遅くなって申し訳ありません。
今回は青山さんと桃崎さん、箕輪くんとの絡みです。
青山Side
「すぅ……すぅ……。」
目の前で静かに寝息を経てて眠っている
「(何こいつ、スキだらけじゃない。)」
無邪気に眠っているこいつは、委員長達やあの淫売で有名な不良の神野 美鈴ですら手球に取っている。
けれどよくよく考えれば、なんでこんな力を持ってるのに誰も噂しないのか、それが不思議だった。仮にも何かすればすぐに噂になる筈なのに。
「(まぁ、そんな事どうだって良いわ。今はこいつをどうすべきかよ。)」
この男は明らかに異常だ。
巨大な虫と戦える力、無自覚のリーダーシップ、何より危機に関しての鋭さ。
「(今……ここでこいつの首締めたら、みんなはバラバラに。)」
そう考えた私は眠っている彼の首に、手を伸ばして首を締めようとした時だった。
「ん……?ん、あれ?青山、何か用か?」
もう少しで首に手が届くという所で、目を覚ました鷹村と顔を合わせてしまい、咄嗟に腕をしまったが気付かれてないだろうか。
「ふぁ……ぁ。何だ、何かあったのか?」
「べ、別に何もないわよ。」
「あっそ。ふぁ……ぁ、水貰ってくるか。」
鷹村はそう言うと、何も言わずに部屋を出ていき毒気を抜かれた私も部屋を出た……。
〜〜〜。
部屋を出た大雅は外に出ると、甲板に出て潮風を浴びながら海と夜空を見ていた。
そんな中で大雅は先程の青山の顔を見て、その時に彼女が何をしようとしていたのかは察していたが、怯えるように見ていた青山を見て、内心溜め息を吐いて部屋を出た。
「(アレって、明らかに殺るつもりだったよな。まぁ、途中からそれも霧散したけど。)ん?」
すると背後から人の気配を感じ、振り返るとそこには箕輪がいた。
「箕輪?何か用か?」
「鷹村、島では色々と世話になった。礼を言う。」
「礼はいらない。俺が勝手にやっただけだし、仲間なら助けるのは当然だ。」
「そうか。」
箕輪は隣に座ると、ふぅ、と一息ついて空を見ながら話し始めた。
「正直、お前達には感謝している。俺達はお前達が来なければ全員死んでいただろうな。」
「それは「これは俺の独り言だ。勝手に聞いててくれ。」…あぁ。」
「俺は、俺達は先生のやり方に従うしかなかった。先生の"独裁"に従う事くらいしかな。俺が出来た事と言えば碓氷が女に手を出さない様にする事くらいだ。」
大雅は箕輪の言葉をただ静かに聞いていた。
「それに、織部の虫に関する知識にも驚かされたが、お前の力にも驚かされ、助けられた……全くこんなガタイしてるのに情けない事だよ。」
「……。」
「すまなかったな。こんな独り言を聞かせてしまって、俺はそろそろ戻る。お前も早く「箕輪。」ん?」
「助けられたのはこっちだ。ありがとうな。」
箕輪にそう言うと、彼は一瞬驚いた顔になるが微笑むと船内に帰っていき、大雅も空を見上げて物思いに更けていた。
すると、突然頭の中に東野小島で聞こえてきた声が響いた。
新しいスキルを獲得しました。
戦闘形スキル。
・投擲術
・強打
・追跡
・見切り
・回避
・ステップ
・隠形
・間合い
・命中
・踏み込み
・体幹
・フェイント
・速射
・踏ん張り
・騎乗戦闘
・回り込み
・捕獲
・手加減
・探索
・広域化
特殊スキル
・魔眼:透視
・魔眼:遠視
・魔眼:千里眼
・魔眼:看破
「(なに?この馬鹿みたいな数のスキルは?というか、これって全部スキルなのか?)まぁいいか、使えそうだし。」
そう呟くと大雅は自室へと戻っていった……。
〜〜〜。
桃崎Side
巡視船内にあるシャワーをお借りして、久々に身体をキレイにしながら鼻歌を歌っています。
あんな状況からやっと開放されたと思うと、心から安堵いたしましたわ。
それにしても、鷹村大雅だったかしら。
あんな強い方、初めて見ましたわ。
あれだけの人物がクラスメートだなんて、何故気づかなかったのかしら。知っていれば私の護衛にしたというのに。
気持ち悪い大きなムカデ、恐らく人では倒せないであろう怪物を彼は倒してみせた。それに、同い年のクラスメートでは感じられない程の潜在能力の高さも感じられた。
正直に言えば、欲しいの一言ですわ。
それに鈴木さん達からも聞きましたが、あの野蛮猿な赤毛の女……確か神野さんだったかしら。
彼と仲がよろしいとか……あんな野蛮な方には勿体ないと思いましたわ。
「(彼が最初に私と会っていれば、骨抜きにしたのに。)……いえ、まだ間に合いますわ。今からでも、私の魅力で骨抜きにしてみせます。そうとなれば!」
策を思いついた私は、着替えると鷹村の部屋に向かうことにしました。
鷹村、覚悟していなさい!
ちょい短いです。
何かあれば感想などお待ちしております。