対魔忍アサギ〜恍惚の淫乱絶頂〜 作:VitaminC500g
あれから数日後。恭介はまた井河家を訪れていた。明日、アサギは任務に立つ。その最後の見送りとして出向いたのだった。
井河家のインターホンを押すと、家の奥からドタドタと足音が聞こえてきた。
「はぁーーーい!どちらさまですかって…あれ?沢木兄ぃ?」
元気よく出迎えてくれたのはアサギの妹「井河さくら」だった。人懐っこく笑うその顔は明るい性格を伺わせる。またその容姿も姉のアサギに引けを取らないプロポーションをしている。
出迎えてくれたさくらだったが、直ぐにキョトンとした怪訝な顔を恭介に向けた。
「こんにちは、さくらちゃん。アサギはいるかな?」
「うん。いるけど……」
「けど?」
恭介の心中に暗雲がかかり始める。さくらは次に発する言葉を言い淀んだ。この状況を飲み込めていないようだった。
「道場で沢木兄いと一緒にいるはずなんだけど……」
「僕と?……さくらちゃん。悪いけど勝手に上がらせてもらうよ」
「あ!ちょっと!?沢木兄い!」
さくらの制止も聞かず、恭介は井河家に上がり込む。目指すはつい先日、激しく愛し合ったあの道場。そこでアサギは今、恭介を騙る者と面会している。
恭介は己の中で渦巻く悪い予感が外れてくれと願った。
「これは……」
アサギはいなかった。道場はもぬけの殻。しかし、恭介の視線は床に釘付けになっている。まだ乾き切っていない、ベットリとついた鮮血だ。
「ちょっと待ってよ!沢木兄いってっえっ?これって……血?しかもこの血って……」
後から追いかけてきたさくらも道場の異変に気づく。さくらは床についた鮮血をマジマジと見つめる。
「さくらちゃん…この血がなんなのかわかるのかい?」
「うん……これ、血文字だよ。井河家のものだけが読める……特別な暗号」
一見するとただの血溜まりに見えるそれは、何か意味が込められていた。さくらがその血文字を読み取っていくと、顔色が見る見る青ざめていった。
「そんなっ!?……お姉ちゃんっ」
「さくらちゃん。僕にも教えてくれないか?この血文字の意味を」
「私たちに、警告してる。朧が生きているって……それでお姉ちゃんは……捕らえられたって……」
さくらの声は震えていた。気丈に振る舞ってはいるが、今にも泣き出しそうだった。
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カオス・アリーナ
それは朧が主催する闇の闘技場。出場戦士は全て女のみ。時には殺人さえも許される過激なルールと、敗者への陵辱ショーがこの闘技場の売り物だ。人間を堕落へ導いた上に、莫大な利益も得られる非合法の格闘ショー。魔界の住人たちにとって、実に好都合な闇ビジネスだ。
アサギが連れてこられたのは、その闘技場に隣接する薄暗い一室だった。
コンクリートがむき出しの壁。赤錆の付いた鉄格子。壁に取り付けられた道具棚には、鞭や焼き鏝といった拷問器具に混じって、さまざまな淫具が用意されている。まるで前近代的な拷問部屋といった様相だ。
その部屋の壁にアサギは繋がれていた。紫の戦闘スーツを着て、鎖で繋げられた革枷が両手首と両足首に嵌められている。
「ずいぶんと念の入ったことね。そんなに私が怖い?」
アサギはX字型に開いた無防備な姿を取らされているにも関わらず、目の前の人物を挑発した。
「楽しかったわよ……道場でのあれは。刎ねられた首の傷が癒えるようだったわ」
胸元が大きく開けた真っ赤なドレスを身に着けている。彼女こそ朧忍軍を束ねる頭領・朧である。
アサギは朧の術中に嵌ってしまった。朧は恭介へと肉体ごと擬態してアサギに接近したのだ。アサギはそれを見破れなかった。女としての幸せを求める心が、最強の対魔忍アサギの警戒心を曇らせた。
「あの最強の対魔忍アサギがこうも簡単に捕まるなんて。愛というのは本当に女を隙だらけにさせるのね」
「そんなことを言うために、私を捕まえたんじゃないでしょう……さっさとやることやったらどうなの?」
「もう少し、あなたの強がってる姿を見ていたいのよ。無様な負け犬の姿をね」
アサギの挑発に朧は乗ることなく嘲笑してみせる。うっとりした表情で、朧はアサギに向かって手を伸ばす。
「んあっんっ!?」
その手のひらが、アサギの美巨乳に深々と喰い込んだ。五本の指が蛇のように絡みつき、スーツ越しにアサギの爆乳を締め上げる。アサギは一瞬、眉を歪めた。朧はむず痒さが苦痛に変わる、その一歩手前で甘揉みを始める。
「なあに?この胸?あなたたち、よっぽど乳繰り合ってたのね。触っただけでわかるメス豚おっぱいじゃない」
「そんなこと、お前には関係ないっ!」
淡い快感が胸からじんわりと広がっていく。恭介とのまぐわいで開発されきった淫靡な肉体は、否応もなく敏感に反応してしまう。
「ふふっ……ふふふ……彼氏さん、かぁわいそっ」
朧は何度かアサギの胸を弄んだ後、名残惜しそうに手のひらを離した。
「形もサイズも申し分ないし、感度も良好。よっぽど彼氏さんに可愛がられたのね。ここまで育て上げた淫乱ボディも、これから二目と見れないくらい、ズタズタになっちゃうなんてね。」
朧が合図をすると、鞭を持った大柄な男が室内に入ってきた。
「革に鉄線を編みこんだ特製の鞭よ。普通の人間なら、十回も打てば骨まで剥き出しになる……対魔忍様は何回ぐらい持つのかしら?」
朧が男に視線で合図を送った、その直後。
ビヂィィィィィィィッ!
「んぐっ!?……うぅっ!」
放たれた一撃が、アサギの胸を打ち据えた。 戦闘スーツが弾け飛ぶ。その下にある巨峰が千切れそうなほど激しくたわむ。前日に行った恭介との房中術なければ、一撃で肉を削いでいただろう。
それでも、苦痛を完全に消し去ることはできない。ぢくぢくと神経を突き刺す痛みに耐えながら、アサギは朧を睨みつけた。
「ホホッ!衣装破けちゃったわね?でも大丈夫よ。代えの衣装は用意しているから。あなたには私のショーに、戦士として出場してもらわないといけないもの。対魔忍アサギとして、悪に負ける正義の味方役でねぇ?」
ビヂイィィッ!
叩き込まれる二度目の鞭打ち。重い衝撃が太腿に叩き込まれ、アサギの身体がガクンと崩れる。
「んぐ……ぐっあぁ……っ」
「あらあら、だめじゃない。今からそんなにへばってたら、いい試合ができないわ」
朧は笑いながら、アサギの胸を鷲掴んだ。今度は、じゃれあうような手つきじゃない。赤く腫れあがった傷に爪を立て、五本の指を乳房に食い込ませるように。
「んんんぐっ……がぁ……あっおっ朧おぉっ……!」
「殺したい?私を殺したい?でもそれは決してできない。ふふっ……」
朧は満足げに笑った。逆にアサギの顔は、怒りと屈辱で醜く歪んでいた。
しかし、直ぐにそんな自分を戒める。冷静さを失うことは敗北への入り口。必ず反撃のチャンスは訪れる。針の穴ほどの活路を見逃さないために、アサギは氷のように冷徹な心を取り戻した。
そんな心の変化を見抜いたのだろう。朧は怪訝そうにアサギの顔を覗き込んだ。
「……何その目?立場をわかっているの!」
「立場?もうすぐ、あなたが私に首を刎ねられるということ?あの時のように」
その言葉に、朧の表情が一瞬で変わる。邪悪で鋭く、冷たい表情だ。
「……冗談にしては、笑えないわね。泣き叫んで哀願すれば、もう少し優しくしてあげようと思ったけど!」
朧は男から鞭を奪い、二度、三度、繰り返しアサギを打ち据えた。
ビヂッ! バヂイィ! ビシイィィィ!
容赦の無い打擲が繰り返し放たれる。一撃ごとに重い鞭が身体に食い込み、スーツを裂き、肌に赤い傷痕が刻まれていく。
「ぐッ!?あぁ……ふっふふっ……」
数え切れないほど降り注ぐ鞭打。それを浴びながら、アサギは口元を歪め笑みを浮かべていた。
「何がおかしい!肌が裂ける痛みが気持ちいいのか?このブタ!」
朧の鞭が一際激しさを増した。朧にとって三年前の敗北は、心に癒えない傷を残していた。軽く突いてやるだけで、たちまち激情に駆られてしまう。
道場でアサギを嵌めた時の朧は、冷静な策略家だった。だが今はそうじゃない。ただ感情に任せて暴れているだけの愚かな女だった。
「ああぁ!ぐっ!ふふふっ……」
「そのふざけた笑いをやめろ!虫酸が走る!このっ!」
アサギはそこに勝機を見出した。朧の心に傷があるなら、そこを抉り広げる。そうして逆上させれば、いつか必ず隙ができるはずと。
「この馬鹿女め!思い知れ!私を誰だと思っているの!?はぁっはぁっ。」
怒りにまかせ、全力で鞭を振るっていた朧の息が乱れ始めた。
「うっくっ……あら?疲れたの?後ろの部下に代わってもらって少し休んだら?ふふふ……」
「うるさい、黙れ!」
もう、朧の身体の中には怒りの感情しかなかった。怒りに任せ何度も鞭を振るう。
ビシィンッ!バシィンッ!ビヂッ!バヂィッ!
一振りするごとに戦闘スーツが裂け、アサギの美しい肌がドンドンと露わになっていく。赤く腫れて傷ついていくアサギの姿は何とも被虐的官能さを放っている。しかし、アサギの強気な顔が崩れることは決してなかった。
戦闘スーツが完全に弾け飛び、一糸纏わぬ姿になったころ。ついにアサギは気を失った。しかし、朧を中傷した笑みだけは気を失っても崩さなかった。
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後日。朧は部下に命じ、全裸になったアサギの身体に頑丈な革枷を嵌めてゆく。両手首、両足首は鎖で繋がれ、首にも頑丈な首輪が嵌められた。それはまるで惨めな虜囚のような姿だ。
「お似合いね。対魔忍のアサギさま」
「それはどうも。こんな卑猥で羞恥心の欠片もない格好は、あなたのほうが似合いそうだけど?」
朧は昨日とうって変わって、余裕たっぷりにアサギの挑発を受け流す。
「あなたに苦痛はきかないみたいね。目玉を抉っても、四肢を切り落としても、そのへらず口は治りそうにないわ」
「あら、嬉しい。殺戮集団の頭領にお気遣いいただけるなんて」
アサギの皮肉を聞いて、朧は軽く嘲笑する。
「苦痛がダメなら、快楽によってアナタを調教するわ。いやらしくて、淫らで、男達の肉棒がないと、泣いておねだりするようなメスブタにね」
凌辱による拷問。その覚悟をアサギとうの昔にしていた。対魔忍として活動していた頃から。苦痛も快楽も、体内の気をコントロールして感覚を制御するのは対魔忍にとって基礎中の基礎。快楽責めなどでアサギを堕とせるはずがない。
しかし、それでもアサギは貞操をまもりぬいてきた。全ては愛する恭介のため。最強と言われるまで強くなった理由でもある。
「ずいぶんと余裕ね。好きでもない連中に汚れるっていうのに……それとも?心までは絶対に墜ちない……とでも言いたいのかしら?」
まるでアサギの心を見透かしているように、朧は紅く長い舌をチロリと出した。
「たしかにそうでしょうね……だから効くようにしてあげるわ。今からあなたの肉体を改造してあげる。快楽に素直になるようにね……」
朧の余裕に満ちた表情。アサギは不覚にも不安を覚えた。
アサギが連れてこられたのは、ノマドが保有する研究室だった。壁も天井も濡れた粘膜で覆われ、部屋全体がピクピクと脈動している。まるで巨大な生物の中にいるかのような異常な空間。
「今からあなたの肉体を作り変えてあげる。人間の技術と魔界の技術が合わさって生み出された、生命操作の技術を使ってね」
朧の周りには、白衣を着た研究者風の男が数人付き従っている。
「実はね、私が生き返れたのもその技術のおかげなのよ」
朧は小さく優しく、アサギに呟いた。
「でも安心して。あなたを魔物にするわけじゃないわ。何をしても快楽を感じるように神経組織をちょっといじるだけ。触れられただけでも絶頂を感じるようにね」
「そんな事っ!許さなっ!うぐぅっ!?」
言い終えるよりも早く、朧の拳が腹部にめり込んでいた。まるで獣に殴られたかのような衝撃だった。
「バカね、私が許すのよ。普通の人間なら快楽で発狂するだろうけど……」
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それが夢なのか現実なのかもアサギにはわからない。ただ幾人かの男たちが何か話していたことだけは聞こえていた。アサギの頭はボヤけ、彼らの話を理解することはできなかった。
「改造」……「被験体」……「約一〇〇〇倍から三〇〇〇倍に」……「発狂」……「約一週間」……
会話の断片だけが頭に焼き付く。肉牢の中央で、アサギは宙吊りになっていた。後ろ手に縛られ目には目隠し。全裸で脚をM字型に開かされた無様な格好だ。
「いい子ね、アサギちゃん。次に会うときは、素敵な牝ブタちゃんになってるわ」
朧がアサギの頬を撫でながら、耳元で優しく囁く。その直後、アサギの口内にヌルヌルした細長い肉のチューブが押し込まれた。
「んく……う……けふっ……」
「だめよ?アサギちゃん。素直に喉を開いて。」
その声に命じられるまま、アサギは咽喉を開いた。アサギは朧の傀儡の術にかかっていた。そうして肉のチューブはするすると滑り込んでゆく。続いて、下半身に何かが押し当てられる。
「くふっ……おっおぉ……」
肉のチューブがもう一本、アサギの下半身に空いた穴に押し付けられていく。それらはアサギの肛門を強引にこじ開け、内部に侵入していく。
「んごおぉっ!?おふぅ!あっあがああっ……」
痛みと汚辱感で、アサギは宙吊りのまま身悶えた。手足を縛る革ベルトがギチギチと鳴る。首に繋がれた鎖がジャラリと音を立てる。
「だめよ、暴れちゃ。ほら、痛くないでしょう?」
またも朧はアサギへ優しく囁いた。とたんに下半身から苦痛が消え、アサギの心に再び平穏が訪れる。
「これでしばらくは大人しくなるわ。さっさと準備を進めて」
アサギの身体に悍しい装置が次々と取り付けてられてゆく。肛門には手首ほどの太さの肉のチューブ。秘部の膣と尿道には太い二本の触手。グロテクスな肉管が次々と捻じ込まれていく。美乳には吸盤のようなものが被せられ、乳首をキュウッと吸い上げられる。
「それじゃ、しばらくのお別れよ……じゃあねぇ」
そう言い残し、朧は部屋を去っていく。直後、アサギが吊られている肉牢の中にトロリとした液体が大量に流れ込んでくる。人肌ほどの温度の液体がアサギを飲み込んでゆく。肌がピリピリ痺れていく。まるで表皮を覆う神経の、ひとつひとつを焼かれているかのよに。熱い液体が毛穴を通して、アサギの体内に浸透してゆく。
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アサギは闇の中にいた。いつからここにいるのか。感覚が麻痺してわからなくなっていた。自分が起きているのか寝ているのかすらわからない。
(私は変わってしまうのだろうか……?この闇が終わるとき、私という存在も消えてなくなってしまうのだろうか……?だけど、彼だけは……恭介だけは忘れたくない……けれど、変わってしまった私を、彼は愛してくれるだろうか……?……もしも、彼に見捨てられたら……私は……もう、生きていけない……恭介……あなたに会いたい……)
最終話投稿は明日の夜を予定しております