※この作品はR-18です。

脅威の吸収冒険者 ~ラルゴの這い上がり珍道中~   作:ターキン

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第15話 最悪の出会い ♡

――キンッ!

 

 突然襲い掛かった赤髪の男を前に、ケヴィンは太陽の紋章の入った鞘から剣を抜き、攻撃を受け止める。

 その様子を見たネリーは、慌てて手にした杖に魔力を込めた。

 

「ケヴィン!」

「よせネリー! 彼は僕に用があるみたいだ」

「ちょ、アンタ! だからって!」

「それに! 僕の腕を侮ってもらっては困る!!」

 

 そう言ってケヴィンは受け止めた剣を弾くと、そのまま流れるように斬撃を放った。

 

――ビュンッ!

 

 しかし赤髪の男は難なくその一撃を躱すと、大きく間合いを取った。

 

「なに? 今のアイツの動き!」

「ぬぬ……こうも簡単に見切られるなんて、ちょっとショックだな……」

 

 そう言いながらケヴィンは自身の魔力を練り上げていく。

 

「アンタ、フリントね? 知ってるわよ、昇格試験の時にアンタが受かってるところ見たんだから」

「別に隠しているつもりはない。 何ならお前達全員で掛かって来ても構わないが?」

「アイツはああ言ってるけど、どうするのよケヴィン?」

「不用だ、彼の狙いはあくまで僕。 ならば全力でお相手しよう……――エンチャントライト!」

 

 そう呟くと同時に、眩い光がケヴィンを包み込んだ。

 近くにいたネリーは、余りの眩しさに目を覆ってしまう。

 

「面白い。 ――エンチャントファイア」

 

 対する赤髪の男、フリントも自身を燃え上がる魔力で覆った。

 

「あの技……」

「行くぞフリント!!」

 

 そのままケヴィンは間合いを詰め、剣を振るう。

 対するフリントは、放たれる斬撃を1つ1つ無駄の無い動きで捌いていく。

 

 その様子を、道行く者達は固唾を飲んで見守っていた。

 

「速い……これが白金級の剣士同士の戦いなの?」

 

 両者は全く引かない。

 ケヴィンは更に、自身の剣に魔力を込める。

 

「――太陽剣(ソルブレイド)」!

 

 剣身が眩い輝きを放ち、ケヴィンは僅かに間合いを離した後……

 

――大きく剣を振り下ろした。

 

「あまい」

「何ッ!?」

 

 フリントは振り下ろされた攻撃を剣で受け止めると、そのまま巻き上げるようにしてケヴィンの剣を放り上げた。

 そのまま飛ばされたケヴィンの剣は勢い良くネリーの横の地面に突き刺さる。

 

「ひあっ!?」

「まだだ!」

 

 そう言ってケヴィンは背中に背負うもう1本の剣に手をかける。

 そして追って来るフリントの攻撃を、鞘に入ったままの剣で受け止めた。

 

「どうした? 抜かないのか?」

「ぐう……」

 

 フリントは早く剣を抜けとばかりに、受け止めるケヴィンに剣を押しつけていく。

 そこに、不意に飛来した斧がフリント目掛けて飛び掛った。

 

――カンッ!

 

 フリントはこれを打ち払うと、再びケヴィンとの間合いを大きく取った。

 その間を割って入るように、ラスターの女戦士カーラが現れる。

 

「面白そうなことやってんじゃんか、アタシも仲間に入れろよな」

「よせ、カーラ」

「な、なんだよ? アタシにもやらせろ!」

「フリント……君の目的はこれだろう?」

 

 そう言ってケヴィンは、手にしたドラゴンの紋章が入った鞘を見せ付ける。

 

「そのとおりだ。 その紋章が持つ意味を、知っているか?」

「い……いや?」

「わかった、教えてやる。 その剣を咥えたドラゴンの紋章(シュヴェーア・ドラッヘ)は、レガリアの将校のみが持つ事を許される特別な印」

「レガリア……? 北の帝国か」

「何も知らなかったようだな。 どうりで剣を抜かないわけだ。 いや、抜けないのか」

「……悔しいが、その通りさ」

 

 ケヴィンがそう言うと、フリントは静かに剣を収めた。

 

「剣を交わしてわかった、お前はレガリアの者ではない。 では何故そんな物を持っている?」

「これは僕の親友が残していった大事なものなんだ。 使えないからと言って、手放せるものじゃない」

「親友……? そうか」

 

 そう言うと、フリントは街道に向けて歩き出した。

 

「何処へ行く気だ」

「恐らく目的はお前達と同じだろう。 邪魔をしたな」

 

 その言葉と同時に、フリントの周りに大きな炎が渦巻いた。

 

「な、待て!」

 

 ケヴィンの静止も空しく、気づけばフリントの姿は消えている。

 

「消えた!? なんだったのよアイツ?」

「わからない……この剣、レガリアと関係していると言っていたな。 彼にとって、とても重要な物なんだろう」

「それ、ラルゴがアンタ宛に残していったものよね? アイツと関係あるのかしら?」

「わからない……」

 

 ケヴィンは、地面に刺さっていた自分の剣を鞘に納める。

 すると、どこか遠い目をしているカーラに気づいた。

 

「カーラ、どうしたんだ?」

「今の奴……似てなかった? ラルゴに」

「確かに彼と似たような技を使っていたが……余り珍しい技でもない」

「アンタの光る技のほうがよっぽど珍しいわよね」

「別にそう意味で言ったわけじゃない、茶化さないでくれ」

 

 そう言ってケヴィンは、鎧についた埃を払った。

 

「それにしてもまさか、アンタが剣で遅れを取るなんてね……」

「世の中には僕達より強い者がごまんといるってことだね、精進しなければ」

「ポジティブねぇ、アンタ」

 

 そう言いながら、ラスターの一行は再び街道へと進み始める。

 

「にしても今ので大分遅れちゃったわね。 ただでさえ遅れてるのに」

「いつも一言多いな君は……しょうがないだろう?」

「まあ、怪我がないようでよかったわ。 ひょっとして手加減されてたりして」

「言うなネリー、僕も気にしてるんだ」

「冗談よ冗談、流石にアンタ相手に手加減できる白金級冒険者なんていないわよ」

「うーん……本当にそうだろうか、だといいな」

「その意気よ。 それじゃ気を取り直して、ノトスへ行きましょう」

「りょーかい、それじゃしゅっぱーつ!」

 

 そう言って、カーラはまたも爆速で歩き始めた。

 

「ちょ、待ちなさーい!」

「ペースを考えろ、ペースを!」

 

 

 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 

 

――エアの器の少女を連れ去ったハイオーク。

 その臭いの痕跡を辿って、ラルゴとウルはけもの道を突き進む。

 それから進む事数分、二人はオークの巣と思わしき大きな洞穴の入り口へと辿り着いた。

 

 

「ウル、よくやった!」

 

 俺が労いの意味を込めてウルの頭に手を乗せる。

 すると、ウルはぶるると身体を震わせ、息を荒くした。

 

「おにい、ちゃん……」

 

 ウルが目を潤ませてこちらを見上げてきた。

 尻尾がはちきれんばかりに左右に振られている。

 ひょっとしてこの行為、亜人に対して何か特別な意味があるのではないか?

 

 と思ったが今はそれどころではない。

 俺はウルに魂結刃(ソウルフリーザー)と、サブ武器のナイフを手渡す。

 

「えっ……なに……?」

「ウル、ここから先は俺1人で行く。 中は絶対に危険だ。 だが、外も危険だ。 一旦ラグナレクの所に戻れ。 それでいざとなったら、それで自分の身を守るんだ」

「え、やだ……いっしょにいく!」

「ウル、何でもするって言っただろ? 命令だ、お前自身とラグナレクを守るんだ」

「うぅ……」

 

 ウルは狼耳をしな垂らせ、渋々了解した。

 正直1人にするのは不安だが、狭い洞窟の中に一緒に連れて行くよりは遥かにマシだろう。

 

「行け、ウル! GO!」

「……わふっ!」

 

 ウルは一目散に水場へと走り出した。

 

「待ってろよ、すぐにエアを連れて戻るからな!」

 

――こうして、俺はハイオークの巣へと足を踏み入れた。

 

 

――それから進む事数分。

 

 中は意外と整然としており、進むのにそう苦労しなかった。

 元々は盗賊のアジトか何かだったのだろうか。

 

 更に慎重に中を進む事数分、狭い道の先に木製の扉が見えてきた。

 

 俺は気配を殺し、そっと扉を開く……

 

――もわっ

 

「うっ!?」

 

 息が詰るほどの淫臭が俺の鼻を突いた。

 オークの体液には催淫作用が多分に含まれると言うが、こいつは凄まじい。

 

 俺は漂う淫臭に咽びながらも、中の様子に意識を集中する。

 すると、中から奴の低い獣のような唸り声が響いてきた。

 

「グオオ……グオオ……グルル……」

 

 部屋の壁に掛けられた松明がバチバチと音を立てている。

 それに映し出されたのは、中央の寝台の上に横になったエア(仮)。

 

 そして、それを前にして息を荒げる、通常のオークよりも更に1回りは大きい黒いオーク。

 奴は目覚めないエアの上体を起こすと、纏った革と布の織り交ざった冒険者服に、大きな黒い手を掛け――

 

――ビリィッ!

 

 腕の力だけでそれを引き裂いた。

 ぷりん、とエアの白い乳房が露わになる。

 ハイオークの息は更に荒くなり、今度はエアのズボンへとその魔の手が伸びる。

 

 まだだ、今仕掛けるのは得策じゃない。

 俺は目を凝らして仕掛けるチャンスを窺った。

 

――ビリビリビリ!

 

 エアのズボンが真っ二つに裂け、すらりとしたエアの足が曝け出された。

 最後の砦である薄桃色の下着は、心なしか湿り気を帯びているように思える。

 

「グルルルルル……ウオオオオオア!!!」

 

 興奮が頂点に達したのか、奴が股間にぶらさげたえげつないデカマラを屹立させた。

 そしてエアの下着を破り捨てると、そのドデカイ肉棒をぴっちりと閉じた秘所へとあてがう。

 

(それは、それは許されん!)

 

 炎熱系の魔法は密室では危険だ、こちらに視線を向けていない以上フラッシュレイも効果が薄い。

 ならば、これしかない。

 

 バチバチと電気を帯びた左手を額に当て、放つ――

 

「――スパークレイ!」

 

 額から放たれた稲妻が、真っ直ぐにハイオークの腰部を貫いた。

 同時、ハイオークが雄叫びを上げる。

 

「グオオオアアアアアッ!!!」

 

 突然、刺激を与えられたハイオークがのけぞったかと思うと……

 

――ドビュッ! ビュッ! ビュッ! ドルルルルルル!

 

「は?」 

 

 凶悪な肉棒の先端からまるで泥のような白い精子が、寝そべるエアに向かって降り注がれた。

 まるで花に向かって口を狭くしたホースから水を浴びせかけるような、そんな勢い……

 

 いや、最悪の事態は防げた!

 俺はすぐさま駆け出し、剣(トリリオン)を抜き、ハイオークの無防備な背中へと突き立てる。

 

――ザシュッ!

 

 が、咄嗟にデカブツが身を引き致命傷を免れる。

 しかし、ここまでは予測できた。

 俺は空いた右腕を、ハイオークの首筋に向かって伸ばす。

 

「グオオオオオッ!!!」

 

 興奮したハイオークの左手が、俺の右手をガッチリ掴んだ。

 握力比べか、面白い。

 

「うおおおおお!!!」

「グオオオオオ!!!」

 

 俺の気合の叫びと同時に、右手が黒化する。

 

「発動した!?」

 

 先ほどは全く反応の無かった右腕が、猛烈な勢いでハイオークの魔力を吸収し始めた。

 

「ならば……略奪(ソウルスティール)!!」

 

 そのままオークの魔力を吸い尽くす……

 

――ドシン

 

 魔力を吸われ、緑の肌に戻ったオークが音を立てて地面に崩れた。

 そしてまた、俺の中に力が沸き上がったのを感じる。

 

 なるほど、俺の力が発動したのは、相手に魔力の素養が無かったからだったのか。

 にしてもこいつ……魔力が尽きたら元の体色に戻った。

 ということは、この変化は後天的な物だったということか?

 とはいえ、

 

――ドゴッ! ザシュッ!

 

 念入りにトドメを刺し、部屋の外へと放り出した。

 いくら死んでるからといって、こんなのが目の前にいれば気が散るどころではない。

 

 俺は息を切らしながら戦いの後の興奮に身を委ねていると、ふと目の前のエアの姿が視線に飛び込んできた。

 

 服が左右に裂かれ、首から股まで、その白く透き通った美しい肌が露わになっている。

 そして、顔から足先のあちらこちらにまでぶちまけられたヤツの濃厚な白泥。

 形の良い乳房の先でツンと張った桃色の乳首と、やや小さめの乳輪。

 くびれた腰と、やや筋肉質な腹に浮かぶ縦長の綺麗なへそ。

 そして、ほんのうっすら生えた金色の陰毛に、ぴったりと閉じた秘裂……

 

「――!!」」

 

 ふと、俺の股間に疼きを感じる。

 湧き上がる情欲と共に、徐々に大きくなるそれから意識を背ける。

 止めておけ、無防備で意識の無い異性に手を出すなどと……

 そんな非道な真似を出来るはずがない、何故なら俺は冒険者だから。

 

 俺は邪な気持ちを振り払い、常備している使い捨ての布切れでエアの身体を拭う。

 邪な気持ちを振り払い、魔物に穢された少女の肌を丹念に拭き取っていく。

 邪な気持ちを振り払い、その美しい髪に絡みついた泥を、人形のように端正な顔に伝う泥を、唾液と共に口から顎を伝う泥を、丹念に丹念に拭き取っていく。

 

 一度鼻を近づければ、少女の臭いと混じった精液の淫臭が俺の脳に染み渡る。

 いかん、早く綺麗にしてやらねば。

 

 俺は水分を吸いすぎてぐずぐずになった布切れを捨て、もう1枚目を取り出した。

 首から股にかけて、広がった汚泥を残らず拭き取っていく。

 尖った乳首の先端から、大きく円を描くように拭き取っていく。

 その鳥肌立った乳房に触れると、柔らかな弾力と共に心臓の鼓動が伝わってくる。

 そのまま腹に布を走らせ、臍の穴に溜まった汚泥を穿り出す。

 

 そして、布切れを交換。

 そのまま下半身の清掃へと差し掛かり、愛液に混じった白濁を拭い去っていく。

 薄い陰毛が拭き取ろうと動く俺の腕をなぞる度、俺の心臓がざわつきだす。

 そして拭けども拭けども、少女の股から水音が鳴り止む事はない。

 

 俺は少女と向き合う形で、最後の仕上げに入る。

 いよいよもって理性に抑えが付かなくなって来た。

 それもこれも奴の体液のせい。

 この空気が孕む催淫作用のせい。

 早く終わらせねば、早く終わらせねば、早く終わらせねば……

 

 俺は少女の足に残った最後の白濁を拭き取ろうとした瞬間、力んでしまった……

 

――バチ

 

 電気が走ると同時に、少女の身体が跳ね上がる。

 起き上がった少女の体は、向かい合う俺の上半身にぶつかった。

 そのまま、しな垂れかかった少女が……

 

 

――ゆっくりと瞳を開いた

 

 

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