投稿できずで、本当に申し訳ありません。
モラハラやらコロナやら、転職やらで遅くなってしまいました。
今月中にもう少し投稿します。
"ヤゴ"。
トンボやヤンマの幼虫であり、肉食性の水生昆虫として有名である。語源は成虫であるトンボを表す「ヤンマの子」を略して「ヤゴ」と称された。別名タイコムシとも呼ばれている。
"アメリカザリガニ"。
アメリカザリガニは、エビ目(十脚目)・ザリガニ下目・アメリカザリガニ科に分類されるザリガニの一種であり、アメリカ原産だが、日本を含む世界各地へ移入され、分布を広げた外来種である。
食性は雑食性で、藻類、水草、落葉、小魚、オタマジャクシ、水生昆虫、動物の死骸など何でも食べる。
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ヤゴとアメリカザリガニ達に挟まれ、タイガは両方を警戒しながら見ていた。
ハサミを高々と掲げて威嚇を行うザリガニ達と獲物を咀嚼しながら食べているヤゴ、どちらも通常サイズでも危険な生き物。
そんな中、甲斐はタイガに近付き耳打ちする。
「た、タイガ……?この状況、何とかならないか?!」
「これくらいの数ならなんて事は無いが……相手が相手だからなぁ。おじさん、悪いけどヤゴの方は少しだけ足止めしてもらってて良いですか?ザリガニの方を片したら、すぐに助けますんで。」
「何言ってやがる。坊主は大人に護られてな、全員離れてろ。初撃で仕留めてやる。」
そう言って猟銃をヤゴに向かって構え、散弾銃を放ち弾丸は全て頭に当たったが、致命傷とまではいかなかった。
「やった……けど、利いてんのかあれ?」
「やはりヤゴの堅い装甲には散弾では通じない!逃げてください!!」
「なるほど……だが!今度のは一味違うぞっ!」
そう言うと、猟銃の弾丸を変えて装填するとヤゴに向かって構える。
「このイノシシ弾で仕留めてやる。この弾で何頭も熊やイノシシを仕留めてきたからなっ!」
そう言ってヤゴに狙いを定めた時、ヤゴの尻から空気を吸うような音が聞こえた。
それを聞いた睦美が叫んだ。
「っ!いけません、逃げて!!」
「食らえっ!」
引き金を引こうとした瞬間、ヤゴは凄まじい速度で彼に突っ込んでいき、何とか猟銃を使って防ぐが、木に叩き付けられてしまう。
ヤゴは水をいきおいよく噴射(ふんしゃ)して泳ぐことが出来る。ヤゴは直腸にエラをもっているおかげで、ジェット機のように水を噴射できるのだ。
「ぐっ!すげぇ速さだったが……その技はこの距離じゃ使えねぇだろ?」
「駄目です!銃を捨てて!ヤゴにはまだ奥の手があるんです!!」
その瞬間、ヤゴの下顎が大きく開き彼に向かって伸びる。
ヤゴの下唇が折り畳み式になっており、先端にある鋏状の牙で獲物を捕らえることができる。
普段は折り畳まれている下唇を瞬時に伸ばすことで、離れた距離から獲物を捕食し、そのスピードと精度は日本国内の水生昆虫の中では屈指であり、非常に獰猛な捕食者と言って差し支えないのだ。
それが人間並みになれば……それは、簡単に人間を殺せる程の凶器になるのである。
「なっ!?」
「嵐脚!」
その声と共にヤゴの顎は"何か"に切断され、ヤゴは驚いたのか後ろに下がる。
そんな中、男と睦美達は声のした方を見るとそこにはザリガニ3匹を動けなくした大雅が首をコキコキとしていた。
「「「鷹村/大雅!?」」」
「お、おめぇ……そいつら相手にしてたのか?てか、今何したんだ?」
「ん?ちょっとした武術だよ。てか、怪我しない内に下がっててくんない?」
そう言うと大雅はヤゴを見ながら、手首を回しているとヤゴも大雅の方を見て、アゴをカチカチと合わせながら威嚇をしていた。
すると、ヤゴは再びお尻から空気を吸い込み始める。
それを見た瞬間、大雅は剃でヤゴに近付くとその頭に向かって拳を振り下ろす。
「(武装色+獣厳!!)はぁぁぁっ」
ドゴンッ!と鈍い音が響き渡り、ヤゴはそのまま頭を潰されて動かなくなった。
しかし、その様子を見ていた涼子と父は固まって動けなくなっていたが、そんな2人に甲斐と鳴瀬が近付いた。
「どうっすか?驚きました?」
「な、何だあの坊主は?ほ、ほとんど素手で……」
「まぁ、あんなの見れば驚きますよね?私たちも初めて鷹村くんの力見た時、動けなかったですし。」
「いやでも、あれを素手で……えぇ!?」
「取りあえず、今は先を急ぎましょう!ここにいては他の虫も現れるかもしれません。」
そう言うと鳴瀬達は頷き、全員で取りあえずその場を離れる事にした。
そんな中、涼子は耳に着けていた通信機を使って何処かへと通信を始めた。
「こちらCharlie!PL55、応答願います!」
「"こちらPL55。Charlie、どうした。"」
「島にて未確認生物と遭遇、救助願います!こちらは負傷者1名死者1名、緊急を要します!」
「"自分では戻って来られないのか?"」
「新たに十数名を保護しました。他にもその他三名おりますが、所在は不明です。上陸の際に浸かったゴムボートでは全員は無理です!島の北北西に大型ベイ有り、巡視船は可能です!」
「"了解、そちらに向かう!"」
「そして、他の上陸メンバーへも避難指示をお願いします。」
それだけ言うと、彼女は通信を切ると全員の方に微笑んだ。
「仲間の巡視船が向かってます。急いで港に向かいましょう!」
彼女のその言葉に全員の表情が明るくなり、皆に笑顔が満ちるが、そんな様子を見ていた大雅だったが、何故か周囲を警戒していた。
「鷹村くん、どうかしたの?」
「ん?いや……何でもない。それよりおじさん、怪我は平気か?」
「おう。しかし坊主、お前凄いな?どうだ、無事に島を出たら俺の仕事を手伝わねぇか?旨いもん食い放題だぜ?」
「え?」
首に腕を回されながらそう言う彼に、大雅は戸惑いながら頭上に?を浮かばせていた。
そんな中、娘の涼子が呆れたようにため息を吐く。
「ちょっとお父さん、彼まだ学生なのよ?変なこと言わないでよ。」
「そうだぜ!勝手に決めんな!」
「いや美鈴さん何で怒ってんの?」
その後、一時間ほど森の中を歩き全員で先を進んでいた。
「鷹村くん、あとどれくらいか分かる?」
「だいぶ潮の匂いが強くなってきた。恐らくこのまま真っ直ぐ行けば港に着くだろう。少し早歩きで行くぞ。」
「な、長かったぁ……」
「これでみんな、帰れる」
真実がそう言った時、大雅達の前に"何か"が落ちてきた。
その落ちてきた何かを見て、真美は顔を青ざめさせた。
「い……いやああああっ!!」
「な、こ、これって……!」
落ちてきたそれを見て、全員の顔から血の気が引いた。
落ちてきたのは……無惨に食い荒らされた"人"だったのだ。
「これは……!達夫!?何だ、何があった!?」
その時、何処からか悲鳴と銃声が響いた。
その後、木々を薙ぎ倒しながら"何か巨大な物"が動く音を感じた。
そして、木の間から見えた"足"のようなモノを見て、睦美は呟いた。
「あれは、む……ムカデ?」
まるでブルドーザーか何かのように森を悠々と進むその生き物を見上げながら睦美はその全貌を見た。
「脚の数が20……顎肢合わせて脚が21対……42本ある……!」
「た、大雅……あれって、ムカデって……奴なのか?」
全員が見上げたそれは、すでに"虫"ではなく"竜"のように巨大であった。
「いや、普通のムカデじゃない。あれは"オオムカデ"だ。」
オオムカデ。
オオスズメバチに似た強力な神経毒を持つ。
頭部の下に「顎肢」と呼ばれる毒爪があり、これで昆虫や小動物に挟むように嚙みついて毒を注入する。ハチに似た毒を持っていて、噛まれるとすぐに強い痛みが続く。
人間への咬害は、ほとんどがオオムカデ類である。
爪の力が強く、容易に剥がすことは出来ない。
寿命が5~7年も持つ長命種である。
「た、鷹村くん……も、もしかしてあなたが感じた巨大な何かって……!?」
「あぁ、こいつだ……!俺がこの島で感じた巨大な何かの正体はこいつだ!!」
オオムカデに救助に来た仲間達が猟銃で一斉に攻撃を仕掛けるが、効果はまったく見られず逆にオオムカデは彼らを補食していく。
「ちょ!?何で大砲撃たないんすか!?」
「ほ、本部の許可がないと発砲は出来ないの……こうしてはいられない!私も手伝いに」
「駄目です!!」
「あれは柔軟で強固な身体と毒を持つオオムカデの仲間……今の私達に勝ち目は有りません!!」
睦美の言葉に全員が驚く。
そんな中、大雅は準備運動をしていた。
「た、鷹村?お前なにして……」
「……箕輪、甲斐、美鈴さん、鳴瀬さん。みんなと一緒に出来るだけ港の方に迎ってくれ。」
「「「!?」」」
「た、鷹村くん!?何する気なの!?」
「お前まさか……!?」
「足止めくらいにはなるだろう?急いで港に行けば何とかなるかもしれない。」
そう言って歩き出そうとする大雅に美鈴と甲斐が立ち塞がる。
「いやいやいやいや、よく見ろ馬鹿!!?あんなのどうやって止めるんだよ!?死にに行くようなもんだろ!?」
「そうだぜ!?いくらお前でも、本当に死ぬぞ!?」
「だから、足止めだって。適当に相手して、隙見て船に向かうから。んじゃ行ってくる。」
大雅はそう言うと、オオムカデに向かって走っていき、全力で蹴り飛ばし、他の者達を助けながらオオムカデと戦闘をしていた。
それを見て、全員が呆然としていたが、すぐに鳴瀬が頭を掻きながら言った。
「……仕方ない。みんな、船に向かいましょう!今なら何とかなる筈!」
「え?!ちょちょ!何言ってるんですか!?彼は」
「はぁ……まぁ大雅なら大丈夫っすよ。あいつ、多分無茶はしないでしょうし。」
「それはそうだが……」
「今はアイツの言うとおりにしようぜ!アタシたちだって下手したら殺されるんだからよ!」
美鈴に引き連れられ、港に向かう一同。
しかし、彼らを更なる不幸が襲うのだった……。