三浦真美、彼女の大雅への思いとは?
オオアナコンダ。
ボア科アナコンダ属に分類されるヘビ。単にアナコンダと言った場合、大抵は本種を指す。本種は一般に人食い大蛇として恐れられており、巻き付かれて絞め殺されたという例は多く、牛や豚といった家畜を襲って食べてしまうこともある。
本来は熱帯雨林の水辺に生息し、夜行性で、昼間は川の浅瀬や水辺の枝等で休む。体重が重いため特に成蛇では陸上での動きは鈍く、水中によく入る。
食性は動物食で魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類等を食べる。
大型の個体ではカイマンやジャガーの捕食例もあるが、逆に彼らの餌食となることも少なく、水中や茂みの中等で待ち伏せ、通りかかった獲物を素早い噛み付きで捕らえ、長い体で巻き付いて締め上げる。
そして、大きさとしては雌の方が大きい。
〜〜〜〜〜。
真美side
「(何、これ……ありえないよ。)」
大きな三メートルはありそうなカエルを丸呑みにして、何より私達なんて一呑みに出来そうな大きさの蛇なんて、聞いたことないし見たことなんてない。
というか、何なのこの蛇……明らかにビルより大きいし、私達のこと、食べようとしてるじゃん。舌をチロチロ出してるし。
へたり込んだ私の足に生暖かい水が拡がるのを感じていたけど、こんなの前にしたら無理だって。
「こ、この!化け物がぁぁぁ!!」
鷹村くんを睨んでたおじさんの一人がナイフを片手に向かっていったが、あの蛇は刺されそうになった時、まるで待ってたと言わんばかりに、そのままおじさんを締め上げた。
「あがっ……!?がっ……!?た、助け……」
ボキボキ、メシメシッと嫌な音が拡がり、潰されたからなのかおじさんの顔はパンパンに膨れ上がり、蛇は大きな口を開けて、おじさんを丸呑みにした。
「や、ヤバくねぇかこれ?」
美鈴がそんな事を言いながら脂汗を垂らしているけれど、ヤバいなんて状況はとうに過ぎてるよ。
カマキリに襲われそうになったと思ったら、今度はアナコンダなんて……。
そんな時、後ろからガサガサと音がして振り返ると、そこにはカマキリの群れがいて、こちらを見ている。
その数はおよそ10匹はいる。
「う、嘘……!?アナコンダだけじゃなく、カマキリまで!?」
「は、はは……前門の虎、後門の狼っすか?
万事休すって、やつっすかね。」
「も、もう無理だよ……。こんなの、逃げ場もなにも無い……!このまま喰われてお終いなんだ!?」
「諦めんなって!?まだ何かある筈だよ!?」
「何があるってんだよ運動バカ!?こんなの、どうしようもないだろうが!」
みんなが戸惑い、諦めの声をあげる中で私も下を向いて頭を抱えていると、鷹村くんが話し始めた。
「みんな。俺が道作るから、全員で小学校を目指して走れ。」
『はぁ!?』
鷹村くんがまた無茶な事を言い出してきた。
「鷹村くん!?あなた何言ってるの!?」
「無茶ですわ!?後ろにはカマキリの群れ、目の前にはアナコンダ!こんなの、いくらあなただって!!?」
「ここで全員喰われて終わるよりマシだ。
それにこっちは病人がいるんだ、先を急いだ方がいい。
ここから小学校まではどれくらいだ、無雲さん。」
「ざ、ざっと15分位じゃ。」
「よし分かった。なら俺がカマキリの方に蹴り放つ。
そうしたらすぐに走れ……嵐脚、剴鳥!」
鷹村くんが身体をその場で跳んで、後ろに向かって鳥の形をした何かを飛ばすと、カマキリ達はズタズタに切り裂かれて倒れていった。
「走れ!!!!!!」
鷹村くんの声に反応して、辺りを見渡すと鷹村くんはアナコンダと戦っており、他のみんなも鷹村くんの方を見ながらではあるけど、無雲さんの後に着いて走っていた。
私もなんとか立ち上がって、鷹村くんの方を見ながらみんなの後を追った。
「(鷹村くん……。)」
「鷹村くん、大丈夫かな!?」
「そんなの気にしてられる状態かよ!?大雅なら大丈夫だと思うし、案外ひょっこり出てきたりするかもよ!」
「俺達がまず すべき事は鷹村の言ってた場所、この島の小学校を目指す事だ!そこで待っていれば必ずあいつはくる筈だ。信じて待つぞ!」
箕輪くんの言葉にみんなが頷く中、私は鷹村くんの事が気になっていた。
鷹村くんはここに来るまでにかなり無理をしているし、彼だって人間だもの、疲れないわけが無い。それに、もし彼が返って来なかったら……。
そんな事を考えると、嫌な想像をしてしまう。
それは鷹村くんが、私達を逃したことで死んでしまった事や、私達を見捨てて逃げた事だった。
けど、鷹村くんとは少ししか話してないけど、彼は見捨てて逃げたりもしない。
必ず、私達の所に帰ってくる……必ず!
そんな事を考えていると、私達は無事に小学校へと到着し、葵さんを休ませる事になったが、私達は島の人達から歓迎されてはいなかった。
文句は言われ、嫌々であったが匿ってもらえたが……私は鷹村くんが心配だった。
「(助けに行かなきゃ!)」
アキラくんと涼子さんが預かった荷物の中から、鷹村くんがあの2人から奪った猟銃を取ると、下駄箱に向かう。
「三浦さん?」
「何してるんだ、猟銃なんか持って?」
入り口に向かっていると、その途中で鈴木さんとキャプテン(松岡さん)に鉢合わせた。
「……鷹村くんを探してくる。こんなのしかないけど、何か出来る事があると思って。」
「1人で行くなんて、無茶だよ!あたしも行く!」
「わ、私も行くよ!」
「っ!キャプテン、鈴木さん!ありがとう!」
私は2人と一緒に小学校を出て、鷹村くんを探しに戻った。けど、鷹村くんがあの場所にいるとも限らないし、こちらの武器は猟銃1丁、あとキャプテンのナイフだけ。
正直心許ないけど、無いよりはマシだと思う。
「もうすぐ鷹村のいる場所だ!」
「鷹村くん!」
そして、鷹村くんがいるであろう場所にたどり着くと、そこで見えたのは……ズタズタに倒されたアナコンダとカマキリ達の死体と、朦朧としている様子で倒れている鷹村くんだった。
その身体は傷だらけで、何より手や足には大きな切り傷が沢山あり、制服もボロボロになっている。
その姿を見て、私は彼に駆け寄った。
「っ!鷹村くん!!鷹村くん、大丈夫!?」
「う……三浦、さん……松岡さんに、鈴木さんも……なんでここに……?」
「心配になってきたの!大丈夫?!立てる!?」
「はぁ、はぁ……アナコンダは、なんとか……倒せたんだが、途中か……ら、カマ、キリ……の、群れが来て。ハハッ……苦戦しちまった。」
「そんな事良いから、早くみんなの所に行こう!!キャプテン、手伝って!」
「わ、分かった!」
鷹村くんの左を支え、キャプテンが右を支えてくれて、鈴木さんは猟銃を持って辺りを警戒してくれている。
道中、幸いにもカマキリは襲ってこなかったけど織部睦美が言っていた血の臭いで虫が集まってくるかもしれないと言っていたから、辺りを注意しながら彼女達は小学校に向かった。
そして、小学校に辿り着くと大雅は葵の隣で寝かされる事になり、その傷を見て全員が驚いていた。
「大雅の奴、本当にアナコンダとカマキリを……。
無茶するっすね……。んで、大雅の容態は?」
「今は眠ってる……傷が酷くて、治るのに時間がかかるかもしれないって、涼子さんは言ってた。」
甲斐の言葉に宮園が返し、鳳翔と海保のメンバーは安堵した。
「すぐに逃げれば良いのに……無茶をする方ですわ。」
「んで、真美は?」
「三浦さん、鷹村くんの看病してるわ。私達はそれぞれで動きましょう!これ以上、鷹村くんに無茶をさせないように!」
千歳の言葉に一同が、頷く。
その様子を見ていた双子の女性が怪しく笑っていた。
「織部睦美……虫博士の女の子。それと、鷹村っていう男の子。どう思うアキ?」
「仲間に欲しいなぁ。居たら楽しいだろうね。ミキ。」
「どうする?」
「片方捕まえちゃおうか?」
双子の悪戯心が睦美と大雅に迫る?
そして、巨大な影が小学校へと迫っているのであった……。
さぁ、次回はどうなるんでしょうね!
大雅は重傷!睦美たちはどう動く!?
脱出できるのか!?
次回、超獣大乱闘……アイドルと双子(仮)?