※この作品はR-18です。

気が付けばハイリア湖畔   作:白霧島

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 ごめん、まった?

 今回はリンクとサリアの絡みになります。



うるふぉすごっこ

「ふははははっ!! これはメラゾーマではない、アギだ!!」

「ぬぐぉぉぉぉっ!?」

 

 暗雲立ち込めるハイラル平原にて、地中から噴射した巨大な火柱にガノンドロフが吹き飛ばされていた。

 

◇

 

「……最近、どんどん可笑しなことになってる、気がする」

 

 嫌な汗で背中が濡れているのを感じながら、リンクは目を覚ました。

 

 いつぞやの夢以降、リンクは頻繁に夢を見る様になっていた。

 それはただの夢ではなく、戦いの夢である。

 もっとも多いのは二人の黒い男とハイラル平原にて鎬を削る戦いの夢なのだが、最近、その夢の内容はおかしな方向へ高速で飛翔しているのではないかと思い始めていた。

 

 その原因は己に有るのではないかとリンクは考える。

 夢に登場する己の肉体は今のモノよりも幾分か筋肉質であり、その動きの機敏さも今とは比較にならない。

 その夢で見ることの出来る己の動きへと近付くために日夜鍛錬を積み、コキリの剣やデクの実などを手に入れて戦闘の訓練をするのだが、その度に夢で見る未来の光景がやたらド派手な戦闘になったり馬に乗った黒い男が吹き飛ぶ飛距離が上がったりするのだ。

 それは即ち、己の行動が未来に影響を与えているのではないだろうかとリンクは考えるのだが、その戦いの規模が余りにも大きくなっている事に、最近は頭を悩ませている。

 

「…………」

 

 リンクは身を起こして壁に立てかけているコキリの剣を見つめて考える。

 

 例え未来がどんな方向へ向かったのだとしても、リンクの頭に己の鍛錬を取りやめると言う選択肢はない。

 何故ならば鍛錬を積めば積むほどに、デクの樹が枯れる光景を見る回数が減っていくのだから。

 

 最初に見た夢以降、リンクは数十回ほどその光景を見ていた。

 巨大な怪物にその身を侵され、コキリの秘宝を託した後に朽ちて行くデクの樹の姿。

 見る度に跳ね起き、その回数が三回を越した時、リンクは居ても立っても居られなくなった。

 力を得る為に身体を鍛え、ガキ大将的な立ち位置にいるミドの静止を振り切ってコキリの剣を手に入れ、迷いの森に入っては魔物共を屠る生活。

 里の仲間達には止められるが、それでもリンクはその生活を止めない。

 何故ならば、己が強くなればなるほどに、デクの樹が枯れる夢を見る回数が減っていたからだ。

 近頃は、まったくといって良い程に見ない。その事に安堵し引き攣った笑みを浮かべるも、またいつその夢を見るかと思うとリンクは不安に駆られる。

 だからこそ、変な方向に変化するとは言えハイラル平原での戦いの夢は見ていて疲れるが、それでも精神に優しいものだった。

 

「…………」

 

 コキリの剣から視線を棚に置いてある外套へと移す。

 それはウルフォスの毛皮で作られた物だった。

 

 スタルキッドの吹き矢を見て回避できるようになる頃には、里の仲間達は自分たちの言葉ではリンクを止められないと感じた。

 ならばせめて、己等がリンクにしてやれる事はないだろうかと迷いの森を見て回り、そしてリンクの切り殺したウルフォスの死体を見つける。

 それを見て、コキリの里で店を開いている者は閃いた。

 せめて、この毛皮で服とか作ってやろうと。

 

 その後数日の時間をかけて、ウルフォスの毛皮外套が出来上がった。

 それを受け取ったリンクは、最近凍り付いてしまったかのように動かなくなった頬に一筋の涙を垂らして礼を言った。

 

 棚の上に畳まれた毛皮外套を見て、リンクは最近取り戻した穏やかな笑みをその幼くも美しい貌に浮かべるのだった。

 

◇

 

 コキリの剣を腰に提げ、ウルフォスの毛皮外套を羽織るとリンクは外へ出る。

 時刻は深夜。

 コキリ族でこの時間帯まで起きている者は少数であり、迷いの森に繰り出す時の障害と成り辛いのでリンクはここの所夜型の生活をしている。

 

「あっ、やっほー、リンクぅ」

「…………サリ、ア?」

 

 バク宙で踊り場から飛び降りると、梯子のすぐ傍にサリアがいた。

 

 リンクは、サリアに頭が上がらない。

 最初の交わり以降、リンクは怖い夢を見る度にサリアの下を訪れていた。

 涙を流しながら恐怖に悶え苦しむリンクを、サリアは優しく抱き留める。そしてリンクの感情が落ち着くとそのまま交合する流れへと誘導し、行為後の倦怠感と暖かな少女の熱に抱かれてリンクは眠るのだ。

 最近の戦闘訓練やウルフォス狩りの影響で怖い夢の数とそれを見る回数が減った事で、リンクがサリアの家に行く回数も減っていた。

 それでも顔を合わせれば色々と話をしており、決して疎遠とは言い難い関係であった。

 だと言うのに、リンクは眼前のサリアから圧迫感を感じる。

 その圧迫感の正体が解らない。

 怒りでもなければ殺意でもない、なんなのだこれは。

 リンクは混乱しながら一歩後退る。

 戦闘漬けの生活にその身を投げ込んだ少年に、少女の思考や感情を推し量る余裕などなかった。

 

「ねぇリンク。今からサリアの家に来ない? 見せたいものが有るんだ」

「……見せたい、もの?」

 

 聞き返しながらも、ふとリンクの脳内にいつぞやファドに言われた忠告が浮かび上がった。

 

『いい? リンク。サリアは頼れるしお姉さん風吹かせたがりだけど、同時に寂しがりやなところもあるの。だから、サリアが何か誘ってきたら出来るだけ付き合ってあげなさい。解った?』

「…………」

 

 桟橋の上でいつもとは違う、やたら真剣な表情で言うものだから良く覚えていた。

 そしてサリアが己を望むのならば、それを拒む理由などないとも考える。

 

「……わかった、行こう」

「うん! えへへ」

 

 故にリンクはサリアの誘いに乗る。

 サリアに手を引かれて家の中へ入っていくリンクを、迷いの森の入口で見ている者が居た。

 ニタニタと笑みを浮かべながら見つめるその者は、ファドだった。

 

「誘導成功♪」

 

◇

 

「ほら、これ! リンクが倒したウルフォスの毛皮で作ってもらったんだ、ウルフォスセット。どう? 似合う?」

「――――――――」

 

 サリアの家にて。

 リンクは雷に打たれたかの様な衝撃を受けていた。

 その衝撃を与えたのは眼前にいる少女である。

 いつもの様に明るい森色の髪を揺らし、少し恥ずかしげに頬を染める愛らしい少女。

 だがその装いは平時のものとはかけ離れたものだった。

 頭部には動物の耳を模した飾り付きのカチューシャ。

 柔らかな毛皮で作られた胸巻きと腰巻き。

 同様に毛皮で出来た手と足を覆う袖。

 晒し出された腹とその中心に君臨する小さな臍。

 そこには獣属性を付与したサリアがいたのだ。

 

「――――――――」

 

 絶句するリンク。

 その可愛らしさに胸のむず痒さが止まらなくなっている。

 むず痒さの正体には大凡の健闘が付いている。それは時より、唐突に胸を打つのだ。

 例えばそれは花を見つけて微笑む顔だったり、道端でこけて恥ずかしそうにする顔だったりとサリアと行動をともにすればする程に感じる疼きである。

 その疼きが、燻ぶる小さな火が一気に燃え上がった。

 顔が熱い。

 声が出ない。

 ただただその姿を目に焼き付けようと双眸が見開かれる。

 

「……似合わない、かな?」

「っ、似合う!」

 

 呆然と見つめていたリンクは、サリアの表情が寂しげなものに移り変わるのを見て即座に言葉を吐き出した。

 感情の発露が希薄なリンクとしては、とても熱の籠った一言だった。

 

「そう、かな? えへへ……」

 

 大きな声でもって告げられた一言にサリアは驚いたモノの、すぐに湧き上がる喜びを堪能する。

 そのはにかむ様な笑顔が、またもリンクの心を魅了する。

 抱きしめたい。

 頬ずりしたい。

 唇を重ねたい。

 脳の吐き出す欲望は加速していく。

 ブレーキはとうの昔にその機能を放棄している。

 胸が早鐘を打つ。

 どうしようもない程にどうにかしてしまいたい。

 しかし、そんな強い感情を行動で以て相手にぶつけてしまえば眼の前の少女が壊れてしまうのではないかと同時に不安を感じる。

 

「今日はね? その、ウルフォスごっことか、どうかなーって。わんわん」

「…………」

 

 リンクは跳び付きたくなる衝動を抑え込みながらサリアの方へと歩み寄る。

 眼前に立つと手をサリアの頬に当て顔を近付けて言う。

 

「賛成だよ、サリア。んっ」

「んむっ、ん……」

 

 サリアの提案を受け入れると、そのまま瑞々しい唇に己のそれを重ねる。

 暫く互いを啄ばみ合いながら、二人はベッドへ移動した。

 

◇

 

「リーンク♪」

「……っ」

 

 寝室のベッドに辿り着くと、サリアはリンクに跳び付いた。

 急に跳び付いてきたサリアを受け止めたリンクはそのまま体勢を崩しベッドに崩れる。

 

「れろ、ぇろん、はむ、ぴちゅ……」

「ぅ、ぁ……」

 

 跳び付いたサリアはリンクを己の身体で押し倒すと、匂いでも付ける様に身体を擦り付け親愛を示すかのように下でリンクの首や鎖骨を愛撫する。

 首回りを這いずる生暖かい感触、身体に密着する少女の感触と体温、鼻孔を擽る匂い。

 それらの要素がリンクの性情を高めていく。

 だが、何よりも興奮を誘うのはサリアの立ち振る舞いである。

 普段のサリアとは違った動物の可愛らしさを前面に押し出した積極的なアプローチが、普段の優しいちょっと年上のお姉さん然とした態度と違い、そのギャップによって普段は刺激されない場所を刺激され平時とは違った興奮を覚えるのだ。

 サリアはウルフォスごっこといった。

 しかしリンクには、サリアのそれがウルフォスにはとても見えない。

 どちらかと言えば子犬のそれであるのだが、リンクは子犬というものを見た事が無いのでそれを継承する術を持たない。

 

(ても、悪くない。むしろ、……いい)

 

 リンクはウルフォス衣装のサリアを気に入り始めていた。

 愛くるしい振る舞いは胸を刺激し、脳をとろけさせる。

 表情が緩むのを自覚しながら、リンクはサリアの頭に手を乗せ撫でる。

 

「ん、えへへ。リンクに撫でられるの、すき」

 

 うっとりと、頭を優しく撫でるリンクの手を受け入れるサリア。

 悦に蕩ける笑顔を晒し、己の中の好意を前面に押し出すようにより強く身体を密着させる。

 

「よい、しょっ」

「きゃっ、りんく?」

「そろそろ、本番」

 

 頭を撫でながらサリアの華奢な身体を抱き寄せ、器用に上下を入れ替える。

 両腕をついてサリアの顔を見下ろすリンク。

 サリアの瞳は潤み、言外に交わりへの期待を語っていた。

 

「うん、しよ。……あ、ウルフォスだからいつもとはちょっと違う感じに……」

「……?」

 

 己の下でもぞもぞと動き出すサリアにリンクは疑問符を浮かべる。

 しかしサリアの体勢が変わった事でリンクの中の疑問符は興奮へと移り変わっていく。

 

「えと、ウルフォスは、こうする、でしょ?」

「――――――――」

 

 四つん這いになり恥ずかしそうに頬を染めて振り返りながら、片手で腰巻をたくし上げるサリア。

 突き出された尻が尻尾でも振る様に左右に揺れる。

 もう、リンクは我慢の限界だった。

 

「サリアッ!!」

「ふぇ? り、リンク、あ、そんなに焦んな、ふあん!?」

 

 曝け出された適度に濡れそぼった秘所へリンクは己のモノを突出す。

 興奮した犬の様に、入れ入れと腰を動かす度に肉棒がずりずりと秘所やその周りを刺激する。

 そして亀頭が陰唇に引っ掛かり、そのまま押し入る様に挿入が果たされた。

 ずるりと己の内部へ熱源が侵入する感覚に、サリアは快感の声を上げる。

 欠けていたものが埋められるような充足感とすぐ後ろにあるリンクの荒い息がよりその興奮を高めていく。

 

「はっ、はっ、はっ……」

「ふ、んう、あ、はぁ、ぁん。……っ、リンク、ったら。興奮、しすぎて、リンクの方、が、ウルフォスっ、ひう、みたい」

 

 荒い息を溢しながら激しく、それでいて素早く腰を前後させるリンクへサリアが言う。

 その言葉に顔を赤くしたリンクは、更に力強く腰を突きだした。

 

「ひゆぅっ!? あぉん!?」

「っ!? サリ、ア。それ、さっきの。んっ、本物、みたい。ねぇ、もっと、鳴いてよ、サリア」

「ああっ、ひっ、ふぅっ、こ、こぉ? ……あおん」

「うぐっ!?」

 

 振り返り、潤んだ瞳と紅潮した顔で発せられたその言葉は、雄を誘う雌のそれであった。

 振り返るために身体を捩った事で収縮した膣のキツさも合わさり、リンクはサリアへ伸し掛かる様にして射精する。

 その際にサリアの華奢な身体へしがみ付き、項に顔を埋めて匂いを嗅ぐと、より興奮したのか射精中だと言うのにその腰の動きお継続した。

 

「ふあぁぁぁぁん!? りん、リンク! だめ、射精しながら動くのっ、だめぇっ!!」

「駄目だ、無理、とまらな、可愛い、サリア、サリア!!」

「あつ、熱ぃっ、中が、熱くて、擦れて、痺れて、おかしく、なっちゃうのぉ!!」

 

 己の内部で無秩序に撒き散らされる精の熱さとリンクの肉棒によってサリアもまた激しく絶頂する。

 だがそれでもリンクの腰は止まらず、サリアはリンクに引き摺られる様にして二度、三度と絶頂した。

 

 射精が終わりを迎えると同時に、それまで動いていたリンクの腰が止まる。

 荒い息で身を起こし、眼下の光景を眺めた。

 

「あっ、んぅ、激し過ぎる、よぅ……」

「……………………」

 

 絶頂によって力が抜けたのか、サリアは腕を降ろして顔を枕に埋めている。

 腰だけが高い位置に付き出され、快感の余韻に浸っているのかゆらりゆらりと揺れていた。

 それが誘っている様に見えて、リンクのマラは再び活気を取り戻した。

 

「ふぇ……? ま、また!? だ、駄目よリンク! まだイったばかりでびんか、はぅあん!?」

 

 陰唇に当てられた肉棒の熱に、泡を食うサリア。

 しかしリンクは、その慌てる様子にすら劣情を催し肉棒をサリアの内部へ突き入れた。

 突き出された尻と、横たわる上半身。

 力なくただ快楽を甘受し喘ぐサリア。

 その様子を上から見下ろすリンク。

 普段とは違う景色は強い征服感を齎しリンクを経験した事のない快感が襲う。

 眼下で揺れる小ぶりな尻に手を這わせる。

 吸い付く様な肌触りと快感によって高められた体温を感じ、リンクは一回一回の腰の動きを力強いものにしていく。

 

「ああっ、ふあぁぁっ!? やら、やらむりぃ、りんくっりんくっ、つよくしちゃ、らめぇっ」

「…………いに……してよ」

「あぅん、ふぇ?」

「ウルフォスみたいに鳴いてよサリア」

「っ、り、りんくっ? あふっ、ふぁ、ん……っ」

 

 リンクはすっかりサリアの声で紡がれるウルフォスっぽい鳴き声を気に入っていた。

 その要求にサリアが戸惑っていると、サリアを抱きしめその耳元に唇を寄せて囁く様に言葉を放つ。

 

「ねぇ、――――鳴いてよ」

「っ!?」

 

 圧の掛かった低く、それでいて快感に湿った声で囁かれる少年の声。

 その声音を聞いた途端、腰から頭に掛けてを逆撫でするような快感がサリアの身を襲う。

 己の愛する者が、己を征服・支配しようと執着している様に感じられ、サリアの興奮は高まっていく。

 興奮の高まりは同時に、サリアの膣を収縮させリンクの肉棒を締め上げた。

 

「はぅっ!? う、くぅぅっ!!」

「あん、あぉん、わぅぅぅっ!!」

「!? サリア、サリアサリアサリアァッ!!」

「はひぃっ!? わぅぅぅん!!」

 

 収縮した膣のキツさに呻くリンクと、そのリンクを見て嬉しさを覚えるサリア。

 もっと快感に声を上げる姿を見たいと考えたサリアは、自身も快楽に襲われる中リンクの希望通りに鳴真似をして見せる。

 効果は劇的であり、リンクは興奮のあまりサリアを強く抱きしめその名前を何度も叫びながら夢中で腰を振るった。

 両者共に獣の如く嬌声を上げ、只管に快楽を貪り合う。

 

「サリアっ!! んっ!!」

「ふむっ!? んっ、んぅ!!」

 

 少々乱暴にサリアの唇へと齧り付き、互いの唾液を練り合わせる様に舌と舌を絡み合わせる。

 その間も腰の動きを忘れず、上でも下でも深く交わっていく。

 

「はっ、んっ、サリア、そろそろ、イク、から……っ!!」

「ぅん、出して、リンクの熱いの、サリアに出してぇ!!」

 

 絶頂に近付き余裕がなくなってきたのか、リンクの腰はときたまカクリカクリと痙攣する様に震える。

 同様にサリアの身体も快感に耐えかねる様に跳ね上がっている。

 互いの限界を察し、より心地良くなるために弱点を小突いたり腰をくねらせたりと意識的に相手を追い詰めていく。

 

「あぐぅぅぅっ、でる……っ、出るッ!!」

「はくっ、ふきゅうぅぅぅぅぅぅぅっ!!」

 

 サリアの身体を強く抱き寄せリンクは絶頂する。

 鈴口より熱せられた精液が噴出しサリアの内部を染め上げる様に撒き散らされた。

 大量に放出されるその熱にと力強く突きいれられた感触に、サリアもまた絶頂し嬌声を上げる。

 射精はいつもよりも長く続き、終わってもリンクはサリアを抱きしめる事を止めない。

 幸福の余韻を楽しむ様に、サリアの項に鼻面を埋めて体温と匂いに包まれる。

 

「あ、はぁ、んんっ。……リンク、凄かったね?」

「はぁ、はぁ、はぁ、んくっ。サリアぁ……」

 

 

 ベッドに寝転び、今度は正面からサリアを抱き寄せ蕩けた声で頬を摺り寄せる。

 

(……やっぱり、私よりもリンクの方がウルフォスっぽいなー)

 

 リンクを抱き返し、その頭を撫でながらサリアはそんな事をぼやけた頭で考えるのだった。

 

◇

 

「あ、そう言えばさー。サリアの家が有る方向から妙に甲高いウルフォスの声が聞こえたんだけど大丈夫だったー?」

「あ、それ私も聞こえた!」

「里にウルフォスが侵入した事はないけど、大丈夫だった?」

 

 後日。

 サリアは里の中で広がっていたウルフォスの噂を聞く度に顔を真っ赤にしていた。

 そしてファドはそんなサリアを心底楽しそうに見つめるのだった。

 

 

 

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