脅威の吸収冒険者 ~ラルゴの這い上がり珍道中~ 作:ターキン
――目を開けると俺は、ノトスの岬にある墓地を歩いていた。
風も音も無い、白黒の景色……
この感覚……あの時と同じだ。
「ラルゴ……」
ふと名前を呼ばれて振り向けば、そこには俺を凝視する1つの異形の姿があった。
「お、お前は……!」
全身から黒い炎を立ち上らせながら、俺に向かって歩いてくる。
「アと……」
逃げ出そうとするも、身体が言う事を聞かない。
「少しダ……」
そして、目の前に立った黒い異形が、俺の両腕をがっしりと掴んだ。
「アト少しで……」
掴まれた俺の両腕が黒く変色し、そこから黒い炎が燃え上がった。
「俺ハ……!」
そして、両腕から身体の中心に向かって、燃えるような感覚が徐々に広がっていく。
「う……うぁぁあああ!!」
やがて、俺の視界は黒い炎に呑み込まれた……
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「うぁぁあああ!?」
気づけば俺は、朝焼けが包む森の中にいた。
「ラルゴさん!?」
そんな俺をマーシアとウル、そして山羊の兜を被ったリリーが驚いた顔で見下ろしている。
「ラルゴ!? ぶ、無事ですの……?」
「ど、どうしたお前達……そんな顔をして……」
「うわああん!」
不意に泣き叫ぶウルが俺に抱きつき、全身に激痛が走った。
「うおおぉぉ……!」
「わふっ!?」
苦痛に悶える俺を見て、ウルが咄嗟に離れる。
「ラルゴさん、今治します……」
そう言ってマーシアは、寝そべる俺に手を添え、ゆっくりと魔力を込めていく。
「――
魔力の光が俺を包み込んだかと思うと、さっきまでの痛みが嘘のように引いていった。
「これは……治癒魔法ですの……!?」
治癒魔法……傷や痛みを直したり、麻痺や猛毒などを解消する魔法……
俺も噂でしか聞いた事がなかったが……こんな身近に使い手がいるとは。
「すごい……一瞬で痛みが引いたぞ……」
「うう、よかったです……」
そう言うとマーシアは、涙を浮かべながら俺に抱きついてきた。
「お前体……一体俺に何が起こったんだ?」
「わからないです……突然、ラルゴさんが大きな爆発に巻き込まれて……」
「爆発……そうだ! 発炎筒の煙に向かって、何かが落ちてきたんだ」
すると、リリーが意味深に呟いた。
「まるで、煙を目印に爆弾を落としたような……」
「馬鹿言え! レイジーがそんな事をする筈がないだろう……」
「にしても……あの爆発に巻き込まれて無事だなんて、奇跡としか言いようがありませんわ。 本当に、無事で良かった……」
リリー達の驚きようを見るに、相当な規模の爆発だったようだ。
「ところで、レイジーは?」
「来てないですね……」
「そんなまさか……俺たちを待っている間に何かあったのか?」
すると、リリーが静かに呟いた。
「ラルゴ、その方が裏切ったという可能性は考えませんの?」
「レイジーが? 馬鹿言え、あいつはずっと昔からノトスで受付嬢をやってるんだぞ。 俺を殺す理由なんて、あるわけないだろ」
「個人的に恨みを買っていたとか……」
「無い無い……多分無い」
そう言うと、リリーの中から小さなエアが飛び出してきた。
「ラルゴ、あなたが狙われる理由ならありますわよ」
「な、なんだ?」
エアは暗い面持ちで話し出した。
「わたくち達はインフェルノを追っている。 それを知ったあちら側の者が、刺客を放つということは想像に難くありませんわ」
「それじゃあまるで、レイジーとインフェルノが繋がってるみたいじゃねぇか」
エアは僅かな沈黙の後、答えた。
「そう……なのかもしれませんわね……」
「んな馬鹿な……だとしたらそいつは、ずっと昔から水面下で活動してたってことに……いや、待てよ?」
「どうしましたの?」
エアがきょとんとした表情で、俺に問いかけてくる。
「俺はずっと、インフェルノって奴が最近この世界に来たものだと思い込んでたんだが……そいつが動き出したのは何時の話だ?」
「ああ……わたくちがそれに気づいたのは、50年程前ですわね」
「ご、50!? 相当昔から暗躍してるじゃねぇか! なんでそれをもっと早く言わないんだ!」
「てっきり、伝わっているものかと……」
それで伝わるわけが無い。
今後はエアがそういった配慮がずぼらな性格だと割り切って行動しよう……
「それで……お前はもっと早く行動できなかったのか? 魔族の時間間隔はわからんが、人間で言えば50年って相当長いぞ?」
「しょ、しょうがないでしょう!?
「むう……ただこっちに渡ってくるのも楽じゃないってことか……」
「そういうことですわね」
何故かしたり顔になったエアが若干むかつくが、インフェルノが相当前から活動していたとなると話の前提がまるで変わってくるな……
「仮に冒険者狩りがインフェルノと繋がっていると考えると……グローリオ達のように、冒険者兼インフェルノの配下の奴が大量にいたって何ら不思議じゃない」
「そして、今回あなたを殺そうとしたノトスの受付嬢も……」
「いや、まだそうと決まったわけじゃないが……そういえば、ケライノー達はどうした?」
「あなたの仇を討つと言って、森の方に飛び立っていきましたわ」
「仇討ちとは……中々嬉しい事してくれるじゃねぇか……まあとりあえず、一回呼び戻すか」
ケライノーにもらった笛を吹こうとして気づく。
「……って、なんじゃこりゃあ!?」
俺に被されていたのは、ウルに貸していたフード付きの紺色の防寒着……そして、その下は……
「きゃあ! ラルゴ!?」
俺が立ち上がると同時に、リリーが目を瞑る。
「う、うおっ!?」
俺は裸一貫となっていた。
慌てて防寒着を腰に巻いて露出を抑える。
「マーシア! 俺の装備は……?」
「残っていたのはラルゴさんの銀の剣だけですね……」
そう言って、ボロボロになった
「おかしいだろ……俺の防具は炎耐性に気を配った物ばかりだぞ? ……というか、それで俺の身体が形を保ってるのすら疑問に思えてきた」
「ラルゴ、実は伝えようか迷っていたのだけど……」
「なんだリリー? 包み隠さず放してくれ」
「わかりましたわ……心して聞いて」
そう言って、リリーは重々しく語りだした。
「爆心地に取り残されていたあなたは、殆ど人の形をした炭みたいなものでしたのよ?」
「炭? じゃあ、その状態からマーシアが治癒魔法で治してくれたのか?」
「いいえ、私は何も……ただ……」
「ただ?」
マーシアは若干重い口調で語り出した。
「時間が経つに連れて、徐々に身体が再生していったんです」
「炭からここまで戻るなんて、再生ってレベルじゃねぇだろ?」
「そうかもしれませんね……ただ、この性質は私にもあります」
すると、リリーが驚いた声をあげた。
「ええっ!? あなたもでしたの!?」
「私は……聖女ですから」
「じゃあ、俺もどっかでマーシアの性質を受け継いでいたってことだよな……」
「もしやあの時……? いやそれとも……あの時でしょうか?」
「心当たりがあるんですの?」
……マーシアは俺とセックスした時の事を言ってるのかもしれないが、
再生と言えば、それ以前からそれっぽい事はあった……
恐らくは、俺の中のあいつが関係しているのだろうが。
「まぁ詳細は不明だが、生きてるから良しとしよう」
「あなた……本当にそれでいいんですの?」
「考えたってどうしょうもないだろう。 俺が並大抵の事じゃ死なないって事だけ覚えててくれればいい」
「なんだか複雑ですわね……」
ふと、横にいるウルを見て気づいた。
「ウル、ラグナレクの臭いを追えないか? 馬の臭いならわかりやすいだろ」
「そう思って何度も試したんだけど……わからない……」
ウルの鼻で追えるのも限界があるか……或いは、何か細工をしたのか……
「アエロたちを呼んでみる……何かわかったかも」
そう言うと、ウルは一番近くの大きな樹の上に駆け上り、大きく指笛を吹いた。
――それから暫くして、大きな羽音が近づいてきたかと思うと、ケライノーが飛び込んできた。
「ラルゴ!」
「うおっ!」
遅れてアエロとオキュペテーが、俺の前に姿を現した。
「凄い……ぴんぴんしてる……」
「丸こげだったのに……もしかして、脱皮した……とか?」
「馬鹿野朗、俺は人間だぞ!」
いや、最早俺は人間なのか……?
「なんにせよ、ラルゴが無事で良かった……ほんとに死んじゃったかと思ったんだから……」
「心配かけさせてばかりで本当にすまん……ところで、何か見つかったか?」
そう言うと、オキュペテーがはっとした顔で答えた。
「仇は見つからなかったけど……近くの森に無人の馬車を見つけたよ、高級そうなやつ!」
「……オキュペテー、詳しく話せるか?」
「うーんとねー、山羊の紋章が入ってる、高そうな馬車だったー。 鍵が開いてたから中も見たんだけど、空になった宝箱しか見つからなかったよー」
「ラルゴさん……」
マーシアが真剣な表情で俺を見つめてくる。
「間違いない……俺たちが乗ってきた馬車だろう」
「ラルゴ……だとしたら……」」
「信じたくはなかったが……レイジーは黒の可能性が高いな……」
「そのようですわね……そしたら、この後はどうしますの?」
「……当初の予定通りヴァリスに向かおう。 レイジーが黒だった場合、俺が報告したマルレーンの屋敷の情報が本部に伝わってない可能性が高い。 それに……マーシアの事も伝えないといけないしな」
「わかりましたわ。 今後は何処に裏切者が潜んでいるかわかりません、慎重に行きますわよ」
「ああ、同じ冒険者仲間を疑うのは忍びないが……仕方ない」
すると、リリーはハーピー達に向き直って声をかけた。
「それじゃあハーピーさん達、早速で悪いのだけれど、ヴァリスまでワタクシ達を運んでくださる?」
「もー、しょーがないなー」
オキュペテーが羽ばたきながら、リリーの肩を掴もうとする。
「待て待て、その前にやる事があるだろう!」
「やる事?」
「俺がこの格好でヴァリスに入ったら、変態の烙印を押されちまうだろうが! ……エア、あれできないか?」
「あれ? とはなんですの?」
「だから……あの全身タイツ出す魔法だよ!」
「ああ……でしたら、魔法の練習も兼ねてリリーにやってもらいますわ」
「えっ? ちょっ、エア様!?」
小さなエアは、驚くリリーの中に入り込んでいく。
そして、一瞬魔力の輝きを放ったかと思うと、リリーが独り事を言い出した。
「リリー、よく聞いて……ワタクシのイメージに合わせて、ラルゴに魔力を送り込むんですわ」
「わかりましたわ……エア様のイメージに合わせて……」
リリーの冷たい手甲が、俺の胸に当たる。
「あっ……」
――ビシッ!
反射的に飛んできた平手が俺の頬を打った。
「いってぇよ!」
「ちょっと、変な声出さないでくださる!? 集中が乱れますわ!」
「だ、だって冷たかったんだもん」
「もう、黙って!」
そう言って再度リリーは、静かに俺の胸に触れた。
「これが……ラルゴの魔力……」
「集中してリリー。 ラルゴの身体を、纏う様に……優しく、ゆっくりと……」
「うう……――
リリーの手から溢れた魔力が、俺の身体を覆うように広がり始める。
「お、おお……」
ハーピー達が珍しい物を見るように目を丸くしている。
――みちっ……ミチミチッ!
分厚いゴムのような魔力が、際限なく広がって……
「お、おい! リリー!」
視界が真っ黒になったかと思うと、急に息が苦しくなった。
「ど、どうしましょう! 止りませんわ!?」
「まだ魔力のコントロールがイマイチみたいですわね。 でも、初めてでこれだけ形ができれば上出来ですわ」
「うがーっ!!」
俺は顔を覆う魔力のゴムの塊を無理矢理引き千切り、気道を確保した。
「馬鹿野朗! 窒息するかと思ったわ!」
「ご、ごめんなさいラルゴ……」
「ラルゴ、リリーはあなたの為を思ってやっていますのよ? その態度はあんまりではなくて?」
目の前で反省したかと思うと、同じ奴が説教をかましてくる……おかしな光景だ。
「ああ……すまん、リリー……」
そして何故、俺は謝っているのだろうか……
「いえ……それで、着心地は……どうかしら?」
「正直、エアがやった時と比べると……分厚くて動きづら……」
――ボコッ!
突然頭に拳骨が落ちた。
「いってぇよ!」
「気にすることはありませんわリリー。 これから精進していきましょう」
「はい、エア様!」
とりあえず、町に着くまではこれで過ごすしかないのか……
改めて今のPTを見直してみる。
全身黒団子に、包帯マシマシの邪教徒聖女、フルアーマー山羊頭に赤ずきんの狼少女か……
悪目立ち不可避だな。
「それじゃあケライノー達、ヴァリスまで頼めるか?」
そう言うと、ケライノーは俺の肩を掴んだ。
「任せて、ラルゴ」
「あ、ケライノー! あの荷物も持ちなさいよ!」
アエロはそう言って、マーシアが背負ったバックパックを指した。
「ああ……じゃあラルゴさん、これ返します」
マーシアは申し訳無さそうに、ぱんぱんになったバックパックと、ぼろぼろになった俺の愛剣を渡してきた。
「ずっと持たせててすまなかったな」
「いえ……結果的に、中身は守れましたし」
確かに……下手をすれば爆撃を受けて中身の財産やスカラーの手記を失うところだった。
これらが守れたのは非常に大きい。
「どうだケライノー、いけそうか?」
「うん、全然大丈夫」
そう言って、バックパックを背負った俺を掴んだまま、徐々に空へと舞い上がっていく。
「うっそ……あんな軽々と……お姉ちゃん、自信なくなっちゃうわ……」
「わたしたち、もっと鍛えなきゃかも……」
下の方でアエロとオキュペテーが何やらぼやいている。
「おーい早くしろ! じゃないとまたケライノーに置いてかれるぞ!」
「うっさいわねー、わかってるわよ!」
「ぶーぶー!」
そう言いながら、アエロはマーシアを、オキュペテーはウルを抱えたリリーを掴み飛び上がった。
そんな二人を見て、ケライノーは自信満々な表情で尋ねる。
「お姉ちゃん達、準備はいい?」
それに対して、アエロが不貞腐れ気味に答えた。
「できてるけど……ちゃんと合わせてよね」
「わかってる! それじゃあ行こっか!」
ケライノー達は、徐々に羽ばたきながら高度を上げていく。
普通の馬車ならここからヴァリスまで約半日程度だが、ハーピー達の速さならそれよりもっと早くつきそうだ。
「まさか故郷に帰るのを決意して1週間で戻ることになるとはな……」
「大丈夫ですよ、ラルゴさん。 きっと上手くいくはずです」
何の根拠もないが、そう言われると何故だか元気が沸いてきた。
「待ってろよインフェルノ……お前達の野望、必ず阻止してみせる」
――そうして俺たちは、朝焼けに照らされながら、ハーピーに空を運ばれていった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
――その日の昼、白金冒険者PT【ラスター】の一行は、ノトスのギルドでクエストを受けた後、マルレーン領で聖女捜索兼魔獣討伐を行っていた。
幌車を引く馬車を操りながら、御者台の上で金髪の騎士、ケヴィンが小さく呟く。
「しかし、ラルゴの最後の情報が、マルレーン領での魔獣討伐だったとは……」
すると、その後ろの幌車の上で、アッシュブロンドの髪の女戦士、カーラはおどけた声を出した。
「しかし、ラルゴにしてはやけに立ち直りが早いなー。 ちょっと意外かも」
それに対して、黒いフードを目深に被った小柄な少女、ネリーが静かに答える。
「あら、カーラにしてはやけに辛口じゃない」
「ネリーの毒舌が移ったのかなぁ……」
「ちょっと、どういう意味よ!」
「嬉しそうだな、カーラもネリーも」
そう言いながら、ケヴィンは馬車を走らせていく。
すると、突然近くの茂みを見て、視線を尖らせた。
「おっと皆、またお客さんだぞ」
そうケヴィンが促すと同時に、森の中からゴブリンとオークの群れが姿を現した。
3人は空かさず、馬車を降りて戦闘態勢を築いていく。
「それにしても凄い数だな。 リベルタスってこんなに魔物が多いのか?」
「どうだろー? ま、アタシの運動相手になれば何でもいいんだけど」
「ネリー、カーラ。 今度はオークがいる、君たちは後衛に回ってくれ」
「心配性だなケヴィンはー。 ま、たまには顔を立ててやりますか」
「あんた達、雑魚相手だからって油断するんじゃないわよ?」
「勿論、雑魚だろうと全力を尽くすさ」
そう言って、剣を構えたケヴィンは魔獣の群れの中へと飛び込んでいく。
遅れて、ネリーが手にした杖に魔力を込めた。
「――
周りの大気が急速に凍てつき始め、魔物たちは寒さで身体を鈍らせる。
その中をケヴィンが縫うように走り抜けると……
「グオオオ!?」
――次の瞬間、魔獣たちは血飛沫を上げた。
「駄目押しだ……」
そのままケヴィンは、手にした剣の刃に魔力を込め……
「――
閃光と共にそれを振り回す。
「キシャアアア!!?」
そして魔獣達は瞬く間に血煙となった。
「流石ケヴィン!」
そうカーラが呟いた直後、街道の脇に潜んでいたゴブリン達が、長槍を手に奇襲を仕掛けてきた。
「キシャアアア!!!」
「意表を突いたつもりだろうけど……ばればれなのよね。 ――
ネリーが瞬く間につららの壁を生成し、ゴブリン達の進路を塞ぐ。
「ギッ!?」
「ちょっとそこ通るぞー」
そこにカーラが突っ込み、手にした赤い片手斧でゴブリン達を軽々と屠っていく。
「グギャアアア!」
そして……大規模な魔物の群れは、ラスターの一行を前に瞬く間に壊滅した。
「なんだよー、こんなんばっかりじゃんか。 ちょっと物足りないぞ」
「楽に納品素材が手に入るんだからいいじゃないの、文句言わない」
「やれやれ……それじゃ、毎度おなじみの気分悪い作業でもしようか」
そう言って3人は、屠った魔物達のパーツを切り取っていく。
――やがて作業を終えた一行は、袋詰めにされた納品材料がたんまりと詰め込まれた馬車の端に座った。
「しっかし魔物多いなー、今日これで何回目だよ?」
「4……いや、5回目だったかな? もうあまり幌車のスペースもないし、後は屋敷までの道すがら、出てきた魔物だけ相手しようか」
そう言ってケヴィンが再び御者台に座ろうとすると、ネリーが呆れた声で呟いた。
「てか、また来たわよ……懲りないわね」
「おいおい、これじゃ馬車に入りきらないぞ……」
「身体が動かせるなら何でもいいや、今度はアタシも攻めるぞー!」
そう言ってカーラは、斧を片手に揚々と魔物の群れの中へと突っ走っていく。
「ああもう、仕方ないわね! 援護してあげるわよ!」
――そうして、ラスターの面々は再び、魔物の群れを蹂躙していった。
会話(特にHシーン)の♡マークについて
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絶対いる。 今後も続けて欲しい。
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あったほうがいい。
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ないほうがいい。
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絶対いらない。 今までのも修正しろ。
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どっちでもいい