ!? な、なに? んあおぉッ……なに?』
ふと背に覆いかぶさっていたデビィの体重が消えたかと思うと、ララータは尻一転が吊り上げられる感覚に声を上げた。
言わずもがなデビィは密着させていた体を離してはいるのだが、完全に嵌まり込んでしまったララータの小さな肛門はそれでもデビィのペニスを吐き出すこと叶わず、そのまま一緒に尻を吊り上げられていた。
それでも重力に従って徐々にララータの体も落ち始める。
『お゛ぉッ? あッ、あ゛あぁぁぁ~……♡』
堅く長いデビィのペニスが潤滑を伴って直腸から抜けていく喪失感は、便秘を解消する時の排泄間に似てララータに声を上げさせた。
デビィもまた、直腸が陰茎を摩擦する快感に打ち震える。
激しい発情によって我を見失っているデビィにはもはや、いかにこの肉壺(ララータ)を使ってペニスに快感を覚えるかしか思考は無い。
やがて引き出し続けていたペニスは、肛門の淵に亀頭を詰まらせては止まった。
同時に天を突く様に突き出されたララータの小振りな尻の両臀部を再びデビィはワシ掴む。
そして自身もまた腰を引き、背にしなりをもたせるや再び──
『え? ──げぶぅッ』
今度は一息に根元まで、デビィはララータの胎(なか)へとペニスを打ち込んだのであった。
限界ながらも先の挿入でほぐされていたことと、さらには互いの腺液や腸液で潤滑された状態とあって二度目の挿入はスムーズであった。
それでもしかし、ララータにとって身を割く痛みは変わらない。
挿入された刹那こそは、状況が飲み込めず呆けた視線で肉体の惨状を見下ろしたララータであったが、徐々に状況を理解し、そして瞬時にして最大級の痛みが脳を突き抜けるた瞬間──
『ぶぎゃああああああああああぁぁぁぁぁぁッッ‼‼』
再び身を仰け反らせては、声の限りに痛みを滲ませた叫(こえ)を上げた。
その断末魔にも近い叫びこそが始まり……それを契機にデビィは一定のリズムを持ってピストン運動を開始する。
ベッドへ両腕を突き、俯せるララータを組み敷いては無慈悲に腰を打ち付けていくデビィ。
痛みと恐怖に委縮してはベッドに腹ばいになるララータの尻へデビィの腰が打ち付けられると、小さな下腹部からは巨大なペニスの陰影が傘のように突き出しては彼女の体を浮き上がらせた。
『ぐがッ! あ゛おッ! い゛、いだいッ……! ぶぎゃあぁ……ッッ!』
直腸越しに内臓を圧迫され、文字通りに腹の中を掻き回されるその感触──それらは既に痛みを越え、生命維持の危うさすらララータの脳に訴え始める。
しかし朧気ながらララータの小さな脳に死の影がチラつきだしたそんな折、思いもかけない変化もまた彼女の中には生じ始めていた。
最初にそれを意識したのは、痛みの中に生じた小さい『痒み』の感覚であった。
嵐のような激痛の中にあってもそれは確かに存在し、そこへ痛みが到達すると斯様な痒みが解消されて、本当にごくわずかな心地良さを生じさせては今のララータを慰めた。
そしてその感覚はデビィからのピストンが増すごとに強く大きくなり、数度目の打ち込みで肉壁越しに子宮が潰されるに至っては、
『んぎゅおッ!? おッ……あは、あはは……きもち、いい……♡』
行為を始めて以来、初めて感じられた快感にララータは痛みに歪んでいた眉元をぎこちなく緩ませる。
依然として過酷な責め苦は変わらぬにもしかし、この時ララータの肉体には二つの理由による感覚の変化が生じていた。
一つは言わずもがな、過度な痛みに反応して脳が快楽物質を放出したこと。
そして二つ目は、痛みによる排卵の誘発であった。
ある種の動物は、性行為の際に痛みや恐怖を覚えることで排卵を促される者達がいる。
それはアフリカオニネズミもまた例に漏れず、穴違いとは言え子宮に痛みを覚えた肉体はこれを交尾と錯覚し、過剰なドーパミンの放出を脳へ促したのであった。
そして今ララータは、
『んわッ? んわわぁ♡ なにこれぇ? きもちいいッ♡ きもちいいよぉッ♡♡』
完全に脳内の感覚を書き換えられ、数分前とは一変した快楽の最中にあった。
胸中の奥底から湧き上がる笑喜にむせるあまり、端正だったララータの貌は目一杯に下瞼を持ち上げて白目をむく下卑た笑顔に満ち満ちている。
『んお! んほぉぉおおおッ♡ おっお~♡ おおおぉ~~~~~ッッ♡♡』
垂れ落ちる洟も意に介せず鼻孔を広げ、窄めた唇を突き出しては咳き込むように笑い声をあげる姿たるや、もはや『動物』と呼ぶことすら憚れるほどの浅ましさであった。
この段に至ると、打ち付けてくるデビィの腰に対しても逃げることはせず、両手をついて体を起こすと、まさしく動物の交尾よろしくに尻を突き出しては打ち付けられる欲望の滾りを一身に受け止めていた。
『んおう! んぢゅうんッ♡ アニキ! アニギぃ~♡ きもち、いいッスぅ♡ もっとうごいてぇ♡ もっと突けぇッ♡』
ついには打ち付けられる腰に合わせ、自分からも身を引いてはインパクトに合わせて尻を突き出すなどして、より強く激しい衝撃を得ようとララータも身を挺する。
そんな二人の腰元がぶつかるたびに、ララータの腹部からは大蛇が皮膚を食い破らんとするかの如く、デビィのペニスが様々な角度から長くその陰影を浮き上がらせるのであった。
同時、斯様にしてララータの全身を用いて快感を得ていたデビィにも限界が訪れる。
射精を予期した肉体はその絶頂に到達しようと更なる速度と力強さとを増していく。
『んあッ、んおッ、んぎゅんッ♡ 激、しッ♡ す、すご、いッ♡ あお、あおお……ッッ♡』
一層の力強さを増したピストンに晒されては、快感の只中にあったララータも呼吸を詰まらせては頭を打雪崩れる。
ただ耐えるようその姿であってもしかし、ララータもまた終わりが近かった。
動物の本能はパートナーの射精を促すべくに全身を収縮させては、更なる快感の刺激を包み込むペニスへと伝える。
そんな肉体の変化は、その無理を通すだけの衝撃に耐えうるよう最大限の快楽もまた脳からララータへと与えた。
『んぎゃうぅぅ……ッダメェ! きもちよすぎてッ、死んじゃうのぉぉぉぉッッ♡♡』
双方ともに最後の瞬間は近い。
そして一際強く打ち付けられたペニスが腹部を押し上げ、内に押し込められていたヘソのほぞを完全に表へ押し出してしまうほどに打ち込まれたその瞬間、
『ん゛ぢゅううううぅぅぅぅぅぅうううぅッッ……ッ♡♡♡』
痛痒感の限界を突破したデビィのペニスは、その深部にて存分に射精した。
突き上げるがあまりに押しつぶされた内臓や肉の厚みは薄まり、射精ごとに吹き上がる精液の奔流が腹部の表面を湯の沸くかの如くに隆起させる。
『ぢゅうぅッ♡ ぢゃああぁぁぁ……♡ アニキの、セーエキ、すごいぃ……お尻なのに、妊娠しちゃうぅ……嬉しいぃ~………♡♡』
腹部に感じる精の熱く粘着質な感触は、場違いな箇所での射精にも拘わらずララータへ妊娠の予期をさせては歓喜の絶頂へと誘う。
元より子だくさんが旨の鼠とあっては胎内射精──受精と妊娠とを実感できるこの瞬間こそがもっともエクスタシーを得られる瞬間でもあった。……直腸ではある訳だが。
暫し互いの体を密着させたままデビィは射精を続ける。
撃ち初めの勢いこそは無くなったものの、その後も緩やかに打ち出される精の量たるやその規格外の体躯から見ても常人のそれをはるかに超える物であった。
瞬く間に精液は直腸内を満たし、ほぼ腸の折り重なりを真直に矯正していたことから、腸内を巡った精液は瞬く間に胃へも至り、やがては食道をも込み上がると……
『ぅぐえぷッ……♡』
うつ伏せにベッドへ押し付けていた横顔には、鼻や口の境も無しに逆流した精液が溢れて出してはララータの端正な目鼻立ちを汚す。
粘着質な体液とあっては多少の咳や嘔気などでは吐き出すこと叶わず、ついにはララータの呼吸すらをも止めてしまう。
斯様にして呼吸器をふさがれたとあってはさながら、精液の海で溺れるが如き感覚ではあるがしかし……
──ふわー……せーえき、良い匂い……おいしー………♡
生殖一辺倒に脳が書き換えられているララータとあっては、粘膜から摂取される精液の味わいの全ては甘美なものとして感じられていた。
一方でデビィはゆっくりとララータの直腸から己のペニスを引き抜いていく。
射精を経て僅かに膨張の緩んだ状態とあって、挿入の頃よりははるかにスムーズに抜けていくペニスではあったが、やはり肛門部においては亀頭の首が根がかりして止まった。
そこから無理に引き抜こうと腰を引き続ければ、
『ん゛おッ♡ お、おぉ♡ おな、か……ぼこぼこって、するぅ……♡』
結合する肛門を支点に釣り上げられてララータが尻を浮き上がる。
やがては体液の潤滑と重力に負け二人の結合が解かれると、ララータは打ち捨てられるかのよう落ちてベッドへと沈んだ。
『んほッ♡ んおぉ♡ ………ッおぉ♡』
その後は顔を右にして俯せたまま、絶頂の余韻に時折り肉体を痙攣させてはただ呻くばかりのララータ。
括約筋が疲労し切った肛門は解放された後も真芯にぽっかりと間口を開けたまま、その奥底からなみなみと精液を溢れ出させていた。
溢れ出したそれらはララータの尻を覆い隆起に沿って背へと流れだしていくほどの量で、いかに大量の精液が撃ち込まれたのかを無残にも見る者へ訴えかけるようである。
そんなララータの姿を荒い呼吸で見下ろしながら、
──あれ……? 僕がやったんだよな、これ?
デビィもまた徐々に冷静さも取り戻していく。
他人事のように思い返すと同時、脳裏には己の蛮行と制止を求めるララータの悲痛な叫び声とがありありと蘇った。
そして完全に自我と脳とが同調し、自分がララータを乱暴してしまった事実に思い至るや、
「し、しまった! 大丈夫か、ララータ!?」
デビィは慌ててララータを抱き起すと、その腕の中に見下ろしながら彼女を介抱する。
それを受け、
『うぅ~、アニキ~……シドいッス~』
ララータもまた涙で応える。
「すまないッ。どういう訳か記憶がないんだ……」
『う゛ッ……それはぁ不思議な話ッスねぇ~……』
真摯に謝ってくるデビィを前に、そもそもは彼をフェロモンで狂わせたララータはまともにその顔を見ることができない。
それでもしかし優しく抱きしめられて解放されていると……
──あぁ……やっぱりアニキ、好き♡
ララータの心には再び、目の前の男を愛しく思う情念が沸々と沸き上がってくるのであった。
『それならアニキ……償い、してくれますか?』
言いながらララータは両腕を伸ばしデビィの首に絡ませる。
『今度はちゃんと愛して欲しいッス』
「……次は前が壊れてしまうかもしれないぞ?」
『望むところッスよ』
軽口で応えてくるデビィにララータもまた調子を合わせて返すと、期せずして二人の間に笑顔が咲いた。
『アニキの赤ちゃん、いっぱい産みたいッス』
「出来るかな? ヒトとフレンズだぞ……」
『このマンションで出来ないことなんてないッスよ』
根拠のないララータの返事ではあったが、なぜかデビィにはそれがひどく説得力のあるものとして聞こえた。
しばし見つめあった後、示し合わせたようキスをすると──二人は再び体を重ねた。
今度は心行くまで、ララータはデビィの愛を一身に受けた。
※ ※ ※
目が覚めてしばし、デビィは現状を認識できずに天井を見つめた。
モルタル打ちっぱなしの無機質な造りとそこに備え付けられた蛍光灯の眺めはよく知る自室のものであり、それらを確認するに至ってようやくデビィは自分が覚醒したことを知った。
「……まあ、夢だよな」
起き上がり、所在無げに頭をかいて呟くとデビィはため息をついた。
しかしながら「夢」と言って片付けられるほど、脳裏に残ったララータとの一時は儚い物では無かった。
彼女の温もりや肌の質感、さらには体液の匂いまでもが今しがたまで肌を重ねていたかのようなリアルさで体に残っていた。
とはいえしかし、そんなこともあるのだろうとデビィはドライに思考を切り替える。
此処はあの怪奇マンションであり、多様なフレンズとの触れ合いも日常の光景であるのだ。ならば、たまたま夢の中にそれら符合が重なってしまうことも不思議ではない。
両腕を掲げ、背を伸ばしては寝起きの体を矯正するとデビィは気持ちも新たにベッドから降りる。
足はトイレでも台所でもなく、寝室の隅に備え付けられた事務机へと向かった。
天板に置かれた靴箱の中には──ララータがいた。
現実世界の彼女はフレンズなどではない、アフリカオニネズミの姿だ。
まだ眠りの中にあるらしく右に身を横たえては、時折り鼻先を引くつかせているその姿がデビィには何とも愛らしく見えた。
しばしその様子を観察して愛でた後は、起こさぬよう注意しながら指先で額を撫でてやる。
その感触に反応すると、ララータは大きく伸びをしてあくびを一つした。
起こしてしまったかと指の動きを止めたが、その後もララータはもごもごと口の中を咀嚼させては眠り続けた。
先ほど以上に体を弛緩させてはリラックスしたその様子を見守りながらデビィも小さくため息をつく。
と、そんな折にふとデビィは気付く。
それはララータが身を横たえる箱の中の様子であった。
白地のタオルが敷き詰められた寝床は、夢の中でララータと過ごしたベッドとその質感が酷似していた。
さらにはララータの股間周りの毛並みがしっとりと濡れそぼっては質感が変わっていることにも気付く。
性器周りにはなにやら白濁した体液がこびり付いていた。
そんなララータと寝床の様子にデビィの心がざわつく。
──あれは……本当に夢だったんだろうか?
そんなことを思うのと同時、さらにはこの場所があの『怪奇マンション』であることもまた再認識する。
それに付随して様々な憶測が脳内に渦巻いたがしかし──デビィは小さく鼻を鳴らすと考えることを止めた。
「詮無いことだ」
呟いてみせると自然に笑みが漏れた。
このマンションにおいて『謎』は解明できるものではないし、あるいは解明するべきものではないのかもしれない。
そんな在るのかどうかも分からないものよりも、今ララータが目の前にいるという事実こそがデビィには重要だった。
「今日はどこに行こうか?」
独り言のよう箱の中へ語りかけると、その声にララータが目を覚ました。
寝ぼけ眼のまま上体を起こし、無意識に前足で頭部や鼻先の毛づくろいをした後、傍らのデビィに気付いてララータもまた視線を上げる。
同時にその顔に、
『チュウ♡』
明らかな喜びの色が広がったのを見てデビィもまた微笑む。
そんなララータの小さな掛け声は──夢の中で『アニキ』と自分を呼んでくれていた響きとまったく同じものだった。
【 終 】